Zooey's Diary

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「線は、僕を描く」

2022年11月03日 | 映画

原作を先日読んで、映画を楽しみにしていました。
家族を突然亡くした孤独な青年、霜介(横浜流星)が、水墨画の巨匠・篠田湖山(三浦友和)の弟子となり、描くことに打ち込み、色々な人に関わることで成長していく物語。

冒頭、霜介の顔のアップで始まります。
その目にじんわりと涙が溢れて行く。
視線の先には、アルバイト先で観た水墨画の椿の絵。
それは湖山の孫、千瑛(清原果耶)が描いたものだった…



全体に淡々とした印象です。
水墨画にまったく無縁であった霜介が、突然その大家に才能を見込まれるというのは原作ではやや無理感がありましたが、映画ではもっと酷かったし。
孤独の底にいて何をする気にもなれなかった霜介が打ち込んだのが、何故水墨画だったのか。
千瑛が祖父に抱くコンプレックスが、どういった経緯からきたものなのかもよく分からない。



しかしそういったことを含めても、白い紙に墨で描く様子を映像で観られたのはやはりよかった。
揮毫会(即興で描くこと)のあの迫力は、やはり映像ならではのものがあります。
私のように、物足りないとか必然性がないとかキャラがよく描けてないとか面倒くさいことを言ってないで、ただあの映像を楽しめという、そういう類の作品なのかも知れません。
映画のHPの中に、水墨画を描く予告編の映像があります。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ポンまま)
2022-11-03 23:54:16
なるほど~。そうでしたか。
気になってたんですよ、この作品。
原作もお読みになって、zooeyさんは
そういう感想をお持ちになったんですね。
凄くわかります。ストーリーに無理感があったり
釈然としない部分があったり、キャラが
よく描けていなかったりすると
正直ちょっと冷めますよね。
でも仰る通り、余りそのようなことを考えず
目の前で繰り広げられる映像を楽しむために
映画館に足を運ぶ、ってことが
あっても良いような気がしました。
横浜流星くんも清原果那さんも
好きな俳優さんたちですし。
余談ですが、教えて頂いた窪美澄さんの作品
8冊手に入れ、今6冊目を読んでいます。
いや~久しぶりに、夢中になった作家さんです。
良い情報をありがとうございました(^-^ )
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鑑賞されたのですね (こに)
2022-11-04 08:19:21
だいたい巷の感想と同じ感想を持たれたのですね。
ということはそういう映画ということなのね^^
でも観たい気持ちは変わらないのでできれば映画館に行きたいと思っています。
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Unknown (ぺん)
2022-11-04 19:00:39
この映画、わたしも気になってました。
映画の番宣で横浜流星さんが、テレビに出ているのを見て。
かなり練習をされたようです。
前に和菓子屋の跡取り役のドラマを見た事あるんですが、着物が似合っていて役柄としてはあっているなと。
空手をされていたそうですね。
原作を先に読んでみます。
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ポンままさま (zooey)
2022-11-04 22:41:46
映画は結構、数を観ていますので
ついこの脚本は、演出は?なんて考えてしまいます。

でも、そんな意地悪な目で見ないで
画面の展開に素直に感じ入るという方が本当はいいのかもね?
ということを感じさせる、ある意味素直な映画でした。

窪美澄の本、8冊ですか。
ポンままさんも結構凝るタイプですね。
私は今は広く浅く読んでいて、出版される傍から読んでいるのは
村上春樹くらいです。
彼の著書は、文句を言いながら、ほぼ全作読んでいます。
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こにさま (zooey)
2022-11-04 22:44:27
巷の感想もそんなものなのですか。
やはり少々物足りない、描き足りないという感じなのですかね。
揮毫会のシーンを見るだけでも、価値はあると思いますよ!
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ぺんさま (zooey)
2022-11-04 22:49:35
映画館で予告編を観て気になって、まず本を読み、映画を観ました。
原作も淡々とした感じでしたから
映画はそれを踏襲していたとも言えます。
あまり知られていない水墨画を、世の中、特に若い人に知らしめたという意味では
人気の俳優を使って、成功したのかもね。
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