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『エンドレス・アフェア』なんでも“アフェア”はやめて!

2008-01-09 00:21:55 | 香港映画
エンドレス・アフェア
愛与誠 A WAR NAMED DESIRE(2000年香港)
 監督 アラン・マック
 脚本 ジョー・マ、アラン・マック、クレメント・チュン
 出演 フランシス・ン、ダニエル・チャン、サム・リー、ジジ・リョン

 ■ストーリー■
 ジュンは恋人のジェスとともに、兄ソーへの借金取立てのためにタイに行くが、ソーはタイで黒社会の幹部になっていた。ジュンは利子つきの借金を受け取るが、ソーはただで金を渡すわけには行かないと、組織の裏切り者の始末を指示するのだった。無理やり拳銃を撃たされたジュンは怒りのあまり香港に帰らずジェスを返し、自分はタイに残るのだった。
 そんなとき組織の裏切り者ホイがボスのセンを殺しジュンに罪をなすりつけるのだった。捕らえられたジュンを助けにきたソーは、ホイの一味から追われる立場になってしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 「インファナル・アフェア」シリーズの監督アラン・マックによる香港アクション。アラン・マック監督の出世作として高く評価されえている香港ノワールだそうです。
 原題は“愛興誠”ですけど、日本の同名コミック(香港では「愛と誠」のタイトルは「愛興誠」だそうです)とは関係ないです。
 
 香港ノワールとしては、ごくごく普通のデキのアクション映画です。『インファナル・アフェア』(02年)のような完成されすぎた作品ではないです。でも今作が製作されたのが2000年っていうことを考えるとかなり元気な作品なのかも。『インファナル・アフェア』が大ヒットするまで香港のこの手の作品は、かなり元気がなかったって噂でしたからね!今作を観るとそんなこと感じさせません!

 今作の主人公はフランシス・ン。1961年生まれだから今作のとき、すでに39歳です。組織の幹部っていう設定だから40歳くらいでも全然おかしくないですけど、なんか若々しい感じです。でも、ダニエル・チャンが1975年生まれだから、フランシス・ンのキャラクター設定って、実年齢よりもっともっと若い設定なんでしょうね。
 
 なんか、こういう作品を観ると、1980年代の香港ノワールが量産されたころの作品みたいで、かなり元気さを感じます。でも、こういう作品を観ると、本当に香港映画って面白い!って思います!
 兄弟愛あり!銃撃戦あり!陰謀あり!まるでTVシリーズを観ているかのヴォリュームです。バリー・ウォン監督の『ムービングターゲット』(04年)を観たときも、わずか94分の作品なのにTVシリーズを観ているかのようなヴォリューム感を感じましたけど、今作も同じくかなりのヴォリュームを味合わせてもらいました。もちろん良い意味ですからね!(ちなみに『ムービングターゲット』はもともとTVシリーズのリメイクの映画なんで、内容が濃くて当たり前なんですけど、それをわずか94分にまとめちゃったってことで感動しました。)
 ハリウッドだったら今作だって、同じ内容で140分くらいになっちゃうんでしょうね!

 ところで快調に進んでいく今作ですけど、最後もハッピーエンドなの??って安心させておいて、フランシス・ンを狙うスコープの照準を映すシーンを忘れない用意周到さ!現実じゃないんだから、せめて映画くらいハッピーエンドにして欲しいですけど、現実感を忘れないんでしょうね!香港映画!
 最後までハッピーエンドにしないところは、まるで妙にリアルなところを残すヨーロッパのエンターテイメント作品みたい!

 ところで、今作は肝心なストーリーが良く分からなかったんですけど、ボスのセンを殺したのは、ホイなの??それとも大ボスのカイなの??それって、ストーリー的にはけっこう重要なところだと思うんですけど、そこをハッキリさせないところも、妙にリアル!そのくせ、いくら撃っても、弾切れにならない拳銃は、香港映画っぽいんだから。銃撃戦のシーンはやたらハデに!細かいところはリアルに!
 なんだかんだ言っても、香港映画だから、何でも許しちゃいます!60点
エンドレス・アフェア

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『双子』香港ホラー

2007-12-03 23:36:56 | 香港映画
双子
双子 FUTAGO(2005年香港)
 監督 フォン・ユン・マン
 出演 しらた ひさこ、トニー・ホー、エミリー・クワン

 ■ストーリー■
 香港のあるアパートに、行方不明の妹、内田浅を探しに双子の姉がやってくる。しかし、彼女を見た住人たちはなぜか怯え始めるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 ユン・ピョウの甥、フォン・ユン・マンが描く香港ホラー。アクション映画やコメディ映画にはすばらしい香港映画ですけど、ホラー映画は、今1な作品の多い香港映画なんですけど、やっぱり今1でした!
 行方不明になった双子の妹を探しにやってきた姉が、関係者をどんどん殺していくだけの作品でした。いわゆる単なる幽霊物でした!しらたひさこを見た住人たちが恐れていた通りなんですね!
 「何のヒネリもない!」
 2005年の作品とは思えないストーリーです。70年代どころか1960年代のホラー映画を、今風の残酷シーンを盛り込んで作った感じ(ホメテないですからね!)いい意味で60年代、70年代風なら良いですけど、ストーリーが単純すぎての1960年代って意味ですからね!
 
 イヤ、イヤ、1960年代の作品をバカにしちゃいけないですね!ハマープロのホラー映画を出すまでも無く、低予算のロジャー・コーマン監督の『古城の亡霊』(63年)とかマリオ・バーヴァ監督の『呪いの館』(66年)とかが60年代のホラーですもんね。
 まぁ、そういうメジャー作品でなく、1960年代のC級ホラーレベルっていうことで。
 
 ランニングタイム90分ですけど、長く感じちゃう作品でした!あと10分以上短くても全然OKです!長すぎ!長すぎ!長すぎです!
 香港映画って、アクション映画は、あんなに素晴らしいのに、なぜホラー映画は、60年代くらいな感じで止まってるの??今作もホラー映画じゃなくて、本当に双子の姉が、妹を探しにやってくるサスペンス映画にした方がまだ良かったのに!

 全然、人にススメられないです!好きなジャンルの作品には、けっこう甘い評価をする@KOBAですけど、今作はダメダメ!90分の時間を返して!って感じです。日本未公開のままでも良かったのに!でも、未公開だったら、未公開で見たくなっちゃうんですけどね!

 未公開といえば、すごく評判の悪い映画化作品ですけど、A・J・クイネルの「燃える男」の映画化作品“MAN ON FIRE”(a.k.a.“UN UOMO SOTTO TIRO”)とかが観たいんですけどね。1987年のイタリア、フランス合作のアクション映画です。ただでさえ公開されにくいヨーロッパ映画なんで厳しいですね!それに1987年の作品だし。
 出演は、主人公クリーシーにスコット・グレン。
 同じ原作を映画化したデンゼル・ワシントンの『マイ・ボディガード』(04年)がソフト化されるときに「ソフト化されないかなぁ」とか思ってたんですけど甘かったです!

 あと、ヤコブ・エルクンドがユーアン・ファルクを演じるシリーズ第3弾“THE THIRD WAVE”(“Den Tredje vågen”)とかも観たいなぁ!1作目は『ゼロトレランス』(99年)、2作目は『エクゼクティブプロテクション』(01年)です。
 2作目まで公開(DVDスルーですけど)してくれたんだから3作目もぜひ!!

