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『姐御ANEGO』ウォン・ジンポー

2006-12-02 01:43:26 | 香港映画
姐御ANEGO
阿嫂 MOB SISTER(2005年香港)
 監督 ウォン・ジンポー
 出演 アニー・リウ、カリーナ・ラム、サイモン・ヤム、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、アレックス・フォン

 ■ストーリー■
 香港の黒社会のボス、バクダクは、自分の部下の娘シュウインをひきとり育てていた。その部下が敵対する組織のボスを殺害するが、その妻ロー・ワによって、娘ともども殺されようとしていたのを助けたのだ。18年後、シュウインは美しい娘に成長していた。バクダクは組織から引退して、シュウインと海外で余生を暮らそうとしていた。

 ■感想■
 『ベルベット・レイン』(04年)の映像派の監督ウォン・ジンポー監督が放つ香港ノワール!
『ベルベット・レイン』でも、1筋縄でいかないノワール作品を撮ったウォン・ジンポー監督なんで、今回も油断できないはず!
 と思ってみたんですけど、やっぱり、思ったとおり、素直な作品じゃなかった!黒社会のボスにエリック・ツァン。ボスの腹心の部下にサイモン・ヤム、アンソニー・ウォン、アレックス・フォン。18年前に主人公を殺そうとした未亡人で、今や組織のボスにカリーナ・ラム。こんな豪華なキャストで、いくらでも面白くなりそうなノワール物なのに…。

 組織を引き継いだ、若い女のコが巻き込まれるノワール!なんて、ホントにいくらでも面白くなりそうなのにネ!若い女のコの主人公が、組織のボスとして、組織をまとめていくなんていうストーリーを想像してたのに!全然違いました!

 1作目の『ベルベット・レイン』は、まだ、ノワール物として、一応、最低限のラインはキープしてましたけど、今作は、ノワール物として、ちょっと、“外しすぎ”かも…。(もちろん悪い意味で)
 
 ヒネリがあるわけでもなく、ただただ、ヒロインのアニー・リウが混乱しっぱなしで、観てるこっちも混乱しちゃいますよ。黒社会なんて、素人が入り込んでいける世界じゃないですからネ!コメディならまだしも。
 
 あと、カリーナ・ラムが組織の女ボス役で出演してます!怖いけどカッコ良い!ストーリーに、どう絡んでくるんだろう??って思って観てたら、最後まで、主人公と深くは絡んで来ませんでした!ホントに外しすぎです、ウォン・ジンポー監督!
 「なんで、出てきたの、カリーナ・ラム??」って感じです。ストーリーには、かなり関わってくるのに、主人公の生き方に影響を与えるでもなく、ただただ、違う疎組織の女ボスとしてだけ、インパクトが強い役で登場するだけです。
 
 エンターテイメント映画として最低限、観客が求めているものは、入れて欲しかったです。だって出演者が、カリーナ・ラム、サイモン・ヤム、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、アレックス・フォンとやたら豪華なのに!
 いくらでも、面白くできそうなストーリーと、豪華な出演者なのに、もったいない!レベルの高い香港のノワール物としては、及第点以下と言わざるをえないかも。

 最後の連続する車の衝突シーンも意味不明でした。あれ、あのシーンの意味って説明ありました??なんで、あんなに衝突してるの??意味不明です。かなり、奇をてらいすぎです!プラスどころかマイナスです!マイナス10点で50点
コメント (6)
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『ドラゴン・プロジェクト』香港キッズ

2006-11-21 23:04:12 | 香港映画
ドラゴン・プロジェクト
精武家庭 HOUSE OF FURY(2005年香港)
 監督 ステーブン・フォン
 出演 アンソニー・ウォン、ステーブン・フォン、ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ、ダニエル・ウー、マイケル・ウォン

 ■ストーリー■
 整体師のユー・シウボウは、元エージェントだったというホラ話をして2人の子ども長男のニッキーと長女ナタリーに呆れられていた。しかし、ある日、ロッコ率いる一団が整体院を襲ってくる。シンボウは、善戦するもロッコの一味にさらわれてしまうのだった。ロッコはシンボウのみが知る元エージェント、タイ・チンロウの居場所を狙っていたのだ。シンボウは本当に元エージェントだったのだ。シンボウの子どもたち兄妹は、父親の正体を知り、父親を救おうとするのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 ステーブン・フォン監督、脚本、主演のコメディです。他に出演は、アンソニー・ウォン、Twins(ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ)、マイケル・ウォン、ダニエル・ウーです。今回Twinsは、ジリアン・チョンが主演で、シャーリーン・チョイは助演って感じです。ジリアン・チョンのファンは必見です。
 今作は、香港映画得意のアクションコメディです。でも、そこは香港映画、コメデイでもアクションシーンに抜かりはありません!
 出てくる脇のキャラクターたちも、ムダなキャラクターは1人もいません。ダニエル・ウーも、ずいぶん本編に関係ないキャラクターで出てくるのね。とか思ってると、突然、正体を現します!

 「エーッ、本当!」って感じです。

 これだから、香港映画は油断ができないです。なんでも無いキャラクターだと思ってると、こういう展開なんだから!好き好き香港映画!

 なんでもないと思ってると、「エーッ」っていうキャラクターがもう1人!そのキャラクターの方が正体が先にばれるんですけどね。

 そういえば、久々にマイケル・ウォンを見ました。濃い顔の彼が、悪役を演ると凄みがありますね。こういう敵キャラクターで、これからも見てみたい気がします。

 なんか、アントニオ・バンデラスの『スパイ・キッズ』(01年)の香港映画版と言われてるみたいですけど、確かに、ストーリーは似てても、全然印象が違います。『スパイ・キッズ』がファミリー向けとしたら、今作は、ちゃんとした香港アクション映画の枠に収まってます。(『スパイ・キッズ』がちゃんとしてないってことじゃないですからね。ファミリー向けって意味です)
 ホントに笑わせるようなシーンの連続なのに、最後はちゃんと感動させるようになってるんだから、さすが!アンソニー・ウォンが閉じ込められた空間から。ジリアン・チョンが助け出すシーンは、まさに感動物です!『キル・ビルVOL2』(04年)で、棺桶に閉じ込められたユマ・サーマンの脱出するためのパンチシーンより感動的です。
 まぁ、『キル・ビルVOL2』のユマ・サーマンの脱出シーンもそんなには感動しないですしね。『南少林寺VS北少林寺』(77年)の特訓シーンの方が全然感動的ですしね。(あ、『キル・ビル』好きですからね!けなしてるわけじゃないですよ)

