A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

山下洋輔&る*しろう@新宿 Pit Inn 2009.5.4 (mon)

2009年05月06日 01時24分28秒 | 素晴らしき変態音楽
洋輔さんがプロデュースする新宿 Pit Innの「山下洋輔ゴールデンウィーク3DAYS」。3日は灰野さんのライヴで行けなかったが、残り二日は観ようと思う。

二日目のこの日は「イントロデューシング・る*しろう」と題して、若手プログレッシヴ・ロック・トリオ、る*しろうを紹介。
る*しろうはkey&voの金澤美也子嬢をリーダーとする、gとdsのベースレスの編成だ。1999年に現在の名前で活動開始したらしいからキャリアは10年を誇る。
美也子嬢は数年前に灰野さんと高円寺ペンギンハウスで共演したのを観たが、灰野さんに負けない大胆なプレイが印象的だった。
Pit Innに出演するのは今回が初めて。洋輔さんは2004年のデビュー・アルバムの頃から知っていて、その変態的な曲と優れたテクニックに圧倒されたと言う。偶然にも美也子嬢は洋輔さんが昔お世話になったジミー金澤というバンド・リーダーの娘さんだそうだ。

第1セットはる*しろう単独の演奏。言葉をテープレコーダーで逆回転させて作ったという歌詞はまるでコバイア語のようだ。変拍子マニアであり、奇数拍子の展開がコロコロ変わり脳味噌を気持ち良くマッサージしてくれる。確かにプログレっぽいが、それだけには収まらない雑食性のサウンドだ。1曲だけ洋輔さんが加わり、1時間弱のセットは終了。会場がPit Innなので仕様がないが、もっと大音量で聴いてみたいものである。

第2セットは洋輔さんも参加し4人での演奏。さすが洋輔さんが加わると音が引き締まる。る*しろうのオリジナル曲でも洋輔さんは大暴れ。若いメンバーとプレイできるのが楽しくて仕方ない様子。洋輔さんの曲「寿下無」、「キアズマ」とる*しろうの「キアズマが好き」の合体演奏、「クルディッシュ・ダンス」の混沌と破壊に満ちた演奏でセットは終了。アンコールに「HAIKU」をやって締め。

美也子嬢は洋輔さんに言わせると「フェーズの違う矢野顕子」だという。まさにそんな個性が発揮された一夜だった。
る*しろう HP

る*しろうの
変態ビートに
夢心地

高円寺百景などの磨崖仏系とも繋がりがありそうだ。





コメント
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