 あれ、また違う映画の話になっちゃいました!なんか興味が余り無い作品だと、感想が違う作品のコトになっちゃいますね!とにかく、今回は香港映画の単なる幽霊物っていうことで。20点
コメント (4)
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『ヒート・ガイズ傷だらけの男たち』あぶないガイズ

2007-11-13 00:10:36 | 香港映画
ヒート・ガイズ傷だらけの男たち
重案黐 HEAT TEAM(2004年香港)
 監督 ダンテ・ラム
 出演 アーロン・クォック、イーソン・チャン、ユミコ・チェン、ホァン・ビンファン、ダニー・リー

 ■ストーリー■
 インターポールに2人の刑事が配属になる。1人は射撃の名手だが女性恐怖症のYT、もう1人はブサイクだが婦警に手をだしまくるやり手のKC。そんなとき、国際的な窃盗犯のマーが香港に潜伏している情報が入るのだった。時を同じくしてブルネイ王室がダイヤを香港に運びいれようとしていた。しかし、警察の警護が間に合わず輸送車は、マーの一味に襲われダイヤを奪われてしまうのだった。

 ■感想■
 香港映画お得意の警察アクション映画。
 主演はアーロン・クォックとイーソン・チャン。彼らの上司の長官役でダニー・リーが出演してます。
 ハンサムなアーロン・クォックが女性恐怖症の役??って感じですけど、完全な女性恐怖症でも無いんですよね。だって、前に付き合っていた看護士が出てきますもんね。

 とにかく刑事物でよくあるパターンのストーリーで、最初ウマが合わない2人の刑事が捜査を進めていくうちに良きパートナーになっていく感じの作品です。でも今作って、ダイヤを奪うシーンの激しすぎる銃撃戦以外はほとんど、警察曙内で、アーロン・クォックとイーソン・チャンと彼らの上司の女性刑事ユミコ・チェンの言い争っているシーンだけが目立ってひまうようなストーリーです。
 まるで、日本の80年代の刑事ドラマみたいな感じ!「太陽にほえろ」とか「あぶない刑事」みたいなヤリトリが延々と続くみたいな。

 警察曙の中で、着弾すると色がつく模擬弾の銃を使っての戦いとかやりすぎ!またエアコンの壊れた部屋での鍋のシーンや、組織のボスと辛い料理を食べるシーンとか、マジメな刑事物でなくコメディタッチなんですよね。まぁ、暗すぎる落ち込むような作品よりは良いですけど、まさかコメディタッチな作品とは思いませんでした。
 でも、それでも香港映画!銃撃戦では手抜きは一切なし!ハリウッドが裸足で逃げていくようなハデな銃撃戦が展開します。はっきり言ってこの銃撃戦、作品のタッチからすると浮いているような気がします。

 それにしても、途中から悪役が入れ替わっちゃったりして、しっかり観てないとこの悪役誰だったっけ??って思っちゃいます。最後に悪役になって出てくるのはマーの一味の1人なんですよね!

 あと銃撃戦以外のシーンでも、ビンで殴られてアーロン・クォックの額にザックリ傷が出来て血まみれになるシーンとか日本映画では考えられないです。何の意味も無いようなシーンで血まみれ!そのあとでまた頭突きを食らって血まみれになりますからね。日本の2枚目の俳優だったら、こんな無意味な血まみれの顔のシーン嫌がるでしょうね!さすが香港映画!
 日本映画だったら(ハリウッドでも)、こんなコメディタッチのアクション映画で顔が血まみれになるなんてあり得ないですからね!マジメなアクション映画でも血まみれな顔になることの方が少ないですね。血まみれな顔のシーン以外にも、けっこう登場人物たちが死んでるし、やっぱり香港映画すごすぎ!

 でも、今作ってやっぱり全体的なイメージ的には、日本の刑事ドラマ「あぶない刑事」みたいな印象を受けちゃうんですよね!なんか「こんな警察曙があるなら刑事になってみたい」と思っちゃうような職場ですもんね!まるで、日本のドラマに出てくるような楽しそうな職場です!「う~、こんな職場なら香港で刑事やってみたい」(でも、良く考えると“命がけ”ですけどね!)
 逆に香港の人も日本のドラマを観て日本の会社に勤めたいとか思ってるのかな??自分も日本のトレンディドラマ(←死語なのかな??)みたいな職場だったら勤めてみたいですけどね。60点
ヒート・ガイズ 傷だらけの男たち

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『忍者』う~、ニンジャ!

2007-08-26 02:26:37 | 香港映画

忍者
LEATHAL NINJA 終極忍者(2004年香港、日本)
 監督          ハーマン・ヤオ
 脚本          ハーマン・ヤオ
 出演          ホアン・シェンイー
              白田 久子
              ダヨ・ウォン
              魔娑斗
              エディ・コー

 ■ストーリー■
 菊池博士が画期的なワクチンを開発するが、輸送途中で襲われ博士は殺されワクチンが箱ごと盗まれた。博士を襲ったのは、ブライアンに使われた甲賀流の中忍「虎大介」率いる忍者集団だった。菊池博士が開発したワクチンは超合金の箱に入っており、開け方は、コピーという男だけが知っていたのだった。そのことを知った虎大介はコピーを狙うのだった。一方、元伊賀流の忍者の「芭蕉」は、コピーを助けるように動きだすのだった。しかし、菊池博士は伊賀の忍者であり、もしものときを考え、自分に何かあったときのため、伊賀の忍者「響」にコピーの殺害を命令してあったのだ。芭蕉先生、虎大介、響が、コピーをめぐり戦いがはじまるのだった。

 ■感想■
 ハーマン・ヤオ監督の描く、現代に生きる忍者の活躍を描く香港映画。
 ハーマン・ヤオ監督といえば『新愛と復讐の挽歌殺しの掟』(1993年)、『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)、『幽霊刑事』(2001年)、『恋のQピッド』(2001年)、『私の中に誰かがいる』(2005年)と、ホントに色んなジャンルの作品を撮ってます。
 まぁ、香港映画だから、色んな作品撮るのが普通なんでしょうけど…。

 日本では、『八仙飯店之人肉饅頭』で有名になっちゃったんで、ちょっと引く人もいそうですけど、普通のエンターテイメントな監督です。

 でも、それにしても「なぜ、いまごろ忍者映画なの??」
 1980年代にフランコ・ネロ主演の『燃えよニンジャ』(1981年)で一大ニンジャ映画ブームが起きましたけど、それも20年以上の話ですもんね。
 1985年には、リー・ヴァン・クリーフ、ティモシー・バン・パッタン主演でTVシリーズ「忍者ジョン&マックス」なんてのまで作られました!

 これが、ウエスタンとか、クンフー映画とか、日本の時代劇だったら何とも思わないんでうすけど、現代にニンジャがいるっていう設定がそんなに魅力的だとも思わないですけどね。

 でも、さすが香港映画!

 アクションにつぐアクションで、かなり面白く観れました。
 
 観る前に「中身が無い映画なんだろうなぁ」とか思って観たら、まさにそのとおりの作品でした。もちろん、ホメ言葉です!!

