グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ムラサキオカヤドカリ

2022年07月29日 | 海の生物
7月20日、南紀熊野ジオパークのジオガイド福辻さんのご家族と、夕方の海岸を訪ねました。

伊豆大島の溶岩が波に削られて丸くなった、黒いスベスベの石を探しに行ったのですが…

子どもたちが見つけたのは、ムラサキオカヤドカリでした!

しかも3匹!!
数が少ないと思っていたオカヤドカリが、数分の間にこんなに見つかるとは! 驚きました。

白くて綺麗な貝殻を、背負っているものもいれば、

溶岩と同じような色の殻をかぶっているものも!

大きくなると紫色が濃くなってくるようです。

かわいいなぁ〜💖

いっぱい見つかって嬉しかったですが、ムラサキオカヤドカリは小笠原や鹿児島以南に分布しているようなので、やっぱりこれって温暖化(水温上昇)のせいかも?

(かな)
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トーシキヘリポートからザトウクジラを見る

2022年03月05日 | 海の生物
ということで2日と3日に行ってきました。
まずは2日の夕方から。







かなーり遠かったですが深く潜って行くとき尾びれがバッチリ見えました。

次は3日の朝です。

ちょうど沖を船が通りました。
ザトウクジラは前日よりは岸に近かったです。

この日はあまり風がなかったので噴気がきれいに残りました。
連続でどうぞ。











一緒に写っている鳥はオオミズナギドリ。
一旦呼吸したあと次はどこに出てくるのかわからないので写真を撮るのはちょっと大変でした。
見ていたところザトウクジラは3個体いたようです。
北の海に帰るのももうすぐでしょうか。

がんま
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ウミガメ(伊豆大島の動物シリーズ7)

2020年07月07日 | 海の生物
1年以上前になる、ジオガイド養成講座「伊豆大島の動物」の内容を、少しずつ掲載しているこのシリーズ、7回目は「ウミガメ」です。

まずは講師をしてくれた天野氏の講習資料より。
「海棲爬虫類としてはウミガメ類がある。アカウミガメが毎年数個体上陸し産卵するほか、島の周辺海域ではほぼ周年アオウミガメが観察される。また数年に一度アオウミガメの上陸、産卵も確認されている。以前は小笠原諸島が上陸産卵の世界的な北限だったのを更新したことは特筆すべきことであろう。また数は非常に少ないが、亜熱帯海域を主な生息域とするタイマイも目撃例や混獲例がある。
しかし、伊豆大島のウミガメの産卵場所としての問題は多く、砂浜の減少により産卵巣に大波がかかる、また異常な猛暑により卵が死ぬ、孵化しても照明による誘引など無事に孵化して海へ帰れる仔ガメが年々少なくなっており、懸命な保護活動が展開されている。」

以前ブログにも載せましたが、私自身も過去に1回、ウミガメの産卵シーンに出会っています。

(2013年7月13日撮影)

伊豆大島でウミガメの保護活動を25年も継続しているのが「みどりの地球大好き会」のメンバーの皆さんです。(農林水産総合センターに協力しての調査・保護活動とのこと)

(2016年11月24日撮影)

ウミガメの産卵時期には砂浜を巡回し、カメの上陸痕跡を確認すると掘って卵を確認し、また埋め戻して保護柵をします。
子ガメが自力脱出したのを確認すると、その後の調査日に私たちに声をかけてくれます。

なので私たちは、調査の経過を見守り…

(2016年11月3日撮影)

運が良ければ、巣に残っていた子ガメたちががんばって大海原に旅立っていくのを見ることができます。

(2013年9月1日)

今回は、中心となって保護活動をしている成瀬氏からも、文章を寄せてもらいました。

「年により違いがあるが、アカウミガメは、年0〜11、12回、アオウミガメは、年0~5回ほど産卵している。ウミガメは産卵に成功した海岸に再び産卵する習性があり、それが生まれた海岸なのではないかとする母浜回帰説があった。これは、近年の遺伝子などの調査によって、ある地域を選択している個体群があることは分かっているそうだ。広い地域での回帰があるということらしい。
現在、北太平洋でアカウミガメが産卵するのは日本列島だけだという。地球の自転と黒潮の流れる方向が重なり、この列島の位置は海へ泳ぎ出した子亀をより早くより遠くへと拡散させるのに適しているそうだ。」

