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『秘密 THE SECRET』フレンチリメイク

2011-01-15 07:53:26 | ファンタジー
秘密 THE SECRET
THE SECRET(2007年フランス)
 監督      ヴァンサン・ペレーズ
 脚本      アン・シェルキス
 原作      東野 圭吾
 出演      デヴィッド・ドゥカヴニー
          リリ・テイラー
          オリヴィア・サールビー
          ブレンダン・セクストン三世

 ■ストーリー■
 眼科医ベンジャミン・マリスは、36歳の妻ハンナと16歳の娘サムに囲まれて幸せに暮らしていた。ある日、ハンナの運転する車が事故を起こし、ハンナとサムは病院に運ばれるのだった。ハンナの意識は戻るが、隣のベッドにいたサムを見て動揺した彼女はサムの手をつかむのだった。そのとき、ハンナは意識不明になり、サムが息を吹き返すのだった。次にハンナが目覚めたあと、自分がサムの身体にいることに気づくのだった。


 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 広末涼子、小林薫出演の東野圭吾原作の邦画『秘密』(1999年)のリメイク。
 なんと、日本映画が、フランスでリメイクです!!
 『秘密』は、世界3大映画祭の「シッチェスカタロニア国際映画祭」で2000年の第33回に、最優秀主演女優賞(広末涼子)、最優秀脚本賞(斉藤ひろし)を受賞しているんですよね!!
 
 オリジナル版の『秘密』はランニングタイムが119分と少し長めの作品でしたが、リメイクの今作は92分とエンターテイメント作品として、ちょうど良い長さの作品になっています。
 オリジナル版であった事故を起こしたバス運転手のくだりとか映画としては、ムダなシーンが一切無いから短いんでしょうかね??映画的には、リメイク版の方が、遥かに正しい映像化でしょうね。原作を忠実に映像化するなら、映画版なんて、必要ないですからね!
 バッサリ、ムダなシーンが無いので、観ていて、サクサク進んで行くので、アッという間に、観れる作品になっています!!
 
 オリジナル版との1番大きな違いはラストの展開です
 ハッキリ言って、このリメイク版の方が、エンターテイメント映画としては100000000倍スッキリしていますね。
 
 日本映画のオリジナル版は、原作に忠実で、最後のオチは、やりすぎ感度★★★★★みたいな感じで、「みんな驚いてね…」みたいなオチで、あれは、あれでアリかもしれないですけど、観ていて、どうもしっくり来なかったです。
 ミステリー作家としての、“どうしても最後のオチで、もう1ヒネリさせないと気がすまないゾ!”みたいなところが悪い意味で出てしまったとしか、思えないような印象しか受けませんでした!
 タイトルの「秘密」の意味は、この最後のオチなんだよ!とか言われても、全然スッキリ出来ない作品でした!!
 「すご~く、後味が悪かったです!」

 でも、リメイク版の今作では、一応、娘のサムが戻って来るところで終わるので、感動的なファンタジー映画になっています。少なくとも、画面上からは、そう受け取れます!
 オリジナル版の終わり方だと、奥さんだけ、若い男と再婚なの??」って超身勝手なヒロインな印象しか持たないですけど、今作のラストは本当にスッキリしてて観てて感動的でした。 まぁ、実際は、そんなに感動もしなかったですけど…。

 こういうリメイクは、けっこう良いかも!! 60点

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『アリス・イン・ワンダーランド』帰ってきた不思議な国のアリス

2011-01-14 00:06:10 | ファンタジー

アリス・イン・ワンダーランド
ALICE IN WONDERLAND(2010年アメリカ)
 監督      ティム・バートン
 脚本      リンダ・ウールヴァートン
 原作      ルイス・キャロル
 出演      ミア・ワシコウス
          ジョニー・デップ
          ヘレナ・ボナム=カーター
          アン・ハサウェイ
          クリスピン・グローヴァー

 ■ストーリー■
 幼いころ、不思議の国で冒険をしたアリスは、そのときの記憶を無くし19歳になっていた。
 20歳になる前に、婚約させようとさせられ、自分の婚約パーティに来させられ、突然プロポーズされるのだった。考えさせてくれと、その場を逃げたアリスは、服を着たウサギを見つけ追いかけるのだった。ウサギを追ったアリスは不思議な穴までやってきて、落っこちてしまうのだった。
 
 ■感想■
 ルイス・キャロル原作「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の映画化。
 監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップのディズニー映画。

 みんなが知っている「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を映画化したようなんですが、なんで、いまさら??って感じもしないでもないんですが、良く考えてみると、しばらく実写で劇場作品として映画化されていなかったからまぁ、OKですかね??

 かなりハデな戦闘シーンを入れて見応えたっぷりな大エンターテイメント作品に仕上げています。
 クライマックスのヒロインのアリスとジャバウォッキーと戦うシーンなんか、『エラゴン遺志を継ぐ者』(2006年)よりよっぽど手に汗握るシーンになっています。
 クライマックスシーンは盛り上がるんですけど、そこに行くまでがちょっと間延びした感じがしちゃいます。ランニングタイム109分は長すぎですかね??あと15分くらい短ければ良かったのに。

 3D映画なんで、画面に向かって色んな物が飛んでくるシーンが次々出てきますけど、通常の画面で見ると、逆に無駄なシーンにしか思えないです。みんな、そんなに3Dが好きなんでしょうかね??自分は3Dじゃない方が目が疲れなさそうで良いような気がするんですけどね。

 映画自体は「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の原作を、ティム・バートン流に良く仕上げていて、いつも通りティム・バートンの世界観で映像が作られていながら、子供から大人まで楽しく観れる作品になってるんで、ティム・バートン監督の映画ファンには必見ってことですかね。

 自分的には、ティム・バートンといえば、やはり『バットマンリターンズ』(1992年)なんですけどね。主人公バットマンよりも、悪役のペンギンの方が感情移入しちゃう作品になっていました!
 ティム・バートン監督の熱狂的なファンで無いので自分的には、今ひとつでした。50点
 
<声の出演>
ジョニー・デップ(マッドハッター)             平田 広明
ミア・ワシコウスカ(アリス)                 安藤 瞳
ヘレナ・ボナム=カーター(赤の女王)          朴  璐美
クリスピン・グローヴァー(イソロヴィッチ・ステイン)  藤原 啓治
トウィードルディー、トウィードルダム  小形 満

白うさぎ   塩屋         チェシャ猫   茶風林
青い芋虫  土師 孝也     ヤマネ     京田 尚子
三月うさぎ  大川 透

<日本語版>
演出    佐々木 由香
翻訳    佐藤   恵子
翻訳監修 イアン・マクドゥーガル

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『ダレン・シャン』LiLiCo×サルマ・ハエック

2010-09-04 10:14:42 | ファンタジー
ダレン・シャン若きバンパイアと奇怪なサーカス
CIRQUE DU FREAK THE VAMPIRE’S ASSISTANT(2009年アメリカ)
 監督    ポール・ワイツ
 脚本    ポール・ワイツ
        ブライアン・ヘルゲランド
 原作    ダレン・シャン
 出演    ジョン・C・ライリー、渡辺 謙
        クリス・マッソグリア、ジョッシュ・ハッチャーソン
        ジェシカ・カールソン、ウィレム・デフォー
        サルマ・ハエック

 ■ストーリー■
 普通のどこにでもいる平凡な高校生ダレン・シャンは、親友のスティーブと学校で禁止されているサーカスに行くのだった。クモが好きなダレンは、サーカスのクモ使いラーテン・クレプスリーの楽屋に忍び込んで、クモを盗んでしまうのだった。翌日、学校でクモが暴れだしスティーブが、クモに噛まれてしまうのだった。病院に担ぎ込まれ、死にそうなスティーブを助けるため、解毒剤を求めてダレンはサーカス会場にラーテンを訪ねるのだった。ダレンは、ラーテンから、友人を助けるための条件として、吸血鬼である自分のアシスタントになるため、ハーフバンパイアとなることを条件として提示されるのだった。

 ■感想■
 アメリカ、ドイツで大ヒットしたイギルスの児童文学「ダレン・シャン」シリーズの映画化。
 原作はダレン・シャンの「ダレン・シャン 奇怪なサーカス」(小学館ファンタジー文庫)。

 児童文学の映画化だけあって、子供から大人まで楽しく観れます!
 でも、児童文学が原作なので、スプラッターシーンもゴアシーンも無いです。まぁ、それでも、ランニングタイム109分も退屈することなく、それなりに楽しく観れる作品になっています!
 
