今、「はやぶさ」が脚光を浴びています。
「はやぶさ」と聞いて昔の「はやぶさ」を思い浮かべる方も多いことと思いますが、その同じ呼び名でも、思い浮かべることは、それぞれ違うことでしょう。
ある人は、チョット古すぎますが、加藤隼(はやぶさ)戦闘隊を思い浮かべる方もおられると思いますが、その戦前の陸軍の戦闘機隼と宇宙から帰ってきた探査機「はやぶさ」と深い関係があるのです。
一式戦闘機「隼(はやぶさ)」 探査機「はやぶさ」
陸軍戦闘機「はやぶさ」を設計したのが、糸川秀夫氏で、戦後は宇宙開発に取り組み初の実験ロケット「ペンシルロケット」を飛ばしました。
日本の宇宙産業の先駆者として、その敬意から探査機も「はやぶさ」と名付けられ、その調査対象となった小惑星を「イトカワ」と名付けられたというものです。
もう一つ、今話題の「はやぶさ」は、2011年3月から東京ー新青森駅間を走るE5系東北新幹線「はやぶさ」です。
東北新幹線が新青森駅まで延伸され開業するのは、今年の12月4日ですが、「はやぶさ」のデビューは来年3月だそうです。
そこで、鉄道フアンが思いを馳せる過去の「はやぶさ」は、東京ー西鹿児島駅間を走っていた寝台特急の「はやぶさ」です。
寝台特急「はやぶさ」 東北新幹線「はやぶさ」
2009年3月に廃止されましたが、この区間も今は九州新幹線と山陽新幹線が走っています。
ちなみに、九州新幹線の未開通部の福岡ー新八代間が開業するのが2011年3月で、新大阪ー鹿児島中央駅間を4時間で「さくら」が走ります。
この「さくら」も復活された名称です。
過去の「さくら」は、東京ー長崎間を走る寝台特急でした。
今、過去の名前が復活されているものが多いのですが、それにはそれぞれの思い入れがあるようです。