グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

都立大島高校・防災研修会

2017年12月31日 | 火山・ジオパーク
2017年、最後の日となりました。

1年間ツアーやジオパーク活動で様々な人と出会い、たくさんの楽しい発見がありました。
今年出会った皆様に、心から感謝申し上げます。

さて、今年最後のブログは、12月20日(水) 都立大島高校で行われた防災研修会の報告です。

この研修会は高校と伊豆大島ジオパーク推進委員会共催で、私は「世話役」の一人として参加しました。(世話役はジオパーク推進委員会事務局のほか、気象庁、大島町役場職員、ジオガイド、ジオパーク研究会会員、大島高校教員から13名が担当しました)

都立大島高校の1〜3年生まで 約130名(当日欠席あり正確な数は不明)が、全学年混ざった10名ずつのグループに分かれ、課題について話し合う「災害対応ゲーム」です。

世話役が課題を読み上げ、生徒さんがYes と No のカードで意思表示。
Yes または No を実行した場合に各々どのような問題点が考えら れるのか、どのようにしたらその問題点が解決するのか、意見交換を行いました。

課題は15個用意されていましたが、私のチームはその中の5つの課題について話し合いました。高校生たちは考えて発言してくれたものの中から、記憶に残っているものをだけ書き出してみます。

課題1 あなたは海辺に住む高校生です
あなたは津波被害の可能性がある地域に住んでいます。今、地震が起こったため、 すぐに高台へ避難しようと思いましたが、近所で一人暮らしをしている足の悪いおば あさんのことが気になります。まずは、おばあさんの様子を見に行く?

「見に行く」が8名で「見に行かない」が2名でした。
見に行く理由としては「ひとりでも多くの命を助けたい」「助けないのと後から後悔する」「たとえ死んでも、そのほうがかっこよい」
「どんな場所に住んでいるかの状況による(高台の近くかなど)」という意見もありました。
見に行かない理由としては「自分の命が大事」「2次災害を防ぐ」など。


課題2 あなたは土砂災害警戒区域に家族で住んでいます
あなた、母親(65 歳)、妻、小学生の子ども 2 人の 5 人家族です。大型台風が接近 中のため防災無線で避難勧告が呼び掛けられていましたが、あなたたちは「まだ大 丈夫だろう」と自宅に残っていました。しかし、暴風雨はさらにひどくなり、停電が発 生。現在は深夜 0 時です。あなたは今からでも家族を連れて避難所に避難する?


「避難する」が1人だったのに対し「自宅にとどまる」が9人でした。
「寝ているので絶対に起きない」という生徒さんが数人いました(熟睡できて羨ましい!)
自宅にとどまる理由としては「逃げた方があぶない」が圧倒的多数。土砂災害のレッドゾーン住んでいる生徒さんもいて「大雨の時は近所の家に避難する」と言っていました。
「停電でも使えるラジオを準備したり、水を確保したりする必要があるのでは?」「家の中でも2階や山側じゃないところに逃げる」などの意見も出ました。


課題3 あなたは自主防災組織の班長です
外出中に地域で広域土砂災害が起きました。自分の家族の安否や自宅の様子が 大変気になりますが、地域住民の安否確認や避難支援など、地域の自主防災活動 を行うことも必要です。あなたは自主防災組織の班長としての仕事を優先する?


全員が「仕事優先」を選択しました!
高校生たちに「仕事への責任感」育っていることに感心しながらも「でも家族は心配じゃないの?」と聞いてみたました。
「家族は逃げているだろうから」と生徒さん。
さらに「本当に会えるかな?」と聞いて見たところ「事前に打ち合わせ、避難場所を決めておく」「日頃から地域交流を増やしておけば、家族を見た人が教えてくれる」「いなくなる時には所在がわかるサインをのこす」などなど、
素敵な意見が出ていました。


課題4あなたは避難所の食事係です
災害発生から数時間。避難所には 3,000 人が避難しているとの確かな情報が得ら れました。現時点で確保できた食糧は 2,000 食以降の食糧配給の見通しは今のと ころありません。あなたはこの 2,000 食を配る?


「配る」が「配らない」より若干多かったとおもいます(ややおぼろげ)
「配るならどう配るか?」については「半分ずつ食べる」「子供達がぐずるので、小さい子お年寄りから与える」「若者はがまんする」などなど
「配らない」を選択した生徒さんからは「次の見通しがわかるまで待ち、平等に配る」「クレームが出たら、今の状況を話し理解してもらう」などが出ていました。


課題5 あなたは被災者住民です
大きな地震が発生して停電・断水が起こり、余震も不安のため、避難所(小学校体 育館)に避難しなければなりません。しかし、あなたの家には家族同然の飼い犬「モ モ」がいます。一緒に避難所に連れて行く?

「連れて行く」と「連れて行かない」が半々にわかれました。
連れて行く生徒さんの意見
「家族だから」「犬の場所決めては?」
連れて行かない生徒さんの意見
「犬は離しておけば生きていける」「他の人の迷惑(鳴き声、噛むなど)」
「日頃のしつけが大事」など。

最後に13のチームから発表があって、ゲームを終了しました。

最後に、ジオパーク推進委員会事務局からのメッセージ

「一度でも考えて見ること」本当に大切ですよね。

噴火、津波、暴風雨、土砂崩れなど、様々な災害がおこる可能性のある伊豆大島で暮らす私たち…

高校生だけでなく、大人も一緒に考え続けていかないとなぁ…と、そんなことを感じた研修会でした。

来年も生きている火山を歩いて楽しみながら、この島で幸せに生きる術を、考え続けていきたいです。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください!

(かな)
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マガモにだって大興奮!

2017年12月30日 | 
鹿児島シリーズ、これで最後です。
ツルたちがいた田んぼのすぐ脇に小さな池があって、そこにマガモがたくさんいるのを見つけました(カルガモも何羽かいます)




大島では1羽見つけただけでも大騒ぎなのに(私だけ)こんなにたくさんのマガモを1度に見ることができてとても嬉しかったです。


カモたちは時折飛び立っては上空を旋回しました。





このときって結構鳴くんですね。
ガァガァ言ってました。
それと風を切るときの羽音。
聴き慣れた人ならなんとも思わないのでしょうが、私にはとても不思議に思えました。

がんま
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歩きおさめは風の吹く日でした

2017年12月29日 | ツアー
年の瀬も迫ってきましたね。

今年最後に私がご案内したお客様は、26日、大阪から来た元気なカップル。
ほんとに日常会話がボケとツッコミでできてる!(笑)

安永の溶岩地帯では、
ウィスキーボンボン状態(外はパリッと中はとろーり)の溶岩に、噴石が降ってきてクリーンヒット!
パかっと割れて中身が出た、という仮説を立ててくれました。

色々溶岩の気持ちになって身振り手振りで表現してくれました。


しかし予報から風が強い事が予想されていたのですが、やっぱり常にそこそこの風は吹いてます。
ここから行きますか?一応聞きながら進みますが、全然大丈夫!と余裕な感じ。
寒さ対策もばっちり、服装もこなれているので聞いてみたところ、
男性は富士山にも有珠山にも!ほかにも色々な山に登ったことがあるそうです。

自分のカメラでは写真をあまり撮りませんでしたが、
カルデラから登る途中、外輪山の奥に伊豆半島そして富士山がレイヤー状に折り重なって見える風景も美しかったし、
海が太陽に照らされてキラキラ光り、先の島々が光の上に浮かんでるような幻想的な風景も見ることができました。
火孔もばっちり見えて。

と、ここまでは余裕だったのですが、
剣が峰に向かう上り坂で、火孔側から吹くとんでもない風に遭いました。

行くしかない!とロープを片時も放さず前に進むのですが、思わず伏せるような風がたまに吹くところを何とか進みました。

後半は余裕が出てきたので風の隙を見てパシャリ。あ、指が入ってる^_^;


去年の初冬からこの仕事をさせていただいて、今まで風が強い日もありましたが、
私にとっても今までで1番の風だったと感じました。
無事でよかったです。
そして3人とも人生で経験したことのない風は、ちょっと感動的でした。

女性は、「なんかいい経験した!自然ってこういう事やね。これからは風が吹いてもあの時の風に比べたらと思ったら全然いけるわ。」
と言っていました。
私も、同感です。

今年一年、今までの人生でかつてない回数山に登り、四季折々の大自然を身体で味わわせてもらい、
山に少しだけ強くしてもらった気がします。

この機会を作ってくださったGLOBALに感謝、
お客様に、ともにいい時間を過ごしてくださったことに感謝、
三原山様、伊豆大島様、地球様に、感謝でいっぱいです。
来年もよろしくお願いいたします(あい)
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恐怖の強風!

2017年12月28日 | ツアー
昨日、子供時代を2年間大島で過ごしたというSさん(ご主人)ご夫婦と
三原山をご一緒させて頂きました。

当時、お父様は”泉津中学校で理科の先生”をなさっていたとの事
子供時代に過ごした大島が懐かしく、ツアーを申し込んで下さった様です。
さて、希望は “お鉢を回るフルコース”  

ところが・・・ 風が半端なく強い!

山頂駐車場から見下ろす元町港は波で真っ白!


新火口から出ている噴気は、上に昇らず渦を巻いています。


どうみても“お鉢回り”は無理そうと言う訳で、急遽“半日コース”+“樹海”に変更。
更に、強風の中“表砂漠”に向かう斜面を下るのは避け、いつもの逆回りをする事に。


港区で“自然観察指導員”をなさっている御主人、植物に興味津々です。
特に、この時期目を引くのは鮮やかな実(種?)


赤(アズマノイバラ)

黒(オオバヤシャブシ)割れた殻?からこんな種が・・・

黄(シマヘクソカズラ)

オレンジ(ツルマサキ)オレンジと黄色って判断が難しいですが・・・

銀色に輝くモシャモシャの(センニンソウ)ここにも黒い実が・・・

今年は特に目立つ“サンキライ”


じつに色も形も様々、面白いです。

途中奥様が”鳥の巣”を発見!しました。

小ぶりの巣なので”メジロ”かなと思うのですが・・・きっとGさんなら判る筈!

歩き始めて30分!”幻の湖”が見えてきました。 アレッ!いつになく光ってる?


なんと!表面が凍っていました。 


10日程前には、三原も初冠雪したほどなので無理もないですね。


強風の中、火口目指して斜面を登ります。


「痛い!痛い!」 風で飛ばされた砂粒がバシバシ顔に当たります。
こんな時、マスクは必需品ですね。目出し帽も有ると良いかも知れません。

突然吹き出す風に何度か足を取られながら、ようやく火口展望台に到着!


「アレ!なんか変?」いつも噴気が立ち昇る”剣が峰”から全然出ていません。
風で流されてる訳でもないようです。 こんな状態は初めて見ました。

遊歩道を降りていくと、壁面には何本もの”ツララ”が下がっています。


中には、鍾乳洞で見られる”石筍”(せきじゅん)の様なものも有ります。
東京で”ツララ”が見られる場所って中々無いのでは?

さて最後は、リクエストを頂いていた”樹海”へ・・・

此処は風も当たらず、木漏れ日がとても良い雰囲気を醸し出していました。

私の好きな”溶岩の小径”では、厳しい環境の中、逞しく生きる植物達にパワーを貰い、

岩肌を覆う綺麗な苔に癒され、無事ツアーを締めくくりました。

お話しを聞くと、色々な所へ旅行をなさっているとの事でしたが
「何も遠い所まで行かなくたってこんな凄い所が有るんだね~」との言葉が嬉しかったです。
今回、強風と時間の都合で”裏砂漠”へは行けませんでしたが、是非また遊びにいらして下さい。
お待ちしております。 ありがとうございました。
                          By GIBA

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アトリ!アトリ!!アトリ!!!