 何か、最後の方、ウィレム・デフォーの謎を残すような、続編を期待させるような終り方は何??
 原作は12巻まであるから、シリーズ化させたいんでしょうけど、果たしてそれだけヒットしたんでしょうかね??

 シリーズ化できたら12巻まであるんで、製作者たちは大喜びなんでしょうけどね。シリーズ化は、どうなんでしょうね??自分は、ファンタジー映画があんまり好きじゃないですけど、それなりに楽しく観れたんで、今作はファンタジー映画好きにはたまらない作品かもしれないです!
 時代設定や内容はまるっきり違いますけど、「エラゴン遺志を継ぐ者」のドラゴンライダーシリーズの5000倍は面白いです!!「ドラゴンライダー」は映画版がシリーズ化されないで良かったです!特撮やCG、豪華なキャスティングにも関わらず、全然面白くなかった『エラゴン遺志を継ぐ者』(2006年)なんかシリーズ化されたら、またまた、観なきゃいけないんで大変でしたから。『エラゴン遺志を継ぐ者』もシリーズ化を狙ったような終り方でしたけど、1作目で終りましたからね。

 ところで、今作の吹替え版なんですけど、主人公ダレンの声は、山本祐典が吹替えてましたが、まぁ、ギリギリ大丈夫かな??って感じでしたが、サルマ・ハエック演じるマダム・トラスカの吹替えがヒドイ!酷い!ひど過ぎ!酷過ぎ!
 映画評論家、タレントのLiLiCoが吹替えてました!!

 「なに~ッ!!この吹替え!!」

 『ウォンテッド』(2008年)のDAIGOほどの、超破壊力は無いものの、サルマ・ハエックのイメージを、360度変える吹替え!!
 「360度だったら、元に戻ってるぞ!」
 って、『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993年)の殺し屋ベネディクトに突っ込まれちゃいそうですけど、本当にヒドイ!
 ヒドイ!
 ヒドイ!
 ヒドイ!
 このキャスティング考えたのは誰??
 映画の印象は変わらないまでも、かなりヒドイ!この吹替えだけで、マイナス15点
 
 こういう話題集めのような、素人を使った吹替えヤメテ!!
 映画の印象まで悪くなっちゃいます! 60点

ダレン・シャン~若きバンパイアと奇怪なサーカス~ [DVD]
ジョシュ・ハッチャーソン,パトリック・フュジット,サルマ・ハエック,渡辺謙,クリス・マッソグリア
ジェネオン・ユニバーサル


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『デス・リベンジ』ウーヴェチック・ファンタジー

2010-03-07 10:38:01 | ファンタジー

デス・リベンジ
IN THE NAME OF THE KING A DUNGEON SIEGE TALE(2007年アメリカ、ドイツ、カナダ)
 監督          ウーヴェ・ボル
 脚本          ダグ・テイラー
 原案          ジェイソン・ラバポート
              ダン・ストロンカク
              ダグ・テイラー
 オリジナルゲーム    クリス・テイラー
 出演          ジェイソン・ステイサム
              ロン・パールマン
              レイ・リオッタ
              バート・レイノルズ
              リーリー・ソビエスキー
              クレア・フォーラニ
              クリスタナ・ローケン

 ■ストーリー■
 ブーメランが得意な“農民”は家族と平和に暮らしていた。しかし、ある日、平和な村が、悪の魔法使いガリオン率いる怪物の軍団の襲撃を受け“農民”の子どもは殺されてしまい、妻も行方不明になってしまうのだった。“農民”は復讐を誓い旅立つのだった。
 怪物が組織され村々を襲っているのは、国を我が物にしようとするコンリード王の甥ファーロウが悪の魔法使いガリオンを使っていたからだったのだ。

 ■感想■
 人気ビデオゲーム“ダンジョンシージ”の映画化作品。
 監督は、ホラー映画、SF映画ファンから評判が悪いウーヴェ・ボル監督。
 
 
 一部では“マスター・オブ・エラー”などと呼ばれているウーヴェ・ボル監督なんですが、なんで評判がココまで悪いのか、自分には分からないです!
 最高の監督ではないですけど、最低の監督でもないと思うんですけどね!
 
 ウーヴェ・ボルが監督した作品で日本で公開した作品をいくつかあげると
 『シアトル猟奇殺人捜査』(2001年)
 『ハウス・オブ・ザ・デッド』(2003年)
 『アローン・イン・ザ・ダーク』(2005年)
 『ブラッドレイン』(2005年)
 『ブラッドレインII』(2007年)
 『SHOCKERショッカー』(2007年)

 作品のデキも、そんなにわざわざ言うほど、ひどくないような気が。自分的には、コンスタントにホラー映画、SF映画のエンターテイメント作品を撮ってるってことだけで評価しちゃいますけどね!!

 
 “ゴールデンラズベリー賞”のように愛情を持って悪口を言っているなら分かるんですけど、本気でウーヴェ・ボル監督の作品がヒドイと思っている映画ファンがいるなら、もっともっとヒドイ作品を観て欲しいです。
 
 ホラー、SF、サスペンス、アクションのジャンルでエンターテイメント作品を監督して欲しくない監督を何人かあげると
 ・チャカチャカした画面で分かりずらいトニー・スコット
 ・問題外の外(内側でなく)オリヴィエ・メガトン
 ・マジメな作品撮る気も無いんでしょうけ、マジメな映画の世界に行って欲しいロブ・ボウマン
 ・自分が観たいと思う作品に関わって欲しくないスティーブン・ソダーバーグ
 ・芸術映画だけ撮ってて、ローランド・ジョフィ
 ・エンタメは撮らないで!アトム・エゴヤン
  他にもメジャーな監督でなければ何人もエンタメ作品を撮って欲しくない監督はいます!!
  悲しいことに、あげだしたら何人出てくるの??って感じです。

 
 自分がもし映画のプロデューサーで、アメコミの映画化作品を作るとして監督候補がウーヴェ・ボルとブライアン・シンガーしかいなかったら、どっちの監督を選びますか??
 自分なら、迷わずウーヴェ・ボル監督に!!
 ブライアン・シンガー監督の1/2の制作費で作ってくれそうだし。
 

 と、かなりウーヴェ・ボル監督をかばっちゃいましたけど、「今作が面白いのか??」って聞かれると、やはりそこはウーヴェ・ボル!面白くないです!
 
 ロールプレイングゲームの映画化ということで、主人公が次から次へとピンチに遭って、それを乗り越えていって、なぜか、中盤からは王様に!!
 まぁ、ファンタジー映画なんで許しちゃいますけど。
 主人公の名前が“農民”だとか、農民のくせに剣術やブーメランが得意とかキャラクター設定にオカシな点がありますけど、ゲームの映画化ですからね。このブーメランが得意なところがクライマックスの戦闘シーンに絡んでくるのかと思いきや、後半からはこの設定がどこかに行っちゃいました!!

 ファンタジー映画なのに、なぜか“忍者”が登場します!突っ込まれるために登場させているの??

