グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツアーや勉強や・・

2010年02月28日 | 今日の大島
今週は久々に勉強会で山を歩きました。
何気に冬も忙しいグローバルの面々、なかなか予定があわず、しばらくみんな揃っては歩きに行けなかったのですっ。
今回は久々に6人も集まってわいわい楽しく歩きました^^
それにしても見て下さい!

この勉強熱心なメンバーの姿!
これはふと目に入ってきた赤いコケのようなものに反応してみんなで覗きこんでいる所です。
気になったものは写真に残し、持ち帰って何かしらの方法で答えを探し(出来る限り)、またみんなにフィードバックする。
そんな形で少しずつでも確実にメンバーの情報量が増えていっています。
楽しみながら知識を広げていく。素敵な仲間ですね!!

お次はツアーです。
昨日は朝から激しく雨が降っていました。
でもゲストの方々は雨対策もとられていたのでツアー決行!
風雨を避けて樹海~笠松~神社のコースでいきました。
樹海を終えた頃にはもうお天気も回復しており、なかなか快適に過ごせました。

常緑のアオキが花芽をつけていました^^
クローズアップ♪

うーん、なんかちょっとフキノトウみたいで美味しそう^^?!
これから花を咲かせるのが楽しみですね!

神社では一本の杉が分かれて双子ちゃんになっていましたっ。



同じ場所でも行く時の視点で新しいものに出会えます。
同じ植物でも季節ごとに違う顔を見せてくれます。
お客様と一緒に、私もいつも新しい喜び^^
素敵な時間をありがとうございます!!


さて、今日も本当はツアーの予定でした。
しかし、チリの地震で日本にも津波の影響がありましたね。
予定されていたツアーもお客様が島に渡れず中止になってしまいました・・。
遠くから熱海まで足を運んでいただいたのにとても残念ですが、
これに懲りずにぜひまた企画して下さいね!
大きな地震がとても多いですが、どこの国で起きても対策をしっかりして少しでも被害が小さくいられると良いですね。
被災者の方のご冥福をお祈りします。


最後は今日のお月さま。

まるまると太ったお月さま^^
雨が空気を綺麗にしてくれたあとの三原の上空にぽっかりと浮かんでいました♪

(友)





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確実に季節は

2010年02月27日 | 
ここのところのスタッフ日記に春めいてきた様子が書かれることが多くなってきました。
私も春を、というか季節の移ろいを確かに感じさせてくれるものを見つけることができました。

トビが枝を咥えて飛んでいる姿を見つけたのです。
3日前、24日の朝でした。
場所は伊豆大島最北端の岬、乳ヶ崎(ちがさき)です。

気付いたときはもう枝を咥えて岬の裏側へ飛んでいってしまいました。
「あれ?一体どこからどうやって枝を取ったのだろう?」と不思議に思いました。


しばらく待っているとすぐにまた現れました。


飛びながらしきりに乳ヶ崎の斜面を見ています。




急降下して足で枯れた木の枝を折り取りました。
それを口に咥えなおします。


何のために枝を折っているのかわからない人はいないと思いますが、念のため。
巣を作る材料にするのです。





私が見ている30分ほどの間に6~7回は取りに来ていました。
2羽で現れたときもあったので夫婦で協力して巣作りしているようです。





気に入った大きさの物は持ち帰り、そうでない物は捨てていました。




春告鳥(はるつげどり)の異名もあるウグイスのさえずりは、もうあちこちから聴こえてきます。
オオバヤシャブシの雄花の甘い香りも漂ってきます。




鳥たちのさえずり、巣材集め、春一番・・・確実に季節はめぐっているんですね。





さて、恒例(?)の本日のオマケ。
今朝の波浮港に虹ができました。


大きな白い船、右が『大島丸』左が『みやこ』です。


       がんま
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発酵・熟成・・・

2010年02月26日 | 植物
 昨日の日記はヒキガエルでしたが、今夕、私はモリアオガエル(メス)がピョコピョコ道路を横断しているのを見ました。二十四節気のひとつで、虫偏の生きものたちが冬眠から覚めてうごめき出すという啓蟄(けいちつ)は、まだ来週末です。今日は最低気温が5~6月とのこと。ハナアブの仲間やコウモリも飛来しました。

