米男子ゴルフ:メモリアル・トーナメント最終ラウンドが行われ、3位で出た松山英樹は通
算 13アンダーの275で並んだケビン・ナ(米国)とのプレーオフを制して米ツアー初優勝を
飾った。日本選手による制覇は2008年5月の今田竜二以来4人目。22歳での優勝は最年少と
なった。優勝賞金116万6千ドル(約1億1,380万円)を獲得した(この最年少というのがい
いですね。それだけ選手層が厚いことを裏付けているのでは?)。ところで、先日のプロ
テニスプレイヤーの錦織圭の優勝といい、最近のスポーツ界での日本男子の活躍が目に付く
ようになっている。先回のプロ野球メジャーリーグのダルビッシュ有は、8回無失点の快投
で防御率2・08になったが、ヤンキース所属の田中将大(2.06)に次ぐ2位と日本の二人が
トップを競っている。このほか、スキー、フィギア・スケート、卓球、バトミントン、水泳
とやれば出来るんですね。この勢いでブラジルワールドカップも波に乗り制覇できるかも知
れない。
ところで、サッカーワールドカップ開催地のブラジルの料理ってどんなものがあるのだろう
か?
ウィキペディアによると、ブラジルの国民は、インディオ、ポルトガル系、アフリカ系、イタリア系、ドイ
ツ系、アラブ人(主にシリア、レバノン)、そして日系を主体とするアジア系などの混血人種で構成さ
れているため、地方の違いの保存で特徴づけられたブラジルの料理形式を生み出したと説明され
ている(下表参照)。
●ブラジルの5大料理区分
北 部 | アクレ、アマゾナス、アマパー、トカンティンス、パラー、ロンドニア、ロライマの各州が北部と定義される。文化的に、アマゾン盆地は魚や、キャッサバ、ヤム芋、ラッカセイといった根菜、加えて椰子の実や熱帯の果物を常食にするインディオや彼らとポルトガル人の混血の末裔が多数住んでいる。この地方の料理は、インディオの影響が濃い。 代表的な料理としてはカルル・ド・パラが挙げられる。それは干しエビ、オクラ、タマネギ、トマト、コリアンダー、デンデ油(アブラヤシの果肉から採る油)を一緒に入れる料理である。 |
北東部 | アラゴアス、セアラ、セルジッペ、バイーア、パライバ、ピアウイ、ペルナンブーコ、マラニョン、リオグランデ・ド・ノルチの各州が北東部と定義される。この地域は、おもに放牧が行われている乾燥した内陸部から豊穣な海岸沿いの平地まであり、サトウキビやカカオが重要な農作物である。バイーア州では、プランテーションに連れてこられたアフリカ系の影響を受けたアフロ・バイーア料理が有名である。現地の食材を利用して、アフリカ、インド、ポルトガルの料理を融合させたものである。有名な料理はヴァタパやムケッカであり、どちらも魚介類とパームオイルを使用する。その他の沿岸地域では、アフリカ系からの料理の影響は小さいが、魚や貝、トロピカルフルーツが多く使用される。乾燥した内陸部では、干し肉、米、豆類、ヤギ、キャッサバ、トウモロコシの粉が使われる。 |
中西部 | ゴイアス、マットグロッソ、同スルの各州と連邦直轄区が中西部と定義される。おもに乾燥したサバンナや草原、そして北部の森に覆われた地域からなっている。パンタナルと呼ばれている狩りと釣りの名所は、この中西部にある。広大な放牧地から供給される牛肉と豚肉、それに魚がメニューの中心であり、大豆や米、トウモロコシ、キャッサバも常食される。 |
南東部 | エスピリトサント、サンパウロ、ミナスジェライス、リオデジャネイロの各州は南東部と定義される。またこの地域はブラジルの工業地帯の中心であり、ブラジル料理といわれて思いつく、有名な料理の発祥地でもある。 ミナスジェライス州では、トウモロコシ、豚肉、豆類、そして地元で作られる柔らかいチーズが主な食材である。リオとサンパウロでは、バイーア州の郷土料理であり、豆と肉を煮込んで作るフェイジョアーダ・コンプレッタが有名で、水曜日や土曜日の昼食に供される。また、アロス・イ・フェイジャン(米と豆の料理)も良く食べられている。伝統的に使われる豆は地域ごとに違いがあり、リオでは黒豆、赤豆と白豆がサンパウロで、そしてミナスジェライスでは、黒豆か赤豆が食べられている。サンパウロの有名な料理としては、ヴィラド・エ・パウリスタが挙げられる。これは米とキャッサバ粉をまぶした豆、煮込んだキャベツ、そして豚肉の盛り合わせである。 サンパウロでは、ヨーロッパや北米からの移住者の影響は大きく、料理にも影響を与えている。大部分はイタリアからだが、ポルトガル、スペインや日本からも多く移住している。またその他のヨーロッパや中東からの移住者も多い。この街ではありとあらゆる料理を目にすることが出来る。 |
