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新居常呂川源流に奇跡的に棲息するとても小規模なオショロコマ個体群。
2022-5-27 (金) 曇り のち雨 強風
オホーツクの名流常呂川の上流にある大きな支流新居常呂川(ニイトコロガワ)は、優秀なサクラマス繁殖河川に位置ずけられているようでとにかくヤマベが多い。
しかし、4~6月にギンケ化して降海するヤマベの比率がとても高いために、川に残留していわゆるヤマベ釣りの対象になる2年魚以降のヤマベが極めて少ない。
ちょっとしたよどみには超小型の当年魚が群れて、振り込むとわっと群がってくるが針にもかかりにくいチビヤマベばかり。
降海した銀毛ヤマベたちは3年後、海で大型サクラマス漁の対象となり、残りは大型サクラマスとして大挙して遡上産卵する。
つまり、サクラマス資源の確保には極めて効率的な河川だがヤマベ釣りの川としては誠につまらない川だという釣り人の中での位置付けになっている。
この川の源流域にはアメマスこそ見られるが従来オショロコマは発見できないで経過していた。一般的にオショロコマはヤマベとの共存を嫌う傾向が強く、知床半島でのオショロコマの繁栄はヤマベがほとんどの渓流で見られないことと無関係ではないと考えています。
2022-5-20、偶然に新居常呂川のとある支流でオショロコマが生息しているところを発見できた。
まことに小規模な、いかにも奇跡的に残ったオショロコマ個体群だった。
2022-5-27 この日は、他のいくつかの渓流でブラウントラウトやオショロコマの調査・撮影を行い、帰路、この新居常呂川支流でオショロコマが確実に棲む唯一の支流にもう一度寄って見た。
付近では大規模な松の伐採が行われたようで、雨と強風のせいもあって独特の伐採後の強烈な松の香りが山一帯に漂っている。私にはさほどイヤな臭いではないがさしずめ大虐殺された松たちのすざまじい死臭とも感じられてしまう。
写真ではうまく表現できていないがここのオショロコマは独特のくすんだような青みがかった体色が特徴だ。
渓流の規模が小さく浅いせいか、大型個体は見られず多くは10cm前後。
とても小型で、おそらく幼魚に近い大きさで産卵行動を行う特異な個体群ではあるまいか。
この日は7匹を釣って撮影、すべて丁寧に元の場所にリリースしました。
周囲は広範な伐採が始まっており、ここのオショロコマの生息環境が限りなく悪化してゆくことは避けられない。やがて地球温暖化の影響も顕性化してくることは必須であり、おそらく長期的にはここのオショロコマ個体群の未来は明るくないと思います。
そういったことを大前提に各水域のオショロコマの画像記録などは可及的にしっかり行ってゆくつもりです。
最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。
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しかし、4~6月にギンケ化して降海するヤマベの比率がとても高いために、川に残留していわゆるヤマベ釣りの対象になる2年魚以降のヤマベが極めて少ない。
ちょっとしたよどみには超小型の当年魚が群れて、振り込むとわっと群がってくるが針にもかかりにくいチビヤマベばかり。
降海した銀毛ヤマベたちは3年後、海で大型サクラマス漁の対象となり、残りは大型サクラマスとして大挙して遡上産卵する。
つまり、サクラマス資源の確保には極めて効率的な河川だがヤマベ釣りの川としては誠につまらない川だという釣り人の中での位置付けになっている。
この川の源流域にはアメマスこそ見られるが従来オショロコマは発見できないで経過していた。一般的にオショロコマはヤマベとの共存を嫌う傾向が強く、知床半島でのオショロコマの繁栄はヤマベがほとんどの渓流で見られないことと無関係ではないと考えています。
2022-5-20、偶然に新居常呂川のとある支流でオショロコマが生息しているところを発見できた。
まことに小規模な、いかにも奇跡的に残ったオショロコマ個体群だった。
2022-5-27 この日は、他のいくつかの渓流でブラウントラウトやオショロコマの調査・撮影を行い、帰路、この新居常呂川支流でオショロコマが確実に棲む唯一の支流にもう一度寄って見た。
付近では大規模な松の伐採が行われたようで、雨と強風のせいもあって独特の伐採後の強烈な松の香りが山一帯に漂っている。私にはさほどイヤな臭いではないがさしずめ大虐殺された松たちのすざまじい死臭とも感じられてしまう。
写真ではうまく表現できていないがここのオショロコマは独特のくすんだような青みがかった体色が特徴だ。
渓流の規模が小さく浅いせいか、大型個体は見られず多くは10cm前後。
とても小型で、おそらく幼魚に近い大きさで産卵行動を行う特異な個体群ではあるまいか。
この日は7匹を釣って撮影、すべて丁寧に元の場所にリリースしました。
周囲は広範な伐採が始まっており、ここのオショロコマの生息環境が限りなく悪化してゆくことは避けられない。やがて地球温暖化の影響も顕性化してくることは必須であり、おそらく長期的にはここのオショロコマ個体群の未来は明るくないと思います。
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