 お待たせしました! 椿の実の製油場、製塩場に続く「大島・工場萌え(こうばもえ)」シリーズ第3弾は、酒造所です。島の西部、野増(のまし)地区にある谷口酒造へ行って来ました。

 元町から野増へ、都道を通るとシイノキの大木が木陰を作って、歩いてもサイクリングでも気持ちが良いはずです。夏なら尚更です。切通しになった斜面の小さな植物たちを見て歩いても楽しめます。シイノキは、シイタケや発光キノコと親しい関係ですし、他の菌類とも共生関係にあるなど、大木になる不思議なパワーを持った樹です。ブナ科で本名はスダジイです。
 都道の拡幅で木々が伐られたり地層切断面が見られなくなるのは、何とももったいないことです。



 東京大学で建築史を教える藤森照信教授が、設計したと言う三角屋根の建物が中央にあるので、すぐ分かると思います。なまこ壁のように芝を使った壁、そして屋根にも芝が植えられていて、てっぺんにはツバキが生えている。その名も「ツバキ城」。面白くって、なぜか懐かしい建物です。

 この建物は、藤森教授によると「事務所兼販売所兼書斎兼作業場」だそうです。1月23日の東京新聞『東京どんぶらこ』コーナーで紹介されています。この記事で気になったのは、「その昔は、それぞれの家のオバアサンがアジサイか何かの葉先から採った酵母菌で麦焼酎や芋焼酎を造ったものだという。」のです。どんな酵母菌で、どんな焼酎が出来ていたのでしょう?

 

 数年前、アルバイトで芋焼酎の仕込み作業を体験させてもらったことがあります。蔵の中に入ると何とも良い匂いがしています。杜氏(とうじ)でもあるご主人の谷口英久さんは、いろいろ試して、原料に無農薬のさつま芋を取り寄せたり、醸造・発酵過程で、モーツアルトのレクイエムなどの曲を響かせていました。ロック音楽の激しいリズムは、酵母菌の働きを活発にさせない負の揺らぎだそうです。昨日のこの蔵は静かに熟成中で、そこを特別に撮影させて頂きました。

 谷口さんは、赤瀬川源平さんや南伸坊さんたちと「路上観察学会」を楽しんでいたと記憶しています。雑誌『散歩の達人』の「1円大王」では、1円のものを買って領収書をもらう、というおふざけ企画に真面目に取り組むユニークな方でもあります。



 こちらの酒造所の裏手の山にもシイの巨木の林があって、その根方に「チンチョウカー」という湧き水の井戸があります。この名水を使用して焼酎づくりが長く続けられてきたそうです。
 「本格焼酎 御神火(ごじんか)」の商標は、三原山の噴火を昔の人が畏敬の念を持って呼んだことから付けられています。下の写真の一番手前は「塩」かと思ったらTシャツでしたが(汗)、1升ビンのラベルのデザインで、大島在住の版画家本多保志さんによるものです。




 自分が関わったから言うわけではないですが、私の好みは独特の匂いと甘さの芋焼酎です。1本買ってしまいました。ここでしか入手できない限定品もあります。このショールームでは、いつも奥さんの香さんと柴犬のテツ君が迎えてくれます。

  谷口酒造の仕込みの風景がNHKテレビで放映されるようです。
  関心のある方はご覧ください。

  3月5日午後8:00~8:43
  NHK総合テレビ「新トーキョー人の選択」


 運転手と未成年者以外は、試飲させてくれるそうです(微笑)。
見学希望は事前に連絡してからお訪ね下さい。定休日は日曜です。

(有)谷口酒造 大島町野増字ワダ 
       TEL04992-2-1726
       FAX04992-2-1753
      http://www.gojinka.co.jp


 今回、伺ったのは柄杓(ひしゃく)の修理という木工仕事の依頼を頂いていたからでもありました。それから、ついでにもう1つ。
 お正月過ぎてカラの1升ビンが何本か溜まったので持って行ったのです。1升ビンはビールビン同様、昔から再使用(リターナブル)できるエコ製品の優等生と思っていたのですが・・・今は有料での引き取りはしないと。・・・ガーン!!
 ここでも離島であるがゆえの「移入種」問題が! 島外から大量に入ってくる1升ビンを全部有料で引き取っても、製造量には限りがあるので使いきれないわけです。せっかく再使用できるビンが廃棄されるとは残念!(涙)

 アルコールも地域で作って地域で消費する「地産地消」ですね。

 「移入酒!」にも対策を!

                        (なるせ)

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春の訪れ

2010年02月25日 | 今日の大島
昨日はスタッフ勉強会で、今日はお客様の案内で、山を歩いてきました。

昨日の勉強会では猛禽類に襲われたと思われるヒヨドリやコジュケイの羽が、3箇所で見つかりました。
ハイタカ、オオタカ、ノスリなどの猛禽類が空を舞っていましたから、彼らに狩られた鳥たちの羽なのかもしれません。

イタチの糞と思われる物も落ちていて、その糞からはアカネズミの前歯らしき物が出てきました。
キジの足跡やペリット(猛禽類の吐き戻した餌の動物の毛など)も見つかりました。

森を歩いていて動物たちに出会うことはまれですが、こうやって丁寧に見て歩くと
常に食べたり食べられたりという生きるための真剣勝負の戦いが、繰り広げられていることを実感します。

目の良いスタッフと一緒に歩くと、本当に色々なことに気づき、勉強になります。

勉強会に参加していた他ショップのガイド仲間が、見たことのない生き物を見つけました。
これです!

ものすごく小さく、赤い粒はマッチ棒の先より小さいものもあります。

あまりの小ささに、観察するのも一苦労…。

散々調べて、「どうやらコナアカミゴケという地衣類では?」という結論に達しつつありますが、今ひとつ自信なしです。
どなたか詳しい方に教えていただきたいです。

そして今日は横浜からいらした2人のお客様と、春を目いっぱい感じる山歩きを楽しみました。

アシタバやカジイチゴは新葉を伸ばし始め、ウラジロも新しい葉を伸ばす準備をしていました。
クルクル丸まった毛だらけの新芽を、まだ小さい緑色の葉が守るように包んでいる姿が、とても可愛かったです。


大島動物園では大島桜が満開!今が一番の盛り、という感じで咲き誇っていました!!


そして今、この日記を打ち込みながらヒキガエルの甘いコーラスを聞いています。
あの体からは考えられないような、なんとも言えない切ない声が響いてきます。

庭に観察に出てみたら、なんと40ペア以上のヒキガエルが集まっていました。


天気予報は明日から1週間雨模様の予報を出しています。

ヒキガエル達は「今日しかない!」と言わんばかりの気迫で2匹重なって歩きまわっていますが、
明日から雨が始まることがわかっているのでしょうか?

泥だらけになりながら、わずかな水たまりに卵を産み続けるカエル達を見ながら、
新しい命があふれかえるような春が、確実に始まっているのを感じました。

(カナ)

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磯の貝達21

2010年02月24日 | 海の生物
毎週水曜日と言えば、ガイドメンバー集まっての勉強会です。
しかし、私は「オマケ」のメンバーなので
一人ブラブラと磯を散策してみました。

先日、庭をモンシロチョウが飛んでいました。
「これは、もう春に違いない!!」とこのポカポカ陽気に誘われ磯へ出かけました。
今、大島の水温は16℃
一番、冷たい水温は脱しましたが、まだ低い方です。

しかし、磯はすっかり春の気配でした。
何か居ないかな~~と眺めて行くと
この日記でも登場したイソアワモチが目に入りました。
これも、立派な貝類です。

そして、その側には茶色の指輪状の物がいっぱい付いていました。
カラマツガイの卵です。カラマツガイが産卵をしているんて、
すっかり春ですね~~
緑色の海藻が、岩場を覆っている所も多く見られます。
こういう海藻をジ~ッと見ていると、時々「ポコポコ」っと泡が出てきます。
間近で光合成を見る事が出来るんですね~~

