1970年代終わりに滋賀県で活動を開始したほぶらきんは童謡のようなメロディーと単純な歌詞、凄まじくローファイなサウンドで関西ニューウェイヴ・シーンで異彩を放った希有の存在である。4枚のEPと1作の2枚組ソノシートをリリースしたが、アルケミー・レコードの尽力のおかげで全てCD化され、謎に満ちた活動史が明らかになった。
このCDは1982年12月29日、大阪・道頓堀のライブハウス「Studio One」(旧・創造道場)で行われた『今年の締めくくり的フェスティバル』での ほぶらきん・森下太郎ソロによる「ゴースンの一生」ライブを本編+アンコールまで完全収録したもの。
「ゴースン」とは1972~73年に放映されたテレビの特撮時代劇「怪傑ライオン丸」に登場する悪役の名前で、恐らく森下氏は放映時には小学生だった筈。なぜ10年後に「ライオン丸」の物語を音楽化したのか不明だが、ほぶらきん周辺に再評価のブームがあったのかもしれない。
ソロ・ステージということでスライドを映写してのライヴだったとのことだが、それに対する観客の反応が凄まじい。大笑いの渦なのである。物語の荒唐無稽さ、森下氏のディストーション・ヴォイスの破壊力以上に観客がこのライヴCDの主役である。まるで忘年会の宴会芸を収録したかのようなパーソナルな作品。それでもただの悪ふざけに終わっていないところが森下氏の才能の発露なのである。
私は学生時代、音楽サークルの合宿でほぶらきんのコピー・バンドをやったことがある。観客を巻き込み盛り上がるほぶらきんの楽曲のパワーが遺憾なく発揮されたのを覚えている。
コンパニオン
馬は東へ
仏は西へ
こんな音源、アルケミー・レコード以外ではリリースされないだろうな。
このCDは1982年12月29日、大阪・道頓堀のライブハウス「Studio One」(旧・創造道場)で行われた『今年の締めくくり的フェスティバル』での ほぶらきん・森下太郎ソロによる「ゴースンの一生」ライブを本編+アンコールまで完全収録したもの。
「ゴースン」とは1972~73年に放映されたテレビの特撮時代劇「怪傑ライオン丸」に登場する悪役の名前で、恐らく森下氏は放映時には小学生だった筈。なぜ10年後に「ライオン丸」の物語を音楽化したのか不明だが、ほぶらきん周辺に再評価のブームがあったのかもしれない。
ソロ・ステージということでスライドを映写してのライヴだったとのことだが、それに対する観客の反応が凄まじい。大笑いの渦なのである。物語の荒唐無稽さ、森下氏のディストーション・ヴォイスの破壊力以上に観客がこのライヴCDの主役である。まるで忘年会の宴会芸を収録したかのようなパーソナルな作品。それでもただの悪ふざけに終わっていないところが森下氏の才能の発露なのである。
私は学生時代、音楽サークルの合宿でほぶらきんのコピー・バンドをやったことがある。観客を巻き込み盛り上がるほぶらきんの楽曲のパワーが遺憾なく発揮されたのを覚えている。
コンパニオン
馬は東へ
仏は西へ
こんな音源、アルケミー・レコード以外ではリリースされないだろうな。