 まぁ、香港映画なんだし、どんな設定でも、アクションシーンを盛り上げるための設定ってことでOKです。
 日本からは女優、白田久子と格闘家の魔娑斗が出演してます。
 白田久子は相変わらずな感じですけどね。(ファンの方、すいません)

 2004年に、何のブームでも無いのに、「ニンジャ映画」を作ったことにプラス10点って感じです。  

 映画的には、いつもの香港映画って感じです。
 でも、このラストは甘すぎ!って感じ!!
 なんてたって『幽霊刑事』のハーマン・ヤオ監督なんだから、あの6ヵ月後のシーンはいらなかったんじゃなかったんでは?? 60点

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魔裟斗,白田久子,ホアン・シェンイー,ウォン・ジーワー,レイ・チーホン
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 ハーマン・ヤオ監督といえば、自分的には『幽霊刑事』!

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『バグ・ミー・テンダー恋と友情の物語』昆虫コメディ

2007-07-07 09:24:24 | 香港映画
バグ・ミー・テンダー恋と友情の物語
虫不知 BUG ME NOT(2005年香港)
 監督 ロー・チーリョン
 出演 イザベラ・リョン、チョン・ボーリン、ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ

 ■ストーリー■
  幼いころゴジゴジとしかしゃべっらなかったシャオエンは、ゴジゴジという言葉でてんとう虫とコミニュケーション出来ていた。だが、ゴジゴジとしか話せないと勘違いされたシャオエンは、言葉を話すようになる。シャオエンは高校生になり虫と話ができることを忘れていたが、ある日、てんとう虫のゴジを助けたことにより虫と話ができることを思い出すのだった。シャオエンには家の前で店をやっているゴーエンという青年に片思いしていた。だが、ゴーエンは極度に人との接触を嫌う病気だった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 実写とCGアニメが合成された香港のハートウォーミングな青春物(ではないですね)。TWINS(ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ)が助演で出演してます。ジリアン・チョンは、70歳のけっこう大事なお婆さん役です。あ、見た目はいつものジリアン・チョンですから安心して下さいね。あの容姿と顔で70歳の設定です。年を取れない設定です。
 
 それにしても、香港映画って、すごいですね!こういう青春物(なのかな??)でも、昆虫と話せる少女のキャラクターのために昆虫やら、色んなCGアニメが全開ですからね。そういえば、キャラクターがCGアニメだった『恋のQピッド』(01年)なんて作品もありましたね。

 ヒロインの設定もオカシイですけど、他の登場人物もオカシすぎ。シャオエンが知り合うスーパーパワーを持った「ウルトラ楽園」の青年たちもオカシ過ぎ!ジャンプするたびにニキビができる逆モヒカンの青年やら、透視をするたびに鼻毛が伸びる青年とか未来を占うことができる青年とか、完全にコメディですね。 
 
 あと、人を押し合うプッシュ大会で、虫を使ったとかいう理由で、シャオエンが怒られてますけど、怒られた理由が「虫を使ったから??」だって!!虫を使ったからなんて理由になってないでしょ!
 まぁ、“プッシュ大会”なんていう大会の設定もおかしいですけど。なんかお相撲の土俵みたいなところから出たらアウトっていう大会です。

 キャラクターもストーリーも、飛びすぎ!今どき、コミックの映画化でもしないような設定で進んでいきます!あまりにも、ストーリーが飛びすぎで、着いていくのが精一杯です。
 とかナメテ観てると、ゴジを見捨てたと思われたシャオエンに怒った虫たちと植物がストライキを始めて、食物連鎖が止まっちゃいます。虫がどっかに隠れて、植物も二酸化炭素を吸うのをやめちゃいます!突然、人間対虫の争いが起こりそうになる展開!なぜかハートウォーミングな作品が動物パニックの展開に!香港滅亡の危機!(まぁ、そんな緊張感ある感じでもなくて、ユルユルな展開なんですけどね)。
 突然といえば、軽い気持ちで観てると突然、曲♪がかかりミュージカルになっちゃいます!!
 
 メチャクチャな設定に、ジャンル分けできないストーリー!さすが香港映画!こういう作品を劇場用映画として作れるなんてスゴスギ!学園物、青春物、コメディ、ミュージカル、これだけの色んな要素が入ってて、実質本編85分の短さ!短すぎるスピードが速い展開に目が離せないです!香港映画って元気だなぁ!こういう「コメディタッチの作品を作って!」とか言いませんけど、日本映画も頑張って欲しいなぁ!60点
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『ドラゴン忍者』ヒーロー強すぎ

2007-06-27 00:05:46 | 香港映画
ドラゴン忍者
武之湛舎利子MONK’S FIGHT(1986年香港)
 監督 ユー・チク・リム
 出演 リー・ウィン、チュン・リン、カ・サ・ファ

 ■ストーリー■
 仏舎利とは、修行を積み悟りを開いた僧が死んだ後、火葬のあとに残った結晶体のことで、威厳を表わすもので、寺にとっての宝だった。しかし、ある日、盗賊によって盗まれてしまうのだった。賊を追った大師も命を落としてしまう。次に選ばれたチュンキは、大師が仏門の教えを守り、殺生を行わなかったためではないかと考え、仏門と縁を切り、賊を追うのだった。盗賊のボスのフーは武術に長けた強敵だった。

 ■感想■
 1986年の香港映画です。
 舎利を盗むように依頼したパンダって何者??舎利を盗むように2万両で依頼しといて、報酬を1万両しか用意しないで、弟のフーの仲間の盗賊の実行犯たちが、
 「報酬が少ない!」
 って怒ったら、逆に皆殺し!おいおい約束を守らないのか!!また、その取引現場を目撃した女性も殺しちゃいます!
 てっきり、このパンダが大ボスかな??と思っていると、さっさと映画から退場しちゃいます!
 
 オカシイキャラクターといえば、パンダの弟のフーもかなり来てます!パンダを殺したのが目撃者の家族のセン一族だと思ったフーの一味は、どんどんセン一族を殺していきます!
 って、普通のセン一族が、パンダを殺せるわけないでしょ!流れ者の“笛の男”がパンダを殺したことくらいすぐにわかりそうなもんですけど。もう“殺すために殺してる”みたいな感じです!イタリアのマカロニウエスタンの登場人物たちの方がまだマトモかも!それくらい無関係な人間を殺しすぎ!

 今作では、主人公は短い黒い木刀を持ってます。一方、敵はヤリだったり、ノコギリ状の剣だったり、ノコギリそのものを持っていたりして、かなり面白い武器を持ったキャラクターたちが出てくるんですけど、香港武侠映画にありがちな“ぶっ飛び方”の指数が低いです!それもかなり低めです!残念!

 こういう作品は、ぶっ飛んでくれないと!『空飛ぶ十字剣』(77年)、『邪拳迫る!死守せよ少林寺秘伝』(80年)、『妖刀・斬首剣』(85年)くらいに、ぶっ飛んでくれないと、その他の多くの作品の中に埋もれちゃいます!
 そういう作品と比べなければ、まだまだ普通に観れますけど、それでも映画として今作独自の特長がないかも!「気」を使って、空飛んだり、武器が地球の物理法則を無視して、飛んでくこともない!作風がマジメすぎ!武侠映画としても魅力が無さすぎかな??
 
