「テルマエロマエ」の作者ヤマザキマリが、イタリア、リスボン、エジプト、シリア、シカゴに暮らし、世界中を旅して胃袋で世界とつながった経験を美味しく綴る、食文化エッセイ。
表題の「パスタぎらい」は、イタリアでの極貧時代に「アーリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ」(ニンニク、塩コショウ、鷹の爪をオリーブオイルで和えただけのシンプルなパスタ)などを食べ過ぎて、もう見たくもないと思ったというところから来ているらしい。
そんな著者の、世界中の食べ物に関する蘊蓄、思い入れを楽しく読みました。
中でも印象的だったのは、日本のお弁当についての記述か。
”イタリアでも携帯用のお弁当というのは存在するが、大抵はパニーノ、
それにリンゴやジュースなどを袋に入れて「ランチボックス」とするのが常だ。
西洋人はもともと携帯する食事に対する思い入れが少ない。
貴族レベルの富裕層になれば、ゴージャスで大掛かりな「ランチボックス」もあるのだろうけれど、一般的には、外へ携帯して食べるものに美味しさを求めてはいけないのである。
携帯食は、基本的に作りたての美味しさとはかけ離れた「マズいもの」という認識が根底にあるのだろう。”
確かに。
彼女の足元にも及びませんが、私もあちこち旅行した国でお弁当を食べたことが、何度もあります。
例えば朝便の飛行機に乗るために早朝に出発する時など、ホテルのレストランがまだやっていないことがある。
そんな時に、ツアーだとホテルが朝食代わりのお弁当を持たせてくれるのですが、
その、シンプル過ぎて美味しくないサンドイッチといったら。
パサパサのパンに、ただチーズやハムが乱暴に挟んである。
日本のサンドイッチのように、レタスやトマトや茹で卵を彩りよく加え、マヨネーズや辛しバターで美味しく味付けしたものではないのです。
小さな酸っぱいリンゴやポテトチップスの小袋やヨーグルトの小カップがついて、それが四つ星ホテルの「お弁当」なのです。
最近だと、メキシコやキューバでもそうでした。
日本の美しいお弁当が、海外で話題になる筈です。
表題の「パスタぎらい」は、イタリアでの極貧時代に「アーリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ」(ニンニク、塩コショウ、鷹の爪をオリーブオイルで和えただけのシンプルなパスタ)などを食べ過ぎて、もう見たくもないと思ったというところから来ているらしい。
そんな著者の、世界中の食べ物に関する蘊蓄、思い入れを楽しく読みました。
中でも印象的だったのは、日本のお弁当についての記述か。
”イタリアでも携帯用のお弁当というのは存在するが、大抵はパニーノ、
それにリンゴやジュースなどを袋に入れて「ランチボックス」とするのが常だ。
西洋人はもともと携帯する食事に対する思い入れが少ない。
貴族レベルの富裕層になれば、ゴージャスで大掛かりな「ランチボックス」もあるのだろうけれど、一般的には、外へ携帯して食べるものに美味しさを求めてはいけないのである。
携帯食は、基本的に作りたての美味しさとはかけ離れた「マズいもの」という認識が根底にあるのだろう。”
確かに。
彼女の足元にも及びませんが、私もあちこち旅行した国でお弁当を食べたことが、何度もあります。
例えば朝便の飛行機に乗るために早朝に出発する時など、ホテルのレストランがまだやっていないことがある。
そんな時に、ツアーだとホテルが朝食代わりのお弁当を持たせてくれるのですが、
その、シンプル過ぎて美味しくないサンドイッチといったら。
パサパサのパンに、ただチーズやハムが乱暴に挟んである。
日本のサンドイッチのように、レタスやトマトや茹で卵を彩りよく加え、マヨネーズや辛しバターで美味しく味付けしたものではないのです。
小さな酸っぱいリンゴやポテトチップスの小袋やヨーグルトの小カップがついて、それが四つ星ホテルの「お弁当」なのです。
最近だと、メキシコやキューバでもそうでした。
日本の美しいお弁当が、海外で話題になる筈です。

(ネットで拾った可愛いキャラ弁)