そして、今日の主役はミドリアメフラシです。
その年、その年に寄って異常に多く見られる生き物っていうのがあるんですが
今年は、このアメフラシが主役のようです。
大きく(と言っても5cm)育った奴らがいっぱい居ました。

「アメフラシってウミウシの仲間じゃないの?」思った方
かなり鋭いです!!
しかし、ウミウシは立派な貝の仲間なのです。
鰓が心臓よりも後ろにあればウミウシの仲間。
逆に鰓が心臓よりも前にあれば、サザエやアワビの様な巻貝の仲間になるのです。
(この説明、今後も出てくるかも知れませんのでご了承下さい)

多いってどれ位、多いのか?というと
大きさ1㎡に20匹以上は集まっていました。
アメフラシも良く見ると、とても可愛い生き物です。
特に眼が!
磯では中々見られませんが、アメフラシの仲間では40cmを超える種類もいます。
そんな大きな奴でも、眼は異様に小さいんですよね~
興味のある方は、是非見て下さい。(どうやって!?)
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伊豆大島のカモメたち

2010年02月23日 | 
 今日はとても暖かく穏やかな天気でした。この前の日記にも同じような事を書いて、あと何回かは寒くなるんだろうな~、なんて書いたら予想通りその数日後からすごい寒波が来て三原山は当HPトップの写真のように真っ白になってしまいました。

 現在、まだその雪は残っていますが、オオシマザクラも咲き始め、ウグイスが囀り始めて春は着実に近づいてきています。

 さて、そんな穏やかなある日、用事で港の前を通りかかったらすごい数のカモメ類が堤防に群れているのが目に入りました。
 
 実は隠れ(?)バードウォッチャーの私は海が荒れるとよくこの港に避難してくるカモメ達を観察しに来ています。見られる種類はそのときによっていろいろですが、これまでに8種類のカモメを確認しました。

 以前の日記でも紹介したウミネコは一年中見られますが、真冬になるとやってくるのがオオセグロカモメ。この2種類が大多数ですが、時々セグロカモメも見られます。さらに少数派なのがシロカモメやワシカモメです。今年もワシカモメは2,3羽来ていますが、今シーズンはシロカモメにはまだ会っていません。外洋を飛んでいるのがよく見られるミツユビカモメは、外海が荒れると時々港に入ってきます。さらに海が荒れるとただカモメが入ってくることもあります。都市部の公園の池などでもお馴染みのユリカモメは伊豆大島では極めて稀で、沖を飛んでいるのを2回見たことがあるだけです。

 伊豆大島では、海が穏やかな時にはウミネコとオオセグロカモメが数羽居る感じですが、海が荒れた時だけスーパーのタイムサービス的にたくさんの種類と数を楽しめるわけです。(なんのこっちゃ)

 ところがこの日は海も大して荒れていないのに250羽もの大型カモメ達が港に入ってきていました。



どうやら港についた大きな船が何か水揚げを行った後のようで、若いオオセグロカモメたちが盛んに船の周りに集まって何か小さいものをついばんでいました。 

ワシカモメは何羽か居ましたが、シロカモメは居ませんでした。(T_T)ミツユビカモメは湾の外は飛んでいますが、港には入ってきていません。(トウゾクカモメは飛んでいましたが…。)

今日はたくさん居るオオセグロカモメをご紹介。
これは幼鳥です。(正しくは第一回冬羽といいますが)
去年の夏頃生まれですからまだ一歳になりません。



こちらが成鳥。



美しいですが、目がコワイです(^▽^;)
 
実は、オオセグロを含む大型カモメ類というのはこのような綺麗なオトナになるのに4年かかるといわれています。

 これが来年成鳥となる予定の3年目の個体。



成鳥とどこがちゃうねん!と思われた方、いいツッコミです。(一人ボケツッコミ…?)

 嘴にご注目。3年目の個体の嘴には赤い斑紋の他に黒いくすんだような斑がありますね。成鳥にはこれが無く、赤い斑だけです。

 それだけかい!…っと思われた方、いいツッコミです。(…また?!)
実はこの赤い斑は繁殖の時に役に立つもので、卵から孵った雛がこの赤い斑をつつくと親鳥は飲み込んできた餌をげろげろっと吐き戻して雛に与えるのです。

 つまりこの赤い斑は子育てができるんだぞー、という成長の完了を示すものである、と私は勝手に想像してます。(勝手にかよ!)

