Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

2016年01月06日 | 社会


昨日の朝日新聞を見て、目を見張りました。
見開き全面広告に、こんなのが。

「死ぬときぐらい好きにさせてよ」という見出し。
樹木希林が川面に浮かび、薄笑いしている。

「人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進化して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く芥になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。」と小さな字で。
左下の隅に「宝島社」と。

宝島社のHPによると
”商品では伝えきれない企業として社会に伝えたいメッセージを、企業広告を通じてお伝え
したいという想いで、1998年より企業広告を開始した”のだそうです。

はい、毎年びっくりさせられています。
何が言いたいのか首を捻るイメージ広告も多い中で、今年のは分かりやすいと言うべきか。
特に癌を告知した女優を使ったことで、説得力が増したような。
ジョン・エヴァレット・ミレイの怪しいまでに美しい「オフィーリア」、
ロンドンのテート・ギャラリーで観ましたとも。
いやいや、こう来たか。
私もできることなら、なるべく人に迷惑をかけないように
ひっそり小さな芥になりたいなあ…

宝島社企業広告1月5日 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000005069.html
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何が面白くて

2016年01月05日 | 社会
岐阜県土岐市で脱走したダチョウが死骸で見つかったというニュースを読んで
高村光太郎のこの詩を思い出しました。

「何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。
 動物園の四坪半のぬかるみの中では、
 脚が大股過ぎるぢゃないか。
 顎があんまり長過ぎるぢゃないか。
 雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢゃないか。
 腹がへるから堅パンも食ふだらうが、
 駝鳥の眼は遠くばかりみてゐるぢゃないか。
 身も世もない様に燃えてゐるぢゃないか。
 瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまへてゐるぢゃないか。
 あの小さな素朴な頭が無辺大の夢で逆まいてゐるぢゃないか。
 これはもう駝鳥ぢゃないぢゃないか。
 人間よ、 もう止せ、こんな事は。」



37歳の陶芸家がダチョウを飼っていたという、小さな小屋の写真もありました。
短いニュースから詳しいことは分かりませんが…
もしかしたら、飼い主と2メートルのダチョウの間には
深い愛情があったのかもしれませんが
首に枝が突き刺さって死んでいたなんて。
いずれ緩慢な自殺という気がしないでもありません。

(写真はネットから頂きました)

脱走したダチョウ、死骸で発見 
http://www.asahi.com/articles/ASJ1364V8J13OHGB00K.html?ref=mixi
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あけましておめでとうございます

2016年01月03日 | 映画
年末年始、岐阜に帰省していました。
風邪を引き込んだところに腰痛悪化、どうなることかと思いましたが
例年になく、春のように暖かな気候で助かりました。
これだけ年中踊っていても遊んでいても腰が悪くなるのはどういうことかと
腹が立ちますが、経年劣化と言われれば返す言葉がない…



今日は映画三昧。
お正月らしいエンターティメント物を二本。
「スターウォーズ フォースの覚醒」
これはスカイウォーカー一族の愛憎と裏切りの物語か。
ダークサイドに堕ちたルークの父親アナキン、そしてハン・ソロの息子の反逆。
歳を取ったハン・ソロ、レイア姫、おんぼろファルコン号には胸が詰まる。
不満もありますが、過去作への愛情が全編に感じられることに感動。
レイの出自は次回作への持越しとなり、楽しみ。
J・J・エイブラムス監督、全世界のSWフアンが待ち受けているというプレッシャーの中で
ジョージ・ルーカスの後を継いで、よくこれだけのものを作り上げたものだと思います。



「007スペクター」
サム・メンデス監督、ダニエル・クレイグの最後の作品。
スパイ・アクションものの王道、「007」シリーズの24作目
メキシコシティ、ローマ、オーストリア、タンヘール、ロンドンと
国をまたいだロケの壮大さに驚きます。
オープニングタイトルのセクシーなシルエット画、
派手なカーチェイス、セスナやヘリコプターでの空中の死闘、
妖艶なボンドガールとのベッドシーン、全編を流れる007のテーマソング、
どれもこれもお約束のものばかり。
ダニエル・クレイグ、少し老けて更に渋くなり、なんともいえない孤独感を漂わせている。
しかしスカイフォールに残された写真の謎は…
父親の取り合いだったのか!?

二本とも巨額の費用をかけた壮大なエンターティメント作品なのですが
どちらもその核となるのが親子の愛憎劇ということに驚いたのでした。

今年もよろしくお願い申し上げます。
コメント (16)
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