デリーの下町で洋装店を営むラージ・バトラと美しい妻のミータ。
商売が成功し金持ちになるが、二人は学歴がない。
教育熱心な妻は、一人娘のピアを名門私立校に入学させたいと必死になる。
親子で受験塾に通い、親の教育水準や居住地が合否に影響することを知り、
高級住宅地に引っ越しまでする。
しかし努力もむなしく、結果は全落ち。
落胆する二人は名門私立校が低所得層のために入学優先枠を作っていると聞いて
なんと今度は貧民窟に引越しを。
ここまでしてピアは受験に成功するのか…?
商売が成功し金持ちになるが、二人は学歴がない。
教育熱心な妻は、一人娘のピアを名門私立校に入学させたいと必死になる。
親子で受験塾に通い、親の教育水準や居住地が合否に影響することを知り、
高級住宅地に引っ越しまでする。
しかし努力もむなしく、結果は全落ち。
落胆する二人は名門私立校が低所得層のために入学優先枠を作っていると聞いて
なんと今度は貧民窟に引越しを。
ここまでしてピアは受験に成功するのか…?
インドのお受験も、狂信的な親にとっては日本と似たようなものだなあと思って見ていると
格差社会の凄まじさに愕然とすることになります。
デリーの貧民窟では水も出ず、部屋に鼠が走り回っているのです。
住民たちは定職を持たず、ボロを着て、ののしり合うように暮らしている。
しかし暮らすにつれ、温かい人情味があることも分かってくるのです。
高級住宅地での見栄っぱりの表面的な付き合いとは大違い。
人生に本当に大切なものは何か?とラージは頭を抱えてしまう。
ここのところ、インドの格差社会について考えさせられる映画を観て来ましたが
こういう切り口もあったのかと驚きました。
無論これは大袈裟に描かれた、コメディータッチの作品ではありますが
インドで実際にあった、父親が学位しか持っていなかったため娘の入学を拒否されたという
驚愕の出来事をもとに造られたというのだから驚きます。
「ヒンディ・ミディアム」とはインドの中流といったような意味かと思ったら
これはヒンディー語で授業を行う公立学校のことを表すのであり、
英語で授業を行う私立名門校のことを「English Medium」というのだそうです。
この映画を観る限り、インドである程度以上の人たちにとっての英語を話せないコンプレックスは、日本のそれとは比でないようです。
「ヒンディ・ミディアム」