『ターボキッド』
TURBO KID(2015年カナダ、アメリカ、ニュージーランド)
監督 フランソワ・シマール
アヌーク・ウィッセル
ヨアン=カール・ウィッセル
脚本 フランソワ・シマール
アヌーク・ウィッセル
ヨアン=カール・ウィッセル
出演 マンロー・チェンバース
ロランス・ルブーフ
エドウィン・ライト
マイケル・アイアンサイド
■ストーリー■
時は未来、文明が崩壊し平和な世界は滅び酸性雨が大地を枯らし水を汚染し、戦争は絶えず核の冬が到来し極寒の地となった。1997年、わずかに生き残った人々の中でキッドは廃品を集め腕相撲のチャンピオンのフレデリックのグループの暮らしていた。勢力を広げようとしたゼウスはフレデリックの縄張りに侵攻してきていた。そんなある日、キッドはアップルと名乗る美女と知り合いになる。行動が不可解なところがあるものの、徐々にアップルに惹かれていくのだった。一方、ゼウスはフレデリックを捕えてゲームに参加させようとしていた。
■感想■
文明が破壊されたあとの世界での争いを描くカナダ、アメリカ、ニュージーランド製のSF。
水不足の世界。
荒廃した廃墟で暮らす人々。
人造人間。
光線を発射するグローブ。
いかにもチープな手予算な感じですが、そこがまた魅力的な作品になています。
チープといえば、こういう終末SFでは”マッドマックス2”以降、改造車が登場人物たちの乗り物として出てきますが、なぜか今作では、「自転車」
主人公も、敵も、脇役もすべて乗っているのは自転車!!
人造人間が普通に出てくるので、「なんで~??」とか思っているとどうやら人類とアンドロイドの機械軍との戦いがかつてあったということが判明します。
なぜ、最初に説明しない??
説明ないから、ビックリ度も高くなっているんですが…。ビックリさせるという意味では説明しなくて大正解!!
主人公が偶然落っこちた飛行機の中で光線を発射するグローブを拾うところで判明します!!
なんでもかんでもアリなところも1980年代のイタリア製SF映画みたいで良いです!!
音楽もいかにも1980年代のイタリア製のマカロニSF的。
大体、映画の設定が近未来の設定なのに、1997年と出るところで、「今作は1980年代に量産されたSF映画的ノリで作っていますよ~」って言っているんでしょうね!!
主人公が、スーパースーツを手に入れても、全然強くないところも良いです!!スーパースーツを手に入れて強くなっちゃったら、スーツの力のおかげじゃんって思われちゃうからでしょうね。主人公が強くなりすぎたら面白くないですもんね。
今作は【SXSWフィルムフェスティバル2015】観客賞受賞【サンダンス映画祭】正式出品【ファンタスポア映画祭】最優秀作品賞、審査員美術賞受賞と色んな映画祭で賞を受賞しました!!
1980年代に映画ファンだったり、リアルタイムで観ていなくてもそういう作品が好きな映画ファンが観たら大喜びできます!!
ただし、今作は、今風にかなりゴアシーンがあるので、そこだけ注意して!! 80点
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