 大型カモメはこの黒い斑がとれて初めて一人前のオトナなんですね。

 (あまの)
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火を囲んでの経験

2010年02月22日 | 歴史・文化
20日に郷土資料館で行なった“火もし”はにぎやかになりました。
                   
朝一番に大島出身で現在も住んでいられるKさん(8?才)が駆けつけてくれて火の付け方を指導してくれました。今まで点けていた方法とは違い職人技のように軽やかに火が点き感心しました。(今回は個人教授だったもで、次回本格的に火付け講習会をひらきましょうか?)
①まず、囲炉裏の灰からきれいにならし(そもそも、ここから違ったのです)
②新聞紙もごくごく僅かで(今までは3から4ページ分使っていました)
③小枝から中ぐらいの枝それから大きな薪へと順に火をつなげる様に置いていきます(まあこれは出来てました)
④下準備OK
⑤マッチ1本で初めの新聞紙に点火、見事な燃え方でで薪まで着火しました

昔、日常的に火をつけていらした長年の経験はすばらしいものがあると感心しました。
次回は私が一人で火をつけるぞ!  (出来るかな?ま、経験値を増やそう!)
(その後、火を囲み鍋や焼き物で楽しみお腹も楽しいおしゃべりも存分に楽しみました)

Kさんは地元の方だけあって私たちの沢山の疑問に答えてくださいました。ありがとうございました。これからもお元気で、また楽しいお話とアドバイスをしてください。

今回参加していただいた方、懲りずに次回も参加ください。沢山のお持ち寄りの方ありがとうございました。
面白そうかな…と 思われた方覗くだけでもどうぞ!       (しま)

次回はいつ って まだ決めていません じゃあだめジャン! また月曜日の日記に書きますので見てくださいね。ごめんなさ~い
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雪解けの三原登山

2010年02月21日 | ツアー
 今日は三原山のガイドをしてきました。
昨日からぐんと気温があがり(といっても、この1週間の寒さに比べて、ってぐらいですが)、山の雪も溶けているだろう、先日のツアーよりは暖かいだろう・・ぐらいに思っていました。
ところが、山はまだまだ寒さ絶頂でした(>.<;

山頂口の駐車場に着くなり、服をもう一枚!というぐらいの寒さと風!!
「別のコースもご用意できますので、寒くて登るのが大変と思ったらいつでも
おっっしゃってくださいね」と一応選択肢を提案しつつ登り始めました。
それでも今日ご参加のKさんご夫妻、しっかり最後まで元気に歩いて下さいました^^

カルデラを歩き始めると、必ずと言っていいほどオオバヤシャブシの実に皆様反応されます。

葉を落とした枝の中間ほどにたくさんついている小さな松ぼっくりのような茶色い種がとても目につくようです。
今日は私が先にお話し始めちゃいましたが^-^

オオバヤシャブシについては、クワガタの宿り木とか、染料になるとか、たくさんお伝えしたい事はあるのですが、この時期は特に昨年の実と今年のメスの花(先端)の位置との差を見てもらって、成長の早さを感じてもらう事が嬉しくてついついその話になってしまいます^^;

オオバヤシャブシはメスの花が先端につき、そのちょっと後ろにオスの花がつきます。
オスの花が先に咲いて、次はメス、そして受粉して実をつける、という流れで、実はメスの花の部分につくわけです。
その、去年つけたメスの花がしっかり残っていながら、今年のオスの花がそろそろ咲き始めているのです。
カルデラの中ではまだまだ、という感じですが、町に近い辺りではすでにかなり広がったオスの花を見つける事ができます^^

そんなヤシャブシを見ながら、「この枝だと30センチは伸びていますね」「これだと50センチぐらい伸びていますよね!!」なんて言いながら成長の早さを実感してもらっています。

そうこうしながら山頂まで辿り着くと、山頂部もほとんど雪は残っていません。
トップ写真は今日の火口です。
雪はほんのり・・。

これから確実に、徐々に暖かくなっていくようですね!