 あの、アンソニー・ウォンを助け出すシーンだけでも必見の1本です!香港映画ファンならぜひ見てください!70点
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『レディ・ウェポンゼロ』香港C級アクション

2006-11-16 04:46:36 | 香港映画
レディ・ウェポンゼロ
WOMEN ON THE RUN 赤裸狂奔(1993年香港)
 監督 コリー・ユン、デビッド・ライ
 出演 ズオ・ロン、チャン・ヨンリン

 ■ストーリー■
 小さいころからカンフーの得意だったツァイオイェンは男チョウにだまされ田舎から出てくるが娼婦になってしまう。しかし、チョウが女性とイチャついてるのを目撃し、カンフー技でチョウを襲い、誤って殺してしまう。香港に逃げてきたツァイオイェンは、やはり娼婦としてやっていくが警察の手入れで、捕らえられてしまう。そんなとき、中国の広州の麻薬王キングコングを捕らえるよう国際警察から依頼がくるのだった。女性捜査官ホウと、キングコングと面識のあるツァイオイェンは広州に向かうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 バリー・ウォン脚本、製作、チン・シウトン監督の『レディ・ウェポン』(02年)の“続編のようなタイトル”の作品がビデオで登場!
 
 って、今作は『レディ・ウェポン』とは全然関係ない93年の古い作品です。まぁ、みなさん、わかってるでしょうけど。
 単なる女性2人が主人公なだけの香港のC級アクション映画でした!ストーリーが穴だらけ!というより、意味不明!
 登場人物たちの行動が、メチャクチャ!キングコングと囮捜査をさせるために、キングコングと面識のないツァイオイェンを、まるで知っているかのように言わせるって、意味不明。キングコングと、ホウの上司デビッドがつるんでいるから、派遣するのは、誰でも良かったんですけど、それだって、彼女が、警官のホウに話しちゃうかもしれないじゃないですか??
 
「『キングコングを知ってるって言え』って、警察のデビッドに強要されました!」とか。
 
どう考えても、デビッドとキングコングがグルって誰でも思っちゃいますよ。

 まぁ、映画だから、それくらい良いですけど、でもやっぱり、この上司のデビッドってオカシイ!あれだけホウのこと罠にはめといて「愛してる」とかって!今さら信じられないって言うの!
 
 あとは、カナダで囚人輸送車を殺し屋が襲ってきますけど、アメリカとかカナダでは、警官殺しは罪が重いですヨ~。まぁ、どこの国でもそうでしょうけど、身内が犠牲になったら、警察も総動員で捜査してきますよ!まぁ、犯人が死んじゃったから、事件は解決してるんでしょうけど、犯人が生き残ったら、デビッドは、また違う殺し屋を雇って、囚人護送車襲撃犯を殺すつもりだったの??あまり考えずに作ってるような感じですよ~。
 カンフーアクションと、女性のハダカとハデな銃撃戦入れとけば良いや、みたいな安直な感じしかしないです、ダメダメ!0点
コメント (2)
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『サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋』香港ファンタジー

2006-11-11 08:52:00 | 香港映画
サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋
SOUND OF COLORS 地下鐵(2003年香港)
 監督 ジョー・マ
 出演 トニー・レオン、ミリヤム・ヨン、チャン・チェン、ドン・ジェ、ファン・ジーウェイ、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 香港、目の不自由な女性チョン・ホイヤーは駅でツエを貸してあげ、代わりに結婚紹介所のチラシをもらう。娘の行く末を心配した父親がそのチラシを見て、ホー・ヤンミンの結婚紹介所に連れていくのだった。チョンは「誠実で自分を許してくれる人」という条件を出すのだった。ホーはある日、謎のダイエットドリンクを飲んで目が不自由になってしまうのだった。
 一方、台北に住むジョンチャンは、上海に住むトンレンという女性から手紙をもらう。2年間片思いをしていた男性に失恋したという内容の手紙だった。
  
 ■感想■
 トニー・レオン、ミリヤム・ヨン主演のラブロマンス!ユニバーサルより、DVDスルーで発売になりました。トニー・レオンが出演しているとはいえ、こういうアクション映画でもなんでもない小品の香港映画がDVDスルーとはいえ、公開されてうれしいです!こうやって、日本語吹替えつきで香港映画の未公開作品がDVDで発売されるのは、「すごっくウレシイです!」
 
 原作は台湾の人気絵本作家ジミーの絵本です。
地下鉄

小学館

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原作の「地下鉄」です。<原作と映画は全然違います!注意してね!
ちなみに、ジョニー・トゥ監督『ターンレフトターンライト』(03年)の原作もジミー>


  トニー・レオン、ミリヤム・ヨンの香港パートと、もう1組のカップルの上海パートが、行ったり来たり!そんな2組のカップルを描く必要あったのかな~??
 でも、ストーリーが、全然関係ない2組のカップルが出てくるんで、最初、少し混乱しちゃいました。


 まぁ、それはそれで良いんですけどネ。ところで、キャラクターの中で、謎のグループが出てきます。それも、ごく普通に。
 2号とか1号とか呼び合ってるし、ノルマがどうのこうの。って言ってます。ノルマとかって何??とか思って見てると、だんだん彼らの正体がわかってきます!
 
