グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

光害の小さな犠牲者

2012年08月31日 | 哺乳類、爬虫類、他
今夜は、満月がキレイに見えます。
秋の虫たちの音が涼しさを届けてくれるように感じます。
お月さんの画像がなくてすみません(汗)

今朝も浜を歩いて、昨夜の内に産卵巣から海へ向かった子ガメの足跡を数えていると、

途中に、こんな子ガメがいました。

連れていた犬が教えてくれたのですが、
辺りを探すと2頭が干からびて死んでいました。

近くの波打ち際に漂着していたトレーに載せてみましょう(廃物利用)

甲羅が4センチほどですから、小さなものです。

もう何年も前、珍しく元町の弘法浜でウミガメが産卵したことがあり、
孵化した子ガメが、自動販売機の明かりに誘引されて、海とは反対の方角へ這って行き、
その内の何頭かが、同じように海へ行けずに死んでしまったことがありました。

昨日は、特に猛暑が厳しかったので、夜になっても砂浜の温度が下がらずに、
弱って死んでしまったのでしょうか?

以前、新しい都道の橋周辺の照明(街路灯)のことを「光害」と書いて、
まだ、その証明をしていませんでした・・・(笑)

今日の見出し写真が夜の橋の照明ですが、

これ↑は、橋を海側から見た昼間の写真です。
橋の下は、「宮の沢」という涸れ沢があり、普段は水の流れはありません。

この沢床は砂が堆積しているので、上陸したウミガメがこの辺りに産卵することがよくありましたが、
橋の明かりが点灯するようになった今年は、ここへ上がって来ませんでした。

橋をもう少し離れた浜から見ると、こんな具合↓です。

左上に橋が見え、手前に砂浜が見えます。
砂の表面に、子ガメが這った跡が残っているのがお分かりですか?
はっきりしない画像で、すみません(汗)

この子ガメは、橋の光に誘引され、さまよってしまったようです。

夜、浜からの橋の明かりの撮影も試みてみましたが、
子ガメたちが見ている光は撮れませんでした。
というのも、子ガメは人には見えない波長の光(紫外線など)まで見ているそうです。

角度を変えて、

これだと、一回転している足跡が分かりやすいかも。

近くには、他の子ガメの迷った足跡も


山側が暗い場所では、こんな具合↓に、ほぼ真っ直ぐに這って行きます。


そして、海へ・・・


毎晩、今夜のように月の大きな夜なら、
海の輝きが強くて子ガメたちは海の方向を迷わされることがないかも知れませんが。

今年は、神津島でも八丈島でも、産卵地の近くに街灯があり、
地上へ出てきた子ガメたちが海の方角がわからず、人の手によって放流されたそうです。
(放流の問題は、またの機会に書きます)


B.Witherington という研究者が「光汚染の問題」を書いています。
「ウミガメの産卵場において最も重大な問題は、夜に起こっています。
闇に包まれた中で、ウミガメのメスは産卵場を選び、子ガメは巣から海へ危険な旅を試みます。
しかし、光に照らされた浜では、このようなウミガメの重要な行動が妨げられるのです。
浜から見える光は、母親ガメが産卵に上陸するのを邪魔し、
孵化した子ガメが比較的安全な海に出て行くのを妨げて死に導きます。
 この問題を解決するためには、人工光源から浜に達する光を、減らすしかありません。
その対策には次の方法が考えられます。
1.産卵を孵化のシーズンに限り、光を消したり方向を変えたりする。
2.消せない光は、光源の位置を下げ、カバーを付け、さらに光源を窪地に置いた上で、
 光の向きを変える。
3.夜になったら、海岸側のカーテンを閉める。」
『ウミガメは減っているか ~その保護と未来~』
(紀伊半島ウミガメ情報交換会・日本ウミガメ協議会共編)30ページ(亀崎直樹訳)


【今日のオマケ】
子ガメの腹甲は、こんな感じ↓

卵黄を吸収した「おへそ」分かりますか?

(なるせ)
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黒い砂漠と白い雲

2012年08月30日 | ツアー
昨日、高校の理科教員の方々を4名のスタッフで案内しました。鳥や虫など生物中心のチームを願法と自主参加の嶋田が、お子様連れのゆっくりチームを柳場が、バリバリ火山チームを私が担当しました。

理科の先生たちは、探究心旺盛です。
ハチジョウイタドリのたくましさの説明のあと、根がどこまでのびているのか検証中。

(あまりにも深くまで根が伸びているので、途中であきらめ、埋め戻されていました。)

「下は空洞になってる!」
「イタドリの根っこが出てくるんじゃないの?」

皆さんの好奇心に、私も最初から楽しい気分になりました。

で、あれこれ観察しながら登って行ったのですが…
山頂近くまで登ったら急に霧が出て来て、あたりは真っ白になってしまいました。

火口一周をあきらめ、霧の晴れ間に少し白濁りしているような火口を眺めてから下山。
下山したら晴れました…シクシク~。

昼食後、晴天の中を裏砂漠に向かいました。
…が、私たちの後を追うように、またまた白い雲がやってきました。


第一展望所で三原山を見ようとしたら…キャ~!山が消えて行く~!

この日は風速7mの予報でしたが、風の当たる裏砂漠はいつも通りスゴイ風です。
ゴォ~っという風のうなり声が耳元に響き、少しよろめきそうな風の強さです。

普通なら強風と霧の時はここで引き返すのですが、昨日は全員一致で第二展望所を目指しました。
黒い山の頂上が第二展望所です。

屈強な男性3人だし、全員理科の先生だし(ど~いう根拠?笑)、私が平気なら皆さんも平気だろうという考えで歩いて行きました。

第二展望所は、過去に近くで激しい爆発があったことを示すかのように、地中の岩盤がくだけたような白い石が積もっています。黒い山の頂上の予想外の風景を楽しみたいところですが…

ゴォ~!(笑)
足もとを細かく観察する余裕はありません。

音とともに、雲が近づいてきました!


「痛たた!」…細かい溶岩粒が飛んできます。


なんだ?なんだ?

灰色の三角が迫ってきました!

ゴォ~!

三角の正体も雲でした。(あたりまえ?笑)

ゴゴゴゴ~!

三角が白い雲に巻かれて、消えていきます。

「ウワ~!」「すげ~!」

息をのむような迫力です。

あ、外輪山が見えてきました!


「キレイ~!」

こうやって、白い雲の向こうに広大な景色が現れた時の感動は、最初から晴れている時より絶対に大きいと思います。

4人で、いっぱい叫んで、いっぱい笑いました。


大島の卓越風“南西の風”にのって、雲は黒い外輪山を乗り越え、海に向かって流れ続けました。
右から左へ、猛スピードで流れていきます。

溶岩粒や火山灰が風に乗って降り積もり、噴火のたびに再生する黒い砂漠。
強風にタネが飛ばされて植物がはえない黒い砂漠。
裏砂漠の物語を丸ごと体感したように感じられた、貴重な時間でした。

大盛り上がりの裏砂漠のあとは、心静かに(笑)火山がつくった様々な景色や植物を見て歩きました。
溶岩の赤と植物の緑の、鮮やかな色に見とれ、


1万5千年の噴火の歴史を表す地層大切断面の前で、シチトウエビズルの若い実を味わい、


溶岩の丘の上から、光る海を見下ろしました。

広い海の上の、若い火山島の物語。
皆さんに楽しんでいただけていたら、嬉しいのですが。

ところで今回の報告は火山チームだけですが、どのチームのガイドも理科教員のみなさんとの時間が楽しかったようです。
ツアーにご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

(カナ)
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サザナミスズメと

2012年08月29日 | 
昨日やっと出会ったスズメガの仲間です。
この夏は驚くほど少なくてとても淋しいです。
コスズメやキイロスズメ、シモフリスズメ、トビイロスズメやエビガラスズメなどさっぱり見つかりません。
その他のヤママユ系のガも少ないです。
なにか原因があるのでしょうか?



貴重なモフモフちゃん。
実に渋~い装いです。



なんとか手に乗って頂きたかったのですが「ニンゲンなんかに触られてたまるか」ということで拒否られました・・・(涙)



最後のカットはここで。
翅がちょっぴり痛んでいますが元気に飛んで行きました。


そして今日。
サザナミスズメの幼虫を発見しました!

ハチジョウイボタに付いていたのです。
私は初めての対面~。
見つけたときは葉っぱを食べていましたが写真を撮るために枝を揺らしたらこんな格好になりました。
お祈りのポーズです(いや、きっと怒ってるんでしょうけどね)


さらに今日はうれしい出会いがありました。

夕方、家のサッシにちょこんと。
さーて、なんでしょう?


ケースに入れておいたらほんの数分でこんなに翅が伸びました。




まだ飛べないだろうとケースから出してじっくり観察です。
チョウみたいです。






ストロー状のクチを出したり入れたり・・・調子はどうですか?


あっ!!


一瞬モゾモゾしたと思ったら翅を引っくり返しました。
ジャーーーン!!


カキバトモエだと思っていたのはハグルマトモエでした。


素晴らしく美しいですね。
ホレボレします。


これが最後のカット。
まだ翅が充分固まっていないのに風に向かって飛ぼうとしました。
きっとうちのネムノキで育った子です。
6月の台風でほとんどの葉が落ちてしまい今年はダメかと思っていましたが、こうして無事に羽化してくれました。
とってもうれしいです。

また世代を繋げていっておくれ~。


                            がんま
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花盛りと赤い葉

2012年08月28日 | ツアー
このところ毎日のように登っている三原山ですが、日を追うごとにハチジョウイタドリの花が開いて、その見事さに見とれています。

1986年の黒い溶岩流を覆い尽くさんばかりのハチジョウイタドリ。


裏砂漠を、花火のごとく飾るハチジョウイタドリ。


ひとつの花は小さくても、この数は圧巻です!


そして連日、そよ風と青空!
昨日も…


今日も!


中学、高校で同級生だったという女子大生たち。
火口で風を受けながら、こんなパフォーマンスをしてくれました。

爽やかな夏の風、快適でした~。

皆さん学校で習った歌を歌詞まで全部覚えていて、歩きながらずっと歌ってくれました。コーラス聞きながら歩く三原山、楽しかったです。(歌が写真に撮れないのが残念・笑)

森では、落ち葉になりきっていて、敵に見破られていないと自信ありげなスカシエダシャクが、どこまで耐えられるか葉を揺すって実験したり…

(いくら揺すっても、触るまで動きませんでした)

クモの糸にくっついて垂れ下がっている木の枝が、ビヨヨ~ンと、伸びたり縮んだりするのを見て、クモの糸の丈夫さに感心したり…

と、いろいろな実験(?)をして楽しみました。

ところで今、スタッフ間のメールのやり取りで、話題になっているのがイタヤカエデの赤い葉です。
私は速い紅葉かと思っていたのですが、願法は新葉ではないかと意見をくれました。

カエデやモミジは、春先に一年分の葉を一度に広げ、その後新しい葉は出さないと聞いていましたが
願法からは「樹木は春でなくても折れたり伐られたりすれば新しい葉を出しますよね。
今年は先月の台風で折れたりほとんどの葉が枯れてしまった樹木で新葉を出しています。
このイタヤカエデもそうだと思うのですが。」というメールが届きました。

「そうか~!そうかも…。」と、気になったので、今日観察してきました。
見上げると、葉の先だけがほんのりオレンジ色。

柔らかな色が、なんとも素敵です。

お客様に枝を押さえてもらって、写真を撮りました。
まるでバラの花のようです。

確かに、葉を散らす前の赤とは違いますね。
でも、イタヤカエデって春の新葉はこういう赤ではなかったはず。

(春の写真が載っている日記はこちら)
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/8c7fec323e5c9dedb95f856b7ce76826

いったいなぜ、今の時期にこんなことが起こるのでしょうか?

ああ、自然は不思議がいっぱいです!
こらからしばらくは、毎回不思議な気持ちで、カエデの赤い葉を楽しめそうです。

(カナ)



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ツチアケビがいっぱい

2012年08月27日 | 植物
大島よもやま
山は晴れ

地層大切断面。通称バームクーヘンは草刈り中。夏だからさっぱりと散髪している様に見えます



沢山のツチアケビ。今年は花が多いのか、沢山見つけられたのか?花が増えてきたのか?
花の時に見つけた物今回は鞘が見事になっていました。鞘が重たいので倒れている物が多いですね。
倒れてもこのまま鞘が充実して種が出来るのでしょうか?

誰がかじったのか?

セミの抜け殻も
この子かしら?

この幼虫は誰でしょう?(後日Nよりホタルガと教えてもらいました。ありがとう)

紅葉が紅葉してる!
今の大島でこんなに真っ赤になっているなんて不思議


O氏の捕まえたアサギマダラ。ヒヨドリバナとまっていました。
マーキングして放蝶します。今回11頭捕獲、内5頭は再捕獲。1頭は再々捕獲でした。
3週間前の子もいて、あまり動いていない事が判りました。大島は住みやすいのかな?

サイドカーにも乗ってみましょう

ガイドのお仕事も頑張って
霧も無く今日は火口もバッチリ見えるよ

夜だって
仲間を誘って1年ぶりのオカヤドカリと対面
ああ 逃げないで!

夜光虫もみせたかったが、濡れた小石に月の光が反射してよく分からなくて残念!
今月の31日が満月ですから。(しま)
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アア溶岩雲

2012年08月26日 | ツアー
ここ3日間で出会った風景の数々です。

8月24日(金)お孫さんと山の自然が大好きなご夫婦との、のんびりツアー。

火山のあと、森を歩きました。

イタヤカエデの葉が赤く色づいていました。

もう葉を落とす準備でしょうか?
まだ夏真っ盛りですが…?

おお!見事な作品!

作者は誰でしょう?

おいしそうにキノコを食べるカタツムリ。

大好物ですものね。

生き物好きな皆さんと色々なものを観察しながら歩いていたら、アオダイショウまで出て来てくれました。素早くヘビをブロックして、私に写真を撮らせてくれようとするお孫さんです。

ありがとう~。
バッチリ撮れましたよ!

8月25日(土)古くからの知り合いの家族との、チョッピリ三原山。
火山灰斜面での、子どもたちの滑りっぷりが見事でした。

背中から滑ってます!
初めて見る体勢…転がり落ちてるみたいです。笑

「うわ~、大丈夫?」

心配する私の横で「大丈夫ですよ、あいつら野生児だから。都会の子じゃないから。」とお父さん。
全身火山灰だらけの子どもたちを平然と見守る両親、すごいです!

説明用に使わせてもらっている、火口から吹き上がる溶岩の写真に、降り積もった溶岩を配置する息子さん。

フムフム、噴火を表現してくれている訳ですね。
感覚で火山を理解していく子どもたちを見るのは楽しいです。

短い時間だったけれど、みんなで歩けて嬉しかったです。

また、歩きに来てね~。

8月26日(日)今日です。
とっても元気なお客様たちとの半日ツアーは、こんな天気でした。

トゲトゲ、ゴツゴツのアア溶岩の上に登った皆さんです。

25年前に火口からあふれて、三原山斜面を流れ下ったアア溶岩の上で、ハチジョウイタドリの花の季節が始まっていました。

今年も無数のタネを風に飛ばすんだろうな~。

空気をいっぱい含んだ溶岩の“軽さ”を体感中。


「指で持てるぞ~。」

全員が、素敵なノリです(笑)

「この風景、良い~。」by皆さん。


中が空洞になっている、三角形の塚の前で。
「いらっしゃいませ。どうぞお入りください。」

なあるほど。塚に開いた穴が玄関なんですね。

帰り道、ミヤマクワガタのメスが歩いているのを見つけました。
「かわいい!」と皆さん。

「ゴキブリと似ているのに、なんでクワガタだと大丈夫なんでしょう?」
これ、私も含む全員の疑問でした。(笑)

暑いけれども、元気に楽しく歩いた半日ツアー。午後から海に行ったお客様を宿にお送りする途中、雲に沈んだ夕日が雲の輪郭を赤く縁取っていました。

「うわ~、すごくキレイですよ!」という私の声かけに、
「あ!アア溶岩雲だ!」とお客様。

え?アア溶岩雲??

ほ、ほんとだ!
まさにゴツゴツ、トゲトゲの、アア溶岩の壁です。

なんて素敵な発想でしょう!
すごく嬉しくなって、海を回ってさらに写真を撮りました。

アア溶岩、崩れ始めました。
凹凸がはっきりして、ちょっと割れ目噴火の溶岩流に似てきた感じも…。

あれ?大変!
富士山が鳥のオバケに襲われてます!


お客様の感性も大島の自然も、本当にすごいです!

「参りました」の毎日です。

(カナ)
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ソリハシシギ

2012年08月25日 | 

水曜日の朝に旅する鳥がまたやって来ました。
ソリハシシギです。
名前の通りクチバシが反っているのがわかると思います。






2羽で息の合った羽繕いを見せてくれました。


1羽が座って眠り始めたと思ったら・・・


もう1羽もぐぅぐぅ~。

翌日にはもういませんでした。
ゆっくりできたかなー?

                     がんま
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温暖化・猛暑日・熱中症

2012年08月24日 | 


残暑お見舞い申し上げます
昨日の午前中に島の西側から見えた富士山です。少し涼しげに感じたもので。いかがでしょう。

暑い日が続きますねー。
長期予報で、9月中旬くらいまで暑い日が続きそうだとか。

この暑さ何とかしなくちゃですね。

先日TVニュースで、この夏に熱中症で緊急搬送された方が3万3千人を超え、
お亡くなりになられた方が100人を超えたと報じていましたもんね。

私が子どもの頃は、真夏日や猛暑日という言葉はなかったような。
「熱中症」ではなくて「熱射病」だったと思います。
当時、熱射病で倒れたりお亡くなりになる方がどのくらいいらしたのか?

「エネルギーの節約はまず電力から行わねばならない。
今の日本には無用と思われるような電力消費が多くある。
東京の街の夜の明るさは今の5分の1であっても、
街の品位と安全は保たれると思う。」と哲学者の梅原猛さんが東京新聞のエッセーに書いていらした。

同感です。
一昨日の新聞は、北極海の氷が、例年より早いペースで減少していると報じていました。
こういう事をもっと大きく取り上げて、対策を打ち出して行かなければ!!

地球温暖化が進み、猛暑日が増え、熱中症で大勢の方が亡くなられる現実。
「光害」でもあり、大島の都道の照明も5分の1で良いと思います(願)



道の真ん中にきれいなチョウが落ちていました。

最初は、止まっていると思って、
通り過ぎるつもりでしたが、近付いても羽を動かさないので、
拾い上げると死んでいました。

熱中症ではないと思います。
交通事故でしょうか?

