グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

恐るべし・・・。

2015年03月31日 | ツアー
日が経ってしまいましたが先週のツアー報告です。

一昨日のブログで紹介が有りましたが、先週土曜日“第11回伊豆大島ウルトラマラソン”が開催されました。
年を追うごとに人気が高まり、今年は100キロ、85キロ、42,195キロ合わせて1,000名超の申し込みが有ったとの事です。

100キロと58キロは、日の出より30分ほど早い朝5:00スタート。
その為、参加者の方達は前日から大島に入られています。

そして、この100キロコースに参加される方の中に、毎年、前日三原山トレッキングを申し込まれるお客様が居ます。
こちらも年を追うごとにメンバーが増え、今回は8名のグループで来て下さいました。

私がガイドをするのは3度目ですが、私の前に“Shimada”も“Nisitani”も案内をしています。 
実は5年連続の三原山トレッキングなのです。

さすがに5度目ともなると、主なコースは殆ど歩いています。

そこで考えたのがこのルート(緑の部分)

             (伊豆大島ジオパーク公式サイトより)

しかし、大会受付に間に合わせる為4時までに元町港に行かなければなりません。
休憩を含めて4時間で歩き切れるか?内心ドキドキのスタートでした。


それにしても抜けるような青空、富士山や南アルプスもしっかり見えています。


安永時代に流れ出た溶岩の所では~~~・・・。

「神聖な御山で何するんだ~!」と怒られそうなポーズですが
余りにも見事な造形に、ついお願いしてしまったのは私です。<(_ _)>
Hさん、笑顔でリクエストに応えてくれてありがとうございました。

健脚揃いのご一行様、アッ!という間に三原神社のお参りまで済ませてしまいました。

よく見ると、富士山もヘルメットを被っています。(笑)

それぞれに椅子になる溶岩を探して、ランチタイムです。

皆さん手にしているのは、大好評の”島島弁当”(余りの空腹に、写真を撮るのを忘れてしまいました。)

何と!この方達、港に着くなり待合所前でも”島島弁当”を召し上がっていました。
余程、昨年食べた味が忘れられなかったのでしょうね。 ありがとうございます。

メンバーの中に、岩手(間違っていたらごめんなさい)からお越しの方がいらっしゃいました。
以前住んでいた所は”金沢”との事。 当然、どちらからも富士山は見えません。
大島から見える富士山に、とても感動しておられました。

そして、皆さんから大きな歓声が上がったのはこの景色・・・。

 
海に浮かぶ幻想的な島々です。 
この画面には写っていませんが、右奥には三宅島や御蔵島まで見えていました。


富士山をバックに・・・ではなく、火口をバックに記念撮影。


この方、何処に寝転んでいるのでしょう?

此処では、「ヘルメットがいいね~」と何故か盛り上がっていました。(笑)

軽やかに斜面を下ります。


此処でも富士山


私の好きな白石山の麓?本当に大きな岩の塊といった感じで、近付くと凄い迫力です。


ツアーも終盤に差し掛かり、絶景ポイントに到着しました。今回のツアーの目玉です。
「わっ!すげ~~~!!!」と皆さんが口々に叫びます。


一周道路から同じ場所を見てみると・・・。

”アカダレ”の名の通り、本当に赤いですね~。

ラストスパートが掛かりました。


翌日100キロコースを走る事を考えると、「えっ!」と思われるような行程だった筈なのですが
皆さん、意気揚々と歩いています。

今日のルートもこの方達にとっては、丁度良いウオーミングアップに過ぎなかったのかも知れませんね。


最高のお天気と、とても明るくパワフルな皆さんと歩く事ができ
仕事を忘れ、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。 今年もありがとうございました。

この場を借りて、100キロコース全員完走おめでとうございま~す。
又来年もお会いしましょうね~。  m(__)m 柳場
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秘境?ネジの洞窟

2015年03月30日 | 火山・ジオパーク
今日誘っていただいた“ネジの洞窟”
いつも遠くから眺めていたのですが、なかなか行けない処



ここまで来たのは初めて途中大変でした


満潮時は注意しないと潮を被る可能性大


右は黒崎 そこを廻れば筆島が見えます(でも行けない)


どの様にできたのでしょう

ジオ好きな人たちなので




何故か十字の岩脈?