 「エーッ!そうだったの??」
 
 すいません、自分は全然、気がつきませんでした!台北パートのジョンチャンの手紙を入れ替えるシーンで気づけば良かったんですけど、
 「何、いたずらしてるの??」くらいにしか思ってませんでした。突然、天使が出てきちゃうんですから!それも普通の若者のかっこうしてるだけなんだから!
 今作って、「香港のラブコメディなの??」とか思って見てたんでビックリ!ラブコメディじゃなくて、ラブファンタジーだったのね。
 これが、ハリウッド映画だったら、冒頭の方で正体がわかってて、天国のシーンから始まって、説明的になっちゃうんですよネ~。『普通じゃない』(97年)みたいにね。
 
 主演のミリヤム・ヨンは『風雲!格闘王』(03年)の女優さんです。キレイです!香港映画の女優さんはみんなキレイですけど…。
 それが、最初、暗かったイメージのミリヤム・ヨンですけど、トニー・レオンとつきあいだすとだんだんキレイに明るい表情になってキレイになっていきます!芸が細かい!まぁ、そうはいっても最初のデート(紹介)のときからかなり笑顔でキレイですけどネ。またまた、ハリウッドを例に出したら悪いですけど、女優さんは最初からキレイに撮るんでしょうね~。やっぱり、こういう芸の細かいところも香港映画大好きです!
 
 香港映画ファン必見のラブファンタジーです!ハートウォーミングですヨ!68点
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『ディバージェンス運命の交差点』香港ハードボイルド

2006-10-28 10:24:10 | 香港映画
ディバージェンス運命の交差点
DIVERGENCE 三岔口(2005年香港)
 監督 ベニー・チャン
 出演 アーロン・クォック、イーキン・チェン、ダニエル・ウー、ロー・ガーリョン、アンジェリカ・リー、エリック・ツァン、ラム・シュー、サム・リー

 ■ストーリー■
 刑事シュンは、実業家イウのマネーロンダリングについての重要な証人を護送中に、何者かによって証人を殺されてしまうのだった。シュンは、10年前に行方不明になった恋人フォンを忘れられないでいた。そんなとき、イウを追っていたシュンは、イウの息子の歌手イウ・ハのイベントで、イウの弁護士トウの妻エイミーが、フォンと瓜二つであることを知るのだった。

□■□ネタバレあり!ラストにふれてます!□■□
 ■感想■
 アーロン・クォック、イーキン・チェン、ダニエル・ウー主演の香港ノワール!
 3名の俳優が出演してますけど、ストーリー的には、行方不明の恋人を探し続ける刑事アーロン・クォックの復活を描いた傑作ノワールです。
 アーロン・クォック演じる刑事シュンと、ダニエル・ウー演じる殺し屋コークとイーキン・チェン演じる弁護士トウが3人が3人ともドラマを演じてるんで、良くありがちな複数の人間が絡み合う作品かと思いましたけど、アーロン・クォック演じる刑事シュンが完全な主人公の作品でした。
 
 タイトルも原題が“三岔口”なんで3人がメインのドラマと思わせといて、アーロン・クォック以外は、ホントにサブキャラクターになってますよ~!でも、ダニエル・ウー演じる殺し屋も、見せ場が用意されてて、キャラクター的にはかなり印象的ではあるんですけどね。
 ところで、原題の“三岔口”っていうのも、これも香港映画流の“外し”なんですかね。メインキャラクターが3名ですよ!って思いますもんね。
 
 今作は、精神的にボロボロになった主人公の再生を描いてます。まさにハードボイルドです!まぁ、アクション映画的には、最後に職場も変っちゃうから、ホントに再生してるの??とか言われると少し困っちゃうんですけどネ。
 でも、アーロン・クォックの、あの最後の笑顔は、本人的には再生したってことですよネ!少なくても自分はそう思いました。

 香港の痛快なアクション映画かな??とか思ったんですけど、アクションシーンを、かなりちりばめてるものの、アクション映画というより、ホントにハードボイルドファンも納得な重厚なドラマでした。
 今作も、香港映画ファンはもちろんですけど、香港映画ファン以外のハードボイルド映画ファンにもぜひ見てもらいたい作品です。ハードボイルな主人公を描くアクション映画を撮らせたら香港映画が1番ですネ!ハリウッドは、結局、メジャー会社の作品は、みんなが理解しやすい作品になっちゃうことが多いですからね~。
 
 ただ、主人公の悲しさの大きさを表わすための表現とはいえ、ショックで坂道で車からアクセルもブレーキも足から離すのやめて!まわりの車がみんな迷惑しちゃうから!これって、迷惑どころじゃないですね。

 でも、あの最後に語られる真実は、悲しい!悲しすぎる!見終わったあと、少しくらい明るい気持ちになりたいです。
 登場人物は、死んだり、捕まったり、恋人が依然として出てこなかったり!(これからもね…)。誰も救われないストーリー!香港映画はコメディ以外、ハッピーエンディングにしちゃいけないの??って思っちゃうくらい暗いラストです!
 まぁ、でも、アーロン・クォック演じるシュン刑事がラストに笑顔だったから、まぁ、いいか!70点
ディバージェンス ~運命の交差点~

タキコーポレーション

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『ラブ・イズ・マネー』バリー・ウォン…

2006-10-26 00:23:26 | 香港映画
ラブ・イズ・マネー
有情飲水飽 LOVE ME、LOVE MY MONEY(2001年香港)
 監督、脚本 バリー・ウォン
 出演 トニー・レオン、スー・チー、ウォン・ヤッフェイ、テレサ・マク

 ■ストーリー■
 M&Aの大会社の社長リチャード・マーは、大金持ちなのに、超ドケチ。ケチが原因で、ガールフレンドのマーサともケンカ別れしてしまう。一方、田舎の村長の娘のOLチョイは、父親の決めた結婚相手が気に入らず、困っていた。リチャードはマーサからの復讐に遭いカードを止められてしまう。チョイはヘビの料理店で知り合ったリチャードのことを貧乏と思い込み、親が決めた結婚相手から逃げるため恋人のふりをしてくれと頼むのだった。

 ■感想■
 バリー・ウォン製作、脚本、監督、トニー・レオン、スー・チー主演の香港のラブコメディ。
 バリー・ウォンの作品なんで、もっとトンデル作品かと思ったんですけど、普通のラブコメディでした…。(もちろん、香港映画としてって条件つきですよ~!)
 
