『切り裂き魔ゴーレム』
THE LIMEHOUSE GOLEM(2016年イギリス)
監督:ファン・カルロス・メディナ
脚本:ジェーン・ゴールドマン
原作:ピーター・アクロイド「切り裂き魔ゴーレム」(白水社)
出演:ビル・ナイ
オリヴィア・クック
ダグラス・ブース
ダニエル・メイズ
サム・リード
■ストーリー■
1880年、ロンドン、ライムハウス地区では連続殺人鬼”ゴーレム”が5人を殺した事件が起きていた。一方、エリザベスという女優が夫を殺した容疑で逮捕される。”ゴーレム”の捜査をするキルデア警部補は、エリザベスの死んだ夫が””の容疑者の1人であることを知るのだった。図書館の
■感想■
ピーター・アクロイドの同名小説「切り裂き魔ゴーレム」の映画化作品。
イギリス映画で19世紀が時代設定の正統派ミステリー映画なんですが、、。
容疑者5人、、でも、すぐに別件で逮捕された女優エリザベスの夫が1番怪しくなり、、、でも、すでに夫は退場していて、、。
怪しい人物が少ないと言えば少ない、、。
展開としては、女優エリザベスの夫が犯人であることを証明することになるんですが、、。
なんか、このあたりがミステリー度が低く、まるで日本映画のようなエリザベスの生活とかが描かれドラマ度が高くなっていっちゃいます!!こんなドラマよりもミステリーが観たいのに、、原作もあるからしょうがないんですが、。
でも、今作はすごく雰囲気が良くて、色んなファンタスティック映画祭でノミネートされました。いくつかあげると、
【ブリュッセル国際ファンタジー映画祭】2017年
ゴールデンレイブン賞(ファン・カルロス・メディナ) ノミネート
【ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭】2017年(スイス)
ヨーロッパ長編作品賞 ノミネート
【Motelxリスボン恐怖映画祭】2017年(ポルトガル)
ヨーロッパ長編作品賞 ノミネート
【ロンド・ハットンクラシックホラー賞】2017年
インデペンデント作品賞 ノミネート
ラんニングタイム109分と少し長めですけど、テンポが良いのですごく観やすいです!!
ミステリー度は1980年代の日本の2時間サスペンスくらいですけど、、すごーく面白く観れます、、。
謎解きよりも、19世紀のロンドンを舞台にした作品の雰囲気を楽しめれば良いのかな??って感じでしょうか??
原作の小説もあるんで、ストーリーは安心して観ていられる感じです。
ビル・ナイ演じる警部補ですが、、、何と全然主人公なのに活躍していない!!
『暗闇でドッキリ』(1964年)のクルーゾー警部の方が推理力ありますよねー、。
『暗闇でドッキリ』も、一向にBlu-ray化されませんけど、、メジャーな作品なのになぜかされない、、ぜひBlu-ray化して欲しい作品です!!
で、話題を『切り裂き魔ゴーレム』に戻すと、監督のファン・カルロス・メディナはフランス、スペイン、ポルトガルのサスペンス映画『ペインレス』(2012年)の監督です。ハーラン・コーベン原作のミニシリーズ「忽然と」もNETFLIXで配信。
何も考えずにお菓子でも食べながら観るのには、最適すぎの作品かも??
内容が内容なんで、ファミリーで楽しくというワケにはいかないですが、、。
19世紀のロンドン舞台にしたミステリーなんで、そういうのが好きな映画ファンはすごく楽しめるかも??
ミステリー度 ★★
ドラマ度 ★★★★
けっこう驚いたかも度 ★★★★
原作も邦訳されています
かなり好きなミステリー。そんなバカな、、と思っているうちに最後はちゃんとミステリーに。
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