2017年12月27日 | 
16日に鹿児島に行ったとき、移動中の車の中から見つけました。
刈取りの終わった田んぼにたくさんの鳥がいるのが見えて、スズメかと思ったいたら飛んだ時の色が違う!
アトリだ!!
と直感し、Uターンして撮影しました。




こんなにたくさんのアトリを一度に見るのは初めてです。







落穂か二番穂を食べているのでしょう。
小雨の降る中、夢中でシャッターを切りました。


突然、なにかに驚いて飛び立ちました。







このときの私のカメラではレンズが長すぎて飛び立った群れの全体像をとらえることができませんでした。
とにかくたくさん!!







飛んだアトリたちは田んぼの脇の電線に集まりました。
ここで休憩しているようです。



とても画面に収まりきりません。
まだまだたくさんいました。
アトリが大群になることは知っていましたがまさかこんなにたくさんだとは。
もっとたくさん集まることもあるのかもしれません。
予想外の遭遇に大興奮のひとときでした。

がんま
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次の噴火を考える研究集会に行ってきました

2017年12月26日 | 火山・ジオパーク
「伊豆大島、三宅島の次回の噴火を考える」と題した研究集会が、25日と26日に東大地震研究所で開催されたので行ってきました。チラシの上の部分だけを貼り付けました。プログラムを細かく知りたい人は、以下のリンクからご覧ください。
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2017/12/b553cf6e9fef5c8f7581c94083c8ecdd.pdf


駅から10分たらずのはずの東大地震研究所に、迷い迷って40分かけて到着。

山の中のガイドは大丈夫なのですが、都会は苦手です。
地震研の入口には、石で作った地震計の模型??がありました。

会場は古い方の2号館。外の壁は、がっちり耐震補強されていました。


会場に着いたら、参加者で席がほぼ埋まっていてびっくりしました。あとで聞いたら110人もの方が集まったそうです

(これは終わって帰る前に撮った写真です)

発表を聞いていて驚いたのは、例えば噴火の時の火山性微動が毎回少しずつ違うという事実でした。1986年の三原山の噴火では、山頂からの噴火時は連続的だったけど、割れ目噴火に移行したら断続的だったとか…。

86年の噴火の前から、三原山の山頂の南側で磁力の変化を調査していたそうですが、噴火の5年前から磁力が減ってきて、噴火してしばらくたってから元に戻ってきたそうです。マグマの上昇などで地下の温度が上がると岩石が磁力を失うそうで、それを調べているのです。(これは気象庁の大島の資料)
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/05m10/100_05m10memo.pdf
幸い、いまはまだ減ってきていないそうですが、だから“これから5年間は大丈夫”なのではなく、変化が一気に来るとそのほうが怖いそうです。

重力を測っていたり、磁気を測ったり、火山ガスを測っていたりする人たちが、それぞれ専門にいるのも驚きでした。CO2などのガスを測ることで、何が起こっているかが分かるようですが、火山ガスの研究をする人が少ないことも課題とされていました。

噴火シナリオが86年に偏りすぎで、カルデラを作った大きな噴火(専門家は「S2」といいます)の前後に、どんなことが起きていたかも整理しないといけないという議論もありました。
次の噴火は、ゆっくりマグマが上がってくるのか、ドンと上がってくるのか、二つのパターンのどちらになるかは分からないとかとも言われていました。まだナゾが多いんですね。一方で、研究者同士で「すっきりした」というようなコメントが聞かれたのも印象的でした。

この研究集会は、東大地震研究所や各地の大学、気象庁、防災科学技術研究所などが、組織を超えた協力ができるようにするため、行われたそうです。来年度の夏には、伊豆大島で若い研究者たちによる緊急共同観測の計画もあるようで、楽しみです。