 今作の、1番の特長は、トニー・レオンの性格!超お金持ちなのに、とにかく「お金!お金!お金!」
 それなりに、笑えますけど、あまりお金に縁のない自分は、それほど笑えなかったです…。
 だって、スー・チーのこと、好きとか言って、仲直りの食事中にも、お金のことで、もめるトニー・レオン!いくら映画のキャラクターとはいえ、あまり笑えないし、好きにもなれないなぁ~。
 ここまでの、「お金にこだわるお金持ち」ってイヤだなぁ~。

 まぁ、香港のラブコメディを見慣れている人には、安心して見ていられる展開ですけど、バリー・ウォン監督のコメディと思うと、ホントに暴走度が低いです。
 その分、誰が見ても安心できる感じの作品になってます!日本のトレンディドラマみたいな(って、死語ですか…??)感じの作品になってるといえば、分かり易いかな??
 あ、そういえば、後半に、トニー・レオンが、けっこうキレイな女性の精神科医にかかるシーンがあるので、てっきり『インファナル・アフェア』(02年)のマネ??(パロディ??)とか思ったんですけど、今作の方が古いのネ。バリー・ウォンだったんで、つい疑っちゃいました!すいません。(あ、これは、超ホメ言葉ですからネ!)。
 @KOBA的には、マネでも、パクリでも、パロディでも、面白ければ良いです!
 でも、とにかく、トニー・レオンやスー・チーのファンは見ておかないとネ!
 
 それにしても、ランニングタイム99分も、こういう作品ではちょっと長すぎかも…。あと10分くらい短かい方が良かったかも!55点
ラブ・イズ・マネー

ジェネオン エンタテインメント

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『極道追跡』みんな若い・・・

2006-10-22 18:40:23 | 香港映画
極道追跡
極道追踪  ZODIAC KILLER(1991年香港)
 監督 アン・ホイ
 出演 アンディ・ラウ、チェリー・チェン、石田 純一、岸田 今日子、倉田 保昭

 ■ストーリー■
 香港から日本にやってきた留学生ベンは、クラブで働く留学生ティエランに出会い一目惚れしてしまう。だがティエランには、日本人暴力団員浅野という恋人がいたのだった。ティエランは、浅野が持っているテープを渡され、暴力団の抗争に巻き込まれていく。

 ■感想■
 日本ロケのアン・ホイ監督の香港ノワール系ドラマ。マジメなアン・ホイ監督の作品だから、@KOBA的には、ちょっとね…。って感じです。アン・ホイ監督も、2002年に@KOBAも喜んで見そうなホラー映画『スー・チーinヴィジブル・シークレット』を撮ってるんですけどね(あ、こっちは未見なので良くわからないですけど)
 冒頭(って言っても、始まって10分くらい)、暴走族が出てきますけど、なぜか、日本刀で武装してます!暴走族が日本刀持ってるのは、もろに『ブラック・レイン』(89年)の影響なのかな??日本って怖い国です…。

 実は、今作は、実際にあった留学生の自殺事件をモチーフにしてストーリーを作ったらしいです。さすが、アン・ホイ監督!エンタメ作品にでも、社会派のテーマを盛り込んじゃうのね。

 それにしても、91年の作品っていうことで、みんな若いです!主演のアンディ・ラウも、石田純一も。なんか、俳優さんだけでなく、全体の作風も古いような気が…。岸田今日子や倉田保昭もなんかムダに出演してるのかな??って思っちゃいます。
 でも、91年が古いと言っても、アルフレッド・チョン監督、ユン・ピョウ、パット・ハー主演の超傑作アクション『オン・ザ・ラン非情の罠』亡命鷲鷹 ON THE RUNだって90年の作品だからね~。これはもう演出の差っていうしかないのかな??アン・ホイ監督にエンタメ作品の監督荷が重たかったかもね。
それに、原題の英語タイトル“ZODIAC KILLER”って何??サンフランシスコのシリアルキラーと何か関係あるのかと思っちゃいますよ。

オン・ザ・ラン 非情の罠

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 いくら何でも、アン・ホイ監督と、超エンタメ派のアルフレッド・チョン監督と比べたら可哀相ですね。すいませんでした。

 でも、今作だって、最後の突き放し感は、「さすが、香港映画!」って感じです。けれども、良かったのはそこだけかも。ランイングタイム97分も、香港映画としては少し長すぎ!あと10分カットして!って感じです。
 アンディ・ラウの熱狂的なファンには、面白いのかも。25点
コメント (1)
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『恋するブラジャー大作戦(仮)』恋する香港コメディ

2006-10-18 07:41:04 | 香港映画
恋するブラジャー大作戦(仮)
絶世好 BRA LA BRASSIERE(2001年香港)
 監督 パトリック・レオン
 出演 カリーナ・ラウ、ラウ・チンワン、ルイス・クー、ジジ・リョン、リー・サンサン、スティーブン・フォン、カレン・モク、ダンテ・ラム

 ■ストーリー■
 大手下着メーカー「シス」は、女性だけでブラジャーを開発してきたが、新たに男性の意見を取り入れることになった。まず、手始めに、香港で男性を雇うことになる。まるっきり別の業界から雇い入れることになり、男性下着デザイナーのジョニーと工業デザイナーのウェインが雇われるのだった。香港支社長サマンサは「究極のブラ」作りを命じられるのだった。
 
 ■感想■
 香港で大ヒットした恋愛&仕事コメディ!2001年の作品ですけど、日本では、公開が遅れに遅れ2006年に公開されました。
 香港では、今作がヒットしたおかげで、第2作“絶世好 B MIGHTY BABY”(02年)が作られました。続編って言っても、当然のごとく、全然関係ない作品みたいですけどネ!出演者がラウ・チンワン、ルイス・クー、ジジ・リョンが続投(もちろん今作と全然関係ない役だと思いますけど未確認です)、その他にロザムンド・クワン、セシリア・チャンが出演してるみたい。

 ところで、今作は、カリーナ・ラウ、ジジ・リョン、ラウ・チンワン、ルイス・クーの主人公たち4人以外に、カレン・モク、スティーブン・フォン等、がちょこちょこっと、出てきます。