 あえて、言えば主人公が強いところが、本作の魅力かも!最初から最後まで、ピンチらしいピンチが無いです!全然苦戦しない主人公!これはこれで、今作独自の魅力的かもしれないですけど、ピンチらしいピンチも無く敵キャラも強さが分からないので主人公がどれだけ強いのかがわからないです。
 
 関係ない人たちがドンドン死んでいくだけなんですもんね!比較がないと、敵がどれだけ強いのか分からないです!まぁ、殺し屋の1人は、役人たちを皆殺しにしてましたけどね。
 もし今作がDVDになっても買わないだろうなぁ!多分。とにかく『空飛ぶ十字剣』や『邪拳迫る!死守せよ少林寺秘伝』を日本語吹き替え付きでDVD化して下さい!45点
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『マギー・Q マンハッタン・ミッドナイト』アルフレッド・チョン

2007-06-15 00:11:24 | 香港映画
マギー・Q マンハッタン・ミッドナイト
MANHATTAN MIDNIGHT(2001年香港)
 監督 アルフレッド・チョン
 脚本 アルフレッド・チョン
 製作 アルフレッド・チョン
 出演 リチャード・グリエコ、マギー・Q、マイケル・ウォン

 ■ストーリー■
 閉所恐怖症の殺し屋は、ある女性スーザンの殺しを依頼される。殺す日にエレベーターが止まってしまい、同じエレベーターにいた標的スーザンにやさしく接せられるものの仕事として彼女を殺すのだった。後日、街中でスーザンを見かけた殺し屋は仕事に失敗したことを知る。スーザンには双子の姉ホープがいたのだった。
  
 ■感想■
 アルフレッド・チョンが監督、脚本、製作の香港アクション。でも世界配給を考えてか、舞台設定も、登場人物もアメリカの、“一見アメリカ映画”になってます。
 『オン・ザ・ラン非情の罠』(90年)、『彼女はシークレットエージェント』(90年)のアルフレッド・チョンが監督、脚本、製作してるんで、すごく、すごく、すごく期待してたのに!ごくごく普通のアクション映画でした!残念!

 「彼女はシークレットエージェント」の続編(4作目まで)や1996年の“BODYGUIRDS OF LAST GOVERNOR中國最後一個太監”や1998年の“THE GROUP全職大盜”といった作品が未公開なので、もう日本で公開されてる作品で判断しちゃったんで期待しすぎちゃいました!だって、アクション映画ファンだったら絶対に感動する『オン・ザ・ラン非情の罠』を監督したんだから!
 まぁ、そうは言っても、香港映画とイタリア映画の監督は、なんでも撮るから、その映画のジャンルをきちんと確認してからでないと想像だけだと危ないのはわかっていたつもりだったんですけど。

オン・ザ・ラン 非情の罠

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『オン・ザ・ラン非情の罠』(90年) 
アクション映画ファン必見の1本!

 でも、期待していなければ、80年代の香港ノワールを観る様な軽い気持ちで楽しめます!香港映画だから、しょうがないですけど、突っ込みどころ満載です!会ったこともない双子の姉妹が、偶然同じトイレに同じ時間に、同じ服装で入るなんて!そんなことあるわけないでしょ!だって、服装の趣味が違うでしょ!
 現実的には、離れて暮らす双子でも、同じ服を買ってしまうことがあるそうですけど。1卵生双生児の場合です。
 あと、リチャード・グリエコ演じる殺し屋とマイケル・ウォンが強すぎ!あんなに強いんなら、ビビル必要ないでしょ!なんで、あの2人があんなに強いのか説明なし!FBIの記録にもなかったし、特殊部隊にでもいたっていう設定なの??『リーサル・ウォポン』(87年)のメル・ギブソンとゲイリー・ビージーがコンビを組んでるみたい!
 突っ込みどころとしては、FBI!子どもが人質だろうと病院の中だろうと、拳銃撃ちまくり!流れ弾が当たったらどうするの??
 あと、リチャード・グリエコが間違って殺してしまったホープの部屋にスーザンを連れて来たとき、ホープが出てきますけど、その姿をスーザンまで見ちゃってます!リチャード・グリエコが見た幻でなくて、幽霊なの??まぁ、そんなところも、香港映画だと思えば、全然OKですけどね!
 でも、でも、あの傑作アクション『オン・ザ・ラン非情の罠』を監督、脚本のアルフレッド・チョンが監督、脚本、製作したと思うとやっぱり点数は低くなっちゃいます!これじゃ、良くあるアクション映画の1本ですからね!ちょっと厳しめに!アメリカ映画だったら及第点あげられますけど、香港映画だとしたら、まだまだです!65点
マンハッタン・ミッドナイト

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『ゴッド・ギャンブラーツインズ大作戦』ゴッド・ギャンブラー!

2007-06-08 00:04:50 | 香港映画
ゴッド・ギャンブラーツインズ大作戦
賭侠2002 CONMAN2002(2002年香港)
 監督 チョン・マン
 製作 バリー・ウォン
 脚本 ノット・ア・ウーマン
 出演 ニック・チョン、スティーブン・フォン、ワイマン・ウォン

 ■ストーリー■
 何をやっても、ツキ”がないリー・カーシンは、自分に運が無いだけでなく、自分に親切にしてくれた者や、リーが親切にした者まで不幸に落とし入れる境遇だった。自殺しようとして失敗、入院先の病院で美人の看護師サマーと知り合うのだった。電話番号を聞き出したリーは、サマーとデートをするが、デート中にケガをしたリーはサマーに治療をしてもらうが、そのとき、サマーの兄でギャンブル王の春天に会うのだった。

 ■感想■
 バリー・ウォン製作の「ゴッド・ギャンブラー」シリーズの1篇。っていっても、どの作品とも関係ないので、今作だけで鑑賞してOKです。
 2002年の作品なんで、ワールドカップネタが続々と出てきます!同じく、JVDさんから発売された、同じくニック・チョン主演の『ゴッド・ギャンブラービギンズ』が2003年の作品なんで、リリースの順番は逆ですね。
 
 ところで、今作は、バカバカしさは、かなりのモンなんですけど、細かいギャグの連続で、大したストーリーが、あんまり無いので『ゴッド・ギャンブラービギンズ』の方が好きかも!

 今作は、主人公の設定が、悲惨すぎ!あんまり笑えません!あと、笑えない理由がもう1つ!普段、吹替えでしかDVDを観ないんですけど、今作の「日本語吹替え」は意訳しすぎ!年に2回は泉ピン子に遭うとか、正月に屋根から黒柳徹子が降ってくるとか、ちょっとひどく無いですか??
 字幕では、それぞれ「火事になる」とか「バイクが降ってくる」になってました!なんか、映画の雰囲気まで変っちゃいます!

 ところで、肝心なギャンブルネタのゲームのルールが全然分からないです!あと、ニック・チョンの「不運」で、なんで賭けに勝てるの??マカオのカジノのゲームはなんとなく分かるんですけど、サッカーとかって、どうやって「不運」を生かすの??

 コントみたいなドラマを見せておきながら、なぜかクライマックスは、「血がッ!」当然、人も死にます!さすが香港映画!コメディでも、笑いのためや、ストーリーのために、血でも殺しでも出しちゃいます!
こういうメチャクチャなところが大好き!香港映画!イタリア映画も70年代のパワーが、続いていたら香港映画のようにすごい作品が作り続けていただろうに。
 それにしても、『ゴッド・ギャンブラー』(89年)ってすごいですよね!15年近く経っても、こうやってまるで関連したようなタイトルで作品が作られるんだから。あ、それは日本タイトルだけでした。すいません。
 でも、こうやって、1つのジャンルを作ったことだけは確か!今度、「ゴッド・ギャンブラー」シリーズもいつか記事にします。(いつになるか、わかりませんけど)55点
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『ゴッド・ギャンブラービギンズ』ゴッドギャンンブラーシリーズ!

