グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

裏砂漠の虫

2024年12月22日 | 
10ヶ月ほど前、「裏砂漠にどのような生きものがいるか?」という質問を受け、過去のブログを調べたことがありました。
今日は、それを元に記事をまとめようと思います。

パッと見たところ、動くものがいないように見える裏砂漠の黒い大地。

それでも、さまざまな生きもの(主に虫)に出会います。

コモリグモの仲間
コモリグモは、裏砂漠で一番よく見かける虫です。
見ることが多いのは、ウヅキコモリグモだと思いますが、他の種類もいるかも?

名前の通り、夏ごろになると地面の上を卵を抱えて歩きまわり

卵から子グモが孵ると、体に乗せて世話をします。
 
背中の子グモの密集具合、すごいですよね!☺️

ハナグモの仲間
裏砂漠の地面の上を、小さな緑色のクモが歩いていることが、ときどきあります。

本来は、花や葉の影に隠れて獲物を襲うクモですし、出会うのは小さい個体が多いので、裏砂漠まで風で飛ばされてきた確率が高いのでは?と思います。

もちろん、大冒険の旅に出た勇者の可能性もありますけれど☺️

オオハサミムシ
石をひっくり返すと、溶岩の気泡の中に隠れていたりします。

1年中いるようですが、夜行性らしく、さらに冬は活動が鈍くなるので、姿を見るのは主に春から秋までです。

お尻のハサミが強そうですよね?☺️

黒いバッタ
クルマバッタかトノサマバッタと思われますが、模様がはっきりせずよくわかりません。

黒いバッタは、大島では出会う機会が多く毎年1〜3回、観察しています。
黒い地面に黒い体色は捕食者に見つかりにくく、生き残るのに有利なのかも?

カワラハンミョウ
他の地域では体の色が白いのに、大島のは黒いので、マニアの間では有名です。

裏砂漠で見たことがあるのは2回だけで、もう少し砂っぽいところの方で見ることが多いような?

ダンゴムシ
まばらに草が生えるあたりで、根元あたりを探すと見つかるかも?(写真の個体は、石の粒と同じぐらいです)

アリに襲われているところも、見たことがあります。

😢

アリ
クロヤマアリを見ることが多い気がします。

丸くなったダンゴムシを、お神輿担ぐみたいにして、みんなで何処かに運んでいくシーンは衝撃的でした😳

カメムシやアブラゼミ
ここ数年、夏になると灼熱の黒い地面にやられるのか、ヨロヨロになった虫たちに出会うことが増えてきた気がします。
今年もエサキモンカメムシなど、さまざまなカメムシや…

アブラゼミに出会いました。

虫たちも熱中症で苦しかったのでしょうか。ご愁傷様です。
チ〜ン😢

さて、2025年の裏砂漠は、どんな生きものと出会えるでしょうか?

(かな)
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アシダカグモ

2024年12月18日 | 
伊豆大島で暮らしていると、家の中でときどき見かけるアシダカグモ。

足を広げると10cmぐらいありそうな個体もいて、苦手な人も多いかもしれません。
(私は、会うと挨拶してますけれど・笑)

で、夏前後に円盤みたいな白い卵嚢を抱えて歩き、その後、壁に糸でくっつけてったりします。
たいてい、背の届かない高いところに放置していくのですが、今年の7月は、なんと玄関前に、この状態で落ちていました!

直径2.5cmぐらい?

大きさを測った後、どうしようか迷ったのですが…。せっかくなので、卵嚢を開けてみることにしました!

で、店に行って柳場に協力を頼み、ゆっくり開けてもらいました!

中からは、元気な子グモが飛び出てきました!

想像していたのよりも、サイズが大きくて驚きました!

粒々の卵に比べ、小グモが大きいと思いませんか?(足を広げているから??)