 香港映画としては、ランニングタイム111分とかなり長め!90分くらいで、どんなストーリーでもこなしちゃうコトの多い香港映画なのに。ストーリーも目新しい感じの作品じゃないのに、なぜ111分??
 バリー・ウォン監督、ニコラス・ツェー、エディソン・チャン主演の傑作ノワールアクション『ムービング・ターゲット』(04年)が94分!ジョニー・トゥ監督、ルイス・クー、アーロン・クォック主演の青春物『柔道龍虎房』(04年)が95分なのに。『ムービング・ターゲット』も『柔道龍虎房』もまるで、TVシリーズ1クール分を見ているような目まぐるしさのスピード展開でも、90分くらいなのに。


 今作の舞台になってる女性下着メーカー「シス」って、日本の会社の設定なの??お台場だかレインボーブリッジだか、それっぽいところが映ってますけど…。(すいません、どこの場所かわかりませんでした
 香港の映画人から見ると日本ってロケ場所に魅力的なんですかネ??『シルバーホーク』(04年)でも、日本の街並みが近未来の街にみえるって言ってロケしてましたもんネ!
 
 でも、本当に、いつもの、香港映画お得意のラブコメディ以外の何物でも無い作品です!なんで、大ヒットしたんでしょう??面白いことは面白いんですけど。特別、変ってるとも思わないんですけど。ラウ・チンワンとルイス・クー、ジジ・リョンのコメディ演技が、イヤって言うほど見れますけどね。
 でも、自分的には、笑えたシーンは、メインのシーンじゃなく、ジジ・リョンが幼馴染みの彼から、「彼女と別れたんだ」って言われてジェットローラーコースターで上に上がるイメージのシーンです。笑ったのは、そのあとの急降下しちゃうシーンですけど。あんなイメージのシーンを劇場映画でちゃんとしたシーンにしちゃう香港映画が好き!そこが1番笑えました!
 新規に男性社員を雇うための採用試験のシーンもけっこう笑えましたけどね。どんな社員が応募してくるかは、みなさん、自分で見て確認してみて下さい。

 でも、楽しそうで良いなぁ、女性下着メーカー「シス」の香港支社!こんな会社があったら、自分も勤めてみたい!
 まぁ、香港のラブコメディに出てくる会社って、楽しそうな会社ばっかりですけどネ。実際は違うんだろうけど。それを言ったら、日本のTVドラマの恋愛物(トレンディドラマって今でも言うのかな)に出てくる会社も、楽しそうで、高給取りで、オシャレーな会社ばっかりだから、香港映画の文句なんて言えないですけどね…。

 とにかく、香港のラブコメ映画ファンは必見の1本です!そんなこと言われなくても、香港映画ファンは見ちゃうんでしょうけど。65点
恋するブラジャー大作戦(仮)

タキコーポレーション

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『柔道龍虎房』勝負!

2006-10-05 00:32:24 | 香港映画
柔道龍虎房
THROW DOWN 柔道龍虎榜(2004年香港)
 監督 ジョニー・トゥ
 脚本 ヤウ・ナイホイ、イップ・ティンシン、オー・キンイー
出演 ルイス・クー、アーロン・クォック、チェリー・イン、レオン・カーフェイ、ロー・ホイバン、ジョーダン・チャン

 ■ストーリー■
 柔道界のスター、シト・ポウは、今では酒びたりでバーのバンドマンになっていた。シト・ポウの前にトニーという男がやってきて柔道の勝負を申し込むのだった。トニーは、自分を相手にしないシト・ポウにつきまとうのだった。そんなとき2人と、歌手を目指すシウモンは3人で暮らし始めるのだった。

 ■感想■
 ジョニー・トゥ監督のファンの間で、話題になっていた『柔道龍虎房』がDVDでリリース。劇場公開されたとき見逃していたんで、今回、DVDで鑑賞しました。

 ジョニー・トゥ監督が、黒澤明監督の『姿三四郎』(43年)にオマージュを捧げた作品としても有名な作品でしたけど、自分は『姿三四郎』未見なので、どんな感じでオマージュになってるのかちょっとわからないです…。こんなにたくさん映画見てるのに『姿三四郎』を見てないなんて!(すいません)


 ルイス・クーを取りまく人間たち、みんなカッコ良い!アーロン・クォックも、師匠も、勝負にこだわる裏社会のボスも、みんなです。レオン・カーフェイ演じる柔道家レイ・アコンもカッコ良い!とにかく、みんなカッコ良いです!今作を見て感動しない人なんているのかな??

 男なら、いや、女性も、今作を観て感動の涙を流して欲しいです!

 って感じなんですけど、いかんせん香港映画、ランニングタイムが短い!短い!短い!いくらでも長く出来るストーリーを、わずか95分でやっちゃうんだから!ヘタしたら1クールのTVシリーズくらいの内容なのに、わずか95分!いくら短い映画が好きな@KOBAでも、これは短すぎ!
 泣きたくても、短すぎて、ストーリーを追うので、一杯一杯です!

 大事なシーンでも、映してないシーンは観てる観客にお任せしますよ!状態が最初から最後まで続きますから!
 ルイス・クーがなぜ、2年前、大会に出場せず柔道界から消えたのかとか、事務所から逃げ出したチェリー・インのエピソードやら、勝負にこだわる裏社会のボスのエピソードとか、いくらでも深く描けるのにネ。 
 ほんのちょっとサワリのシーンがあるだけですから!

 最も盛り上がりそうなシーンの1つ、アーロン・クォックとレオン・カーフェイの柔道場での対決シーン自体がありませんから!組んだ次のシーンで、画面が切り替わって、ギプスで腕を吊ったアーロン・クォックの登場シーンですから!
 あ、負けたのね!って分かりますけど…。そんなおいしい場面を描かないで観客の想像に委ねるなんて!さすが、ジョニー・トゥ監督!
 いくらなんでも、想像にまかせるのも、エンターテイメント映画にしては、ちょっとヤリスギ感もありますけどネ!あと、主人公たち3人(と言っても、ヒロインの存在は“花をそえる”レベルですけど)がヘンに恋愛モードにならないのも、良いです!
 そんなシーン描いてる時間なんて、ありえないんですけどね。う~、短すぎ!!!

