月刊ヘア・スタイリスティックスが終わったと思ったら、早速次のアルバムがリリースされた。この怒濤のリリース・ラッシュにはノイズの先輩メルツバウの影響も感じさせる。ただしメルツバウが海外のレーベルからのリリース中心だったのに対し、ヘアスタは現在のところ所属レーベルboidからのみのリリースである。
boidは他に湯浅湾などのCDリリースや映画の爆音上映を行なっている事務所で、そんなに資本力はなさそうだけど、自分たちのやりたいことだけを一貫してやり続ける姿勢には頭が下がる。
さて「拡大された女性器たち」と名付けられたこのニュー・アルバムは収録時間39分ほどで、月刊ヘアスタの続編のような感じである。ガサゴソいうノイズ音に女性の喘ぎ声を変調して乗せた短めの曲が冒頭にあるが、この作品の肝は後半である。まるで1980年代にイタリアのMBが執拗に鳴らし続けた内省的な世界を彷彿とさせる、うら悲しいムードの立ちこめる後半は、中原氏のやるせない心情が吐露されているようで、異色の出来である。何か悲しい出来事でもあったのだろうか。ノイズと言うよりはアンビエントっぽい音響に心打たれる。後半の3曲はboidのサイトで一部試聴できる。
boid ヘアスタ試聴
CDの内ジャケにはヘアスタのライヴアルバムセットと中原氏の対談集の予告が早くも掲載されている。先日話した時には文筆業に戻る気はない、と語っていた中原氏はそれ以外の方法で家賃を稼ぐつもりらしい(笑)。
悲しみに
耐えかね鳴らす
ノイズかな
東京は今日も小雨模様。梅雨に逆戻りだ。
boidは他に湯浅湾などのCDリリースや映画の爆音上映を行なっている事務所で、そんなに資本力はなさそうだけど、自分たちのやりたいことだけを一貫してやり続ける姿勢には頭が下がる。
さて「拡大された女性器たち」と名付けられたこのニュー・アルバムは収録時間39分ほどで、月刊ヘアスタの続編のような感じである。ガサゴソいうノイズ音に女性の喘ぎ声を変調して乗せた短めの曲が冒頭にあるが、この作品の肝は後半である。まるで1980年代にイタリアのMBが執拗に鳴らし続けた内省的な世界を彷彿とさせる、うら悲しいムードの立ちこめる後半は、中原氏のやるせない心情が吐露されているようで、異色の出来である。何か悲しい出来事でもあったのだろうか。ノイズと言うよりはアンビエントっぽい音響に心打たれる。後半の3曲はboidのサイトで一部試聴できる。
boid ヘアスタ試聴
CDの内ジャケにはヘアスタのライヴアルバムセットと中原氏の対談集の予告が早くも掲載されている。先日話した時には文筆業に戻る気はない、と語っていた中原氏はそれ以外の方法で家賃を稼ぐつもりらしい(笑)。
悲しみに
耐えかね鳴らす
ノイズかな
東京は今日も小雨模様。梅雨に逆戻りだ。