成瀬氏の文章は続きます。
「伊豆大島の砂浜は、溶岩やスコリアなどが砕けた砂で出来ている。その砂を山から砂浜へ運ぶ役割をしているのが沢である。大島の沢は涸れ沢であり、普段は水の流れが見えない。元町の弘法浜には大金沢があり、湯の浜には八重川と佐久川が、間伏の砂ノ浜には宮の沢がある、というようにどの浜にも沢(川・谷)があり砂を供給して砂浜を造って来た。近年、どの砂浜も砂の減少が顕著であり、沢の上流部の砂防堤などで砂の流れを止め過ぎたことが要因のひとつと考えられる。砂浜を残すには砂の流れを回復させるために砂防堤の改良が望まれる。
 砂浜を波の浸食から防ぐ目的で、筆島海岸と湯の浜(地曵浜)には潜堤(せんてい:水面下の離岸堤)が設置されたが、荒波で砂が潜堤よりも沖に出てしまうと戻って来ず、砂浜の砂が減っていく(上流部で土砂崩れのあった湯の浜では、一時的に砂の増加が見られた)」
 ウミガメの産卵地としては、砂浜を取り巻く背後地の自然の豊かさ、静けさや暗さが大切なこと、人工構造物が少ないこと、波や風によって砂が自然に移動して浜が浄化されていることなど、いろいろな要素がある。大島にはこんなに貴重な自然が残されていることを再認識させてくれる。ウミガメが自然度を測る指標生物といわれる理由でもある。地域の皆さんに砂浜へ出て体感して欲しくて『ウミガメの巣穴しらべ』を公開している」

調査まとめなどは「モニタリングサイト1000」で見られるとのことです。

25年と言う長い年月無償で活動を続けてこられた人々の存在と、ウミガメが産卵できる砂浜がまだ存在することは、伊豆大島の宝だなぁと思います😊

ところで今回のブログをまとめながら、ウミガメが大島の砂浜に卵を産み続けてくれるか気になって、色々調べ始めました。

島以外では砂防が砂浜の減少に関係があるという資料がある一方で、大島の間伏海岸では砂の減少が止まっているという論文もありました。

このことについては、もう少し勉強して、まとめたいと思います。

(かな)
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台風一過の朝に

2019年10月18日 | 海の生物
各地に大きな爪痕を残した台風19号。
亡くなられたた方のご冥福をお祈りします。
そして被害遭われた方の平穏な日常が一刻も早く戻りますように!
大島は幸いなことに今回は特段の被害はありませんでした。
そして台風一過の朝焼け↓


弘法浜の様子を見に行きましたが、ゴミも打ち上がっておらず、きれいでした。


不思議な地形ができていました。
風で砂が飛ばされて、下の少し粘土質な火山灰が雨で粘り気が出て、風に吹かれてこんな形になった…と思いますが分かりません。


奥の地引浜の方だけスゴイ霧?がかかってたのも意味がわからない〜
けど幻想的できれいでした。


カツオノエボシはたくさん打ち上がってました。
危険ですが、やっぱり美しいです。


ギンカクラゲも同じかそれ以上、たくさん打ち上がってました。


右が表で左が裏。


なぜかツヤアオカメムシも3匹ほど打ち上がってました。


カサゴも!鳥の足跡がいっぱいあります。
食べるにはちょっと固かったかな?


これはなんでしょう?!何かの芋の根っこにも見えるのですが。
食べてみたかったけど、ちょっとビビってやめました^^;


カイメンもいっぱい落ちてました。松の葉の花束みたいになってるのも。
そうだスポンジとして使ってみよう!


こんな大きい貝殻も落ちてました!