興味わきますね


触ると取れてしまいました(一応戻しておきました)


パリパリの岩脈


何故か同間隔に入る斜め線

他ガヤガヤ ワイワイと時間を忘れて楽しい大島観察をしてきました

私としてはロープ4~5mの上降で本日最大の冒険でした
冒険者たち

そのほかに特別参加

帰りに道現われた子リス(木から落ちたようでした)


花ざかりのキブシ


夜桜一枝

大島の草木が芽生えてウキウキしている私です(しま)
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伊豆大島ウルトラランニング

2015年03月29日 | 火山・ジオパーク
昨日、表題のマラソン大会が行われました。
(大会の詳細はこちらhttp://ohshima-ultra.com/?page_id=5

100km、58km、42.195kmの3つのコースあわせて、1000人の申し込みがあり、実際には900名位がマラソンに参加したようです。

朝5時スタートは、100kmコースの1週目と58kmコース。

海岸沿いの『サンセットパームライン』を往復した後、ほぼ島を1周しながら三原山に登るコース。100kmの部は、このコースを走り終わった後、48.195kmのコースをもう1周します。

毎年マラソン前日にツアーに参加してくれるHさんチームは、全員このコース。

全然疲れていなさそうな笑顔がスゴイです。

そして、朝9時スタートは42.195kmのフルマラソン。

こちらは大島一周道路をグルリと一周。

一昨日私がガイドを担当した方達は、皆さんこのコース。
11km地点の大島公園で待っていたら・・・南アルプスジオパークのFさんが登場しました!


ゼッケンには「ジオパーク」の文字が3つも!


伊豆大島は、エイドと呼ばれる場所での食べ物が充実しているとのことで、長丁場でも食べ物を持って走る必要はないようです。


一昨日のツアー参加のKさんも、島海苔入りおかゆを食べ・・・


家族、友人に見送られ、再び出発。

頑張ってください!

仮装して走る人は少なかったけれど、中には・・・

走りにくそう・・・。

おお~!椿マン!?


午後からは、選手が帰ってくる会場へ。


ジオパークブースで、伊豆大島ジオパークのDVDを流したりパンフや缶バッチを配りました。


会話、弾んでます!


メインスタッフの方々は、夜中3時半から働いているそうで・・・お疲れ様です。


お土産や、おやつ、汁物のコーナーもありました。


ジオ研会長のS氏も大島牛乳の帽子(?)をかぶって奮闘中。


Fさんも・・・


Kさんも無事完走!


拍手~。


そして私が陸のガイドを始めた頃、ガイドを手伝っていてくれたKさんとも再会。

7年前のチームに戻ったようで、嬉しかったです。
(ちなみに彼女は58kmの部の9位だったとのこと!)

私は18時頃に会場を出て南部に向かいましたが、まだ何人も、走ったり歩いたりしながらゴールを目指していました。ほとんどが100kmに挑戦した人たちでした。朝5時にスタートして13時間以上がんばり続けているなんて、本当にスゴイです。

火山が作った凹凸だらけ、坂道だらけの伊豆大島ウルトラマラソン。
皆さん、本当にお疲れ様でした!

(カナ)

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ホオジロとコジュケイ

2015年03月28日 | 
今朝のホオジロ君。

元気よくさえずっています!と言いたいところですが「チチッ、チチッ」と地鳴きをしていました。
このオス1羽だけかと思っていたら、


近くにちゃんと奥さんがいました。
今の時期に2羽でいればペアで間違いないでしょう。


そしてコジュケイ。

なんだか1羽でボンヤリしていたので車でジリジリ近付いたらこんなにアップで撮れました。

引きの画像。

このあと車で轢きそうになるくらいまで近付いて「あれ?なんか様子が変だな・・・体調悪いのかな?」と思った途端、ハッと我に返ってあわてて藪に逃げていきました。
コジュケイにもこんなボンヤリさんがいるんですね。


マイマイカブリにも出会いました。

今朝、まさに土の中から出てきました!ってな感じの汚れ具合です。
相変わらず忙しそうに歩いてました。

                               がんま
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青空と、富士山と、笑顔!

