上原ひろみがスタンダード・ナンバーを録音した。今まで自作のオリジナル曲しかレコーディングしなかったのは、"曲が自分のものになっていなかったら自分の演奏が出来ないから"という拘りがあったという。それがどういう心境の変化か、スタンダード・アルバムの登場である。しかしタイトルは「Beyond Standard」="水準を超えて"。その辺にあまたあるスタンダード集とは全く異なるオリジナルな感触の作品に仕上がった。
ジャズのスタンダードに加え、ジェフ・ベック、中村八大、ドビュッシー、そして自らの曲の再演も含む。前作から加入したギタリスト、デヴィッド・フュージンスキーの活躍が著しい。この男は12弦フレットレス・ギターを弾く変態ギタリストである。微妙な音程でメロディーを奏でる。彼の加入がひろみちゃんにスタンダード集を作らせる要因になったのではないだろうか。このメンバーでやれば当たり前のスタンダード集にはならないという確信。
このカルテットの特徴は4人4様の自己主張をすることだ。確かに其々のソロ・パートはあるが、4人が渾然一体となって演奏しているときも個々の音が独立して鳴っているのだ。
それにしても日本のみのボーナス・トラック「リターン・オブ・カンフー・ワールド・チャンピョン」のライヴは凄い。
初回盤には昨年行われたスリリングなライヴDVDが付いておりお得である。
水準を
軽々超える
ひろみちゃん
しかし2003年にデビューしたときはこんなに自我の確立したピアニストだとは思わなかったなぁ。著しい進化である。
ジャズのスタンダードに加え、ジェフ・ベック、中村八大、ドビュッシー、そして自らの曲の再演も含む。前作から加入したギタリスト、デヴィッド・フュージンスキーの活躍が著しい。この男は12弦フレットレス・ギターを弾く変態ギタリストである。微妙な音程でメロディーを奏でる。彼の加入がひろみちゃんにスタンダード集を作らせる要因になったのではないだろうか。このメンバーでやれば当たり前のスタンダード集にはならないという確信。
このカルテットの特徴は4人4様の自己主張をすることだ。確かに其々のソロ・パートはあるが、4人が渾然一体となって演奏しているときも個々の音が独立して鳴っているのだ。
それにしても日本のみのボーナス・トラック「リターン・オブ・カンフー・ワールド・チャンピョン」のライヴは凄い。
初回盤には昨年行われたスリリングなライヴDVDが付いておりお得である。
水準を
軽々超える
ひろみちゃん
しかし2003年にデビューしたときはこんなに自我の確立したピアニストだとは思わなかったなぁ。著しい進化である。