A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

山下洋輔、神奈川フィル@神奈川県立音楽堂 2009.5.30(sat)

2009年05月31日 00時19分19秒 | 素晴らしき変態音楽
横浜開港150周年・神奈川県立音楽堂開館55周年企画「クラシックな一日をin音楽堂~祝祭編」というイベント・コンサート。今回の目玉は何といっても一柳 慧先生作曲の「ピアノ協奏曲第4番 "JAZZ"」の世界初演である。しかも山下洋輔さんがソリストとして出演するとなれば観に行かざるをえない。

日本でも公共のコンサートホールとしては最も古い神奈川県立音楽堂はしっかりと設計されており音も非常に良かった。コンサートは2部構成で、第一部が雅楽~グレゴリオ聖歌~オーケストラという音楽の歴史を辿る内容、第二部が音楽堂開館の1955年に発表されたショスタコーヴィチの「祝典序曲」と一柳先生の「ピアノ協奏曲第4番 "JAZZ"」の初演という2時間の構成だった。

講談師の口上に導かれる第一部は日本に於ける音楽の歴史を分かり易く紹介してくれてとても面白かった。
藤岡幸夫氏指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団による第2部はとても威勢の良いダイナミックな演奏が華やかな雰囲気を産み出す。

元祖過激派作曲家・一柳 慧先生が後輩過激派ピアニスト・山下洋輔さんのために作曲した「ピアノ協奏曲第4番 "JAZZ"」は前衛音楽を追求していた頃の一柳先生の片鱗を見せる不協和音も所々に顔を出すが、全体的に緩急のメリハリのある分かり易い曲調で、洋輔さんのピアノが暴れる場面もあり会場を大いに沸かせた。特に最終章の「バイオレント・アドリブffff」の部分はオーケストラも洋輔さんも大暴れする凄い迫力だった。

一柳作品の初演に立ち会えるとは貴重な機会だった。2時間半かけて横浜まで出掛けた甲斐があった。

過激派が
二人集まり
進撃だ

洋輔さんもこれまでのライヴの際にことあるごとに触れてきた演奏会が大成功に終わりさぞかし満足していることだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする