昨日の朝日新聞を見て、目を見張りました。
見開き全面広告に、こんなのが。
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」という見出し。
樹木希林が川面に浮かび、薄笑いしている。
「人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進化して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く芥になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。」と小さな字で。
左下の隅に「宝島社」と。
宝島社のHPによると
”商品では伝えきれない企業として社会に伝えたいメッセージを、企業広告を通じてお伝え
したいという想いで、1998年より企業広告を開始した”のだそうです。
はい、毎年びっくりさせられています。
何が言いたいのか首を捻るイメージ広告も多い中で、今年のは分かりやすいと言うべきか。
特に癌を告知した女優を使ったことで、説得力が増したような。
ジョン・エヴァレット・ミレイの怪しいまでに美しい「オフィーリア」、
ロンドンのテート・ギャラリーで観ましたとも。
いやいや、こう来たか。
私もできることなら、なるべく人に迷惑をかけないように
ひっそり小さな芥になりたいなあ…
宝島社企業広告1月5日 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000005069.html