2007-05-27 13:50:48 | 香港映画
ゴッド・ギャンブラービギンズ
賭侠之人定勝天 FATE FIGHTER(2003年香港)
 監督 スティーブ・チェン
 出演 ニック・チョン、クリスティ・ヤン、サム・リー、アレックス・トー

 ■ストーリー■
 ローという大富豪は、風水好きだったため、男の子を授かったら孫の代まで繁栄するという風水の占いを信じて妻とセックスをしたあと、厨房で働く女中に手を出す。どちらかが男の子を授かればただのスケベですんだのだが、同じ日に2人の女性が子どもが産むのだった。妻の産んだ子どもセイリョンは疫病神、女中が産んだ子どもアレックスは巨万の富をもたらすと占われるのだった。しかし、女中とアレックスは家から出て行くのだった。時が経ちアレックスは金持ちに、セイリョンは貧乏になっていた。
 ある日、アレックスはギャンブル王リーとギャンブル対決をするがアレックスが大勝利する。セイリョンは公園にいたギャンブル王リーと対決をして、ギャンブルの才能を見出されるのだった。リーは、セイリョンを使ってアレックスに仕返しをしようと企んでいたのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 どこまでも増殖していく「ゴッドギャンブラー」シリーズの1作。(日本で勝手に「ゴッドギャンブラー」シリーズにしているって話も…。)
 実は、「ゴッドギャンブラー」シリーズって良く知らないんですよね!チョウ・ユンファの本当の『ゴッド・ギャンブラー』(89年)や『ゴッド・ギャンブラー完結編』(94年)まで未見だったりして!
 最近は映画をたくさん観てますけど、一時、映画をほとんど観ていない時期があるんですよね!ブログで記事にしてると、記事をアップするのにどうしても次から次へと観ないといけなくなっちゃうんですよね!で、その映画をほとんど観ていない時期の作品が『ゴッドギャンブラー』なんですよね。
 あと、「ゴッドギャンブラー」シリーズでは、続編としては、若き日を描く『ゴッド・ギャンブラー賭神伝説』(97年)がありました。
 でも、香港映画なんで、シリーズっていっても各作品につながりは無いだろうってことで鑑賞!
 
 やっぱり、チョウ・ユンファも、チャウ・シンチーの作品も全然関係ないギャンブル映画でした!
 でも、香港映画、最後にちゃんとギャンブル(??)の対決シーンを持ってきてます。もう、「ギャンブル映画」っていうのが1つのジャンルになってますね!
 
 香港映画って、ホントにコメディが面白い!何にも考えずに観るには最高です!(今作が“最高に面白い”って意味では無いですよ)。ジャンルとして、香港コメディって最高って意味ですからネ!

 今作も、驚きの展開が、途中で待ってます!主人公のセイリョンをだますために、幼なじみのガールフレンド、自分を育ててくれたおじさん、借金取りの2人組み、アパートに住む住人たちが全員雇われていた人間だったなんて!こんなギャンブルコメディで、こんな仕掛けが出てくるなんて!やっぱり、香港映画すごすぎ!
 ホントに、お手軽コメディでも手を抜かない香港映画です!ジム・キャリーの『トゥルーマン・ショー』(98年)って、こんな作品なんでしょ!観たことないけど。ピーター・ウィアー監督って苦手なんですよね!

 ところで、今作の日本タイトルの“ビギンズ”って!また新たなシリーズが始まるんでしょうか??それはそれで楽しみです!55点
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『愛と死の間で』アンディ・ラウ感動作

2007-04-19 08:09:41 | 香港映画
愛と死の間で
ALL ABOUT LOVE 再説一次我愛イ尓(2005年香港)
 監督 ダニエル・ユー
 脚本 ダニエル・ユー・リー・コンロ
 出演 アンディ・ラウ、チャーリー・ヤン、シャーリーン・チョイ、アンソニー・ウォン、ラム・シュー、ホイ・シウホン、ジジ・ウォン

 ■ストーリー■
 優秀な外科医コウは、仕事が忙しいのを理由に妻チーチンとの約束も守れない日々が続いていた。ある日、コウは急な仕事が入り、チーチンとの夕食の約束を伸ばしてしまう。免許取立てのチーチンは1人帰宅するが、事故に遭い死んでしまう。コウは医師を辞め、時間に正確な救急隊員になるのだった。そんなある日、交通事故の現場に遭遇する。事故に遭った女性ユンサムはチーチンの心臓を移植されていた。

 ■感想■
 アンディ・ラウ主演のヒューマンドラマ。
 でも、香港映画なんで、観てる人を飽きさせません!それどころか、思わず画面に引き込まれていきます!ランニングタム102分の作品ですけど、実質本編97分なんで、展開が早い!早い!早い!
 それも、観てる間は、決して早いと感じさせずに、ドンドンと進んでいきます!それにしても、香港映画、すごすぎ!映画が始まって、タイトルが出る前に、アンディ・ラウの奥さんチーチン役のシャーリーン・チョイが死んじゃいます!
 
 セシリア・チャン、ラウ・チンワン、ルイス・クーの『忘れえぬ想い』(03年)でも、冒頭でルイス・クーが死んじゃいましたけど、さすが香港映画!って感じです!普通だったら、セシリア・チャンとルイス・クーの生活の場面とか描くのに、描く前に殺しちゃいますから!
 
 今作でも、同じように、アンディ・ラウとシャーリーン・チョイの生活場面とかを描く前に、シャーリーン・チョイが退場しちゃいます!これが、ハリウッドの作品だったら、延々と主人公たちの生活を最初に描いちゃいますから!そのシーンだけで40分くらい使っちゃいそう!(ハリウッドはもちろん、日本のドラマだってそうです!)ハリウッドでリメイクしたら130~140分くらいの作品にしちゃいそうな内容の濃さ!
 
 恋愛ドラマを全然観ない@KOBAも、思わず画面に引き込まれる展開です!劇場で観てるんじゃなく、DVDで観てるのに、ドンドン画面に引き込まれていきます!
 でも、本当に香港映画って、映画好きしか相手にしてないのね!普通、オープニングタイトルが出たら、“○年後”とかって、テロップ出して説明的なシーンとか入れちゃうのに、本作では、まるっきり無視!(本当は、本編を最後まで観てればわかります
 だって、医師のかっこうしてたアンディ・ラウが、オープニングタイトルのあとに突然、救急隊員みたいな制服着てるんですもんね!自分は
あれ、香港の医者って救急車に乗るの??」って勘違いしちゃいました!
 しばらく観てるうちに、職業変えたのね!って理解できますけど、そういうコトも説明が無いんだから!ちょっとでも目を離したら分からなくなっちゃいます!とにかく、細かい“説明シーン無し!”なんですから!時間にルーズだったアンディが、時間に正確な救急隊員になってます!アンディの悲しみと奥さんに対する責任感がヒシヒシ伝わってくるシーンですよね!ここも、「時間に正確だからな!」っていう周りの声で説明するだけ!実は、そのセリフのとき、アンディが隊長って言われてるんですよね。少し時間が経ってるのね!ってコトがこのときに少し分かります!

 このあと、奥さんの心臓を移植した女性チャーリー・ヤンに出会いますけど、チャーリー・ヤンとシャーリーン・チョイが似てないのも良いです!ここが、バカな作品だと1人2役で、同じ俳優使っちゃったりしますからね。でも、実は、アンディ・ラウが1人2役です!チャーリー・ヤンの夫デレク役です。
 いくらそっくりだと言っても、デレクになろうだなんて、ちょっと映画的すぎ!友達だったら一瞬騙せるかもしれないけど、恋人や奥さんを騙すコトは不可能でしょ!心臓病だから、Hしないんでしょうけど、H以外でも夫婦や恋人関係を騙すのはかなり厳しいかも!(面白いし、香港映画だから許しちゃうけど)
 
 アーヴィング・ウォーレスのスパイ小説に、ソビエトのKGBが、情報を得るためにアメリカの大統領夫人の替え玉を送るなんていう設定の小説がありましたけど、ちょっとそんなコト思っちゃいました。

 たまに、日本でも作られる“難病モノ”もありますけど、今作のように、さらっと描いて欲しいです!とにかく、最後まで面白く観れます!ラストは思わず感動しちゃいました!75点
愛と死の間(はざま)で スペシャル・コクレターズ・エディション

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『ドラゴン・スクワッド』GMEN’06

2007-04-08 03:00:57 | 香港映画
ドラゴン・スクワッド
猛龍 DRAGON SQUAD(2006年香港)
 監督 ダニエル・リー 
 脚本 ダニエル・リー、ラウ・ホーリョン
 出演 ヴァネス・ウー、ショーン・ユー、ホァン・シェンイー、サモ・ハン、ホ・ジュノ、マイケル・ビーン、マギー・Q、ローレンス・チョウ、サイモン・ヤム

 ■ストーリー■
 香港で犯罪組織のボス、タイガーの弟でやはり組織のボス、パンサーが裁判の審問会で出廷することになる。犯罪組織壊滅のため、香港警察以外からも、中国、アメリカ、イギリス、香港国際警察からも証拠が提出されることになっていた。アメリカ国際警察の元SWAT隊員ホー、香港国際警察のロク、シュウ、中国国際警察の狙撃班シャオジュン、イギリス国際警察、元SASのジェイの若者たちが証拠提出のため集められた。パンサーを護送中に、武装したグループに襲われパンサーをさらわれてしまうのだった。国際警察の5人は、定年を5日後に控えた交通課のゴン・ロンに預けられる。パンサーを連れ去ったのは、元韓国軍特殊部隊大佐コー率いるテロリストグループだった。そのグループには、元コロンビア軍大尉ペトロスがいた。コーとペドロスは、タイガー、パンサーのデュン兄弟と組んで銀行強盗をしたが、そのときにペドロスはデュン兄弟に弟を殺されていたのだ。コーとペトロスはデュン兄弟に復讐を企んでいたのだ。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 『もういちど逢いたくて星月童話』(99年)のダニエル・リー監督の描く香港ハードアクション。
 脚本は、ダニエル・リーと『風雲!格闘王』(03年)のラウ・ホーリョン。出演は、台湾の人気ユニットF4のヴァネス・ウー、ショーン・ユー、『カンフーハッスル』(03年)ホァン・シェンイーといった若手に、サモ・ハン、サイモン・ヤムといったベテランが脇を固めてます。テロリスト役で韓国のホ・ジュノ、アメリカからはマイケル・ビーンが出演してます。

 ランニングタイム111分と、香港映画としては長尺な作品ですけど、一切退屈しません!ホントにユルユルのシーンはカケラも無く、最初から緊張感が“ピ~ン!”と張り詰めたアクション映画になってます!ただ110分強の時間に色々な要素を詰め込みすぎたのか、主人公たちや、敵のグループのメンバーがハッキリと覚えられないまま、どんどんストーリーが進んでいってしまいます!自分はメンバーを覚えられるのも、映画が始まって1時間も経ってから状態でした!もっと、メンバーをしっかり紹介するシーンがあっても良かったのに!
 ハッキリ言って、テロリストグループの方がスグに覚えられました!だって、演じてる俳優さんが、ホ・ジュノ、マイケル・ビーン、マギー・Qなんですもんね!本作にマイケル・ビーンが出演したのは、製作総指揮のスティーブン・セガールが仲に入ったみたいですね!これが縁で香港映画のアクション映画にもどんどん出演して欲しいくらい。

 主人公たちのグループが、良くメンバーを覚えられなかったっていうのと、出てる俳優に馴染みが無かったんで、主人公はてっきりショーン・ユーだとばかり思ちゃっいました。主人公は、元SWATのホーを演じたヴァネス・ウーだったんですね!
 でも、みんな設定が若すぎ!主人公たちの設定だと2001年とか2003年に訓練学校卒業ってことになってますけど、元SWATに、元SASって、そんなに何年も経験が無いってコトじゃない!主人公のヴァネス・ウーも初めての任務って言ってましたけど、それって国際警察の任務が始めてって意味??
 見た目は、どうでもいいですけど、設定は90年代に訓練学校を卒業したことにして欲しかった!ところで、さすが香港映画、ホ・ジュノ率いるグループに警察隊やられまくり、30人以上死んでませんか??あのグループに若手の主人公たちじゃ、分が悪すぎ!主人公たちの設定がルーキーすぎ!
 さすが香港映画といえば、ラストの展開も、ハードすぎ!主人公たちの回想場面のように出てきますけど、どう考えても、ショーン・ユーはまだしも、ヴァネス・ユーは、どう考えても死んじゃってますよね!あのラストでホァン・シェンイーがいたら絶対に、回想シーンって意味になったのに!ちょっと意味不明かも!でも引退したサモ・ハンがいたんで、絶対に死んでいくヴァネス・ウーの頭の中の映像シーンでしょうね。

 ところで、今作は日本のTVドラマ「Gメン’75」に影響されて作った作品だそうです!「Gメン’75」も香港でも人気あったんですね~!ちなみに「Gメン’75」の香港のタイトルは“猛龍特警隊”なんで今作の原題は“猛龍”です。
 こんな風に20年近く経ってからも劇場映画に影響与えるなんてスゴイかも!でもこうやって、10年も20年も経っても語られるドラマを作ってたんですよね!(もしかすると30年経ってるのかも)。昔の日本のTVドラマは!果たして、今、放送している日本のドラマを観て、誰かに何かを感じさせることなんて出来るんでしょうかね??
 時代劇も、刑事ドラマも70年代は真剣に作ってました!そんなに、みんな家族そろって観れるホームドラマが好きなんですか??ホームドラマがダメってわけじゃ無いですけど、そろいも揃って、ホームドラマか恋愛系のドラマばかりでね!最近のドラマなんて、ヘタしたら6ヵ月後には、もう一度見てみたいなんて思わせないドラマばかりかも! 
 視聴率が取れないんだからしょうがないですけど、もっとハードなアクション刑事物や時代劇が観たいです。
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 でも、本当は、ドラマじゃなくて、TVは映画の放映枠を増やして欲しいです!70年代、80年代のイタリアのアクション映画とかって、TVの映画枠で全然放映してくれないですもんね!
 香港映画ファン以外のアクション映画ファンも必見の1本!70点
ドラゴン・スクワッド

