グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ノビタキ

2015年09月30日 | 
この秋の初確認は一昨日28日でした。
だいたい毎年これくらいの時季ですね。


28日の朝に見つけた個体。
秋のノビタキはオスなのかメスなのか今年生まれの幼鳥なのか、私にはわかりません(撮った画像を細密に検証すればわかると思いますが)
そんなことはわからなくても元気に飛び回っていたのでまったく問題ありません。



これは昨日の朝のもの。



そして昼。
朝の子とは別個体です。
これが一番秋らしい1枚になったと思うのですが・・・遠かったー(涙)

季節が進んで鳥たちの渡りも本格化してきました。
ぜひ大島にもお立ち寄りください(笑)

                                    がんま
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初めての人文字

2015年09月29日 | ツアー
昨日のツアーは、一昨日霧の樹海を一緒に歩いたご家族と、お友達同士で参加してくれた若い女性たちと…
と…
合計6人で三原山を歩きました。

ゴツゴツ溶岩の上で…

噴石から身を守る訓練中?

気持ちの良い青空を見上げながら、そして足元の小さな生き物を観察しながら、のんびり山を歩きました。

真っ赤なキノコが顔を出し…


小さなコガネムシ(クロマルエンマコガネ?)がヨロヨロしながら糞を運んでいました。


ウジャウジャとアザミに群がるイチモンジセセリに混ざって、アサギマダラが1匹だけ、蜜を吸いに来ていました。長旅の途中で立ち寄ったのでしょうか?


ホタルガは交尾中でした。写真を撮ろうとしたら嫌がって逃げるのですが、逃げる時もこのまま。決して離れませんでした。(邪魔してごめんよ~)


火口1周コースに着いた時には、空に真っ直ぐ延びる雲がキレイでした。


火口の端から端まで、まるで橋をかけるかのように太い1本の雲が延びていました。

「全景を写真に撮りたい」と思いましたが、全てはとても入りきらないのでパーツで…(笑)

下山前に三角形の塚の所で休憩しました。


「雲を使って噴火しているような写真が撮れないかな?」と思ってやってみましたが…

ううむ~。

溶岩を前に奮闘する(?)私を見ていたお客様が「こっち側から撮ると噴火して居るみたいに撮れますよ」と教えてくれました。

で、勧められた方向から撮ったのがこの写真です。

いかがでしょう~?
噴火に見えますか?(笑) 

休憩後下山を開始した時の風景。

「ススキがキレイだなぁ」と思って眺めていたら、後ろから「太平洋を渡ってきた風に吹かれているんですね。」というお客様の声が聞こえてきました。

「太平洋を渡ってきた風」って、素敵な表現だなぁ…と思いました。

そういう視点で見ると、今まで見慣れた風景に奥深さが加わるような気がしました。


さて、いつものごとく通称「幻の湖」をめざして下山。

水はほんのわずかしか残っていませんでしたが、指で押すとプクプク泡が出る不思議な現象を楽しみました。


この後若い女性陣から「人文字作ってみる?」というアイデアが出て「なんて書く?」「○○○は?」「こうしたらいいんじゃない?」と相談が始まりました。

表砂漠の火山灰斜面に人文字!
初めてのアイディアです!!(ワクワク)

私も参加して、あれこれ考えていると…

さらにキノコ好きのお母さんが、「アレをこ~して、あ~したら良いのじゃないかしら?」と参戦。

演技指導(?)役とカメラマン役をかって出てくれました。


で、できたのがこの人文字です。

さて、なんて書いてあるでしょう~?
(ヒント・漢字1文字とカタカナ2文字です)

いつもの事ながら、参加されるお客様の様々なアイディアや感性に、楽しい時間を過ごさせていただきました。

ありがとうございました!

(カナ)
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大きな月?

