民主党内部に巣食った自民党勢力=小沢一郎の暗躍・活躍の意味するもの
「日本の霞ヶ関の官僚世界と政界を支える闇資金=サラリーマンの自殺者3万人の原因」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/161381219.html
「小沢一郎に見る、日本政界の『闇資金』の動き」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/161268894.html
「小沢・鳩山「自民党」 VS 菅・民主党の戦争」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/161079579.html
「小沢一郎を支える、鳩山一族の、自民党金脈」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/160983147.html
「小沢一郎を支える、政界ゴロツキ集団」、参照。
http://alternativereport1.seesaa.net/article/160696779.html
選挙になると、国会議員は何とかして当選しようと、親類縁者を頼り総動員し、あらゆる人脈とコネをフル稼動させる。その際、最も頼りになるのが親類であり、国会議員選挙の選挙参謀やマネージャーが親類である事は珍しくない。仮に、一見対立している共産党と自民党の国会議員が親類であった場合、選挙の際、両者は同一の親類縁者をフル稼働させる事になり、選挙が終了し、当選すると、国会議員は選挙で「お世話になった」親類縁者の「言う事を聞かなくてはならない」。「誰も、タダでは支援してはくれない」。国会議員に当選した暁には、何らかの便宜を供与し、あるいは自分達の代理人として動いてくれる事を期待して、皆、選挙応援を行うのである。一見、対立しているかのように見える共産党の国会議員と自民党の議員が、なぜか最後にはお互い妥協してしまうケースが多々見受けられるが、実は、国会議員としての資金源、人脈が共通であり、お互いに自分の基盤である「人脈の言う事を聞き、指示に従っている」ケースが多い。
国会議員が「口で言う事」ではなく、その金脈=人脈を読解する事で、真相が見えてくる。
小沢一郎を支える民主党・鳩山由紀夫の祖父が首相を勤めた経験のある鳩山一郎である事は有名である。由紀夫の父・威一郎の兄弟・百合子(由紀夫の叔母)は古沢潤一=古沢家に嫁いでいる(A)。
古沢潤一の息子の嫁・英子の父は浜口巌根であり、長期信用銀行(現在、ロスチャイルドの新生銀行)の元会長であり、首相を務めた浜口雄幸の息子である(B)。つまりA、B、2つの結婚を介して鳩山由紀夫の父・威一郎と古沢潤一、浜口巌根が横に並ぶ。
この浜口巌根の兄弟・浜口雄彦の娘婿(淑の夫)が、正田巌であり、現代の天皇の妃・正田美智子の兄弟である(C)。つまりA、B、C、3つの婚姻関係を通じて鳩山由紀夫は天皇の縁戚に該当する。ここで、鳩山威一郎、古沢潤一、浜口巌根、浜口雄彦が横に並び、その下に鳩山由紀夫と天皇の妃・美智子が並ぶ。
さらに浜口巌根の姉妹・富士の息子の妻・千世の父=安西正夫の兄弟=安西浩(東京ガス元会長)の娘婿・佐藤信二の父は元首相、佐藤栄作であり、佐藤の兄弟、岸信介の孫が安倍晋三元首相である(D)。ここで鳩山威一郎、古沢潤一、浜口巌根、浜口雄彦、浜口富士、安西正夫、安西浩、佐藤栄作、岸信介が横に並び、その下に天皇の妃・美智子と、安倍晋三、鳩山由紀夫が並ぶ事になる。
つまり、ABCD、親類の親類の親類の親類として、選挙人脈が安倍晋三と鳩山由紀夫は「重なっている」。国会議員レベルになると、4家族程度の人脈を「タドリ」、人脈とコネをフル稼働させる事は、何等、異常でも特異でも無い。鳩山は、元々、自民党国会議員であり、「口先だけの」自民党批判とは反対に、民主党の支持人脈が自民党と一致しており、「どちらが勝っても」利益を得る財界一族は「同一」である。
2大政党制は「どちらが勝っても利益享受グループは同一」である。
なお上記の人脈、利益享受団体の中に長期信用銀行があるが、現在は、ロスチャイルドの銀行ゴールドマンサックスの事実上の子会社・新生銀行である。
ロスチャイルドの米国の出先機関として動いてきたモルガン財団によって日本に創立されたのが三菱グループであり、三菱の「助力」によって発足したスーパーマーケットが「イオン・グループ」である。イオンは元々、「岡田屋」という名前の小売店であり、その経営一族がかつて民主党党首選挙で・鳩山の対抗馬であった岡田克也・外務大臣である。
天皇家の縁戚の鳩山と、天皇家の番頭として財を成してきた三菱の外戚の岡田。天皇家=三菱=モルガン財団を通じ日本を「支配・コントロール」して来た、ロスチャイルドの船舶会社ラファルジュの顧問弁護士ヒラリー・クリントンと、ラファルジュの子会社・麻生産業の麻生元首相。
自民党・麻生と、鳩山・岡田民主党の「一騎討ち」となった前回の衆議院選挙は、最初から「どちらが勝っても、同一勢力」という芝居と言う事になる。自民党=小沢・鳩山民主党の「同一政党・悪党連合軍」に対し、菅直人が、どこまで切り込めるか、首相就任後、何一つ切り込めていないことが、悪党連合軍の復活・反撃を招いている。霞ヶ関の官僚に政策立案を依存し始めた菅の姿は、国家官僚に対抗する政策立案・ブレーン集団を市民が未だ持ち得ていない事、そして小沢の資金力・国会議員の頭数を集める力に菅が追い込まれていることは、ゼネコン土建屋・政治家に対抗し得るだけの資金集めのノウハウ・人脈を市民が持ち得ていない事実を明示している。菅を批判し「足を引っ張る事は簡単であり」、菅の経歴・出自に後ろ暗い所はあるものの、菅の弱弱しい蒼ざめた顔は、未だ市民が政治運営の中核を占めることが出来ず、利権政治屋が支配する「暗黒の中世」が、日本を支配している事を明確に物語っている。