 でも今作は出演者がやたらと豪華です!
 ジェイソン・ステイサム、レイ・リオッタ、ロン・パールマン、バート・レイノルズ、リーリー・ソビエスキー、クレア・フォーラニ、ジョン・リス=デイヴィス、マシュー・リロード、クリスタナ・ローケン!
 ウーヴェ・ボル監督は現場での雰囲気はけっこう良いそうです!

 ランニングタイム127分と少し長めの作品ですけど、ドイツで発売されたディレクターズカット版のDVDはなんと156分もの長さです!!
 127分版も余り退屈せず楽しめる作品になってましたけど、いくらなんでも156分版は長すぎじゃないでしょうか??どうせなら156分版をリリースして欲しかったですけどね。 60点

<声の出演>
ジェイソン・ステイサム(ファーマー“農民”) 東地 宏樹
リーリー・ソビエスキー(ミリュエラ)    樋口 あかり
レイ・リオッタ(ガリオン)          大塚 芳忠
ロン・パールマン(ノーリック)       石塚 運昇
クレア・フォーラニ(ソラナ)         相沢 恵子
バート・レイノルズ(コンリード王)     菅生 隆之
<日本語版スタッフ>
翻訳 中村 久世
演出 芝浦 良平
調整 山本 洋平
製作 ACクリエイト株式会社

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『ジェイド・ウォリアー』フィンランド製ファンタジー

2008-06-24 00:38:55 | ファンタジー

ジェイド・ウォリアー
JADESOTURI 玉戦士(2007年フィンランド、オランダ、中国、エストニア共和国)
 監督          アンティ=ジョッシ・アニラ
 脚本          アンティ=ジョッシ・アニラ
              ペトリ・ジョキランタ
 出演          トミー・エロネン
              マルク・ペルトーラ
              チャン・チンチュー
              クリアウタ・コソーネン

 ■ストーリー■
 叙事詩カレワラによるとある鍛冶が幸せを産む機械“サンポ”を作った。中国の伝説では魔女ノクトレスの息子の悪魔ががサンポを手に入れたとある。フィンランドと中国の伝説の2つの伝説の接点はカレワラの中には描かれなかった鍛冶の息子である。
 フィンランドのカレルヤ東部の青銅器時代の遺体が見つかった。ともに見つかった副葬品の器は非常に高い技術を示すものだった。その最古の王朝以前の器表面には漢字が刻まれていた。これは鍛冶氏の息子の持ち物であり絶望的な状況で開くと書かれていた。すべての希望がついえたときに。
 「恐れ」「痛み」「狂気」「醜さ」「色情」「憎しみ」「強欲」「無知」それらは、魔女の8人の息子たちの名前だった。9人目の息子には名前がついていなかった。その9人目の息子は地上を地獄に変えると言われていた。鍛冶の息子は魔女の9人目の息子を殺すまで輪廻転生を繰り返すのだ。
 骨董品屋に屋根裏で見つかったという器が若い女性ローニャから持ち込まれた。鍛冶屋の彼氏のカイの持ち物だったが、町を出て行くので売りに来たのだった。その器を見た骨董屋は、カイが鍛冶屋センプーの子孫だと確信するのだった。骨董屋はカイにサンポを作るように指示するのだった。 

 ■感想■
 フィンランドに独特に伝わる伝説を元にした叙事詩「カレワラ」を元にしたファンタジー。
 
 フィンランドにある「カレワラ」ってみなさん、ご存知でしたか??フィンランドに伝わる叙事詩のことを自分は、全然知りませんでした!
 自分は本当にこの「カレワラ」知らなかったんで、この「カレワラ」を元ネタにしたような今作の内容が全然、チンプンカンプンでした!!
 
 果たして「カレワラ」を知っている人には面白いんでしょうか??
 
 現代と過去を行ったり来たりするところも、分かりづらいですし、ただでさえ意味不明なストーリーがより一層、意味不明に!!
 「武侠映画」のようなアクション映画を想像していたら、かなり愕然とする内容の作品でした。

単なるメロドラマなの??
 まぁ、武侠映画の本場の中国のチャン・イーモウ監督の『LOVERS』(2004年)も「単なるメロドラマ」といえば、それこそ「メロドラマ」ですけどね!!

 大体、魔女の9番目の息子は
“その9人目の息子は地上を地獄に変えると言われていた”
 
とか言ってるくせに、その説明を完全に無視した展開!!
 あまりの唐突なラストに向けての展開に突っ込む気もしませんでした!!思わせぶりも良いところすぎ!!誇大広告みたいです!
 
 最後は世界の運命をかけて、主人公と、9番目の息子が戦う映画だと思ったのに、なぜかストーリーは恋愛映画モードになって、戦いも和解方面に!!
 よっぽどスゴイアクションシーンでも待ち受けているのかと思いきや、最後は戦うのを止めちゃうような展開!!
 
 「な、な、なんで??」
 
 フィンランド、オランダ、エストニア共和国、中国合作の映画なんで、こういうマジメっぽい作品になっちゃうんでしょうね!!
 これが、香港映画だったら、すごいアクション映画になったような気もするんですけどね。でも、香港映画向きなテーマでは無いのかも。もし香港映画だったら、アクションシーンに次ぐアクションシーンで、アクションシーン以外、記憶に残らない作品になっちゃいそうですもんね。題材は面白そうなのに、ちょっともったいない作品でした。でも、ハリウッドでリメイクしないで良いですからね!!20点

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チャン・イーモウ監督の描くキレイな映像の「武侠」作品

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『パンズ・ラビリンス』暗いファンタジー

2008-04-22 23:43:49 | ファンタジー
パンズ・ラビリンス
EL LABERINTO DEL FAUNO(2006年スペイン、メキシコ、アメリカ)
 監督 ギレルモ・デル・トロ
 脚本 ギレルモ・デル・トロ
 出演 イバナ・バケロ、セルジ・ロペス

 ■ストーリー■
 1944年スペインでは、内戦終結後もレジスタンスが山に残り活動を続けていた。山間部の治安を守る軍隊のビダル大尉と、母親が再婚したため、少女オフィリアが山間部にやって来るのだった。オフィリアは林の中で不思議な昆虫と出会い、地下に住むという妖精たちと出会うのだった。

 ■感想■ 
 『ブレイド2』(02年)、『ヘルボーイ』(04年)のメキシコの監督ギレルモ・デル・トロの描くダークファンタジー。
 スペイン内戦時代を舞台に、妖精たちと出会った少女が体験する暗い、暗いファンタジー映画になってます。正確には内戦は終わったあとが時代背景になってます。ギレルモ・デル・トロ監督といえば、同じくスペイン内戦時代を描いた作品『デビルズ・バックボーン』(01年)という作品もありました。
 ギレルモ・デル・トロ監督も『ブレイド2』、『ヘルボーイ』といった誰が観ても楽しめる超エンターテイメント作品を撮ったかと思えば、今作のような趣味性の強い作品を撮って、ちゃんとバランスをとってます。
 観客が喜ぶ作品と自分の趣味のような作品を撮るジョニー・トゥ監督みたいですね。あそこまで極端じゃないですけどね。今作を観ながら、そんなコトを思っちゃいました。(観ながらというより、本当は“観終わってから”ですけどね)

 ところで、今作は2006年のアカデミー賞で「撮影賞」「美術賞」「メイク賞」を受賞してます。
ノミネートでは「外国映画賞」「脚本賞」でもノミネートもされてます。今作は、世間的にも、すごくメジャーな作品なんですよね。こんなに不気味な怪物がたくさん出てきて、現実描写も残酷な作品でありながら、それでいて十分エンターテイメントしてる作品が「アカデミー外国映画賞」にノミネートだなんて、2006年のアカデミー賞はエンターテイメント作品が強かったんですね。
 ちなみに、その年の「外国映画賞」は『善き人のためのソナタ』(06年)が受賞しました。「う~ん、どっちも良い作品です」。
 外国映画でなく、2006年のアメリカの作品で、アカデミー賞の作品賞は『ディパーテッド』、脚本賞は『リトル・ミス・サンシャイン』(06年)でした。