2015年03月27日 | ツアー
今日は、修学旅行下見の先生達、大島生まれの茶道の先生Kさんとお友達、南アルプスジオパーク事務局のFさん、という混合チームでフルコースを歩きました。

雲ひとつない青空でした。

我々を見下ろすカラスに見送られてツアーに出発。

溶岩の下の芽生えは、ますます増え・・・


『青空に向かう坂』では、明日のフルマラソンに参加するFさんが「走りたい~。」と、軽やかな足取りで走り出し、あっという間に点のように・・・


続いて、やはり明日フルマラソンに参加する、Kさんのお友達も走り出しました!

歩いても息が切れる急坂を、走って登るとは・・・スゴイです!

そして・・・春だというのに霞むこともなく、富士山や南アルプスがクッキリ見えていました!
まぶしいほどの白い富士山が今日はとりわけ大きく感じ、様々な場所で写真を撮りました。

『南アルプスジオパークのFさんが、南アルプスを手に乗せる』の図。


カシャンバと富士山!

島出身のKさんが、サルトリイバラの葉でくるんだ大島の草餅「カシャンバ」を、買ってきてくれました。(ごちそうさまでした!)

28年前の割れ目噴火で積もった山の斜面と富士山。

「降り積もった物が、崩れることなく安定を保つ角度は共通なんですよね。」という話をしながら、この景色を眺めました。

ゴツゴツ溶岩と富士山。


外輪山の縁に浮かぶ富士山。


南の海に浮かぶ伊豆諸島は、少し霞んで幻想的な雰囲気でしたが・・・

富士山は本当に、まぶしい白でした。

そして、“太陽の光”が照らす、森の景色もステキでした。
キラキラの葉っぱたち。


今、本当に美しい“コケの胞子嚢”


風は途中から強くなったけれど・・・


最高の気分!

混合チームの雰囲気も、和やかで楽しかったです。

「この椅子、最高ですよ!」と、とても気持ちよさそうな先生。


自給自足をしながら国際協力田米運動に支援米を発送しているというKさん友人のKさん(マラソンランナー)が、ご自身の活動を楽しく語ってくれました。


皆さんの笑顔が、い~い感じでした。


最後は、全員で崖崩れを観察。

Fさんが、崖の上の方で咲いているスミレの花を見つけてくれました!

荒々しく崩れた崖に、小さなスミレの花が堂々と咲いている姿に、みんなで見とれました。

今日も、とっても楽しかったです。
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

明日のマラソン、応援に行きますね~。
頑張ってください。
そして・・・楽しく走ってください~。

(カナ)
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今日の1日

2015年03月26日 | ツアー
以前、とある事業でご一緒した東大海洋技術環境学のY先生から連絡をもらいました。
「海中ロボットの説明をしたい」とのことで、今朝、泉津港で待ち合わせたところ・・・

ロボットの話の前に、海洋深層水の採水施設を見せてもらえることになりました!
(伊豆大島には、東大の海洋深層水の採水施設があります。詳しくはこちらをご覧ください。)
http://www.ut-biofuel.com/water.html

港の桟橋に設置してある、金属製(?)の箱(?)の蓋を開けると・・・

地中に続く細いはしごが、何段階かに分けて設置されていました!
底は水面よりもずっと深いので、ちょっと驚きました。

はしごを使って一番下まで降りると、いくつかの計器と丈夫そうなバルブが設置されていて・・・


バルブをひねると、少し生暖かい水が出てきました。

水深530mまでパイプをのばし、水を取っているとのこと。
深層水は表層の海水より5~10倍、栄養塩が多いのだそうです。

見学を終え、地上へ・・・

この後、水中ロボットの映像を、みせてもらいました。

ロボット操作は簡単で、5分ぐらいで出来るようになると、潜れない時期でも水中の世界を楽しむことができるそうです。

港の対岸には綺麗な柱状節理が、いっぱい残っていますが・・・

あの下を、水中ロボットで見られたら楽しそうです!