歩く速度を緩めて生き物達の呼吸を聞いていけるようになるのももう少しです♪
嬉しいな!

皆さま季節の変わり目に体調を崩されませんよう、お気をつけて春を待っていてくださいね!
最後に今日の夕焼けですっ。

仕事の帰り道、久しぶりに綺麗な夕日を見ました♪
家に着いて急いでデジカメを持ち玄関を飛び出して撮影・・
残念ながら太陽は沈んでしまいましたが、とても綺麗な空の色でした^^
家のすぐ外だったので電線入りでお見苦しく、すみませんっ。


(友)


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イソヒヨドリ

2010年02月20日 | 
イソヒヨドリです。
ヒヨドリ と言ってもヒヨドリの仲間ではありません。
ヒヨドリはヒヨドリ科、イソヒヨドリはツグミ科の鳥で違う種類です。
なんで『イソツグミ』にならなかったのかな~?

ここ伊豆大島では一年中見ることができ、ありふれた鳥の一種です。
名前の通り海岸近くに多いですが町中や少し標高の高いところ、三原山火口付近でもよく見られます。



写真は昨日の撮影、サンセット・パームライン沿いです。
偽木柵の上でポーズをとってくれました。

見かけない日はないくらいなのであまり気にも留めませんが、なかなかどうして美しい鳥です。

そしてなによりも人をあまり怖がりません。
何気ないフリをしていればほんの2~3メートルのところまで近寄ってきます。



あ・・・ズラが・・!?(まさか!)

風で頭の羽毛が乱れてしまいました。
寝グセみたいでかわいいですね。


青とレンガ色の配色はオス。


メスはこちらです。

背中に若干青味があるもののオスに比べるとかなり地味な色合いになります。
『ヒヨドリ』の名はメスを見てつけられたものかもしれません。
似ているといえば似ていなくもありません。
でも・・・やっぱり違うよなぁ~(笑)



お腹側はこんな感じ。

うろこ模様が綺麗です。



イソヒヨドリは繁殖期になると素晴らしいさえずりを聴かせてくれます。
(・・・って、別に私たち人間に聴かせているわけではないですけど 笑)
ツグミ科の鳥のさえずりをあまり聴くことのない大島では貴重なさえずりです。
メスもオスのさえずりに応えるように鳴き返すことがあるので、その様子はお互いに歌いあっているようです。

イソヒヨドリの歌声が聴こえるまで、あと少しです。





本日のオマケ

今朝の万立(まんたて)で。
ミサゴが獲った獲物をオオセグロカモメが「よこせー」と追いかけていました。

オオセグロカモメはかなりしつこかったですけど、ミサゴはなんとか逃げ切りましたよ。


     がんま
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宮沢賢治の来島80年から

2010年02月19日 | 歴史・文化
 自然や宇宙を強く感じさせてくれる多くの童話や詩を残した宮沢賢治さんが、伊豆大島を訪れたのは、1928年(昭和3年)6月12日のことです。今から82年前になりますね。

 トップの画像は、岩崎書店2005年発行『宮沢賢治のおはなし8 よだかの星』(宮沢賢治・作/村上康成・絵 ¥1000)の表紙です。

 賢治さんは、37才の若さで他界していますが、33才の時に大島へ東京航路を使って農業指導のために来ています。同じく岩手県出身の伊藤七雄氏から農学校の開設に対する相談を頼まれての訪問でした。また、この七雄氏の妹チエさんとのお見合い話もあったと伝えられています。

 一昨年、ひょんなことから・・・いや、「宮沢賢治『なめとこ山の熊』他、大島公演 実行委員会」のスタッフに誘って頂いて、賢治さん来島80周年記念公演をお手伝いしました。

 公演を行なったのは俳優で、宮沢賢治作品のひとり語りを続けている林洋子さん。「独演・薩摩琵琶(さつまびわ)弾き語り」として宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」と、大島に来て作った詩「火の島の歌」を10月の3日間、元町のペンションすばる、潮音寺、そして波浮港の「ほっとセンター波浮」で公演しました。私が担当したのは、会場準備や受付、後片付けなどでした。