 今作は、ファンタジー的な要素を持ってますけど、アカデミー賞にノミネート、受賞するようなマジメな作品です。ギレルモ・デル・トロ監督の作品なんで、マジメな作品っていうよりも、正真正銘な本当のファンタジー映画だと思っていたんですけど、ごくごく普通なマジメな映画でした。
 今作では、普通に不気味な妖精たちやモンスターが出てくるんですけど、結局、ヒロイン、オフィリアの幻想だったんですね。こんなオチを持ってくるなんて!!
 現実の描写の場面が、やたら残酷なんで、ある意味全然救いの無いラストの作品になってます。まぁ、ヒロインのオフィリアにとって、あのラストは幸せなのかもしれないですけどね。
 
 今作の登場人物なんですけど、ビダル大尉のキャラクターが強烈です。“疑わしきは罰する”でビダル大尉は、怪しい(怪しくなくても)住民たちを殺しまくりです!あのウサギ狩りの親子を殺す場面は衝撃的です!!登場してくる住民たちは、ほとんどレジスタンスに協力的か、レジスタンスだから、まるっきりの無罪とは言えないですけど(当時の法律では)、すごく残酷!!
 あまり語られるコトの無いスペインの圧制時代ですけど、すごく怖い時代だったんですね。そういったスペイン軍のビダル大尉とレジスタンスとのエピソードの印象が強すぎて、オフィリアの体験するファンタジーの世界の印象が薄く薄く薄くなっちゃってます!!
 それはスタッフも分かっていたのか、監督の趣味なのか分からないですけど、妖精たちやモンスターの造形は悪夢に出てきそうな1度見たら忘れないような不気味な造形になってます。でも現実描写の方がインパクトが強いです!!オフィリアがブドウを食べてしまう部屋の怪物とかって、かなり気持ち悪かったです!!良く考えつきますよね、あんなモンスター!!想像しようと思っても普通は思いつかないです。多分、ギレルモ・デル・トロ監督の趣味なんでしょうけどね。

 でも、今作は本当に面白い作品になってます!!後味は良くない(そんなに悪くも無いですけど)ですけど、ランニングタイム119分、一切退屈しないです!!普通110分も超えると、「長い!!長い!!長い!!」と思っちゃう@KOBAですけど、今作は119分で正解です!!長くも無く、短くも無く丁度良い長さです。
 ギレルモ・デル・トロ監督はやっぱりウマイですね!!こういうテーマの作品でも、ちゃんとした誰が観ても楽しめる作品にしちゃうんだから。作品数はそんなに多くは無いですけど、これからもドンドン、ファンタジーやホラー映画を監督していって欲しいです!!これからもホラー映画やファンタジー映画での活躍、期待してます。60点 

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『臨死』未公開ファンタジー

2008-03-09 00:29:31 | ファンタジー
臨死
THE INVISIBLE(2007年アメリカ)
 監督 デビッド・S・ゴイヤー
 脚本 ミック・デイビス、クリスティーン・ルーム
 出演 ジャスティン・チャットウィン、マルガリータ・レヴィエヴァ、クリス・マークエット、マルシア・ゲイ・ハーデン

 ■ストーリー■
 作家志望の優等生のニックは、友人ピートの謝金を不良グループに返すが不良グループのリーダー、アニーをののしったためケンカになってしまう。その夜、アニーはボーイフレンドのマーカスの自動車窃盗を手伝っている中、自分も宝石泥棒を働くのだった。翌朝、マーカスと口論になったアニーは、マーカスに警察に密告され逮捕されるのだった。自分を密告したのをピートだと勘違いしたアニーはピートを痛めつけるのだった。ピートはニックが卒業パーティに出席せずにロンドンに行くと知っていたので、密告したのはニックだと言ってしまうのだった。しかし、ロンドンに旅立っていなかったニックは不良グループに痛めつけられ森に置き去りにされるのだった。ニックは翌朝、学校に行くがいつもと違う自分に気づくのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 「ブレイド」シリーズや『ダークシティ』(98年)、『バットマンビギンズ』(05年)の脚本家デビッド・S・ゴイヤーが監督したホラーファンタジー。全米で大ヒットした今作ですけど日本では未公開でDVDスルーになっちゃいました。全米BOX-OFFICEでもかなり上位に来ていたはずなのに、日本劇場未公開です!つまらない作品ならまだしも、かなり面白いのに劇場未公開だなんて!!
 自分もあんまり劇場に映画を観にいかないので偉そうなコトは言えないですけど、コメディ以外でも有名なスターが出ていないと、ヒットした作品でもこういうジャンルの作品は劇場公開されないんですね。
 
 ところで、今作は、スウェーデン映画“DEN OSYNLIGE”(英タイトル“THE INVISIBLE”)(02年)のリメイクです。オリジナル版の脚本のミック・デイビスが今作でも脚本を書いています。中盤までは細かいところ以外は同じ展開でストーリーが展開するそうです!!
 
 自分が死んでしまった(実はまだ生きてるんですけど)ことに気づき絶望する主人公が、なんとか生き返ろうとするファンタジーですけど、すごく面白いです!スウェーデン製のオリジナル版も観てみたいです!
 なんでもかんでもリメイクするハリウッドですけど、こういう作品はリメイクしてくれないと観ることが出来ないですからね!大ヒットしたハリウッド版でさえDVDスルーなんだから、オリジナル版を観るのは厳しそうですね!スウェーデン映画も最近はDVDスルーで公開されることが多いのに、こういう面白そうな映画はDVDスルーにもならないんですね!

 ところで日本タイトルの『臨死』ってなんとかならなかったんですかね??なんかB級ホラー映画みたいなタイトルですもんね。今作もTV東京の「SHOWBIZ COUNTDOWN」で今作の紹介があったのと、監督がデビッド・S・ゴイヤーだったんで楽しみにしてましたけど、よっぽどこういう作品のファンじゃないと今作がA級の作品だって気づかないでしょ!
 最近は映画雑誌も「映画秘宝」くらいしかこういう作品をちゃんと紹介してくれる雑誌も無いですしね。SF&ファンタジー映画、ホラー映画のファンはどこで情報収集をすれば良いんですかね??
 
 監督のデビッド・S・ゴイヤーがDVDの音声解説で言ってましたけど、学園物でも観てる感じでストーリーが進んでいくんで、主人公が死んでしまうあたりから、突然の急展開に思わず画面に引き込まれていきます。いや~、面白い作品が世界にはあるんですね!ハリウッドもしっかり外国映画を見つけてきて良くリメイクしますよね。アメリカじゃ、今作だってオリジナル版がちゃんと公開されてるんだろうし!
 あと、同じく音声解説でデビッド・S・ゴイヤー監督が言ってましたけど、
「外国映画をハリウッドでリメイクするとき、ハッピーエンドにしがちだけど、そうしなかった。」
 っていってましたけど、完成した今作を観る限り、監督のこの選択は正しかったですね。これでハッピーエンンドにしちゃったら、良くありがちな観終わったあとにすぐにストーリーを忘れてしまうようなハリウッド映画になっちゃいますから!ファンタジー映画ファン必見です!
 それにしても、スウェーデン映画のオリジナル版が観てみたいです!!今作は原作もあるみたいなんで原作も翻訳されないですかね。70点  

臨死

ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

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『チャーリーとチョコレート工場』ロアルド・ダール原作

2008-02-03 00:22:44 | ファンタジー
チャーリーとチョコレート工場
CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY(2005年アメリカ)
 監督 ティム・バートン
 脚本 ジョン・オーガスト
 原作 ロアルド・ダール
 出演 ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デビッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ノア・テイラー、クリストファー・リー