大きな被害なかったとは言え、色々な生き物たちにとってはハードな1日だったようですが、
海からのあがりもの、楽しませてもらいました。(あい)
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海ガメ

2019年10月14日 | 海の生物
海ガメの今年5回目の『巣穴調べ』が行われたそうです。私は『ウミガメ卵の発掘』と呼んでいます(笑)
いつもその様子を公開しているのですが、波・潮他の事情で安全の為公開はしなかったそうです。今年の海ガメはこれでおしまいだそうです。で、私は1回も参加できませんでした(涙涙涙)

島では砂浜が少ないのであまり産卵には適さないのですが、その少ない個体を少しでも守ろうとする人たちが初夏から海岸を廻って親亀の産卵箇所を捜し、もし産卵していたら動物・人間・波・気温に害されないように保護し見守っている。そんな地味で手間のかかる作業を行っている人が居ることを覚えていてほしいと思います

5か所目は8月23日にアオウミガメが産卵
9月の台風15号に良く持ちこたえたものだと思います。この時この浜は海から山方向に風が強く吹き島の1周道路はここの砂に埋まった所が有ったので海からの潮も相当影響したことでしょう(とても心配したそうです)

10月10日から子亀が脱出を始め、11日12日は台風の為確認できないそうで13日発掘
砂の中から15匹が生きて顔を出し海に泳ぎ出たそうです
巣穴しらべで分かった大事なことは、「75匹の子亀が、自力で脱出」して海へ泳ぎ出たということです

今回は発掘に不参加でしたので写真は有りません。代わりに私の折り紙で!(またまた)


出てきたばかりのほぼ実物大(多分)


今年の発掘模様は愛ちゃんがUPしていたと思いますし、過去にもこのブログにありますので検索してみてくださいね(しま)


 

 
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ゆらゆら水族館

2018年07月28日 | 海の生物
一昨日の岡田(おかた)漁港です。
魚がたくさん見えたので「撮れるかな?」と思いながらも撮影してみました。


メジナ(白っぽいほう)とスズメダイ。


オヤビッチャ。


こ、これは・・・
ソラスズメダイなんです・・・
やっぱりちょっと深いところは全然ダメですね。


ゴンズイ幼魚の群れがいました。
通称ゴンズイ玉。


みんなでわぁわぁ言ってました(笑)


おぉ、ハリセンボン。

長い間ファインダーを覗いているとちょっとした船酔い気分が味わえました(汗)
ぜひ肉眼でお楽しみください。

がんま
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案外綺麗に撮れました。

2018年03月07日 | 海の生物
一昨日、岡田(おかた です。濁りません)の漁港で見つけました。
小型漁船の下になにものかの影があるのに気付き、出てくるのをじっと待ちました。


お、出てきたー。







水面に浮いているものを食べる・・・?


と思ったら、

食べませんでした。
姿が見えた瞬間、ツバメウオの仲間だとわかりましたがツバメウオなのかナンヨウツバメウオなのかミカヅキツバメウオなのかまでは私にはわかりませんでした。
海チームのお二人に意見を伺うとツバメウオとミカヅキツバメウオで意見が分かれました。
ネットで調べてもよくわからない・・・ここではツバメウオの仲間ということにしておきます。





風が止んで穏やかな港内ということで陸地からでもかなり綺麗に撮れたと思います。





ここに隠れていました。

がんま
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アカウミガメの巣穴しらべ

2017年08月25日 | 海の生物
今日の夕方、砂の浜にて、
今年2回目のウミガメの巣穴しらべが行われました。



以前グローバルのブログを担当していたこともある成瀬氏が
長年実施しています。

去年の様子↓
ウミガメとジオパーク


大島にはアオウミガメとアカウミガメが産卵しにくるのですが、
今回はアカウミガメの巣穴(産卵巣)でした。


巣穴を掘る前にレクチャーしてくれます。


親亀が産みに来た跡を確認したら、
一度掘って確認して、埋めて保護のための柵をするそうです。

写真ではわかりにくいのですが、
よく登ったな~と思うような、
かなり小高い一段上の、丘状になっているところに
巣穴があります。

一回の産卵で、平均110個ほど産むのだそうです。
8月17日の夜に1匹、その後18匹出て行った跡を確認しただけなので、
今回は約20%しか自力ででてこれてないことになります!