南 部 | サンタカタリーナ、パラナ、リオグランデ・ド・スルの各州は南部と定義される。 ガウーショと呼ばれていた人々が、日干しや塩漬けにされた干し肉とシュラスコと呼ばれる焼肉料理を作り出し、これらは南部の有名な料理である。ヨーロッパからの移住者が多く、小麦粉を中心とした食生活が定着し、ワイン、レタスなどの葉野菜、それに乳製品をブラジル人の食生活に紹介した。移住当初はじゃがいもが入手困難だったが、甘みのあるキャッサバを手に入れ、代用品として使うことを覚えた。 |
ブラジルには国民食であるフェイジョアーダ・コンプレッタ (feijoada completa) は三百年以
上も前から、黒豆、豚肉、それにキャッサバを用いられ料理されてきた。アフリカから連れ
てきた奴隷に食べさせることのできる豚の耳や足、尻尾、それに豆にキャッサバの粉のよう
な安価な食材を使って作られたのがその始まりである。それ以来、ブラジルの全ての地域で
食べられるようになり百種類以上の作り方があるという。
黒豆とはどんなものだろうか? フェイジャン(feijão)と呼ばれる豆は毎日食べられ、色々
な形や色、大きさの物がある。黒豆(feijão preto)をブラジル人の最も愛する豆と考える人
もいるとか。でも市場では、黒豆だけでなく、赤、白、茶、そしてピンク色の豆を売ってい
るとある。また、キャッサバは、トウダイグサ目トウダイグサ科イモノキ属の熱帯低木。マ
ニオク、マンジョカとも呼ばれ、その芋はタピオカの原料で、世界中の熱帯にて栽培される。
また、タピオカ (tapioca) は、トウダイグサ科のキャッサバの根茎から製造したデンプン
で、菓子の材料や料理のとろみ付けに用いられる他、つなぎとしても用いられる。紙の強度
を上げるための薬剤の原料として使用されている。
ブラジル料理で肉料理といえば、シュラスコというらしい。シュラスコ(ブラジルポルト
ガル語:churrasco、シュハスコとも)は、鉄串に牛肉や豚肉、鶏肉を刺し通し、荒塩(岩
塩)をふって、炭火でじっくり焼いたブラジルをはじめとする南米の肉料理。ブラジルポル
トガル語ではシュハスコと発音される。日本ではブラジルのものが知られているが、隣接す
るスペイン語圏では「チュラスコ」又は「アサード」と呼ばれ、アルゼンチン、ウルグア
イ、ボリビアなどでも供される肉料理でもあると、解説されているが、日本で言う焼き鳥の
肉の串焼きといった料理(下写真)。
シュラスコを供するレストランを「シュハスカリア」(churrascaria) と呼び。牛を中心とし
た肉(中には鶏のハツなども含まれる)の様々な部位を串刺しし、ギャルソン(もしくはシ
ュハスケイロ、牧童の格好をしている場合はガウーショ)と呼ばれる男性ウエイターが串ご
と客席に運び、目の前で食べたい量を切り分けるという供し方が特徴。ウエイターが持って
くる串は肉類だけではなく、エビやパイナップル焼きバナナなどもある。シュハスカリアの
中には食べ放題(Rodizio、ホジージオ)で供される店もあり、サラダバーなども併設してい
る(バイキング形式のようなものか?)。テーブルにはバナナやファリーニャ(キャッサバ
粉のフライ)、米飯、パンに加え「食べ残し用の皿」も置かれる。加えてひっきりなしにウ
エイターが様々な部位の肉を持ってきて聞いてくるので、大食漢でもない限りある程度自分
の腹具合と相談しながら食べることになる。なお、ブラジルのシュハスカリアでは基本的に
時間制限はなく、昼に来て夕方に帰る客なども多い。またブラジルでは牛肉に関しては充実
しており、非常に贅沢という。したがって食べ損ねて冷たくなった肉も皿ごと取り替えてく
れ、Bem Passado(ベン・パッサード、英語で言うウェルダン)、Mal Passado(マウ・パッ
サード、レア)などの焼き加減や、脂身の多い少ないなど、肉の好みが人によって違うので
客はみなその希望を言えばその通りにしてくれるという。
ところで、南アメリカ大陸のほぼ中央部に位置する世界最大級の熱帯性湿地のパンタナルが
ある。名前の由来は、ポルトガル語の「pantano」(沼地を意味する)である。水文学、地質
学、生態学の側面においてパンタナールは特異な性質を持ち、ブラジルのマットグロッソ州
とマットグロッソ・ド・スル州に所属し、一部がボリビアとパラグアイにまたがる。総面積
195,000平方キロメートル、そのうち1,878平方キロメートルが2000年に「パンタナル自然保
護地域」としてUNESCOの世界遺産に登録され、ラムサール条約の登録地である。雨季の間、
パンタナルの80%以上が水没し地球上で最も水量が多い平原と化す。この周辺で、ワニ肉が
畜養されワニのソーセージ料理が食べられているというニュースを見たことがあるが定かで
ない。
今夜は、ブラジルワールドサッカー大会前と言うことで、ブラジルを知るために、まずは食べることか
らアプローチしてみた。