 ■ストーリー■
 チョコレート会社を経営するウィリー・ウォンカは、世界中で売られている自分の会社のチョコレート、ウォンカバーの5枚に、チョコレート工場に招待する「ゴールデンチケット」を入れるのだった。貧しいチャーリーは、偶然落ちていたお金で買ったウォンカバーに入っていた「ゴールデンチケット」で工場に行くことが出来るのだった。チャーリーは、かつてチョコレート工場で働いていた祖父と一緒に工場に行くのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督のファンタジー映画。
 原作はロアルド・ダールの児童文学「チョコレート工場の秘密」。
 ロアルド・ダールといえば、イギリスの作家で短編小説が有名ですよね。映像ファンにも、TV東京で放映されたロアルド・ダールがホストを務めるアンソロジーシリーズ「予期せぬ出来事」で有名ですよね!(「予期せぬ出来事」のDVDには吹き替えが付いてないんですよね!残念!)他には劇場映画の『007は二度死ぬ』(67年)、『チキ・チキ・バン・バン』(68年)の脚本を書いてるので、映画のスタッフをチェックしている人にはお馴染みの作家ですよね!

 今作は1971年にジーン・ワイルダー主演で同じ原作を『夢のチョコレート工場』として映画化されています。なんでリメイクってことになりますね。
 
 今作も観よう!観よう!と思っているうちに2008年1月11日NTV系「金曜ロードショー」で放映してくれました。
 
 原色で出来た工場の内部とかがいかにも毒々しくて、作り物っぽくて楽しそうな感じです!児童文学が原作ですけど、ロアルド・ダールが原作だけあって特に教訓めいたこともなく、おとなしくしていたチャーリーが最後に「副賞」をもらうことになります。
 それにしても、主人公のチャーリーが「ゴールデンチケット」の入ったウォンカバーを手に入れるためのお金を手に入れ方が最高です!
 「え、マジ??」
 って感じ!これが児童向け??
 今作って、児童向けじゃなくて、大人向けの作品なんですね!もちろん、子どもが見ても十分面白いんでしょうけどね!
 主人公のチャーリー以外に「ゴールデンチケット」を手に入れた金持ちの子どもやガム好きな子どもとか、食い意地のはった子どもとかが、なんの風刺にも教訓にもなっていないところも最高です!だって主人公のチャーリーが最後まで生き残るのも、特に何にもしてなかったからだなんて、いかにもイギリス的!
 
 とりあえず、大人が見ても、子どもが見てもウンバルンバの歌とダンスは楽しめるはず!ここを楽しめるかどうかが今作を楽しめるかの1つのポイントなんで、ここは思いっきり楽しんじゃいましょう!!下手したらすごく年令の小さい子が見たら、楽しむどころかトラウマになっちゃうかな??

 ここは、いやなことを忘れて、ジョニー・デップのメイクや、工場で働いているウンバルンバの歌と踊りを楽しめば良いんでしょうね!!これといった毒もないし、家族みんなで観れるファミリームービーとしては十分の面白さです。たまにはこういうファミリームービーも良いですね。中盤までかなりふざけた感じで進んでいきますが、最後はしっかり、家族みんなで観れるファミリームービーのような普通のオチになるんでそこも安心!!50点
チャーリーとチョコレート工場

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夢のチョコレート工場

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チョコレート工場の秘密?ロアルド・ダールコレクション (2)
ロアルド・ダール,Roald Dahl,Quentin Blake,クェンティン・ブレイク,柳瀬 尚紀
評論社

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あなたに似た人
ロアルド・ダール,田村 隆一,Roald Dahl
早川書房

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『ホラーバス オノバルと魔王フェルシ』オランダのハリーポッター

2007-09-26 00:37:02 | ファンタジー

ホラーバス オノバルと魔王フェルシ
DE GRIEZELBUS(2005年オランダ)
 監督          ピーター・クイバース
 脚本          バーニー・ボス
              ピーター・クイバース 
 原作          パウル・ヴァン・ローン
 出演          セルジ・プライス
              リサ・スミット

 ■ストーリー■
 内向的でおとなしい作家志望のオノバルは、クラスのいじめっ子たちにいじめられていた。あるとき、いじめっ子のジーノの罠にはまり、好きな彼女リスローラがジーノとキスをするのを目撃させられてしまうのだった。リスローラは、ジーノがオノバルをいじめないようにさせるために、1つだけ頼みを聞く約束をさせられてキスをしたのだった。
 そうとは知らないオノバルは、ジーノに復讐するための物語を書き上げ、魔王フェルシに渡してしまうのだった。魔王フェルシに渡した物語は、現実となるという言い伝えがあった。


 ■感想■
 オランダの「ハリーポッター」と言われているらしいパウル・ヴァン・ローンのファンタジー児童小説の映画化。
 原作では作家の設定のオノバルですけど、映画では少年の設定になってます。それにしてもオノバルのクラスの担任の先生のフレンドが、すごい熱血漢です!

 「いじめは許さん!」とかいって。オノバルの母親は「あの子はいじめられて当然!」みたいな態度なのに!フレンド先生だけ、いじめはダメ!とか言って。
 
 それに、この先生、オノバルとリスローラが遅刻したときに「ユニークな言い訳を頼むよ!」なんて、なんと良い先生なんでしょ!

 日本の学校にもこんな先生が、いたらねぇ!

 この映画版を観るかぎり、ハリー・ポッターって感じはしないんですけどね!ファンタジーって意味では同じような感じかもしれないですけど、ちょっと今作の方が現実的です!!

 最後の方で、やっとファンタジー映画の世界に行きますけど、中盤までは、ずっと学校での生活が描かれるんですから。
 原作はヨーロッパでは100万部のベストセラーらしいんですけど、映画を観る限り「普通なファンタジー」って感じです。まぁ、安心して家族みんなで観られるって意味では、健全な作品として合格点ですけどね。

ホラーバス [DVD]
セルジ・プライス.リサ・スミット.ジム・ヴァン・ダー・バン
キングレコード


 それにしても、DVDのパッケージが、いかにも「ホラー映画」って感じがしすぎ!!とうてい「家族みんなで!」って雰囲気が出ていないのが残念です!
 そのうえ、タイトルも“ホラーバス”ってなんでしょう??
 原作のタイトルも「ホラーバス」だからしょうがないんですけど、なんか怖いタイトルですね。

ホラーバス〈1〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社
ホラーバス〈2〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社


 

ホラーバス 恐怖のいたずら〈1〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社
ホラーバス 恐怖のいたずら〈2〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社

 

ホラーバス 呪われた部屋〈1〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社
ホラーバス 呪われた部屋〈2〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社

 

ホラーバス第2期 暗黒の世界〈1〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社
ホラーバス第2期 暗黒の世界〈2〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社
ホラーバス第2期 呪いのバス旅行〈1〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社
ホラーバス第2期 呪いのバス旅行〈2〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社
ホラーバス第2期 恐怖のウイルス〈1〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社

 

ホラーバス第2期 恐怖のウイルス〈2〉
浜野 史子,Paul van Loon,岩井 智子
学習研究社


 “ホラーバス”なんてタイトルからだけだと1989年のイタリア、ユーゴスラビアのホラー映画『ザ・トレイン』とか、ジェイミー・リー・カーティス主演のカナダ映画のミステリー系スラッシャー映画『テラートレイン』(1980年)とかを想像しちゃいますよねぇ。

 てっきり、今作もB級系なバスを舞台にしたホラー映画だとばかり思ってました。
 
 一部のウワサでは、世界的イリュージョニスト、デヴィッド・カッパーフィールドは、『テラー・トレイン』に出演したことを無かったことにしたいみたいですけど。デビッド・カッパーフィールドのイリュージョンでもそれは出来ないですね!