2015年09月28日 | 今日の大島
今日は月が大きく見えるスーパームーンが見られるのだって!
ご飯の支度を早めに済ませて準備OK

あ!出てきた
小さいのでよーく捜してください 普段でもこのぐらいかな~

大きくしてみたがこれがギリギリ
望遠鏡も使ってみたが全然写ってくれない

試行錯誤している間に月も少し移動  下の木から離れてきています


                       

2時間30分経過して、ここは裏砂漠の月(説明なしだと分からない)

グローバルの星見ツアー同行してしまいました

ここの一押しショット

以外に風が強くススキの陰にて風よけ ムーンパワー満タン充電?

行き帰りに沢山出ていたカエル また雨が近いのでしょうか?(しま)
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「!」がたくさん

2015年09月27日 | ツアー
今日は三重県から来島されたご家族と、霧の樹海を歩きました。
歩き始めに私たちを迎えてくれたのは…

森の木々につり下げられた、キラキラ輝くハンモック!

…のような蜘蛛の巣(笑)

そしてツヤツヤの「今、土から出てきました~」という風情のキノコ!

女性陣は「大のキノコ好き」らしいので、森が歓迎してくれていたのかもしれません。

みんなで写真を撮りながら…


そして時々、撮った写真を見せ合いながら…

いつもの1.5倍~2倍ぐらいの時間をかけて、ゆっくり歩きました。

小さなカタツムリは、あちらこちらに見つかりました!


足元の枯れ葉の上でも見つけたので、ちょっとイタズラ。

華やかにしてみました(笑)

白い小さなシュスランの、花の背後にキラキラ~。

渦を巻いているような蜘蛛の糸が豪華でした。

ナガコガネグモが、イチモンジセセリ(蝶)を捕らえていました。

こんなに大きなシマシマのクモ、今まで見かけなかったような…。
クモも日に日に成長しているのですね。

お客様が枯れたツツジの上に、小さなハエトリグモを見つけてくれました。

教えてもらってもしばらくは、どこに居るのかわからないほど周囲に溶け込んでいました。

写真を拡大したら、ぬいぐるみのようでした!

(願法の大好きなハエトリグモです)

森を抜けると、年に数日『ツツジ祭り』が開かれる広場がありますが、今日はここが『キノコ広場』になっていました!

地面一面に広がるキノコ。

「キノコグッズがあると買ってしまう」ほどキノコ好きのお母さんと娘さんは、熱心に写真を撮られていました。


森を歩き終わって駐車場に戻ってきたら、センニンソウの花の横にサラグモの仲間の巣があって…

大きな水滴がいっぱい乗っていて、そりゃ~もう華やかでした。

交代で写真を撮っていたら、娘さんが「白とピンクの蛾がいる!」と教えてくれました。

…え?
どこに蛾??

その『白とピンクの蛾』は、センニンソウの白い花にとまっていました。

おお~、なんて美しい!
初めて見る蛾でした。

調べて見たらアカスジシロコケガという蛾で、伊豆諸島は分布域に入っていませんが…最近入ってきたのでしょうか?

幼虫は地衣類を食べるそうなので、溶岩地帯が地衣類で覆われている大島は幼虫にとって住みやすそうではありますが…

森以外では、初めてアズチグモの捕食シーンを見ました。
「葉っぱから黒い虫のようなものがぶら下がっているなぁ」と思って葉をめくってみたら…

しっかり獲物をつかんで離さない小さなクモがいました。
こうやって、人目につかないところで狩りをしているのですね。

「!」の風景が盛り沢山の、楽しい半日ツアーでした。

(カナ)



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雨のチョウゲンボウ

2015年09月26日 | 
今朝のパトロールで見つけました。
金網越しの画像ですみません。

まさに雨の中。


この場所では数日前から確認していました。

チョウゲンボウが来ると本格的な秋を感じます。


お、

ハシブトガラスの群がやって来るのを察知して飛び立ちました。
ちょっかいを出される前に避難したようです。

                                 がんま
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他人とは思えない

2015年09月25日 | ツアー
昨日は「午後から雨」の予報が出ている中、半日ツアーに行ってきました。

お客様は「雨も雨で良いよね」と語りあう、メチャメチャ明るい女性2名。

雨に備えて、長靴とレインウェアをお貸ししてホテルを出発しました。

ホテル前の地層を見ての最初の感想は…

「チョコレートケーキみたい!」「美味しそう~!」

なんでチョコレートケーキみたいになったか説明したら…「スゴイ!」「それで過去に何が起きたかわかるんですね!」と、熱心に耳を傾けてくれました。

そして森を抜け…


溶岩地帯に達した所で折り返しましたが…


途中で少し霧が晴れ遠くまで見渡せたので、再び折り返して裏砂漠へ。

着いたらまた、霧が濃くなりました(笑)
でもお客様は「霧が動いている~」と楽しそうでした。

「流れる霧を楽しむ感覚って私に似ているなぁ」と大いに共感しながら、一緒に地面に寝転びました。

「大地に抱かれているみたい!」「地球に生きているって感じ!都会にいるとそんなこと感じないですよね?」とお客様。

「そうそう、そうですよね~!」←またまた共感する私。

「霧が動くと、行きと帰りで違う風景が楽しめますよね。この天気で良かった!」とお客様。

晴れていたら行きも帰りも同じだけれど、霧のおかげで『変化』を楽しめると嬉しそうです。

確かに、行きには影絵のようだった『鳩』の形の溶岩は…


帰路には、しっかり『彫刻』のような風情になっていました。


溶岩以外にも…
「溶岩を取り囲んだ星のようなスナゴケがかわいい」と皆で写真を撮り…


自分で自分に巻き付いたサルトリイバラの蔓を見て「スゴイ!全部ほどきたくなる!」と、私と同じ反応をするお客様(笑)

ここまで同じだと、とても他人とは思えません(笑)

もちろん昨日も、お客様からたくさんのプレゼントをもらいました。
森の中では…


フレッシュな白いキノコを見つけてもらいました。

で、キノコの気持ちになって撮ってみました~(笑)

そして、樹海入り口とハチジョウイヌツゲが群生している場所では…

「アロマ系の良いにおいがする!」と、お2人。
今まで一度も聞いた事がない感想に、とても興味をひかれました。

いったい何が香っていたのでしょう?
私は鼻が悪いので、なにも感じませんでしたが…季節外れのハチジョウイヌツゲの花が、どこかで咲いていたのでしょうか??

さて、樹海を抜けたら、萩の花が出迎えてくれました。

秋だなぁ~と思いました。

たくさんの「!」を、3人で共有しながら歩いた半日ツアー…楽しかったです。
ツアーリクエスト、ありがとうございました~。

(カナ)







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夕方の光の中で

2015年09月24日 | ツアー
一昨日は、午後1時30分スタートでフルコースツアーに行ってきました。午前中にスノーケリングのガイドが入っていたため、午後から急ぎ足で火口と裏砂漠を回ることになりました。

火口が陰になる前に、火口展望所まで着きたいと思いつつも…

「おお~!イチモンジセセリが1つの花に7匹!今年最高記録~!」とか…

アシタバの苞(ほう)の中に、体を「く」の字に折って休んでいるナメクジ(お客様の発見!)に見とれたりとか(笑)


一カ所の滞在時間は短いものの、いつも通りたくさん寄り道をしながら火口を目指しました。


ギリギリセーフ。

半分は陰になっていたけれど、まだまだ明るい色の火口を見ることができました。

コース中の最高峰「剣が峰」では…


火口の向こうに輝く海!
(写真では火口がよく見えませんが(^_^;)

夕暮れ時ではないと見ることができない景色に、しばし見とれました。

我々を歓迎するかのように、「鯨の背中」のような黒い山のてっぺんから、白い湯気がモクモク~と出始めました。

いいぞ~!