ビクターエンタテインメント

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『ブレイキング・ニュース』ジョニー・トゥ

2007-02-15 01:28:02 | 香港映画
ブレイキング・ニュース
大事件 BREAKING NEWS(2004年香港)
 監督 ジョニー・トゥ
 脚本 チャン・ヒンカイ、イップ・ティンシン
 出演 ケリー・チャン、リッチー・レン、ニック・チョン、ラム・シュー、サイモン・ヤム、ユウ・ヨン

 ■ストーリー■
 香港で武装強盗団5人と、彼らを追っていた警察の捜査課との銃撃戦が発生する。武装強盗団の1人は死亡するが残りの者が、関係ない警官を撃ち殺し逃走するのだった。その現場を、偶然、交通事故を取材していたTV局のカメラマンが撮影するのだった。その模様を見た市民から警察への非難が集中する中、組織犯罪課の警視レベッカはマスコミを利用して警察への信頼を回復しようとするのだった。

 ■感想■
 『PTU』(03年)、『柔道龍虎房』(04年)のジョニー・トゥ監督が描くハードアクション。
 
 脚本は『G4特工OPTION ZERO』(97年)、『BEAST COPS野獣刑察』(98年)、『恋するブラジャー大作戦(仮)』(01年)のチャン・ヒンカイと『柔道龍虎房』、『エレクション』(05年)のイップ・ティンシン。
 
 ジョニー・トゥ監督がお得意の警察物って期待して観ましたけど、期待に負けない面白さです!すごい!今まででも、いかにも、ありそうな犯罪物な作品なのに、こんな作品観た事が無いという緊張感あふれるアクション映画になってます。
 全然、作風は違いますけど、同じくジョニー・トゥ監督の『デッドポイント黒社会捜査線』(98年)の武装強盗団と刑事たちとの戦いのシーンだけをを90分間見せられているような緊張感にあふれた感じの作品です。それにしても、どんな作品でも90分くらいにしちゃう香港映画。今作も91分というコンパクトさ!短かすぎです!ハリウッドも見習って欲しいです。
 冒頭の銃撃戦から、最後の展開まで、恐るべき緊張感が張り詰めてます!さすがジョニー・トゥ監督!やっぱり、ジョニー・トゥ監督は、ノワール物や警察物が良いですね!

 その緊張感あふれる武装強盗団VS警察の戦いに、マスコミを利用しようとする美人警視がからんできます(劇中、「美人」ってみんなが言ってるんですよ)。ケリー・チャン演じるフォン警視って、何歳の設定なんですか??ずいぶん若い警視ですね!エリートってわけですね!もう警察の威信回復のためにマスコミを利用しようとすること自体、いかにもエリートが考えそうなコトです!まぁ、それでも現場をないがしろにしてる設定では無いんですけどね。そんな設定入れたら、とうてい90分じゃ収まらないですけどね。とにかく魅力あふれるキャラクターです。
 でも、武装強盗団を追い詰める捜査課のチュン警部補とフォン警視って仲が悪そう!まぁ、もともと所属部署が違うんだろうからしょうが無いですけど。字幕や吹替えではチュン警部補は、捜査課ってことになってますけど、DVDパッケージによるとCID(重犯罪特捜班)の所属みたいです。フォン警視は組織犯罪課なんで違うんでしょうね。良く分からなかったけど。

 それにしても、銃撃戦等の暴力シーンに容赦のない香港映画です!もうハリウッドの大作が裸足で逃げていくような銃撃戦がこれでもか、これでもかと観れます!
 
 キャラクター的には警察側は、ケリー・チャン演じるフォン警視以外に、武装強盗を執念で追い詰める捜査課のチュン警部補率いる捜査課がいます。
 一方、4名の武装強盗が逃げ込む集合住宅に偶然隠れていた殺し屋2名が武装強盗団にからんでいきます。また、人質になる部屋のタクシーの運転手と子ども2人も出てきます。そういった、それぞれのキャラクターが魅力的に描かれているんで、クライマックスに向かっての展開がより一層、盛り上がっていきます!

 でも、そうは言っても、誰にでも薦められる万人向けの超エンターテイメント作品なのか??と聞かれると、きっぱり“そうです”とは言えなのが少しツライかも。とにかく最初から最後まで、緊張感あふれる作品になってます。
 どちらかと言えば、ハリウッドのアクション物なんてあんまり面白くないなぁ~!結局火薬の量でしょ!とか思ってる、アクション映画のコアなファンにこそ観てもらいたい1本です。あ、もちろん、香港映画のアクション映画ファンにも観て欲しい作品です!(香港映画ファンは、そんなこと言われなくても観ますよね。)75点
ブレイキング・ニュース

タキコーポレーション

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『TIGER タイガー』未公開ノワール

2007-01-26 08:17:00 | 香港映画
『TIGER タイガー』
兄弟 FIDELITY(2004年香港)
 監督 タン・ホンガン
 出演 ルー・イー、ロイ・チョン、シュー・ジンレイ、ブラッキー・コー

 ■ストーリー■
 1930年代の上海、貧しく育ったハン兄弟の兄のフォンは、弟ユイのフランス留学費用と母親の医療費を稼ぐため、チェンに雇われ殺し屋になっていた。しかし、殺しに失敗して警察に捕らえられてしまうのだった。5年間の服役を終え仮出所してくる。その間に、フォンが殺すのに失敗したボスのエンが殺され、チェンがボスになっていたのだ。実は、エンを殺したのは、ユイだった。ユイも上海に戻ってきて殺し屋になっていたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 『セブンソード』(05年)のルー・イー、『インファナル・アフェア無間序曲』(03年)のロイ・チョン主演のノワール作品。
 展開が早い、早い、早いです。特に最初の20分間くらいの展開は、1分たりとも目が離せない展開です。この作品自体、ランニングタイムが84分だから、展開が早いのは当たり前なんですけど、普通だったら、ストーリーをきっちり描くためだったら90分とか100分にするでしょ!すごく色んな要素をかっ飛ばして、何の説明も無く、どんどんストーリーが進んでいきます。

 「説明してないところは、勝手に想像して!」ってコトなんでしょうね!どうせ、映画を観る人は、他のこういうアクション作品を、いくつも観てるから説明しなくても分かるから良いでしょ!ってことですね。この短さは、もはや、こだわりとしか言い様が無いほどの短さです。
 
 ハリウッドだったら、この20分間の展開で1時間弱くらい使っちゃいそうな感じです。日本未公開なのが、もったいないくらいに良く出来てます。
 でも、クライマックスに向かっての展開の盛り上がらないことって言ったら、ありゃしない!このクライマックスに向かっての盛り上がり方だと、やっぱり未公開もしょうがないですかね??アクション映画としての爽快感は低いですけど、でも、映画としては、良く出来てますよ!

