A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

異形のユニット~GRIM「Folk Songs For An Obscure Race」

2009年07月22日 00時23分45秒 | 素晴らしき変態音楽
CDのジャケット写真がすべてを物語っている。異形の人。グロテスクな音塊が嵐のように吹きすさぶ日本のノイズの一翼を担う存在だった。

小長谷淳氏のワンマン・ユニットであるGRIMは1985~87年の3年間だけ活動した知る人ぞ知る存在である。活動中にEP、12"、LPを各一枚リリースしている。限定200枚と少数プレスされたそれらの作品は海を越え海外の好事家にも知られる存在となる。
そのサウンドは初期は一貫して重いノイズの上にアジテーション・ヴォイスが乗るというヘヴィーなスタイル、後期は付き物が落ちたようなリチュアル・フォークになる。

私がGRIMを知ったのはレーベルメイトでもあるトライバル音響ユニットVasiliskを通してだった。しかし音を聴いたのは今回のCD再発が初めてである。GRIMが残した全音源を収録したというこのCDの存在は余りに重い。裸のラリーズや灰野さんとは違ったスタンスで活動した日本のアングラ・ミュージシャン。Disk Unionなら試聴もできる。一度触れてみてはいかがか。

グロテスク
聴いて喜ぶ
魑魅魍魎

直ぐに廃盤になるだろうから早めに買っておいた方が良い。

コメント (1)
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