下山中のこの場所の凹凸が独特な雰囲気を出すのも、太陽が傾いているからこそ。


裏砂漠についた頃、私たちの陰はこんなに長くなっていました!


ススキの花が風に揺れる裏砂漠。


短い時間でしたが、しっかり寝転び体験も!

毎日少しずつ進む秋の景色を、夕方の優しい光と共に楽しんだツアーでした。

午前中は火山博物館で予習をして、ツアーに参加してくれたお客様…
ありがとうございました!

(カナ)




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シモフリスズメ

2015年09月23日 | 
今年はやっと出会えました。
一昨日のことです。


なかなか新鮮な個体でした。





はぅ~・・・いつ見てもステキです。


おんなじような画像ですがオマケの1枚。

モフモフっぷりが最高です!!
今年は大型ガ類が少ないような気がします。
これからじゃんじゃん出てきてくれるといいなー。

                               がんま
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空を飛んだよ

2015年09月22日 | ツアー
昨日、3世代3家族のお客様と、フルコースツアーを歩いて来ました。

チーム最年少は5歳。小学校3年生のお姉ちゃんも一緒です。

「5歳のお子様が全行程を歩けるかどうか様子を見ながら行きましょう」ということで、スタートしたツアーでしたが…

子ども達は、とっても元気!

溶岩の上を楽しそうに歩き…

坂道も、先頭でガンガン登り…

色々な『面白い形』を発見してくれました。
たとえば…

「あ、手形!」とお姉ちゃん。

手形?

なるほど~(感心)


「あ、虹!」とまたまたお姉ちゃん。

この溶岩から“虹”を想像できる発想の柔軟さがウラヤマシイです。

私がいつも「サイ」に見えると思っていたこの岩も…

お姉ちゃんには「人間の着ぐるみを着た怪獣」に見えるようでした!
(左側を向いている人間の横顔、見つかりますか?)

ボサボサ髪の“顔”に見える溶岩には、子ども達が目を入れました。


キラキラの小石を詰めたので、目が輝いているように見えました!


秋らしい空が、爽やかでした。


裏砂漠では「どれが溶岩クッキー?」クイズ。

皆さん真剣に(?)クッキー選別中。

そして「お父さん本物の溶岩をかじる」の図。

じっと見つめる子ども達の表情が、可愛かったです。

約8kmに及ぶフルコースツアーを、子ども達は元気に歩き切りました。
5歳の女の子がこの距離を歩いたのは、ツアー始まって以来でした。

そして…
5歳と9歳のジャンプ~!

子ども達は「空を飛んだよ」と、裏砂漠には寄らずにベンチで休んでいたおばあさんに報告していました。

「空を飛ぶ」って素敵な表現だなぁ~と、またまた感心しました。

ツアーにご参加いただいた皆様、楽しい時間をありがとうございました。

(カナ)





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何しているの?

2015年09月21日 | 植物
大島南部、山の某所にて あるものの栽培が密かに行われていました
(今までちょっと気になって居た所。通り掛かったら人が居た。時間もあるから声をかけてみた)
それは?

これです!

え!何だかわからない  よね


アップにしましたが、もっと近付かなくてはいけませんでした(汗)
実は自然薯の栽培をしていたのです
山芋1本をいくつかにカットして、ネットに水平に土に対して斜めに植え付けていく。地面に敷いてある白いシートは雑草除けと ムカゴ拾いが出来るようにとのこと!


ムカゴで~す(腕がよい?ので へへ)


ムカゴも植えました


やはりムガゴの方が成長遅いのが分かりますね

この自然薯栽培が軌道に乗ったら農家に方に栽培してもらいたいと話してくれました
将来大島産の美味しい自然薯が出回る日がきますよ!(しま)

※去年は人家の近くで畑を作ったそうですが台風の塩害で枯れてしまったので、今年は少し高所の山の中に畑を移動したそうです
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