 良く考えると、アクションシーンがあんまり無いんですよね。最初、ロイ・チョンが殺しの現場でも失敗してるし、その後は、捕まって、仮出所して堅気になっちゃいますからね。ユイが、エンのボディガードとエンを殺すシーンも数分で終わっちゃいますしね!
 その後、新たな殺しのターゲット、ホアを殺そうとするシーンがあるだけで、次のアクションシーンは、最後の対決シーンだけですからね。病院でのシーンも、驚きの展開。
 命拾いしたホアを、殺しに行ったユイを待ち受ける罠のシーンですけど、このシーンも説明不足!もう少し説明して!病室を覗くと、すでに死んでいるホア!病院の先生と看護師、病人たちは、ある部屋に閉じ込められてます。普通、映画だったら、こういう殺すシーンやら病人たちを部屋に閉じ込めるシーンとかを撮影したくなるのに、一切無いですから!アクションシーンそのものより、兄弟の絆を描く方が大事だったのね。
 でも、こういう作品を観る人は、アクションシーンを楽しみにしてることが多いのにね。
 キャラクター的には、フォンを捕まえた刑事が、もっとストーリーに絡んでくるのかと思ってたのに、あんまり絡んでこなかったです。まぁ、84分だから、余計なサブエピソードを、入れる余裕もないですけどね。55点 
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『紅蜘蛛女』監禁スリラーin香港

2007-01-21 15:23:03 | 香港映画
紅蜘蛛女
禁室培慾之愛的俘虜LOVE EDUCATION(2005年香港)
 監督 ン・マンチン
 脚本 サム・レオン、ウィニー・チャン
 出演  坂上 香織、トニー・ホー、ヴォニー・ロイ、フィリップ・ン

 ■ストーリー■
 香港、日本人旅行者の由美は、プレイボーイのカメラマンのケニーと知り合い、関係を持つ。ケニーには恋人ニキがいて、遊びのつもりだったが、由美はケニーのあとをつけ、監禁してしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!ホントにしてます。□■□
 ■感想■
 坂上香織、トニー・ホー主演のサスペンス映画。
 監禁系スリラーなんで、あんまり好みじゃないんですけど、香港映画なんで見ちゃいました。香港映画やイタリア映画でなければ見ない題材です。
 監督は、『インファナル・アフェア無間序曲』(03年)、『インファナル・アフェアⅢ終局無間』(03年)、『デイジー』(05年)の撮影のン・マンチン。どうやら今作が初監督作みたいです。
 脚本は『COLOR OF PAIN 野狼(オオカミ)』(01年)、『爆裂都市』(04年)の監督、脚本のサム・レオン。でも今作のノリは、同じくサム・レオンが脚本、監督の『凶女KYOU-JO』(02年)、『完全なる飼育 香港情夜』(02年)のノリなんでしょね!
 でも、自分は『凶女KYOU-JO』も『完全なる飼育 香港情夜』も未見なのでちょっとわからないですけど。

 冒頭、坂上香織の胸がチラッと出るんですけど、日本よりはるかにコードが厳しい香港なんで、三級片なんだな。とか思ってると、それにしては、裸が少ない!
 あの胸チラは、海外版だったのかな??とか油断して見てたら、中盤から後半に残酷シーンやら裸がバンバンが出てきます!最初、香港映画にしては珍しく、ダラダラしてるんで、どうしたんだろ??とか思ってると、だんだんいつもの香港映画になっていくんで安心、安心!

 でも、やっぱり、最後の方で失速!日本のオリジナルビデオだったら、これくらいでもOKですけど、香港映画だと思って見たら、ちょっとマイナスかも。(ちょっとじゃなくて、かなりです)
 なんか、香港版“ミザリー”みたいな宣伝されてましたけど(DVDのパッケージで)、ラストに向かっての意味不明の展開は、ちょっと映画的にはダメダメかも。あのラストは、どういう意味なんでしょう??あまり意味が無いのかな??あの2人は、どうなったの??(“ボケー”として見てたら終わっちゃいました。)あまりのダラダラ感に見続けるのは、根気が必要かも。
 それに、ヒロインの坂上香織も指名手配されてるんでしょ。いつかは、捕まっちゃうでしょ。(あれ~、ヒロインの坂上香織って死んじゃったの??ホントにボケーって見てました)
 ランニングタイム89分でも、少し長いかも。あと10分くらい短くても良かったかな。
 テーマも自分の好みのテーマじゃないんで、今回は点数は厳しいです。20点
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『剣客之恋』ハッピー旧正月映画

2006-12-22 03:28:32 | 香港映画

剣客之恋
老鼠愛上猫 CAT AND MOUSE(2003年香港)
 監督          ゴードン・チャン
 脚本          ゴードン・チャン
              フェリックス・チョン
 出演          アンディ・ラウ
              セシリア・チャン
              アンソニー・ウォン
              リー・ビンビン
              チャップマン・トゥ

 ■ストーリー■
 北宋の時代、都の開封(カイホウ)には包拯(パオ・ジン)という名判事がいた。彼は展昭(ジン・ジャオ)護衛官をはじめ優秀な部下を従え、数々の難事件を公明正大に解決していった。パオ判事の名声が広まるにつれ犯罪の影はひそめ天下泰平、人々は穏やかに暮らしていた。
 穏やかな日々に退屈したジン・ジャオは休みをもらい旅にでるが、旅先の食堂で武術の達人、白玉堂(パイ・ユータン)と出会うのだった。

 ■感想■
 アンディ・ラウ、セシリア・チャン主演の香港武侠コメディの旧正月映画。
 
 この作品を一言で言えば「ヒゲをつけたセシリア・チャン!」っていうことです。

 セシリア・チャンが似合わないヒゲをつけているっていうだけで、オバカ映画ということが分かります。
 
 息子が飲食店で暴れたため、パイ・ユータンが大師の家を襲うと考えたジン・ジャオが、「我ながら良い考え!」とかいって夜、大師の家に様子をうかがいに行くと、もう大師の家を望む丘の上には、大勢の見物客が来てます!
 
 「おいおい、そんな~ッ!」って突っ込みたくなりましたけど、こういうシーンを堂々と劇場映画でやってしまうところが香港映画の良いところ!

 どう見ても、女性にしか見えない、セシリア・チャンなのに、ヒゲを取って、着替えて女性のカッコするまで「女性だとは思わなかった!」って!!
 さすが香港映画!!
 コメディとはいえアンディ・ラウが、まるっきりのバカに見えちゃいます。
 どこをどう見てもセシリア・チャンは女性にしか見えないのに。
 セシリア・チャンって『性感都市 セックス&ビューティーズ』(2004年)では、1本眉!今作や『少林サッカー』(2003年)ではヒゲ!と、なんか変ったメイクさせられる印象が強いです!

 ホントに、出演者、全員が楽しそうに演技しています!
 旧正月映画だけあって、観てる人を、トコトン楽しませてくれます。
 アンディ・ラウを倒すための大砲を撃つ訓練シーンなんか、余りにもベタなギャグですけど、とてもおかしかったです。分かってるのに、笑っちゃいました。
 
 てっきり、パオ判事や、ジン護衛官を殺そうとしている皇后の父親の大師が悪い奴だと思いきや、ちゃんともっと悪い奴が後半に出てきます。
 旧正月映画だから、そんなに悪い奴でも無いですけどね。
 実は、どっちつかずのアンディ・ラウの方がイヤなヤツかも!

 なぜか、閉じ込められたアンディ・ラウとセシリア・チャンを助け出すために始まる“なぞなぞ”!これも笑えるシーンです!本当に香港のコメディ映画は楽しいですね!ちなみに、このなぞなぞ、けっこうむずかしいです!
 香港映画ファン以外にも観て欲しい1本です!  70点

剣客之恋 [DVD]
アンディ・ラウ,セシリア・チャン,アンソニー・ウォン
ジェネオン エンタテインメント

 

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