 でも、さすが香港映画!なんでもかんでも説明しなければならないハリウッドとは大違いです!ハリウッドのメジャー作品だったら、同じ内容だったら120分超えですネ!(別に、ハリウッドの作品が嫌いってわけじゃ、ないですよ!好きです、ハリウッド!

 柔道なんて全然興味ないですけど、感動しました!映画ファンにこそみてもらいたい1本です!70点
柔道龍虎房

デックスエンタテインメント

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『アブノーマル・ビューティ』オキサイド・パン監督

2006-09-25 01:19:48 | 香港映画
アブノーマル・ビューティ』AB-NORMAL BEAUTY 死亡写真(2004年香港)
 監督 オキサイド・パン
 出演 レイス・ウォン、ローザンヌ・ウォン、アンソン・リョン

 ■ストーリー■ 
 大学で美術を専攻するジン・メイは写真の才能があり、彼女が撮った写真が賞をとったばかり。しかし、ある日、交通事故の現場に出くわし、血まみれの被害者の女性を写真に撮ったときから、死の写真にこだわり続けるようになっていくのだった。

 ■感想■
 双子のパン兄弟のお兄さんのオキサイド・パンが脚本、監督したホラー映画です。弟のダニー・パンがオキサイドと製作してます。
 弟のダニーだけで監督したのが、TWINSのシャーリーン・チョイ主演の『ツイン・ショット』(04年)です。単独で監督した作品を比べてみると、双子でも、趣向が違うみたいですネ。自分的には、『ツイン・ショット』のトンでもないノリの方が好きかも(あえて、比べればって意味ですけどネ)

 イヤ~、香港って、飛び降りが、そんなに頻繁にあったりするんですか??まぁ、偶然だろうけど。映画だからネ。あそこで、その現場に居合わせないとドラマにならないし…。
 主人公のジン・メイに感情移入できないです!キレイでも!身近にいても引きます!そんなに「死」に興味持ったりして!(でも、「つきあって」とか言われたら、スグつき合うけど…
 でも、普通は、こんなに「死の写真」に興味持ってるコのこと、好きになれないです!
 
 でも、展開の早い香港映画ですけど、今作の場合、前半から中盤までヒロインのジン・メイのコトを描きすぎて、事件が全然起きないです。もうノロノロ、ダラダラ!
 だから、なんなんだッ!って思っちゃいます。今作は、「死」の写真にとりつかれたヒロインがおかしくなっていくのが描かれるサイコスリラーなんだな!って思ってました。
 ア、事前情報は、あまり得ないで映画を見る方なんで、実際見てからビックリ!なんてことがけっこうあります!
 で、中盤から後半になって、やっと事件が!

 アクション映画では、1流の香港映画も、こういうサイコスリラーでは、ハリウッドと大して変わらないですかネ??
 連続殺人事件が起きてます!てっきり、ジン・メイのことを片思いしてる彼が犯人なんだろうな。とか思ってると、ちょっと驚き!
 「あ、そういうコトだったのね!」
 自分的には、この殺人ミステリーを、きっちり描いた方が、良かったのに!モチロン、殺人シーンは黒い革の手袋をはめて、意味も無く殺人シーンを描いてネ!

 こういう作品を見ると、アンジェリカ・リー、カリーナ・ラム主演の香港のサイコスリラー『カオマ』(04年)が、大大大傑作に思えてきます!!!

 『the EYEアイ』(02年)で、評判になったパン兄弟ですけど、こういう作品を見ると、自分的には、これからもあんまり期待できないかも!
 まぁ、もともと、香港映画って、ホラー映画系が得意ってわけじゃないですからネ。
 期待しないで見る分にはそれなりに楽しめるかも。でも、エンターテイメント度は余り高くないので注意してネ!35点
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『イエスタデイ、ワンスモア』ジョニー・トゥ

2006-09-23 00:47:04 | 香港映画
イエスタデイ、ワンスモア
YESTERDAY、ONCEMORE 龍鳳鬥(2004年香港)
 監督 ジョニー・トゥ
 出演 アンディ・ラウ、サミー・チェン、ジェニー・フー、カール・ン

 ■ストーリー■
 泥棒の夫婦トゥ夫妻は、今回も盗みを成功させる。しかし、分け前をめぐってケンカになり、2人は離婚してしまう。2年後、トゥ婦人は、家宝のネックレスを狙いスティーブと婚約する。目的のネックレスを盗むことぬ成功するが、元夫のトゥに盗んだネックレス横取りされてしまうのだった。2人は、逃亡先のイタリアで再会するのだった。

 □■□ネタバレあり□■□
 ■感想■
 『Needing You』(00年)、『ダイエット・ラブ』(01年)のジョニー・トゥ監督、アンディ・ラウ、サミー・チェン主演の香港のロマンチックコメディ。
 香港で大ヒットした作品がビデオ(DVD)スルーで公開になりました。日本未公開の多い香港映画なんでDVDスルーでもなんでもOKです!観れただけで満足ですよ~。
 でも、最近のジョニー・トゥ監督の作品らしく、コメディコメディした作品を想像すると痛い目にあいます!コメディタッチですけど、観たあと真剣な気持ちになります!
Needing You

ケンメディア

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ダイエット・ラブ

フルメディア

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インファナル・アフェア

ポニーキャニオン

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香港傑作ノワールアクション
インファナル・アフェア』(02年)でも共演してます!

 アンディ・ラウとサミー・チェンの共演なんで、どんなラブコメディを見せてくれるんだろうって、観る前は「ワクワク」しながら楽しみにしてたんですけど、最初はから中盤くらいまでは、いつものユルユル香港コメディのノリでストーリーが進んでいくんですけど、その後、後半に向かってストーリーが進むに連れて、ドンドンコメディ要素が少なくなっていくような気が…。
 そして、最後は、悲しい!悲しい!
 
