極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

紫花菜と寒もろこ

2009年02月20日 | びわこ環境


鮮やかな紫花菜 きみが指す削除メールに残れるメール



 ホンモロコ

如月には寒モロコが旨かったと過去形で語らなければならない
ほど10年近く口にすることがなくなった。これは後三条にあ
る居酒屋『さんかく』の棚花豊和が一線を退いて間もなくして
のことである。いまでは、琵琶湖固有種の筈が全国で養殖され
ているが、子持ちのホンモロコを炭焼きにし、焼きたてを、玉
味噌(白こし味噌に卵黄、酒、砂糖を加えて調味した物)に酢、
辛子、醤油を加えてた酢味噌でいただく。ほんのりとしたバー
ター風味がしてサクサクした歯ごたえが何ともいえない季節の
一品である。

Pc070002 寒もろこの酢味噌添え 

ところで、マスタの棚花豊和とは琵琶湖の飲み水を守る運動や
地域生協運動でともにした。彦根プリンスホテルの建っている
米原磯は県下屈指のホンモロコの産卵場であったが、ここが残
こせたとしてもニゴロブナと同様にブラックバスや
ブルーギル
といった外来魚に荒らされ漁獲量は激減していただろうと思う
(やっかいもののブラックバスやブルーギルはバター焼きなど
の料理法の開発如何で美味しく頂けるはずだから、それはそれ
で悲観することはない、要は知恵だろう)。


外観彦根プリンスホテル  ブラックバス



Cat Fish


地域生協でいえば瀬田シジミの取り組みがあった。「60年代
の米原磯の水辺はそれは美しかった」(故・久保祐夫の生前の
言葉)。その当時は貧しかったが、淡海にゆけば瀬田シジミが
簡単に取れた。シジミは必須アミノ酸やミネラルが豊富で酒呑
みには最高のモーニングスープだ。

セタシジミ表 瀬田シジミ

何年前だったか忘れてしまったが、棚花豊和とわたしが出張の
ため東京駅で落ち合いそのまま埼玉水産試験場にアメリカン
キャッツフィッシュの養殖方法を乞いにいったのは事業排水の
栄養分を利用して食用に供せないかと考えてのこと。日本なま
ずは共食いの性質がありそれを嫌った(
ビワコオオナマズもあ
るが研究の余地が大きい)。余談だが皇太子はナマズ博士とも
称される程の生物学者であることをこの時はじめて知った。 

 PDR_0469.JPG
キャッツフィッシュ 日本ナマズ  ビワコオオナマズ

ところで、♪〽『サマー・タイム』の歌詞に出てくる‘Fish
とは、黒人の牛肉の代用食であったアメリカンキャッツ フィ
ッシュである。日本ナマズのフルコースを出してくれる京都修
学院の『十一屋』で建築設計士の弟と棚花と三人で堪能したこ
とがあったが、歯ごたえが日本なまずの方があり、見た目(ナ
マズは黒猫のように目が愛らしいのが特徴)とは大違いで、河
豚の刺身と同等に美味しいことを記憶している。フルコースな
らコラーゲンたっぷり、でスッポンより遙かに食べやすく女性
にはお勧め。

刺身 なまずの刺身


 

 ニゴロブナ

彦根の水産試験場で、同様にごろぶなの養殖は可能かと質問し
たところそれは現実味がないとの感触。にごろぶなは遊泳し、
冬場は北湖は湖底で生息するので骨が柔らかい、だからふな寿
司に向くのだとの話を聞いて、さすがに数気圧程度の密封加圧
環境下で養殖すれば良いのではないかとの質問を出来ずに帰っ
てきたことを記憶している(なまずの養殖もそうなのだが、経
費が嵩んではいけない、理想をいえば投入量に対し、湖のプラ
ンクトンや藻などを餌とし、収穫ポイントが定点で、漁船の燃
料費がいらない方が良い)。燃料については太陽光や滋賀の森
林や廃棄植物系(ネグロマス)等をバイオアルコール変換する
技術確立は、そこまできているのだから、敵対種のブラックバ
スなどの抑制で自然放流型養殖も可能だと思う。

 鮒寿司

古い新聞だが、2006年06月19日、
日清食品 食品安全研究所
    が「滋賀県特産の伝統発酵食品『ふなずし』から新規コレス
    テロール低減乳酸菌NLB163株を発見というニュースだ。南東
    アジアから伝わった‘なれ鮨’が日本に漂着し日本らしく、
   
分解・精製した後(?)、また再び、新しい食品や医薬とし
    て世界に発信されることが予定された。




 
ワタカ

毎年、6月になると職域仲間で小鮎釣りを犬上、芹川、天野川、
矢倉川、宇曾川下流から湖岸周辺で行っていた(今年の企画は
退職者もいれてやるしかないだろうが)。内蔵を裁いてフライ
にするのも、塩焼きにするのも、バター焼きするのも良い。ネ
ットで貝類等の海産物を取り寄せ豪快にバーベキューをやるの
も風情があって、日頃のストレスを発散でき最高だ(イワナや
ヤマメも滋賀産も可能)。何だったらヨットやカヤックやライ
トプレーンも楽しめる。鮎は琵琶湖の王者といったところ。

  アユ(子持ち)


 イワナ通販(長野)

曽根沼では鯉が釣れるし、バラックバスやブルーギル釣りも楽
しめる(ブルーギルは皇太子が日本に紹介したのだとも聞く)。
いまではイワナも養殖している程だということで話をまとめる
と、キャッシュフィッシュの養殖案は餌がいるということで却
下されあえなく没。折角、棚花豊和との仕事づくりと考えての
ことだが(実はこれらの調査費用はすべて自腹で身銭)、誰か
が企業化するだろうが、良い後継者が見つかればその夢を伝え
たいと思っている(『河豚よりうまいキャッツフィッシュのち
り、てっさかな』)。



廃屋の庭一面を紫に染めて花咲く花大根は


霞のような紫色の「ムラサキハナナ」。花言葉「変わらぬ愛」
学名:Orychophragmus violaceus 別名:ショカツサイ(諸葛采)、
オオアラセイトウ,ハナダイコン(花大根) 花期:春、ハナ
ダイコン(花大根)。紫色の 4 枚の花弁の「十字架植物」。
別名のショカツサイ(諸葛采)は中国の呼び名。こういう時代
だからこそ短歌や俳句の新しい運動が要求されているのではと
考えその場、その場で考え創作したきたがふとこんなものでい
いのかなという思いに駆られる今日この頃。行けるところまで
いくしかない。 
                           

本木雅弘さん おめでとう日本アカデミー賞受賞                           



 

コメント
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