カメラとともに自然を友に

東京都、川崎市などを中心にロードバイクで撮影に出かけています。被写体は自然全般。特に野鳥と植物に惹かれています。

ピアノ・リサイタル

2013-09-25 | 音楽
 21日、蒲田のアプリコホールに仲道郁代さんのリサイタルを聴きに行ってきた。会場はほとんど満席の状態だった。オール・ベートーベン・プログラムで青年期から晩年までの作品が選ばれている。「悲愴」、「月光」が青年期、「告別」が中期、最後に演奏された作品111が晩年の作品で作曲された順に演奏された。こうして作曲年代順に聴いてみると改めて後期にゆくに従って内容に深みが加わってゆくのが如実にわかる。作品111はベートーベン最後のピアノ・ソナタになるが、中期の「告別」と比べても飛躍的に内容の深化を見せているように思う。バッハの平均律と並んで鍵盤音楽の頂点を成すものと言えるのではないか。
 演奏も作品の真価を伝える充実したものだったが、演奏があと数秒で終わろうとするときにホール中に響きわたる大きなくしゃみがあって、びっくりして心臓が止まる思い。それが唯一残念だった。生演奏ではつきもののことで、生理現象だから仕方がないのだが・・・。
 
 
コメント
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