国民を弾圧し国民の財産を奪った独裁者の末路！
2011-08-06 11:33:13 | 政治・社会
（写真は移動式ベッドで出廷した前大統領）
８月４日付けロイター通信社の記事「ムバラク前大統領の初公判おりに囲まれたベッドで無罪主張」を以下に転載します。
ムバラック前エジプト大統領は３０年間にわたって強権的な独裁体制をしき反対派を徹底的に弾圧し総額約700億ドル約5兆8400億円ともいわれる国民資産を略奪した容疑で今年４月に逮捕され起訴されました。
検察による取り調べ中に心臓発作を起こし入院していましたが、三日前の８月３日カイロ郊外の警察学校でひらかれた第一回公判にベッドに横たわったまま出廷させら独裁者の哀れな姿をさらしました。
チュニジアで始まった「ネットメデイア」を武器にした民衆による「ジャスミン革命」の波は、その後エジプトやイエメンやリビヤやシリヤなどの中東イスラム諸国に広がり「国民を弾圧し国民資産を奪う」
独裁者や独裁体制が次々に打倒されあるいは打倒されつつあります。
中国では、中国新幹線の事故処理を巡って政府や鉄道省の隠蔽体質と情報統制に対する国民の怒りと批判が中国版Ｔｗｉｔｔｅｒで急速に広がり、中国共産党はこれまで経験したことのない程深刻な
「一党独裁体制」の危機に直面しています。
米国では、先ほどブログにアップしました「デモクラシー・ナウ」の番組「マイケル・ムーア「米国は破産なんてしてない」に見られるように、
「米国では努力すればだれでも億万長者になれし大統領になれる。なれないのは努力しないから」という「アメリカンドリーム」の大嘘に多くの米国民がようやく気付き始め、
大規模なデモや集会で反撃し始めているのです。
翻って日本の現状を見ますと、小沢一郎氏への一連の政治弾圧や「コンピューター監視法」「共謀罪導入」などで国民を監視し弾圧する法整備が着々整えられているのに対して、
多くの国民はあまりにもノウテンキで無防備な状態です。
ブッシュ政権と一体となって２００１年から２００６年に渡って強行された「小泉・竹中構造改革」は、実は３０年間の独裁体制で国民から富を収奪したムバラック前エジプト大統領と全く
同じ行為を「合法的」にかつ短期間に行っただけの話です。
ムバラック前エジプト大統領の場合は、奪った国民の富や財産は自分と一族の懐に移転しましたが、日本の場合は日本人の富と財産は米国の日本人エージェントの手で
米国支配層である「ユダヤ金融資本」に損失補てんと投機資金として、「軍産複合体」には「対テロ戦争」の軍事費として移転させられたのです。
この一連の「売国行為」の主犯である小泉純一郎氏と竹中平蔵氏や加担した自民党清和会政治家、霞が関特権官僚、大手マスコミ幹部、経団連大企業経営者などは誰一人として
責任を追及されず、誰一人として逮捕もされず、誰一人として裁判にかけられす、誰一人として刑務所に入っていないのです。
刑務所に入れられたのは、政権や検察批判した前衆議院議員の鈴木宗男氏であり、前福島県知事の佐藤栄佐久氏であり、経済評論家の植草一秀氏であり、元大阪高検公安部長三井環氏なのです。
日本は驚べき「無法国家」となっているのです。
▼ムバラク前大統領の初公判、おりに囲まれたベッドで無罪主張
2011年 08月 4日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22526420110803
ムバラク前大統領の初公判、おりに囲まれたベッドで無罪主張
８月３日、エジプトのムバラク前大統領の初公判が、首都カイロ郊外の警察学校に設置された法廷で行われ、前大統領は起訴事実を否認し、無罪を主張した。
［カイロ ３日 ロイター］ エジプトの反政府デモで２月に辞任に追い込まれ、反政府デモ参加者の殺害に関与した罪などで起訴されたムバラク前大統領（８３）の初公判が３日、
首都カイロ郊外の警察学校に設置された法廷で行われ、前大統領は起訴事実を否認し、無罪を主張した。
入院先の病院からカイロに移送されたムバラク被告は、移動式のベッドに横たわり、安全確保のためにおりに入った状態で審理に臨み、「すべての罪を完全に否認する」と主張した。
法廷にはムバラク被告とともに起訴された２人の息子のほか、アドリ前内相や治安当局元幹部なども出廷した。
ムバラク被告は、中東・北アフリカ各地で起きた反政府デモにより退陣した指導者の中で、公判に出廷して裁かれる初の指導者。
有罪になれば、死刑を科される可能性もある。
（終わり）