ちなみに黒い砂だと日光を吸収しやすいので砂があたたかくなりやすいとのこと。
そして30度弱がカメの卵にとって適温だそう。
深さ60センチ位が温度が比較的安定し、温度もその位になりやすいので
ウミガメのお母さんはがんばって60センチ以上の深いところまで掘って産卵します。

今回は表面は37度、60センチのとこは33度でした。
34度くらいになると卵の中で死んでしまうとのこと。
・・・あら!!
今回はどれだけ生きた子に出えるでしょうか・・・?

掘り進めていきます。


結果は、、、生きた子は出てきませんでした(;0;)


未孵化卵が多く、割ってみると、初期段階で止まっているものがほとんどでした。
こうしてみると、厳しい環境の中でも育って海に還っていった19匹は本当にすごいです!


唯一子亀の形になっていた子。
でも死んでしまっています。おしい!!



今年は梅雨の時期に気温が高くて、温度を下げてくれる雨も少なかったことが原因のようです。

いつもは温度を下げるために寒冷紗ネットや散水をするけれども、
今回は、人間が手を出さずに自然のままにすべきという意見を採用してやらなかったそうです。

その地道な手助けが確実に功を奏しているという、
成瀬さんの功績がわかったという点では収穫でしたが、
やはり少し悲しい結果ではありました。


そもそも子亀の放流についても、
自力で出れない子は遺伝的に弱いのだから、
淘汰されるべき遺伝子を人間の手で保護したら
全体の遺伝子が弱くなってしまう可能性がある、
という意見もあるそうです。

しかし、人間が気候をおかしくしたり、
護岸工事で住む場所をせまくしたり、
生きづらい環境にしてしまっているのだったら、
そのくらいの手は出していいでしょう?!と思いました。

いろんな意見に負けずに、これからもがんばってほしいです。

ふと振り返ると、息をのむような美しい夕陽が。


美しい地球の営みが豊かに続きますように。(あい)


追伸

後日伺ったのですが、カメはなんと孵化するときの環境の温度によって
性別が決定するそうです!
カメの種類によっても違いますが、アカウミガメの場合は
28℃以下ならオス、28~29℃ならオスメス半々、30℃以上の高温だとメス。

ということで、今回巣立った19匹は全員超元気な女の子!
20年程たったらまた卵を産みに戻ってきてくれることでしょう、
ということでした。

命の営み・・・奥深い!
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ウミガメとジオパーク

2016年11月24日 | 海の生物
大島で20年以上ウミガメの保護活動を続けている成瀬氏から連絡をもらい、今年は2回、ウミガメの産卵巣調べを見学しました。

1回目は10月19日、“砂の浜”(さのはま)の南側で。


母ガメは、台風でできた3m位の急斜面を上がって卵を産みに来たようです。


成瀬さんはいつものように、集まった人達にカメについて説明をし、穴を掘って孵化率を調べていきます。


ウミガメが産卵する砂の色は、かなりバラエティに富んでいるようです。


卵のサイズは、これぐらい。


子ガメが無事巣立った後の卵もあれば、亀の形にまで育たなかった生卵の状態もあり…


卵の中で死んでしまっている子ガメもいました。


生き残っていた子ガメは数匹。

ヒレと目が大きくてカワイかったです(^_^)

日没間際、子ガメが自力で海に泳ぎ出すのを皆で見守りました。

この日は1匹が何度も何度も波で戻されて、みんななかなか帰れませんでした(^_^;

2回目は11月3日、“砂の浜”の北側で。


今年最後の産卵巣調べです。


この日は目が見えない白い子ガメが1匹、出てきました。

成瀬さんも初めて見るとのこと。

ちょっと動きが弱いけれど、でも頑張って仲間に混ざってヒレを動かしていました。


そして子ガメたちは、日没ギリギリに海へ。


この日の子ガメたちは少し元気がないのか、何度も何度も波で元に戻され、なかなか海に泳ぎ出せませんでした。


「あ〜!また戻って来た!」という声と共に、なかなか立ち去れない我々(^_^;

