Zooey's Diary

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赤いイタリア文化会館で

2017年05月28日 | 社会


気持ちの良い五月晴れの昨日。
青山Crisscross(上の写真)で友人とランチして
九段下のイタリア文化会館でアンドレア・バッティストーニ氏の講演を。

バッティストーニ氏は昨年、29歳の若さで東京フィル首席指揮者に就任、
その記念に「ぼくたちのクラシック音楽」という本を出版されたのだそうです。
この本、原題は「Non e musica per vecchi」(シニアのための音楽じゃない)
というのだそうですが、邦題はこのように。
氏曰く、イタリアでも若者のクラッシック音楽離れは甚だしく、
なんとか少しでも食い止めたいという思いで、これを書かれたのだそうです。
赤い水玉のスカーフをお洒落に巻かれたバッティストーニ氏から
折角なのでサインも頂きました。



昨晩のうちに読んでしまいましたが
この本の画期的なこと、随所にQRコードがついているのです。
で、スマホでそれを読み取ると、音楽が流れてくる。
いや、これは凄い!

例えば
”第二楽章の冒頭。最初は金管楽器、それから弦楽器が、陰鬱で荘厳な音楽を奏でます。その音はギリシヤの修道院で聞こえてくる音を思わせ、バルカン半島の小さな村でギリシヤ正教の司祭が行う連祷を聴いているかのようです。けれど同時に、目の前には、アメリカの広々とした空間が、高く青々とした空の下に何処までも広がる草原が開けてきます。イングリッシュ・ホルンが、メランコリックな夜想曲風の歌を歌い始めます。これもまた、チェコの小さな村にも、テキサスの開拓者たちが囲む篝火の情景にも、似合いそうな歌です”

これは言うまでもなく、ドボルザークの交響曲第9番「新世界」の第二楽章のことなのですが
その曲を、読みながらすぐに聴けることの幸せ。
なんとなれば私は、先週「蜜蜂と遠雷」を読んで
次から次へと出てくるクラッシックの名曲への無知加減に、
悔しい思いをしたばかりでしたので。



その後、青山Gallery Sequelで松江川雅美氏の紙漉きアートの個展を冷やかし、
表参道「ル・ブルターニュ」のオープンテラスでシードルを。
昨日も1万5千歩弱でした。





ぼくたちのクラシック音楽
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=203820
コメント (8)
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