A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ヒステリックヴォイス~Masonna「Ultimate Collection Vol.1」

2009年09月07日 00時37分33秒 | 素晴らしき変態音楽
関西ノイズ・シーンの最右翼マゾンナの1989年のデビューLP「Masonna vs. Bananamara」と1996年のレア盤「Hyper Chaotic」のカップリングCD。アルケミー・ミュージック・ストアの半額セールで購入した。マゾンナはアナログで数点所有しているがCDは初めてである。

「Masonna vs. Bananamara」はアナログでも持っているが、全編オーヴァーダビングなしでモノラル録音された傑作である。ご承知のようにマゾンナのライヴは数分で終わってしまうことが多いが、その短いライヴを20数曲集めたものと考えれば分かり易い。ヒステリックなシャウトをエフェクターを通して「ギャ~グワ~ンジュワ~」っという感じで数分続きおしまい。展開などはない。これに長髪、ベルボトムの山崎マゾ氏がステージを駆け抜けジャンプする光景を想像すれば、それがマゾンナそのものだ。意味なんか何もない。表現衝動のもっとも原始的なスタイルなのである。

「Hyper Chaotic」でもスタイル的には全く変わっていない。多少スペーシーなエコー処理がなされているだけである。

山崎マゾ氏はその後、サイケデリックなChristine23Onnaと、電子音楽ユニットSpace Machineでも活動し音楽性の幅を広げるが、最近ではChristine23Onnaを発展させたサイケデリック・ガレージ・ロックのAcid Eaterのヴォーカルとしても活躍している。勿論マゾンナとしての活動も続いている。活動歴20数年を誇る日本のアンダーグラウンド・ロックの至宝である。

スクリーム
ブレインストーム
マゾ女

「Ultimate Collection Vol.2」(1990年「Shinsen Na Clitoris」と1998年「Tripsy Sunshine」のカップリング)も買ったので聴くのが楽しみだ。


コメント
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