 香港映画お得意のコメディだと思ってたのに!でも、この展開は、どう考えても観客をコメディで楽しませておいて、すっかり安心させておいて、あの展開ですからネ!あえて、ジャンル分けするなら“シリアスコメディ”とでも言ったら良いんですかね??
 観たあと、ホントに考えさせられる、けっこう暗いドラマです!まぁ「暗い」ってことではないんですけどね!とにかく考えさせるドラマでした!
 ジョニー・トー監督のマジメな部分が出てます。ジョニー・トゥ監督といえばエンターテイメント物と思わせておいて、終盤で“衝撃の展開”をみせる『マッスルモンク』(03年)を撮ってますもんね。あそこまで衝撃的じゃないですけど、今作もかなり衝撃的です。
 主演の2人が、アンディ・ラウ、サミー・チェンだったんで、てっきり『ダイエット・ラブ』、『ターンレフトターンライト』(02年)系のコメディを想像してたんで、より一層、暗い気持ちになっちゃいました。(自分が悪いのかな??)

 マジメな作品ならマジメな作品って宣伝してください。でも、最初の方から中盤までは、ホントに香港映画お得意のラブコメディ路線なんですよね。泥棒夫婦の設定とか、スティーブの母親の設定とか、完全にコメディですもんね。
 でも、オープニングシーンのケンカのあと、離婚しちゃうんで「なんで、離婚しちゃうのぉ~。そんなことで??」とか思っちゃいましたけど、ちゃんと理由があります。理由はあとで明かされますヨ!

 コメディで楽しませておいて、映画を見終わったあとは、みんなで、この映画のテーマについて話し合ってね!ってことなんでしょうけどね。まんまと監督の思惑に“はまっちゃいました!”ある意味、『マッスルモンク』以上に、ストレートな作品かも。感動しながら「生きる」ということを考えて下さい!70点
イエスタデイ、ワンスモア

キングレコード

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『性感都市セックス&ビューティーズ』香港コメディ

2006-08-16 20:35:57 | 香港映画
性感都市セックス&ビューティーズ
性感都市 SEX AND THE BEAUTIES(2004年香港)
 監督 バリー・ウォン
 出演 セシリア・チャン、カリーナ・ラウ、アテナ・チュウ、ヨーヨー・モン、ルー・イー、アンディ・ホイ、レオン・カーファイ、エディソン・チャン


 ■ストーリー■
 セリーナは香港で働く精神科医。母親の8回目の結婚式で昔つきあっていた元彼ケンと出会い、香港で暮らす生活の荒んだ娘ユキの面倒をみてくれるよう頼まれるのだった。セリーナは、官能小説化フィラデルフィア・クワンやバーを10数店経営して冒険好きなアイヒムたちとユキの面倒をみることに…。

 
□■□ネタバレあり!笑いのシーンとラストに触れてます□■□
 ■感想■
 監督、製作、脚本バリー・ウォンの香港恋愛コメディ!
 タイトルからして、アメリカの有名なTVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティー」のノリなんですか??TVシリーズ見たことないからわからないですけど…。
 
 バリー・ウォンの作品なんで、もっとふざけたコメディかと思ってたんですけど、あまりオバカシーンもなくて、マジメな作品でした。だってセシリア・チャンの眉が、つながってる…。
 
 でも、香港コメディらしく、ベタな感じで笑わせてくれます!レオン・カーファイが演じる黒社会のボス、ヤム・チョーガウがセリーナのところへ診察にきたシーン、笑えました!
 突然、泣き出したりして。最後の方で、突然踊りだすところも笑えました
 あれ、こんなシーン、デ・ニーロが出演してるハリウッド映画で見たことあるような気が…。(気のせい、気のせい。
 
 レオン・カーファイのシーンだけは、とにかくケラケラ笑えました!
 レオン・カーファイも、オバカシーンを演るのを楽しんでるみたいに思っちゃいます!
 『黒薔薇VS黒薔薇』(92年)、『大英雄』(93年)で、レオン・カーファイのオバカなシーンを見てるんで、そんなには驚かないですけど、黒社会の組織を乗っ取ろうとするライバルの前で踊りだすシーンは、あまりにも突然で、本当に笑えました!
 
 思わず、吹き出しちゃいました!

 ところで、今作のタイトル、でも、“性感都市”とか“セックス&ビューティーズ”とかなんて、ほとんどAVと勘違いしちゃいそうなタイトル…。『性感都市セックス&ビューティーズ』って!
 もう、知らない人からは、てっきり、Hな作品かと思われちゃいますよ!どうせなら、英題の“SEX AND THE BEAUTIES”とかの方が良かったかも…。
 でも、バリー・ウォンの作品だし、出演者もセシリア・チャン、カリーナ・ラウ、アテナ・チュウ、レオン・カーファイだから、香港映画ファンは、ちゃんとした映画って分かるだろうけどネ!
 
 セシリア・チャンが出演してるから、公開されたんですか??『PROMISE』(05年)効果??まぁ、公開っていってもビデオ(DVD)公開ですけどね~。

 でも、セシリア・チャンより、今作の本当のメインの主人公はカリーナ・ラウのような感じです。まぁ、そうは言っても、セシリア・チャンもアテナ・チュウもメインなキャラクターですけどネ。セシリア・チャンの1本眉は、ちょっとやりすぎ!って感じですけど。でも、セシリア・チャンも『PROMISE』のときより100倍良いです!

 香港のコメディだけあって、最後はHAPPY!HAPPY!な感じで安心して見てられます!やっぱり、香港のコメディ映画はこうでないとネ!60点
性感都市セックス&ビューティーズ

アット・エンタテインメント

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『忘れえぬ想い』香港ラブストーリー

2006-08-01 00:13:43 | 香港映画
忘れえぬ想い』LOST IN TIME 忘不了(03年香港)
 監督 イー・トンシン
 出演 セシリア・チェン、ラウ・チンワン、ルイス・クー

 ■ストーリー■
 ミニバスの運転手マンは、交通事故で死んでしまう。婚約者シウワイは、マンの連れ子のロロを育てながらミニバスの運転手としてやっていくことにするのだった。事故現場にかけつけたマンの同僚ファイは、仕事に慣れないシウワイに見かねて、仕事や私生活の手伝いを始めるのだった。
  
 ■感想■
 セシリア・チャン、ラウ・チンワン主演のラブストーリー。
 監督は『つきせぬ想い』(93年)、『ダブルタップ』(00年)、『ワンナイト・イン・モンコック』(04年)のイー・トンシン。
 恋愛映画は見ない@KOBAですけど、、、香港映画なのでつい見ちゃいました。(“つい”じゃないですけど…)
 
 ところで、今作で重要な要素になってる香港のミニバスって??