生きて出てきた小グモは数匹で、ほとんどがシワシワの状態の卵のままでした。

卵1個の大きさは、タラコの粒と同じか、少し大きいぐらい。

卵嚢には、だいたい100〜200個ぐらいの卵が入っているようです。

残った卵を観察していたら、どこからともなく蟻が現れ、アッという間に卵を運んで行きました。

きっと自然の状態でも、生まれた途端に敵に襲われるリスクを背負って生きているのでしょう。

生きるための、おきて。
厳しいです。

(かな)
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手乗り3種

2024年11月13日 | 
ここ最近手に乗ってくれた方々です。
まずは先月31日のセグロアシナガバチ。





かわいいですね~。
この子はオスなので刺しません。
建物の中にじっとしていたので外に連れ出すとこの後元気に飛んで行きました。

続いてゲジ。



自宅で。
このくらいの大きさなら乗せやすいですね。
今月10日のことです。

最後はヒメヤママユ。
これは昨日です。



このモフっぷり。
久し振りに出会えて大歓迎!!
もっともっと撮りたかったんだけど翅を震わせ暖機運転して飛んで行ってしまいました。
また会えますように!

がんま
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ムラサキツバメ

2024年10月19日 | 
見つけると嬉しいチョウのひとつです。
11日に久し振りに出会えました。


さて、オスメスどちらでしょう?

待っていると翅を広げました。

おお。
メスです。


後翅の尾状突起もしっかりしていて羽化したばかりだと思われます。
ムラサキツバメは成虫で越冬するチョウ。
無事に冬を乗り切って欲しいです。

がんま
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家の周りの蜘蛛事情(2024)

2024年10月09日 | 
今日は、秋になって家の中や周りにやってきた蜘蛛をまとめてみます。
(蜘蛛嫌いな方は見ないでください〜笑)

①コガタコガネグモ(9月23日)
玄関を開けたら頭上から降ってきました。

とても綺麗でビックリしました!
しかしこの蜘蛛、妙に臆病で、写真を撮ろうと巣に近づくと、すぐにその場を放棄して扉の隙間に隠れてしまいます。
個体差なのかと思ったら、ネット上に「神経質」とか「音に敏感」と載っているので、コガタコガネグモはそういう性格なのかもしれません。

②ジョロウグモ(10月2日)
写真にはメス1匹、オス2匹、獲物1匹が写っています。

今年は数は多くないものの、オスもやってきてペアになっている巣が多い気がします。
昨年はオスの少なさに「猛暑のせいか?」と心配していましたが、今年はオスの姿が見られて少し安心しました。

③ハナグモ(10月1日)
めちゃくちゃ小さいですが、私が手で持っている草の上から5分の1ぐらいの位置にいます。

小さいながらも、立派に開脚していました!

🤣🤣🤣

④アシダカグモ(10月4日)
家の中で、ゲジゲジを捕まえていました。

いつも見かけるものは、もう少し体の色が薄いような気がするのですが、餌を食べるときは体色が濃くなるのでしょうか?
(…と不思議に思っていたら、願法から「黒いのはメスで、色が薄いのはオス」と教えてもらいました)
12時ごろ見かけたのですが、ずっとこの姿勢でいたので、観察を中断。
16時ごろ帰宅したら、クモは消えて、ゲジゲジは完全に干からびていました😅

こわ〜い💦
アシダカグモの「軍曹」というあだ名に、納得しました🤣

(かな)
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うちの庭の虫たち(2024 )・1

2024年10月01日 | 
3日前のうちの庭で…開脚〜!ってしている虫がいました。

正体はツチイナゴ。
なんでこんな無防備な姿勢で足を開いているのか??
不思議に思って写真を撮ったのですが、ちょっと目を離した隙に、どこかに逃げてしまいました。

翌日、庭に出てみると再び…開脚〜!!ってしていました。

何なのですか? このポーズ🤣

でも2日も続けて同じポーズで草に捕まっているとは、何か理由があるはずですよね?

1・周りの草に似せている(目立っている気がしますが〜)
2・足を広げて、太陽光を効率的に浴びられるようにしている(曇りでしたけど〜)
3・ストレッチが好き(体柔らかくしたいのかな?)

さてはて、本当の理由は何でしょう?