 スタッフ(裏方)として、観客席からでは見えない、そして味わえない感動もさせてもらいましたが、いつか客席で観賞してみたいと思っていたところ、林さんが主宰す「クラムボンの会」の30周年記念公演にご招待頂いたので、喜んで出かけました。  

 それが14日の日曜日。東京は葛飾の柴又帝釈天で林洋子さん&梅津三知代さんによる、宮沢賢治作「やまなし」「よだかの星」公演でした。



 寅さんの映画「男はつらいよ」でお馴染みの柴又帝釈天の山門です。
境内には、高いクスノキが何本も生え、本堂の前の立派な松の木を植木屋さんが手入をしていました。



 近県を生活圏にしながら、柴又帝釈天に行くのは初めてで、周辺を見て歩くのも楽しめました。

 柴又駅から帝釈天までの参道に並んだお店を見ながら、名物の草団子を食べたりしていたら、会場へ到着したのが開演ギリギリでした!(汗)



 会場は境内にある鳳翔会館という、自治会館みたいなところ。定員140名が、ほぼ満席でした。宮沢賢治原作の「やまなし」は、川の中のカニたちのお話。梅津さんの奏でるアイリッシュハープの「星めぐりの唄」(賢治作詞作曲)と、鈴木靖将さんの幻燈絵で始まりました。



 休憩を挟んで、

「よだかは、じつにみにくい鳥です。
顔は、ところどころ、みそをつけたようにまだらで、
くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。
・・・・」と、『よだかの星』が、始まりました。

 感動的でした! 大島での「なめとこ山の熊」の薩摩琵琶もステキでしたが、梅津さんの奏でるアイリッシュシュハープの音色と、林さんが手にしたタンバリンの響きで、語っている林さんが今にも空へ飛んでいきそうでした。楽しい一時をありがとうございました。


2010 クランボンの会30周年記念公演 今後の予定は・・・

   3月28日(日)泉の森会館/狛江  17:00開演
   タゴールの夕べ 声とタブラと笛による「黄金の舟」
   大人3000円、学生2000円

   5月30日(日)求道会館/本郷  14:30開演
   シタール弾き語りによる「雁の童子」
   大人3000円、学生2000円、子ども1500円

   9月 5日(日)帝釈天/鳳翔会館 14:30開演
   笛やお囃子と語り「いちょうの実」「雪わたり」
   大人3000円、学生2000円、子ども1500円

    などなど、まだ他にもあります。

   お問い合わせ・チケットの申し込み先 クラムボンの会
   〒108-0073東京都港区三田5-2-18-803
   TEL&FAX03-3455-3024
   Eメール:clumbon@zau.att.ne.jp
   http://home.att.nejp/gold/clumbon/

   主催:クラムボンの会

   後援:宮沢賢治記念館 花巻市
   宮沢賢治学会イーハトーブセンター
   (財)日本伝統文化振興財団
   岩手日報社 帝釈天題経寺 高木学校


今日のオマケは・・・

 帝釈天の境内の片隅で「猿回し」と言うのか「おサルの曲芸」が行なわれていて、出番を待っている「もう1匹」が超可愛かったのでパチリました。



 なお、伊豆大島では、こんな催し物もあるそうです。

   「椿弦楽四重奏団サロンコンサート」
   ~宮沢賢治の愛用した譜面台複製完成記念~

   3月2日(火)16:00~17:30
   さくら小学校2階 さくらホール
   主催:株式会社 椿
   後援・協賛:町教育委員会、東海汽船(株)

   記念公演:椿弦楽4重奏団サロンコンサート
     曲目:モーツアルト ディベルティメントK136
     宮沢賢治作品メドレー、波浮の港、ほか

   3日(水)は、同じ内容で、
   時間:13:30~15:00
   会場:開発総合センター2階大集会室
   
   お問い合わせ:(株)椿 
   TEL04992-2-5091 

 
 今日は、お知らせばかりになってしまいましたが、これを機会に、宮沢賢治が伊豆大島へ来島して作った長編詩『三原三部』や文語詩なども読んでみましょう!

(なるせ)


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