結局、日没後、暗くなるまで見守りました。

今日巣立った子ども達が無事に大きくなって戻って来ることは、ほとんど無いかもしれません。
でも…子ガメ達は生きるために大波と戦って、さらに大きな試練の待つ大海原へ旅だって行きました。

成瀬さんから、ウミガメについて聞きました。

「今年のウミガメ産卵回数はアカウミガメ3回(2巣は台風で流出)、アオウミガメ4回の合計7回。今まで大島では、年ごとにより違いがあるが、年0〜11、12回産卵している。1頭の母は3〜4年毎に生むらしいが、生んだ次の年にくることもある。産卵期間の2〜3カ月はあまり食べずに卵を産み続けるので、かなり体力を使うのだろう。1頭の亀が1年に6回生むこともあるらしい。
 亀は気に入った海岸で生む習性があり、それが生まれた海岸なのではないかと言われている。子亀が海流に乗って回遊しやすくするため、海流が早くなるあたりで卵を産むと言われ、北太平洋でウミガメが産卵するのは日本のみとなっている」

「伊豆大島では、沢の砂防が進み、砂が海に供給されなくなったため、“砂の浜”の砂もどんどん減っている。砂浜の浸食を防ぐため、地曵浜などでは砂の流出を防ぐ目的で水中に潜堤(せんてい:水面下の離岸堤)を入れたが、減りにくくなった分、台風などの大波で一度砂が外に出てしまうと戻って来られず、結局砂浜がなくなっていく…ということがおきている。
 この“砂の浜”も、筆島海岸や地曳浜(湯の浜)のように、潜堤(せんてい)やコンクリート護岸を造る計画があった。皆さんに自然な砂浜の貴重さを知って頂き、時々足を運んで下さればと、巣穴しらべ(産卵巣調査)を公開している。卵のカラや死んだ子ガメばかりでは、来ていただけないので、子ガメが少しだけ残っていると思われる日を選んで、巣穴を掘る。なので当てが外れて子ガメがいないこともある。
 研究者が推奨している巣穴しらべ(産卵巣調査:孵化率・脱出率の調査)は、巣の中で死ぬべきものは死に、自力で脱出するものは脱出し終わった段階で調査をする。それが、本来の正確な孵化率・脱出率になるのだが。
 多くの方々に自然環境の大切さ、ウミガメの産卵に静かさや暗さが大切なこと、人工構造物がない貴重さ、もっと言うと、砂が波や風によって自然に移動する大切さ、などなど、実際に砂浜へ来て体感し共有して頂けたらと思う」

成瀬さんの話を聞いていて改めて、亀のことも、砂浜のことも、知らないことがたくさんあると思いました。

地震や噴火が作った安全とは言えない地面の上で、多くの生きものたちが暮らしている日本。人間の暮らしや命を守りながら、できる限り幸せに、他の生物と共に地球の上で生き続けることができるように、私たちは様々な角度から学び続ける必要があると思います。

何度かの討論を重ね最近まとまった『伊豆大島ジオパーク基本計画』には、以下の文章が盛り込まれています。

「伊豆大島ジオパークでは、地球活動をよりよく理解し、私たちが地球上の全ての生きものと共に安全に平和に生き続けることを究極的なテーマとして、活動を行います」

この言葉を皆で共有しながら、進んでいきたいなぁ…と思いました(^_^)

(カナ)
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こういうのにグッとくる 2

2015年09月05日 | 海の生物

ハイ、こういうのです。
よーく見てください。いますよ。
お魚さんが。













正解は、ココ。

ちょっと簡単でしたね。
サツマカサゴの幼魚です。


大きさがわかるように鉛筆を近付けてみました。

小さい~(萌)

昨日の西谷のナンヨウツバメウオ幼魚は漂う枯葉に、このサツマカサゴ幼魚は岩にそっくり。
毎度のことながら生き物ってすごいと思います。

                                がんま
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