オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

偶然のニジマス侵入防止砂防ダムの上流に生き残ったオショロコマ。

2022-05-21 20:46:47 | ニジマスによる被害
偶然のニジマス侵入防止砂防ダムの上流に生き残ったオショロコマ。





20XX-8-30 (日) 曇り のち晴れ のち曇り  21℃



午前11時。 久しぶりに近郊のM川支流 PO 川へオショロコマの様子を見にでかけた。




この支流は下流域に大きな砂防ダムがあり、そこまではニジマスが多いが、魚道のないこの大きな砂防ダムは魚止めの役割を果たしている。





河川環境破壊の元凶とされる砂防ダムだが、はからずも攻撃的外来種筆頭ニジマスがそれ以上は遡上できない、偶然のニジマス侵入防止ダムの役割を発揮している。ダム下はコンクリート三面張りにもかかわらずニジマスがよく釣れる。




そのため、このダムの上流は今のところニジマス侵淫がみられない。





米国ではカットスロートなどの稀少な在来トラウトをニジマスなどの外来種から守るために、外来魚侵入防止ダムが積極的に建設されていますが日本では未だそういった発想すらありません。






オショロコマの楽園である原始渓流に、いまだにニジマス放流を続けている信じられないような地方自治体すらあり、そんなニジマス釣りに歓喜する釣り人がいるからとはいえ、悲しい日本( 北海道 )の現実です。





この渓流の下流域は根の浅い植林されたトドマツが各所で川に倒れ込んで、そこでは釣りなむずかしい。








源流域に近づくと、渓流は理想的なオショロコマの森の中を流れるようになり渓相もおちついて、オショロコマがポツリポツリと釣れ始める。


































瀬にはオショロコマ若魚が多い。沈めると成魚がかかる。
























ダラダラとしたたまりのない渓流だが、数カ所、よいたまりがあってそこにはいつもオショロコマが多い。個体数は昨年よりやや少なく小型個体が多いのは、まだオショロコマ成魚の遡上傾向が本格化していないせいだろうか。












夏、水温が上がり始めるとオショロコマたちはより低水温域をもとめて徐々に源流方向へ遡上をはじめる。この遡上行動は秋に源流域に集結したオショロコマたちの産卵行動が始まるまで続く。













おおたまりでは私の姿に魚が警戒しはじめたのかあまり釣れなくなってきた。

 



しかし下流域のポイントへ移ると依然、オショロコマの活性は高い。










腹がぽんぽんで栄養状態のよい個体も見られるが、産卵時期はまだ先なので精巣や卵巣の発達というより、ひたすらよく摂食しているためと思われる。










せっせと釣っては撮影、リリースを繰り返し、最後のポイント横倒木下の良たまりで 少し数をかせいで 結局20匹ほどを撮影して終了した。この渓流のオショロコマは、この数年おおきな個体数の変化はないが、理由は特定できないものの20年前と比べるとあきらかに減っていると言わざるを得ない。






PS : 2022年現在、この渓流へ至る林道は最近の台風の大嵐で橋や林道が各所で破壊されてしまいオショロコマ生息水域まで到達することが出来なくなっており、現状把握が困難です。






最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする