カメラとともに自然を友に

東京都、川崎市などを中心にロードバイクで撮影に出かけています。被写体は自然全般。特に野鳥と植物に惹かれています。

若冲と蕪村展

2015-04-24 | 美術
 
 サントリー美術館に「若冲と蕪村展」を観にでかけた。予想以上の混雑で行列が途切れることなく続いていて閉口したが、忍の一字で鑑賞するほかない。しかし、ここまで混んでいると絵に集中してみるのは難しいと感じる。
 若冲ではなんといっても「象と鯨図屏風」、蕪村では「山水図屏風」が圧巻だった。「象と鯨図屏風」は大胆なデフォルメと省略がまったく古さを感じさせず現代に通じている。伸びやかで勢いのある線描も見事。「山水図屏風」は銀箔の上に水墨で描かれた山水が重厚かつ繊細。若冲では「白象群獣図」やタイトルは不明だが、鷹を描いた作品も若冲ならではの作品になっていて楽しめた。二人とも画風は実に多彩で、作品からそれぞれの人間性が伝わってきたが、今回の展示ではそのあたりのところにずいぶん気を配われていると感じた。ただ、若冲の作品は最近ずいぶんTV番組でたくさんの名品が紹介されているので、その目で見てしまうとちょっと物足りなさを感じたのも事実。近くの新国立美術館ではルーヴル美術館展をやっているのでそれもとも思ったが、和食と洋食の両方では消化不良になってしまいそうなのでやめておいた。
 若冲の作品には様々な動物が登場していたが、美術館を出るとシマウマを描いたディスプレーが目に入ったので撮影。
 
 六本木ミッドタウンの地下広場には楽しい絵柄の作品が展示されていた。都心まででかけないとなかなかこんなものを目にすることはできない。
 
コメント
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