テラー・トレイン [DVD]
ジェイミー・リー・カーティス,ベン・ジョンソン,ハート・ボックナー,ティモシー・ウェッパー,デビッド・カッパーフィールド
KADOKAWA / 角川書店
テラー・トレイン perfect edition [Blu-ray]
ジェイミー・リー・カーティス,ベン・ジョンソン,ハート・ボックナー,ティモシー・ウェッパー,デビッド・カッパーフィールド
KADOKAWA / 角川書店



 話題を『ホラーバス オノバルと魔王フェルシ』に戻すと、自分を狼男だと言い張る主人公オノバルのキャラクターがちょっと面白いですけど、その設定が最後に活きてきます(あれ、ネタばれ??)。
 観てるうちにそんなこと言ってたの忘れてました。
 
 それにしても、オランダの子どもたちはませてますね!キスしちゃったりして。これって日本でいうところの小学生くらいの設定なんですかね??それとも中学生??中学生ならまだしも、小学生でキスとか早くないですか??
 まぁ、自由そうな国だから良いですけど。 60点 

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『タイム・トラベラー戦場に舞い降りた少年』感動ファンタジー

2007-05-26 04:23:25 | ファンタジー
タイム・トラベラー戦場に舞い降りた少年
AN ANGEL FOR MAY(2002年イギリス)
 監督 ハーレイ・コクリス
 脚本 ピーター・ミリガン
 原作 メルヴィン・バージェス
 出演 トム・ウィルキンソン、ジュリー・コックス、マシュー・ビアード

 ■ストーリー■
 現代、両親の離婚と、母親の再婚に悩む少年トムは、犬を追っているときに、突然、第2次世界大戦中のイギリスにタイムスリップしてしまう。そこで、戦争で家族を失ったメイという少女に出会うのだった。
 
 ■感想■
 『バトルトラック』(1982年)のハーレイ・コクリス監督の描くファンタジー映画。
 ハーレイ・コクリス監督は、『マッドマックス2』(1981年)系のニュージーランド映画『バトルトラック』以外にも『ブラックライダー』(1986年)や『マローン黒い標的』(1987年)を監督してます。
 ちなみに、1988年のファンタジー映画『ドリームデーモン』は未見のままです!

 自分的には、ハーレイ・コクリス監督といえば、何と言っても『バトルトラック』っていうイメージなんですよね!
 『バトルトラック』!
 『バトルトラック』!
 『バトルトラック』!
 フランスの【アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭】で、『バトルトラック』は“審査員特別賞”を受賞したんですよね!
 とにかく、最初のイメージって大切です!
 
 その後は、日本でもソフト化されたTVシリーズ「ヘラクレス」のエピソードを監督してます。「ヘラクレス」以外ではイギリスのTVシリーズ「特捜班CI☆5」の新シリーズ“CI5 THE NEW PROFESSIONALS”のエピソードや、レイ・リオッタ出演のスリラー“PILGRIM"を監督してます。

“PILGRIM”ってどんな作品なんでしょう??少し気になります!
 もちろんイギリスのTVシリーズ“CI5 THE NEW PROFESSIONALS”も観てみたいですけどね~!!

 ところで、今作の原作はメルヴィン・バージェス「メイの天使」(東京創元社)です。ちょっと前に(1997年)出版された本なんで、入手困難ですかね??メルヴィン・バージェスは「ブラッドタイド」「ダンデライオン」等が日本でも出版されてます。
 
 今作は劇場映画でなくて、イギリス製のTVムービーです!TVムービーですけど、今作はビデオ撮りじゃ無いです。ストーリーもちゃんとしてるし、しっかり作ってあるんで、本当に劇場用映画みたいです。
 こういう子ども向けのファンタジーは、あんまり観ないですけど、けっこう楽しめました!最後の方の展開なんて、まさにハラハラドキドキの展開です!!
 劇場で公開しても全然違和感無いくらい良く出来てます!!でも、そうは言っても、日本人が好きそうな有名な俳優も出演してないし、見せ場らしい見せ場も無いのでビデオスルーはしょうがないですかね??
 ハラハラドキドキの展開のあと、映画の最後は余りにもベタな展開ですけど、感動しちゃいました。たまには、こういう作品を観るのも良いですね!
 
 NHK総合で、土曜や日曜の昼間にでも放映したら良さそうなそんな感じの作品です!昔は、NHK総合でも、外国のTVドラマとかを放映してたのに!!
 高い受信料払っているんだから、週1~2回くらい、アメリカやイギリスのTVムービーを放映してくれたら良いのに!!
 今なんて、年に何回かしか観ないのにNHKの受信料払うんですからね!年に100本くらい外国のTVムービーや、未公開映画を日本語吹替えを放映してくれたら、受信料だって“払いがい”もあるのに!
 NHKだって、かつては、「刑事コロンボ」のクリエイター、ウィリアム・リンク、リチャード・レビンソンの傑作ミステリー『殺しのリハーサル』(1982年)やダン・カーティス監督の感動ドラマ『ある夏の日々』(1980年)とかを放映してくれたのにね~! 65点
タイム・トラベラー ~戦場に舞い降りた少年 [DVD]

ポニーキャニオン

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『タイムトリッパー幻遊伝』田中麗奈ファンタジー

2007-03-12 00:21:55 | ファンタジー
タイムトリッパー幻遊伝
TRIPPING 神遊情人(2006年日本、台湾)
 監督 チェン・イーウェン
 脚本 チェン・イーウェン、ファースゥ
 出演 田中 麗奈、チェン・ポーリン、大杉 蓮、リー・リーチュン

 ■ストーリー■
 台湾で父親と住む少女シャオディエは友人たちと遊んでいるときに映画の撮影に使われている屋敷に忍び込み、はるか昔にタイムスリップしてしまう。その時代は、キョンシーが存在する時代だった。シャオディエは、洪水で飢饉になった村を救うために盗賊になったハイションと知り合うのだった。

 ■感想■
 日本の女優、田中麗奈と台湾の俳優、チェン・ボーリン主演の日本、台湾合作のファンタジー映画。
 
 台湾に住む少女が、昔にタイムスリップ(肉体じゃ無くて精神だけタイムスリップかも??)して冒険を繰り広げるっていう単純なファンタジー映画としては定番のストーリーです。
 でも、そこは台湾映画!!日本でもお馴染みのキョンシーが出てきたり、昔の時代でのロマンスがあったり、権力を手に入れようと魔物の力を利用しようとする悪いヤツが出てきたりと、退屈しないように色々な要素を詰め込んでます!でも、でも、ランニングタイム101分は、長い!長い!長い!こういうエンターテイメント映画は、やっぱり90分くらいのランニングタイムに収めて欲しいです!!

 まぁ、田中麗奈をヒロインにした「アイドル映画」としてみたら、面白すぎな作品なんですけど、今作はアイドル映画なんでしょうか??台湾で人気あるんでしょうかね。キョンシーが出てきたり、それなりのアクションシーンも用意されてますけど、やっぱり、アイドル映画としてではなく、一般のエンターテイメント作品として観ちゃいますよね。はっきり言って、今作のターゲットってどんな層なんでしょうか??

 とにかく、ストーリーは定番中の定番の展開に違いないと思って観ていると、それなりにちゃんとしたエンターテイメント作品の展開に!!田中麗奈とチェン・ボーリンが2人で旅を続けていくうちに、お互いに好きになっちゃうんだろうなぁ。とか軽い思ってると、途中から権力を手に入れようとする浄心道士とやらが出てきて、全然違う作品のテイストになっていきます!!
 村人が殺されまくりの描写が出来たりして、驚きの展開に!!田中麗奈が、最初にみんなから勘違いされる義賊も、役人斬りまくりだし、この展開は何??アイドル映画として作って無いんでしょうね。
  
 でも、でも、そういうシーンが用意されちるにも関わらず、結局どの要素も中途半端!っていうのが今作の感想です!!笑いのシーンも(あれ、笑いのシーンなんてあったかな??)、ロマンスシーンもアクションシーンも、どれもこれも、ただ入れましたよ!って印象が強いです。

 でも、浄心道士が狙っていた玉の半分を持っていた少女は、どうなったの??あと、あの魔物は、また封印できたんでしょうか??
 せっかく出てきた浄心道士も、あのやられかた!あっさりしたもの!村人を殺していた役人は、全員殺されちゃったの??
 