 「組合に入れなきゃ、流しでやれば~」とか言われて、流しで運転手してましたけど、どういうシステムなの??同じく香港映画の『スウィート・シンフォニー』(97年)を見たときも不思議に思ったんですけどネ。
 流しのバスって??

 香港の家賃って??映画とはいえ、ラウ・チンワンが、おしゃれな大きい部屋に住んでましたけど。いやいや、生活に苦しいセシリア・チャンも、かなり良い部屋に。セシリア・チャンの部屋の家賃の件は、映画の中で語られますけどネ。

って、思ったら、ラウ・チンワンが、けっこうキレイで大きい部屋に住んでいるのにも理由がありました。セシリア・チャンも家賃を滞納してるし…。

 早とちり、早とちり、早とちりでした!部屋ネタは、ちゃんとストーリーで活きてきました!

 イヤ~、苦手なジャンルの恋愛映画なのに、感動しちゃいました!知り合ってすぐヤっちゃうような展開じゃないのも良いです!出会ってすぐHじゃ、情緒もへったくれも無いですからネ。それに映画やTVの影響は大きいので、映画の主人公たちがHしまくりじゃね。

 でも、映画のキャラクターとはいえ、セシリア・チャン演じるシウワイって、キレイですけど、怒りっぽくて、感情的でイヤな女性だなぁ~。
 ラウ・チンワンが手助けしたのも、結局、セシリア・チャンがキレイだったからでしょ!こんなこと言ったら、身もふたも無いですけど。

あ、もちろん、自分だって、セシリア・チャンだったら、子連れでも当然、手助けしちゃいますけどネ。自分もキレイなコには甘いです。65点
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『私の中に誰かがいる』仄暗い隣の部屋から

2006-07-21 00:36:20 | 香港映画
私の中に誰かがいる』THE GHOST INSIDE 疑神疑鬼(05年香港)
 監督 ハーマン・ヤオ
 出演 バーヴィー・スー、リュウ・イエ、フー・ゴー

 ■ストーリー■
 夫と離婚したリンは、6歳の娘ニーニーを連れてマンションへと引っ越してくる。しかし、そのマンションでは不思議なことが起きるのだった。

 ■感想■
 華流のアイドルのバーヴィー・スー主演のホラー映画です。
 新しいマンションに引っ越してきた母娘が、超常現象に見舞われるって、まるで日本映画のホラー『仄暗い水の底から』(01年)みたいですけど、ちょうど、あんなノリです。

 隣の部屋の怪しい男とか、変な夢とか、もう正統派ホラー映画です。可もなく不可もなくって感じです。
 アジアンテイストなベタなホラー映画を見たいときには、良いかもしれないですけど、この作品が持ってるオリジナルな魅力は何??って聞かれたら、ちょっと答えに困っちゃいます!
 
 あ、それは、バーヴィー・スーが出演してるってコトですネ!

 あと、実は、今作の監督は、『八仙飯店之人肉饅頭』(93年)、『幽霊刑事』(01年)のハーマン・ヤオなんで、素直なラストになりません…。やっぱり、最後の展開にはビックリ!!
 後味が悪い…!飛び上がるようなビックリはないですけど、印象はすごく悪いです!『キャリー』(76年)の逆パターンみたいな感じ??
 
 「あ~、説明しずらい!」

 とのかく、興味ある方は、見てみて下さい!

 ただ、映画的には、ごくごく普通のスリラー映画なので、そのラスト以外は、ちょっと退屈かも!
 でも、期待しないでください!別にサプライズエンディングってわけじゃないですから!
 あくまでも、印象が残るラスト!って意味合いですからネ!自分的には『仄暗い水の底から』や、そのリメイク『ダーク・ウォーター』(04年)よりは好きですけど、そんなレベルです!30点
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『スウィート・シンフォニー』香港ロマンス

2006-07-11 00:59:55 | 香港映画
スウィート・シンフォニー』LOVE IS NOT A GAME、BUT A JOKE 飛一般愛情小説(97年香港)
 監督 イップ・カムハン
 出演 スー・チー、アンディ・ホイ、テレサ・リー

 ■ストーリー■
 家庭の事情でカナダから香港に帰ってきた女子大生カレン・チャンという女性を追って、3人の大学生が香港に帰ってくる。レイ・ヤウヘイとレスリーとエディの3人だ。ヤウヘイは、飲食店で警察官になった幼馴染レイ・ライサンと出会う。エディはバスに乗って探しまわるうちに、バスの運転手サブリナと出会い、レスリーは男性に追われていた女性と知り合うのだった。

□■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 97年の香港の恋愛映画が今年になって、なぜかビデオリリースされました。まぁ、今まで見てなかったんですけど、今回やっと鑑賞。

 香港って、バスが遅い時間まで走ってるんですネ。何時かわからないけど、かなり遅い時間のような気がするんですけどネ。それに夜のバスって、エディしか客がいないんですけど…。

 珍しく恋愛映画見ちゃいました。香港映画だったんで、つい恋愛映画でも見ちゃいます。
 一時、日本でも人気のあった(今でもあるのかな??)スー・チー主演です。3人のヒロインのうちの1人ですけど…。

 まぁ、普段、恋愛映画なんて見ないんですけど、好きな香港映画だけあって面白く見れました。展開は思ったとおりの展開で、ビックリもしないですけど、安心して見ていられます。安心、安心。
 

 まぁ、なんの解決もしないですけどネ。バスの運転手のサブリナは人妻だし、あと、残りのカップルの行方もはっきりと描かれてるわけじゃないしネ。レスリーはつきあってるのかな??
 まぁ、そんなところも現実的といえば現実的ですけど。まぁ、香港の青春映画と思ってみればそれなりに面白いのかな??55点
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