『ハイエナ』
HYENA(2014年イギリス)
監督 ジェラルド・ジョンソン
脚本 ジェラルド・ジョンソン
出演 ピーター・フェルディナンド
ニール・マスケル
リチャード・ドーマー
■ストーリー■
麻薬捜査班のマイケル・ローガンは、仲間たちと押収したドラッグを使うような汚職警官だった。マイケルは仲間に秘密でドラッグを売買しようとトルコ人のジェムと組んで仕事をしようと計画するが話し合っているときにアルバニア人のギャング、カバシ兄妹が現れジェムをバラバラにして殺していくのだった。マイケルは姿を隠していたため難を逃れるが、ジェムのおじアキフに捜査を頼まれるのだった。しかし、マイケルは犯人のカバシ兄弟の捜査をせずに商売の取引を持ち掛けるのだった。
監察のテイラーはマイケルの汚職を疑い目をつけていた。テイラーが目をつけている間、捜査班は解散となるのだった。また、警察が移民殺しの捜査をしていると世間に思わせるためジェムのおじのアキフを逮捕することに。
そんなとき、マイケルは10年前に仲違いした警部補ナイトが指揮するバルカン半島のファズール作戦に参加させられてしまうのだった。ナイトが追うのは、カバシ兄弟の人身売買組織だった。
■感想■
イギリスの刑事を主人公にしたスリラー映画です!
今作は、第47回(2014年)【シッチェス・カタロニア国際映画祭】最優秀スリラー映画賞(オービタ部門グランプリ)受賞しています!
その他、スコットランドやフランスの映画祭でも受賞やノミネートされています!
【エジンバラ国際フィルムフェスティバル】
最優秀イギリス映画賞ノミネート
【レ・ザルク ヨーロッパフィルムフェスティバル】
最優秀男優賞受賞
作品賞ノミネート
【ボーヌ国際ミステリー映画祭】
作品賞受賞
これだけの映画祭で受賞したりノミネートされていたら期待しないわけにはいきませんよね!!
と、期待度マックスで観はじめたんですが、なんか悪徳刑事にしては弱弱しい!!
いつも観るフランス映画に出てくる悪い刑事たちの方がタフで悪そう…。
「あれ、いつもの雰囲気と違う!!お金の単位が”ポンド”!!」
「フランス映画でなく、イギリス映画!!」
フランス映画じゃない!!悪徳刑事が主人公っていうんで、てっきりフランス映画だとばかり思って観てました!!フランスの犯罪物に出てくる刑事って、悪そうな刑事が多いですからね!
悪そうな雰囲気な主人公ですが、押収したドラッグを横流しするような感じくらいで、実はあまり悪ではない!いっしょに仕事をしようとしていたトルコ人が襲われているとき、物陰に隠れてビビッてましたもんね。
なんか小者感がいっぱいの主人公。
フランスの最近のフィルムノワールに出てくる悪徳刑事とはレベルが違いすぎ!!
ワイロや横流しなんて当たり前!殺しや、無実の人間に罪をなすりつけたり、どこまで悪いんだっていうくらいの刑事が普通に登場しますもんね。
フランス映画の悪い刑事だったら、仲間が襲われていたら普通に出て行って撃ち殺してますよね。
とまぁ、いかにもイギリス映画的な感じで進んでいきます。
ランニングタイム112分も使って、このラスト!
エンターテイメント映画だったら、このクライマックスが1番盛り上がるであろうところで、おしまい!
「えーッ、ここで終わっちゃうの??」
このラストの終わり方、あまりにもビックリでプラス10点!!(ってほめてるじゃん)
イギリス映画のノワール物が好きな映画ファン向けでしょうか?? 50点
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