 ストーリーのそういうところも中途半端感に輪をかけさせているかも。でも、こんな風に書いてますけど、観ている間はそれなりに楽しめますよ~!でも、やっぱり、あと10分カットしてくれたら良かったのに!
 ストーリーがここまで中途半端なら、ランニングタイムも90分くらいだったら、もっともっと良かったのに! 55点

タイムトリッパー 幻遊伝 GEN・YU・DEN [DVD]

ポニーキャニオン

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『エラゴン遺志を継ぐ者』家族で見れるファンタジー

2007-01-13 17:01:20 | ファンタジー
エラゴン遺志を継ぐ者
ERAGON(2006年アメリカ)
 監督 シュテフェン・ファン
 出演 エド・スペリーアス、ジェレミー・アイアンズ、シエンナ・ギロリー、ロバート・カーライアル、ジョン・マルコビッチ


 ■ストーリー■
 遥か昔、アラゲイシアの国は、ドラゴンライダーと呼ばれるドラゴンの乗り手が治安を守り、エルフ、ドワーフ、人間が共存する平和な国だった、。ところが、ドラゴンライダーたちの争いが起こり、その争いで勝ったガルバトリックスにより、帝国が支配されていた。ガルバトリックスの圧政に苦しむ人々の中には反乱組織を結成する者たちもいた。ガルバトリックスに反対する王女アーリアは、ガルバトリックスに対抗するために、青い石を盗みだすことに成功する。しかし、王の腹心の魔法使いダーザに捕らえられてしまうが、間一髪、青い石を魔法でどこかの森へと飛ばすのだった。そんなとき、叔父と暮らす青年エラゴンは、狩りに出た森で、その青い石を見つけるのだった。しかしその青い石は、ドラゴンの卵だったのだ。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 アメリカの作家クリストファー・バオリーニが少年のころ(15歳)に書き始めたいたファンタジーが原作の大作です。
 監督はVFXの第1人者のシュテフェン・ファン。大体、VFXのスタッフが作った作品て、トンデモ作品になることが多いですけど、今作は、そんなことないですよ!普通に見れます!脚本はローレンス・コナーとマーク・ローザンタールとジェシー・ウィグトウ。
 でも、普通に見れると言っても、すごくオカシイところが1つ!それも致命的にオカシイ!まぁ、その点だけ取り上げても、マイナス20点って感じです!

 その点とは、ダーザに捕らえられたアーリアを助けに行くために、ジェレミー・アイアンズ演じる元ドラゴンライダーのブロムの忠告も聞かずに、ドラゴン“サフィラ”に乗って敵地に乗り込みます!
 でも、それは、ダーザの罠で、エラゴンはまんまと罠にはまり、危機一髪の状態に!絶対絶命の危機に、突然助けに現れるジェレミー・アイアンズ!

 「エーッ!!だって、エラゴンってドラゴンに乗って空を飛んできたんでしょッ!!!
 「なんで、馬でエラゴンを追いかけてきたであろうジェレミー・アイアンズが追いつけるんだッ!!!!!!!!!!!!

 今作の中で最も感動を呼ぶであろう、このシーン、この点だけで、感動がマイナス300%状態です!
 もう、このあとのシーンは、何を見ても「オカシイ!なぜ追いついたんだ!」って、ずっと思ってて、物語に感情移入のカケラもできませんでした!

 映画を見ていてオカシイとは、あまり思わない方なのに、今作では気づいちゃいました。今作以外でオカシ過ぎと思った作品は、アーウィン・アレン監督の昆虫パニック映画『スウォーム』(78年)です。蜂から逃げた主人公のマイケル・ケインとヒロインのキャサリン・ロスが冷凍室に閉じ込められて絶体絶命のピンチのシーンのあとで、場面が切り替わったら、病院にいる2人のシーンだった!!ときと同じくらいの衝撃度です!

スウォーム』(78年)は劇場公開版は116分ですけど、アメリカでのビデオはEXPANDED EDITIONといことで156分版です!見てみたい気もするけど、「大して変ってなかったら」と思うと見るのが怖いです!EXPANDED EDITIONが日本でソフト化されないですかね??

 あと、オカシイ作品といえば『マジック・クエスト魔界の剣』(82年)です。主人公たちが悪のボスに罠に、はまってピンチに! しばらくしたら、画面が変わって、普通に主人公たちが現れたときはビックリ!なぜ??さっきのピンチはどうやって脱したの?? 

 まぁ、脚本家のローレンス・コナーとマーク・ローザンタールのフィルモグラフィーで主な作品を上げると『ナイルの宝石』(85年)、『スーパーマン4最強の敵』(87年)、『ビバリー・ビルヒリーズじゃじゃ馬億万長者』(93年)、『バラ色の選択』(93年)、『マイティ・ジョー』(98年)、『マーキュリー・ライジング』(98年)、『PLANET OF APES猿の惑星』(01年)なんですよね!
 見たあと、1週間もしたらどんな映画だったか、良く覚えていないような作品を書いてる脚本家が書いた作品だから、そんなコト気にしちゃいけないんでしょうけどね!

 ジェレミー・アイアンズも、出演する作品を選ばない俳優さんですね!今作と同じくファンタジー映画 『ダンジョン&ドラゴン』(00年)や『タイムマシン』(00年)とかって、出演するまえに脚本を読まないの??って思っちゃいます。それとも、ちょっとおかしい感じの(トホホ系のって意味です)作品が、実は、好きだったりして!
 ドラゴン“サフィラ”の声(テレパシーですけど)はレイチェル・ワイズが演じてます。

 それにしても、ジェレミー・アイアンズが、中盤で退場してしまうのは、残念でした。主人公側は、彼が出てるだけで画面が引き締まっていたのに!その後は主人公側は、ティーン向けの映画みたいなキャラクターのみですから!
 ジョン・マルコビッチも、ドラゴンの卵を盗まれて、アタフタしてましたけど、あなたの部下のダーザ、メチャクチャ強いですから!『スター・ウォーズ』(77年)、『スター・ウォーズ帝国の逆襲』(80年)のときのダース・ベイダーくらい強いですよ!そんなにアタフタしなくても大丈夫でしょ!ダース・ベイダーといえば、ジェレミー・アイアンズの役どころが、『スター・ウォーズ』のときのオビ・ワンみたいな感じなんですけど、ストーリーとか、キャラクターがスター・ウォーズに似てるとか言っちゃいけないんですよね。
 アーリアを助けに行くエラゴンの行動も、レイア姫を助けに行くルーク・スカイウォーカーみたいと思えば、そう見えちゃうしね。 
 
 でも、あんまり深く考えずに見るんだったら、けっこう良いのかもね!家族みんなで見れるし! 50点
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『PROMISEプロミス』アジアンファンタジー

2006-09-24 00:20:08 | ファンタジー
PROMISEプロミス』無極 PROMISE(2005年中国、韓国、日本)
 監督 チャン・カイコー
 出演 真田 広之、チャン・ドンゴン、ニコラス・ツェー、セシリア・チャン

 ■ストーリー■
 はるか昔、神が人間界にいた時代、戦乱の世の中で身寄りの無い少女、傾城は女神とある約束を結ぶのだった。“真実の愛を得られぬ代わりに、すべてのものを手に入れることができる”と。10数年後、大将軍、光明は、猛牛よりも早く走る奴隷、昆崙の活躍で3000の兵で20000の敵を倒す。主を失った崑崙を、自らの奴隷とした光明は、昆崙を連れ、王に反乱を起こした無歓を倒しに向かうのだった。

 ■感想■
 中国の芸術派チャン・カイコー監督の武侠映画風のファンタジー作品です。
 ちなみに「@KOBAのムービー!ムービー!」では、芸術映画とか文化的な映画とかは、ほとんど(95%くらいは)否定的な意味ですからネ!
 
