最初はsixとDiesel Annのメンバーを中心とするスペシャル・バンドBuGRAZ ANN 。テキサスから来ました、と語る通り全オーバーオールのオールドアメリカン・スタイル。ロックンロールのカヴァー4曲の短いステージだったけどメンバー自身が楽しんで演奏しているのが伝わるリラックスしたライヴだった。
関西ノイズ・シーンの最右翼マゾンナの1989年のデビューLP「Masonna vs. Bananamara」と1996年のレア盤「Hyper Chaotic」のカップリングCD。アルケミー・ミュージック・ストアの半額セールで購入した。マゾンナはアナログで数点所有しているがCDは初めてである。
「Masonna vs. Bananamara」はアナログでも持っているが、全編オーヴァーダビングなしでモノラル録音された傑作である。ご承知のようにマゾンナのライヴは数分で終わってしまうことが多いが、その短いライヴを20数曲集めたものと考えれば分かり易い。ヒステリックなシャウトをエフェクターを通して「ギャ~グワ~ンジュワ~」っという感じで数分続きおしまい。展開などはない。これに長髪、ベルボトムの山崎マゾ氏がステージを駆け抜けジャンプする光景を想像すれば、それがマゾンナそのものだ。意味なんか何もない。表現衝動のもっとも原始的なスタイルなのである。