A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【究明】何故CD離れが進むのか~日英ROCKアナログ対決:クロマニヨンズ vs TOY

2013年12月28日 01時58分45秒 | ロッケンロール万歳!


2013年のMY MUSIC LIFEを振り返って最も大きかったのはあまちゃんでもアイドルでもマル非でもなく「アナログ」だと断言出来る。2012年から薄々気がついていたが、CDとは消費財に過ぎず愛好家を満足させられない。それは何故か?「ジャケットが小さい」「帯が無味乾燥」「音に人間味が無い」といったよくある悪評判に加え、下記の点がCD離れの原因だと思われる。

1. CD-Rとして自分で作れる。カセットテープと同じ録音メディアであり、しかも音の劣化がない。
⇒偽物が容易く再生産出来て、中味(音)自体は本物と違いが無い。これは蒐集家にとっては致命的。

2. 再発される度にリミックス/リマスターされ、未発表トラックが追加される。
⇒マニアは再発される度に同じタイトルを購入せねばならず飽き飽きしている。マニアでなくとも購入したCDが2年後には完全版(それとて不完全)で、しかも低価格で再発売されることに裏切られた気になる。

3. PCに取り込める。
⇒取り込む為に開封して、取り込んだらCD盤は必要なくなる。

4. 再生するまでに時間がかかる。
⇒まずケースから取り出して、プレイヤーのCDトレイが出てくる(またはPCにCDが吸い込まれる)のを待たなければならない。プレイヤーにセットされたら、トラックデータの読み込みの時間がかかる。ほんの十数秒だが、聴きたい気持ちは我慢出来ない。

5. プレイヤーの中が見えない。
⇒どんな仕組みで音が出るのか分からない。

それに対してアナログ盤は、自分で作ることは不可能だし、再発はあるがCDのように何度も面替えすることは無いし、PCに取り込む必要はなく、針を下ろせばすぐ音が出るし、グルグル回るのを見るだけで楽しい気持ちになる。つまりアナログ盤は裏切らないから愛情が持てるのである。そのことを悟ってしまった。海外でアナログ盤が復活傾向というニュースはあくまで付帯状況に過ぎない。自分の心に刺さるのは圧倒的にアナログ盤なのである。

今年の秋以降、新譜以外CDを買うことは殆ど無くなった。ショップではアナログコーナーしか見ない。暇さえあればレコード屋巡りをしていた25年前に逆戻り。今は財力があるので、高くても欲しければ我慢せず買うことにしている。あとで後悔するのは嫌だから、自分の欲望を抑えることはしないことにした。その結果、部屋中にレコード盤が溢れ、毎月6桁のクレジットの請求書が届くことになったが、自分の音楽人生で今が一番幸せである。

年も押し迫り、アナログ生活をさらに充実させるブツが日英でリリースされた。

●ザ・クロマニヨンズ『ザ・クロマニヨンズ ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン』


ずっと前からアナログ愛全開のヒロト&マーシーは、クロマニヨンズの全作品をアナログ盤の為にレコーディングをしてきた。しかもモノラルに拘る筋金入り。初のライヴ・アルバムはしかし久々のステレオ録音となった。2枚組重量盤見開きジャケットの限定アナログ盤は24ページLPサイズ写真集付きで、帯の文句通りカッコいい!!






●TOY『Join The Dots』


UK新世代サイケデリックロックの雄、TOYの1年半ぶりの2ndアルバム。日本では後輩のテンプルズが先に紹介され人気を博しているが、ビートルズやキンクス、ピンク・フロイド風のポップサイケのテンプルズに比べ、ジャーマンロックやシューゲイザーのダーク&ノイジーな要素のあるTOYのサウンドは、よりサイキックな酩酊感があり、BO NINGENのようにクラブ系リスナーにもアピールするだろう。タイトル『Join The Dots(点々に交じる)』はBO NINGENの『Line The Wall(壁に線を引く)』によく似ている。両者は仲良しなので、意識したのかもしれない。2枚組・大判ポスター付き。CDではあるが、愛情あるレーベルHostessから本作と1stの日本盤がリリースされたことは目出たい限り。乞単独来日。






アナログ派
年末セールに
賭けている

海外のアナログ盤はダウンロードコードやCD付きが当たり前。日本でも同じようにして欲しい。




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