 劇場公開時から、“突っ込みどころ満載”な作品っていうことで超話題になりました!
ストーリーもさることながら、セシリア・チャンの声が吹き替えになったことでも、話題になりました!あの声、カワイイのにッ!別にヒゲをつけたり、眉毛がつながってるわけじゃないのに!!

 そんなにヒドイの??とか思って見たんですけど、やっぱり凄かったです。
 ウダウダ悩みごと言ってる真田広之やら、猛牛より早く走るチャン・ドンゴンとか、ナルナルなニコラス・ツェーとか凄すぎ!ちょっと、おかしくなりました。
 あまりにぶっ飛んでて、見てて楽しくなりました~。
 
 でも、「うわ~、今作を見て、香港の武侠映画の評判が下がらないと良いなぁ…」って、つい思っちゃいました。武侠映画でなく、今作はファンタジー映画ですからね。
 いつも、香港武侠映画を見てる映画ファンは良いんですけれど、初めてこういう作品を見た人が、こういう映画を武侠映画だと勘違いしないかなぁ~。まぁ、英雄を描いてるから武侠作品といえば、言えないこともないですけど。

 真田広之、チャン・ドンゴン、ニコラス・ツェー、セシリア・チャンと出演者は超超超豪華なのに、ちょっとファンタジー要素が強すぎなのかな。
 それにしても、今作もランニングタイムが121分って、かなり長い!この内容なら、あと30分くらいカットしても全然OK!
 90分を切るようなランニングタイムだったら、このストーリーでも、けっこう面白かったかも!テンポも良くて、けっこう良かったかも!

 結局、今作のテーマって、女神と約束したセシリア・チャンの取り合いですからね!3角関係(あれ、4角関係かな??)だけを120分で描くには少し長いでしょう。 

 まぁ、映像自体はキレイですんで、期待しないで観たらけっこう面白いかもね。牛より早く走るチャン・ドンゴンの演技とかも良かったし!でもセシリア・チャンの声を吹き替えちゃったから、マイナス5点で40点
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『ザスーラ』宇宙ジュマンジ

2006-06-10 11:34:09 | ファンタジー
ザスーラ』ZATHURA(05年アメリカ)
 監督 ジョン・ファブロー
 出演 ジョッシュ・ハッチャーソン、ジョナ・ボボ、ダックス・シェパード、ティム・ロビンス
 
 ■ストーリー■
 ある日、兄弟ゲンカばかりしているウォルターとダニーは、地下室で“ザスーラ”というボードゲームを見つけ、ゲームを始めてしまう。しかし、そのゲームは、ゲームで起こったことが現実に起こるゲームだった!


■□■ネタバレあり!■□■
 ■感想■
 『ジュマンジ』(95年)の原作者クリス・ヴァン・オールズバーグによる続編の映画化です!
 続編と言っても、ゲームで起こったことが現実になって、ゲームプレイヤーに襲い掛かってくるという要素だけが同じだけですけどネ。

 ランニングタイム101分が、長く、長く、長く感じる作品でした!『ジュマンジ』がランニングタイム104分だから、長さは大して変わらないのに、今作の方が、全然退屈です!
 というより、ランニングタイムは『ジュマンジ』の方が長いですもんネ。

 脚本、監督とも前作とは違うスタッフだからなのか、原作に魅力が無いからなのか、『ジュマンジ』と比べると、今作は、まるでビデオスルー作品なのかと思っちゃうような、面白さの違いが!

 『ジュマンジ』は、何の期待もせずに、軽い気持ちで見たせいか、スゴク面白く見れたのに!
 そうは言っても、『ジュマンジ』は、TVの映画劇場でオンエアされるたびに、喜んで見てるんで、作品自体面白いんですよネ。
 『ジュマンジ』は、いかにもハリウッド的で、全部がハッピーなエンディングになっちゃうのも
 「あ~、ハリウッドだなぁ」とか思ったんですけど、
 続編の今作に比べたら、全然マシです!

 今作は、ただ、「兄弟仲良くなりました!」ですもんネ!

 もう今作は、1度見れば十分!TVで放映してても、見ないかも!それくらいの感じです!
 出演のティム・ロビンスも、なぜ出演してるの??って感じです。まぁ、メジャーな俳優も出演してないとダメってことなんですかネ??なんか、出演してても、してなくても同じような気がしますけどネ。30点
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『ナルニア国物語第1章ライオンと魔女』家族みんなでどうぞ。

2006-05-20 19:41:09 | ファンタジー
ナルニア国物語第1章ライオンと魔女』THE CHRONICLES OF NARNIA  THE LION, THE WITCH AND THE WARDROBE(05年アメリカ)
 監督 アンドリュー・アダムソン
 出演 ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー、ティルダ・スィントン

 ■ストーリー■
 第二次世界大戦中のイギリス、ペベンシー家の4人の子どもたちは、ロンドンを逃れて、カーク教授のもとに預けられる。ある日、屋敷でかくれんぼをしている最中、末っ子ルーシーは、空き部屋にある大きな衣装ダンスの中に隠れる。ルーシーが衣装ダンスの中に奥深く入っていくと、雪に覆われた不思議な世界にたどりつくのだった。そこは白い魔女によって支配されたナルニアの国だった。

 ■感想■
 C・S・ルイスの有名な作品を映画化した作品です。同じファンタジー系からなのか「指輪物語」と並ぶ作品とかとも宣伝されてました。
 でも「指輪物語」とは系統が違う気がするんですけどネ。
 
 今作は、もともとが子ども向けの童話な上に、ディズニー映画なんで、いかにも家族全員で楽しめる映画になってます。童話じゃなくて、児童向けの小説なのかな??
 原作は第7巻までありますけど、続編、続々編とラストの第7作まで製作されるんですかネ??

 第1作目の今作がヒットしたんで、とりあえず続編は製作されそうですけどネ。

 見る前からわかっていたんですけど、“FOR FAMILY”とか“FOR KIDS”って感じの作品なんで、自分の苦手分野なんだろうなって。
 
 でも、やっぱり、ダメでした。自分的には、ファンタジー映画でいうと「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの方が、断然好きですネ。
 まぁ、全然タイプの違う作品だから、比べられても、「ナルニア国物語」も困るだろうけど…。
 @KOBA的のは、家族向けとか、子ども向けの作品だと、あまり盛り上がれないんです。
 
 それよりも、自分はファンタジー映画って、あんまり好きじゃないのかもネ。だって、ファンタジー映画って言って、真っ先に思いつくのが
 ジョン・ミリアス監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の、ロバート・E・ハワードの“剣と魔法”物の『コナン・ザ・グレート』(82年)ですからネ。
 『コナン・ザ・グレート』は、もうダークで、血まみれの剣と魔法物でしたもんネ。
 
 でも、今作に話題を戻すと、ディズニー映画だけあって、何にも考えずに、楽しく見るには十分に面白いですヨ。残酷なシーンもないですしネ。家族向けムービーや子ども向けムービーをあんまり見ない@KOBAが見ても、それなりには楽しめたんで、まぁ、良いんじゃないですかネ。

 小さなお子さんに一緒に行くんなら十分の作品です。でも、小さなお子さんにとって、ランニングタイム140分が大丈夫かどうかはわからないですけどネ。65点
コメント
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