『クライシス』
RIGHT AT YOUR DOOR(2006年アメリカ)
監督 クリス・ゴラック
脚本 クリス・ゴラック
出演 ロリー・コクレイン
メアリー・マコーマック
■ストーリー■
ある朝、ロサンゼルス各地で同時多発テロが発生、爆発が発生しダウンタウンでは煙が立ち上がり、非常事態宣言が発声されるのだった。ブラッドは妻のレクシーが出勤したため迎えにいこうとするが、ダウンタウンを始めとする道路は封鎖されてしまうのだった。爆発と同時に発生した煙の中に有毒物質が含まれている可能性があり、ブラッドは止む無く家に帰り戸締りをするのだった。そんな中、妻のレクシーが帰ってくるのだった。
■感想■
インデペンデント映画の祭典、サンダンス映画祭で撮影賞を受賞したというサスペンス映画。
でも、出演者はTVで活躍するロリー・コクレイン、映画に多数出演しているメアリー・マコーマックと、それなりに豪華な作品です。
監督、脚本は、『バーバー』(2001年)、『ファイト・クラブ』(1999年)などで美術監督をしたクリス・ゴラック。今作は2006年の作品ですが、今作以降は2009年現在は、監督作は無いようですね。
低予算だけあって、限られた空間と少ない登場人物たちをうまく使ってます。街の破壊されたシーンを映さず、何となく郊外の混乱した様子とラジオ放送をうまく使ってパニック状態を演出してます。
こういうアイデアで勝負したような低予算映画を観ると、なんか得した気分です。
アイデア勝負っていうのは、低予算のエンターテイメント映画の重要な要素ですからね!
今作の100倍くらい制作費がかかっていそうなSF映画『リバース』(1997年)も20分間だけタイムスリップして事態がドンドン悪くなっていくというアイデア勝負の傑作でしたよね。
『リバース』もかなり好きな作品なんですけど、DVD化されないですよね~。劇場公開もされているのに…。
なんか話題がづれちゃいましたけど、今作『クライシス』はクライマックスの展開には、ちょっとだけ驚かされました。この展開のおかげで、映画全体がピリリと引き締まって、全体の印象を10点はアップさせてますよね。
「どうせ、低予算のサスペンス映画だし、限られた空間を舞台にしたまんま、少ない登場人物たちだけで展開して、何となくバッドエンディングで終わっちゃうんだろうなぁ…」
って軽い気持ちで観てたんで、ちょっとビックリしちゃいました。
ランニングタイムが84分と短いのもテンポがダレなくて良かったです。あと5分くらい短くても良かったかもしれないですけど、ちょうど良いと言えばちょうど良い感じです。 65点
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