続いて昼前からは、修学旅行の下見の先生方を案内しました。
旅行のテーマは「歴史」と・・・


「火山」のようです。


時間節約のため、お弁当も野外で。


数日前より桜株の花数が増えてきました。


ウラジロも葉を開き始めました。

グルグルしている目玉のような新葉が、可愛かったです!

こんな看板もあちらこちらで見かけました。

明後日に開催されるウルトラマラソン。

明日はマラソンに参加される方達と歩いて来ます~。

(カナ)

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狙う

2015年03月25日 | 













今朝の海岸でクロサギが狩りをしていました。
車の中から撮影していたので警戒されませんでした。
しかしこの場では獲物は獲れず。

少し離れた場所に移動してなにか小魚を捕まえました(・・・それは撮れず)


富士山はそこそこ綺麗に見えました。


                                がんま
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大島第二中学校ジオ学習

2015年03月24日 | 火山・ジオパーク
本日午後、町立第二中学校1年生19名の理科校外学習に、ガイドとして参加しました。

2年前とほぼ同じクイズから、1枚だけ写真を差し替えて全員に配布。

1552年(?)噴火で流れた溶岩に沿って、謎解きを楽しむことにしました。

最初の訪問地は桜株。

「なぜ樹齢800年の木が、約460年の溶岩流上に生えているのか?」
この不思議な出来事に生徒さん達からは・・・

「何かの原因で、ここだけ避けて溶岩流が流れた!」
「根っこが焼け残って再生した!」
「回りの木が溶岩を止めた!」などなど、次々に回答が飛び出します。
活発だなぁ~(感心)

続いて『石の反り橋』にいくために森へ。


みんな、この場所は初めてだったようで、森の中に突然現れる溶岩アーチを見て「すげー」という声もチラホラ。

で「森の中に溶岩アーチ?どうやってできた?」の質問には・・・

「土の上に溶岩が流れ、土が雨でけずられた。」
「別の溶岩が溶かした。」などなど、ここでも次々に誰かが答えていました。

溶岩のアーチの近くにある、なにやら石が積んである凹み。
「コレはなに?」の質問に対しても・・・

「防空壕!」「井戸!」「トイレ!」「火山岩が飛んできてどかんと穴を開けた!」「噴火口!」途切れることなく、返答がありました。(実はここは炭焼き窯の跡です)

「石が並んでいるから人工的なものみたいだね。この前の研究発表で、発表されていたぞ」などY先生は生徒さんとの受け答えの中で、皆を引きつけて答えに導いていきます。

2年前と同様、Y先生の語りの上手さに聞き惚れました。

生徒さん達も真剣に聞いて、一生懸命考えていました。

森の中でのジオ学習、本当にステキでした。

さて、最後の訪問先は『笠松』
クイズは・・・

かなり難易度の高い質問だと思うのですが、ここでも・・・

「風に削られて溶岩が飛んできて積もった!」
「溶岩が流れてくるときに固まってごろごろになった!」
「空中で石がぶつかって、積もった!」
「地震で崩れて波で削られた!」
「海で冷えて固まった!」

中には火山専門家の意見と、かなり近いものもありました。(素晴らしい!)

そして最後に、それぞれが自由に「面白いもの」を探しました。


見つかったものは、黒い溶岩の一面だけが、茶色い絵の具を塗ったような岩や・・・


「これでサッカーやったら足が強くなるね。」と話題になった(?)まん丸溶岩。


溶岩のヘリに座って観察していた男子と先生からは「ここはなんで上がガラガラなのに、中は固そうな石なのですか?」と質問がありました。質問を聞いて初めて、この場所に溶岩流の綺麗な断面が出ているのがわかりました。

その時には写真を撮る時間がなかったので、解散後に行き直して、断面の写真を撮ってきたのがこれです。

空気と地面で冷やされて固まった岩が、熱い溶岩で引っ張られてガラガラ崩れ、中身はゆっくり冷えて堅くなったのがよくわかる風景・・・なのですが、手前の植物でよく見えないですね(^_^;

さらに「ここだけ植物がほとんど生えていないのはなぜですか?」の質問もありました。確かに、何も植物が生えていない場所と、緑の場所がハッキリ分かれています。

ううむ~、なぜでしょう?