聞いてみたけど、答えてくれないツチイナゴでした〜🤣🤣🤣

(かな)
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リュウキュウムラサキとノビタキ

2024年09月21日 | 
昨日、またもやちょっと珍しいチョウを見つけました。
またもやまたもや、私の眼の前に現れてくれたのです。

リュウキュウムラサキ(オス)です。



よく見るとかなりスレてます。
ビークマークらしき痕も。


しかしなんちゅー美しさ。

飛び立った姿を見た時はルリタテハかと思っていました。
だってリュウキュウムラサキがいるなんて思わないじゃないですか。
でもなーんか飛び方と大きさが違う・・・という違和感。
「あっ!」と思いました。
実は先週、この場所の割と近くでリュウキュウムラサキの目撃情報があったのです。
たぶんそれと同一個体でしょう。
長い旅をしてよくぞ伊豆大島まで。
私の前に現れてくれて、ありがとう。
以前は2019年9月に出会っています。

で、ノビタキです。



18日に牧場で出会いました。




1羽きりでいましたが元気に飛び回ってました。

これからじゃんじゃんいろんな鳥さんが渡ってくることでしょう。
楽しみすぎます(笑)

がんま
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シロカネグモの仲間

2024年09月04日 | 
「今年は蜘蛛が少ないな」と思っていたら、8月29日に、メタリックブルーの色が入った小さなクモ(1cmないぐらい)が、家の玄関の前で網を張っているのを見つけました。

お腹側しか見えないし、何者かわからなかったのですが、「きれいだなぁ」と思って写真を撮りました。

翌日(8月30日)17時、クモは背中側を見せていました。

シルバーに輝くボディーに黒い筋が入った、輝くような美しさです。
一体何者??

とりあえず写真を撮って家に入り、クモの図鑑で調べたのですが、こんな色のクモは見つからず…

10分後、再び撮影のため外に出たら…、あら?

色が変わっていました!😳
10分で変身したのか、それとも別個体と入れ替わったのか??

頭の中は「?」でいっぱいになりましたが、図鑑を見る限り、「オオシロカネグモ」か「チュウガタシロカネグモ」みたいで、「驚くと、体の帯の太さが変わる」と書いてあります。

で、もちろん、驚かしてみました(笑)
クモから10センチぐらい離れたところで、「わ〜!」と大声で叫んだところ…

なんとなく、黒い線が太くなったような??
面白いので、時々驚かしてみようと思います(笑)

楽しみ!🤣

(かな)
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ちゅうちゅうアシナガバチ

2024年08月24日 | 
今年の(も?)日本列島は至る所でゲリラ雷雨があって大変な思いをしている人が多いと思います。
が。
ここ伊豆大島では先月の梅雨明け以来、まともに雨が降っていません。
島内でも局地的にザーッと降ることはありましたが全体がしっとり十分に潤うほどには降っていないのです。

そんな中。

昨日の昼にエアコンの室外機から出る水を飲みに来ているアシナガバチを見つけました。








全部別個体でセグロアシナガバチです。

まだまだ来ました。







最後のこの子、黒がちで違う種類かと調べましたがセグロアシナガバチのようです。
こういうタイプってことでしょうか。
みんな同じ家族かどうかはわかりません。

やけに明るい色合いの子が来たな・・・

と思ったらキアシナガバチでした。
観察していのは10分ほど。
もっと見ていたかったけど昼休みが終わってしまいました。

大きな台風が近付いています。
被害がなく、ほどほどの雨を望みます。

がんま
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虫と仲良しに

2024年08月05日 | 

久しぶりのツアーはお父さんと8歳のわんぱくそうな男の子 一応がんがん歩いてくれて 私の話もしっかり聞いてくれるのだが・・・ 困ったことが  

                  

先に行っても セミが飛び出すと戻ってきてしまいます。自分の虫取り網も持参で取る気マンマンで会ったのに蝶々もダメ

私の捕まえたセミも見ることできない。登山道を歩いていてもダンスのステップよろしく バックステップ

 パパの捕まえたセミ見においで!

        ここまでが最短これ以上は近づく事はできませんでした。

 ?パパの虫取りが止まりません?聞くとパパも虫は苦手 だったようで 捕まえて手にとって慣れて面白くなったようだ この時期は霧の出ることも多いいのだが、今日クリア

このツアーでの目標この子にセミを掴んでもらいたい!  この目標は全然叶わなかった。 しかし、パパの虫嫌いはクリアしたかな(しま)

コメント (1)
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