A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

冷静なロック映画~オリヴィエ・アサイヤス「ノイズ」

2009年05月18日 00時01分07秒 | 映画やDVDのこと
飯田橋の日仏学院で注目のフランス映画監督オリヴィエ・アサイヤスの2005年の作品、その名も「ノイズ」を観てきた。

フランスの伝統ある音楽祭「アートロック・フェスティバル」を記録したドキュメンタリー映画である。
かなり前衛的なフェスティバルのようで、ソニック・ユースやティム・バーンズ、アラン・リヒト等名だたるアヴァンギャリストに加え、ウード奏者やアフリカのミュージシャンが参加しているのがフランスらしい。決して「ノイズ・ミュージック」の映画ではないので念のため。

アサイヤスは彼等のステージを出来るだけ冷静に感情を込めないで切り取っていく。あるのはミュージシャンを包み込む温かい愛情だけだ。

ソニック・ユースとしての演奏シーンはなく、リー・ラナルドとスティーヴ・シェリーはバーンズやリヒトとのインプロ・セッション、キム・ゴードンとサーストン・ムーアはミラー/ダッシュの名でドローン演奏を、という具合だ。普通のロック・ファンにはちょっとキツイ面もあるが、音楽映画としては素晴らしい。

終演後、青山真治監督とこのフェスティバルに実際に参加したジム・オルーク氏の対談があり、この映画のこと、アサイヤス監督のことなど興味深い話が聞けた。ソニック・ユースは2001年のアサイヤス作品「デーモン・ラヴァー」で音楽を担当し、そのコラボレーションの模様を映したフィルムもボーナス上映された。ジムがかなり中心になって映画音楽を作っていた。

アサイヤス
ノイズを撮っても
美しい

他の映画も観たいものだ。

コメント
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