周囲を見るに、波のかかる場所かどうか?のような気もしますがどうでしょう?



実際にどうなのかは、海が大荒れの時に、ここに来て観察してみないとわからないかも・・・。

・・・ということで「?」がいっぱいのジオ学習でしたが、みんなが真剣に考えて、様々な答えを探してくれたのが嬉しかったです。

目の前の景色から不思議を見つけられる、様々な方向から答えを探せる中学1年生達。
みんなの成長が、楽しみです!


(カナ)

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風の贈り物

2015年03月23日 | 
今日も強風が吹いていました
そんな風の中何か見つけ 拾った物は?
カマキリの卵塊でした。まだ、卵たちは生きているようです 多分

どこに付いていたのでしょうか?多分2本の木か棒状の物


きちんと並んだ段々 何か役割がありそうですね

こちらは上でしょうか?それとも下?

この穴は?

木に付く物探しました 


これは去年の物。中の子は孵化した残骸です。先ほどの段々も残っています

こんな残骸も残っているのに!何で先のは落ちていたのだろう…

半分に割ってしまいました  さすがに今ある物は割れませんが(興味は深々)


クローバルの事務所脇に3つも生んでありました。生まれたら生存競争激しそう
兄弟で食うか食われるか自然は過酷ですね。3つは生みすぎ 3匹で生んだの?
いつ生まれてくるのでしょうか?(しま)
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少しずつ春が!

2015年03月22日 | ツアー
週末2日間のツアー報告です。

昨日は、地理の先生方の研修ツアー。
歩き始めてすぐ、ひからびたヒキガエルの卵を発見しました!

このような黒い紐状になったものは見たことがないそうです。

そうか・・・若い火山島である伊豆大島のヒキガエルたちは、水たまりが少ないから、水が干上がる場所に卵を産んでしまうけれど、本土のカエルはちゃんと池に産むのかも?

昨日は、雨雲はかからない予報だったのですが、歩きはじめから小雨が降り続けました。
装備も全員が完全なわけではなかったので、山に登る前に雨宿り・・・


元気をつけるために、避難壕の中で牛乳せんべいを食べていたら・・・

雨があがってきました!

この後も少しは雨に降られたものの、火口一周コースに着く頃には・・・

雲の合間から光が!

ハチジョウイタドリの赤い新芽が、地面から顔をだし・・・


お客様が「マリモみたいだ!」と表現されていたコケも、寒いときよりずっと生き生きしてきたような気がします。


「ここマリモがいっぱいだ!」とマリモ風コケ(?)の群生地も発見されていました。


茶色かった低木林の色が、うっすら黄緑色に染まり「毎日春本番に近づいてくるなぁ。」としみじみ感じた日でした。


そして今日は・・・
M大学付属M高校・中学校の生物部の皆さんの8時間ツアーでした。

歩き始めてすぐ、昨日よりもさらに大量のヒキガエルの卵を見つけました。


「あ、ここにいっぱいある!」と、コンクリートの囲いの中にも卵を発見!


先生が解説してくれて「生物部合宿」らしい風景でした。


ハチジョウイタドリの赤い新芽の横に、小さな緑色の双葉がひっそり伸びていました。

赤い芽は地中に残った根から、小さな緑色はタネからの芽生えです。

久しぶりに、溶岩フォトフレームで写真を撮り・・・


コース上の一番高いところで記念撮影。


裏砂漠で飛び・・・


裏砂漠で走り・・・


樹海を歩き・・・

(コケの胞子嚢が綺麗でした!)

“桜株”に樹海とはまた違う、森の様子を見に行きました。

写真ではわかりませんが、桜が3つ、白い花を開いていました!

この後、地層の前で地層になって(?)海岸や元町溶岩流の植物や風景を観察して1日が終わりました。

歩きながら、先月おそわった「大島のトカゲは30万年前には祖先が生きていて、火山も今と違う形だった」という話をしたら、学生さんから「生き物は、大地と繋がっているんですね!」という意味合いの言葉が聞けて、とても嬉しかったです。

少しずつ進んで行く春が楽しい、2日間でした!

(カナ)
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