A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【ブラックメタルの一夜】Worship Pain/SSORC/Begrabnis/Fra Hedensk Tid/haraappa@中野MOON STEP 2020.2.22(sat)

2020年02月24日 02時30分36秒 | こんな音楽も聴くんです


Kaala pre.
The Tower Vol.4
Worship Pain Release Gig

Worship Pain / SSORC / Begrabnis / Fra Hedensk Tid / haraappa / Sungoddess

OP-17:00 / ST-17:30
ADV-2000 / DOOR-2500yen+1drink order

地下アイドル現場は多種多様な音楽の趣味を持った人達が集まっている。特に筆者の主現場のネクロ魔(NECRONOMIDOL)と爆裂女子のファン(ヲタク)は普通以上に深く音楽へ入れ込んだ人が多い。だからこそヲタクDJイベントが単なる身内の宴会ではなく、様々な音楽を楽しむ場として成立するのである。
【特報】3/15魔ヲタ×爆団DJイベント開催決定!『爆裂ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'NECRONOMIDOL & BURST GIRL』〜地下アイドルヲタクDJシーンの超革命。

また、バンド経験のあるヲタクも多く、現役のミュージシャンも少なくない。爆裂女子の筆者の推しメン都子ちゃんのヲタク(通称みやこん部)のひとりがライヴに出演するというので、2年半前の2017年9月13日に爆裂女子の前身グループ偶想Dropがパジャマライヴ「ゆるっと偶ドロ」を開催した思い出のある中野LIVE & PUB MOON STEPへ出かけることにした。


(Moon Step外観写真はTwitterからの拾い画像です)

「日本は桜、ロボット、芸者、アニメなどで有名だが、実際はアンダーグランド・カルチャーこそ日本の「隠された」資産である。特にBlack, Death, Doom, Grind, Hardcore, Psychedelic, Noiseなど世界で最もエクストリームな音楽が日本に数多く存在する。しかし社会の表面には現れないアンダーグランド・シーンで活動するバンド達を見つけるのは容易くない。そんな日本のエクストリーム・ミュージックを掘り起こし、地下音楽全体の生態系を明らかにするのが我々の目的だ」と宣言する企画組織Kaalaの主催イベント。日本在住の外国人のバンドが2組、日本人のバンドが3組出演。観客も外国人が多く海外のライヴハウスに迷い込んだような不思議な雰囲気。しかし地下極端音楽を楽しむ姿勢に国籍も人種も性別も関係ない。すべてのバンドが初見だったが、それ故に新鮮な喜びを感じ、楽しい時間を過ごした(一番手のSungoddessには間に合わなかった)。

●Harappa


東京をベースに活動するインド系ドローンドゥームメタルバンド。サーランギのSEがずっと流れたままで、インド風のメロディを持ったメタルサウンドを展開する。G/Voの歌はインド社会に関連した政治的な内容の歌詞に聴こえた。サイケデリックの要素もあり、ラーガ・メタルと呼んでみたくなる。

Live Indian Drone Doom Metal - Harappa perform 'Vikas'



●Fra Hedensk Tid


2010年結成。静岡のブラック・メタル・バンド。KAWANA(g)、SIN(vo)を核とする4人組。ひたすらブラストビートを刻む驚異的なドラムとベース、これぞブラックメタル。しかし基本はポップなコード感が貫かれ、ハードコアパンクなサビがあるので飽きることがない。白塗りメイクはAlien Sex FiendかThe Cramps、メタルというよりパンクの香り気に入った。

Fra Hedensk Tid at Full Metal Yakuza



●Worship Pain


この日がレコ発ライヴの日本在住外国人4人組ブラックロックバンド。メンバーそれぞれ別のバンドでも活動しているようだ。ツインギターの重厚なヘヴィロックにペイン(痛み)とファッキン(くそったれ)を歌うパワーヴォーカル。<肉を喰う西洋人に、米を食う日本人は叶わない>という時代錯誤な言葉が頭に浮かぶほど、体力の違いを見せつけるパフォーマンスだった。

Worship Pain Live at Pit Bar in Tokyo (Part I)



●Begräbnis


仙台のfuneral doom deathバンド。メンバーはHarima - 6strings/ Chorus、Kyou - 6strings、Fumika Souzawa - Vocal。オープニングで鈴を鳴らしながら登場する儀式は呪をテーマにしたアイドルユニットじゅじゅを思わせる。二本のギタードローンの中、女性司祭がデスヴォイスで演じるパフォーマンスは、やはりじゅじゅやネクロ魔に通じるゴシックワールドを描き出した。

Begräbnis - Live at Blue Resistance Ishinomaki, Japan 石巻ブルーレジスタンス(2019/3/8)



●SSORC


2000年結成、日本の古参ブラックメタルバンド。ヴォーカルとベースはTokyo Darkcastle等でゴス系DJとしても活動しているらしく、ブラックメタルにゴシックロックのイメージが加わったアーティズム的アンダーグランドの芳香を放つ。後半は客席乱入パフォーマンスで観客も巻き込み暗黒世界を礼賛した。

SSORC live Tokyo Dark Castle


本当の
ブラックメタルは
黒だけじゃない

ネクロ魔のサウンドへのブラックメタルの影響がよく分かった。
コメント
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