羽化して間がないのか、とてもキレイです。
裏側はこんな具合↓。

↑キアゲハは、幼虫時代にセリ科の植物を食べて育つので、
セリ科のアシタバが特産品の大島では特に「害虫」ということですね。
他に、ミツバや人参の葉を食べるようです。

キアゲハによく似ているのが、こちら↓

ナミアゲハです↑。
羽化したばかりで、羽を乾かしています。

羽がまだ伸びきっていない状態↓

こちらのナミアゲハの幼虫時代は、カラタチやミカンの葉を食べて成長します。
この個体は、カラスザンショウの葉を食べて育ちました。

草刈りで、刈り取った葉に幼虫が付いていたのを見つけて、
しばらく同居してもらいました。


【今日のおまけ】
早朝の浜辺でかわいいオカヤドカリに出会いました。
小さくて若いのに、なかなかオシャレな家の住人です。

暑いこの時期は、海岸へ昼間行ったのでは出会えません。
温暖化が進み、大島が亜熱帯化・熱帯化すると、
オカヤドカリたちは住みやすくなるのかも知れません。


オカヤドカリには同居生活の話を持ちかけませんでした。
国の天然記念物なので撮影後その場へそっと置いてきました。

(なるせ)
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壁か~!

2012年08月23日 | ツアー
今日は久しぶりにスノーケリングのガイドで海に入りました。水の上に浮かびながら眺める、海と伊豆半島と空のそれぞれのブルー、最高でした!

山も雲ひとつない快晴だったようです。
三原山にガイドに行った嶋田によると「今年最高に暑かった。」そうです。

さて、今日は海と店番とで陸写真を撮っていないので、昨日のツアー風景を少し…。
昨日の空はこんなでした。


「雲が速い~!」お客様の声で空を見上げたら、薄い雲が猛スピードで流れて行くのが見えました。

「ほんとだ!走ってもぜったい追いつきませんね。」by私。

自分たちが歩いて来た道を見下ろせるのも、三原山登山の楽しみの一つです。
25年前の溶岩流の跡を見下ろして、一休み。

「あ!人が歩いてる。」「人、小さ~い!」「指でつまめそうだよね!」
…ということで、やってみました。

小さすぎて、うまくつまめませんでした。(笑)

黒と青と白と緑。

良い感じです!

「この眺めで写真を撮ろう。」
お父さんの提案に、子どもたちが“カルデラ壁”のまねをしてくれました。

今まで何度も同じ景色の中を歩いているのに、ここでみんなで壁をつくるという発想はありませんでした。そうか~、壁か~!(ひたすら感心)

お客様の発想に感心しながら歩く、真夏の三原山ツアー。
ススキの根元ではナンバンギセルが、鮮やかな紫の花を咲かせ始めました。

ここは、今見ている中で一番の大株です。
毎日つぼみが開いていくのが楽しみです。

ところで、ツアーとは全く関係がないのですが、久しぶりの再会が嬉しい夏の訪問者がありました。
朝、玄関に訪ねて来てくれたのは…

エダナナフシ君でした。
この手足を踏ん張って、めちゃくちゃ目立っている姿が笑えます。

確か数年前も夏の忙しい時に訪ねて来て、元気をくれたなぁ~。

ということで、引き続き“大島の夏”楽しんでます。

(カナ)

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コサギ

2012年08月22日 | 
海岸近くの水溜りに白いサギを見つけました。
月曜日のことです。
こういう白いサギを「シラサギ」だと思っている方もいますが、シラサギという種類の鳥はいません(以前のこのブログでもその説明はありましたね)


ナギだったので水面が鏡のように真っ白な体を映しています。
ありふれた鳥ですが大島では春と秋に少数が見られる程度です。


コサギの特徴である趾(あしゆび)の黄色が見えました。


岩の上でちょっと休憩。
そこにいるだけで涼しげな姿・・・まったくもって暑い夏に清涼感アリアリの美しい佇まいです。


すぐにまた食べ物探しです。


旅の途中なのでしょう、翌日にはもう姿はありませんでした。
無事に目的地まで行くことができますように。

                           がんま
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