伊豆大島からは、私を含めて5人が参加していて、最後に伊豆大島ジオパークが、研究者と地元をつなぐ窓口になることも紹介されました。

(かな)
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大島のハレの日

2017年12月25日 | 歴史・文化
こんな道祖神を見つけました

昭和初期の元町地区の嫁入のものだそうです

新郎は紋の付いた羽織(袴は無し)新婦はソーメン絞りの被り物(特別な時の被り物)、前垂れ、袢纏 花嫁道具に無くてはならない水桶(写真の右下にある物)。これから水くみの毎日(多分今までもやって来たのだろうけれど)
 
娘の髪の結い方から大人の髪の結い方になる(サイソク髷からインボンジリ髷へ)これもいつの時点で変わるのかが不明(結婚が決まった時か嫁いだ時か?)

足入れ婚(嫁になる前に婚家の見習いをする)なる風習が有ったり、嫁になるとすぐにその
家の女主となり家の切り盛りをする。
お父さんお母さんは隣の“いんきょ”に移る(兄弟も)このいんきょは別棟であるがとても狭いので兄弟が多いところはどうしたのか気になる所、当然独立した兄弟も居るようですが。ヨーロッパではスープの冷めない距離と言いますがまさしくすぐ隣で別棟にあるトイレより近いのではないかと思います。一応、郷土資料館の古民家の距離で考えてみています。郷土資料館の古民家は元町に有った住居移築してあり当時一般的なものと聞いています
今ではさすがに隠居はしませんし若夫婦は新居を建てたりして独立するのは都会と同じです。

大島は集落ごとに違う風習を持っていたりしますので他の地区の話も聞いてみたいと思います(しま)
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様々な景色中で

2017年12月24日 | ツアー
昨日、大島の小学校で科学実験のボランティアする予定だったお母さんと娘さんの、半日+αのツアーに行ってきました。(ボランティアは学校のインフルエンザの流行で中止になったとのこと)

最初に「きれい!」と盛り上がったのが、この風景の中。

斜め横から差し込む光が、とても美しかったのです!

オオムラサキシキブの実も、青空に映えていました。


理科の先生でもあるお母さんは自然全般に詳しくて、マユミのピンクの実を見て「東京ではもうとっくに実が落ちてしまった」とか…


ハチジョウイタドリの、てんこ盛りのタネを見て「こんな状態でいっぱい付いているイタドリのタネは見たことがない」と教えてくれました。

島の環境に合わせで変化したハチジョウイタドリ。
荒地で生き残るために、たくさんのタネをつけるようになったのでしょうか??

お2人は「黒い地面」を「素敵!」と、目一杯褒めてくれました。

青空に白い筋状の雲がどんどん伸びて行くのが素敵で、しばらく空を見上げました。

娘さんは、時々混ざる苔や地衣類の白が「オレオの黒いクッキーに白いクリームが挟まれているみたい」とおっしゃっていました。

オレオクッキー!
今まで考えたこともなかったけれど、そうかもしれません☺️

生っぽい(?)溶岩を見るため、ちょっぴり寄り道したので、新たな動物?とも出会いました。

これ、ぜったいナニカですよね?
カンガルーかな?鳥かな??

お客様に「これなんですか?」と尋ねられたのはウツギの実。


実の下が裂けて、タネが弾けた後のようでした。

季節がどんどん進んでいますね〜。

風の弱い裏砂漠喫茶店で、幸せなティータイム☺️


樹海では、溶岩の亀裂を割っていく植物の根に「アンコールワットの植物と同じだ」と教えてもらいました。


光の関係か、ちょっぴりしか赤くならないオオモミジの紅葉を楽しみ…


晴天続きで明るい黄色の地層を眺め…


時間があったので、黒い砂浜へ!

お2人とも、波に転がされて丸くなった石を見てしきりに「かわいい!」「かわいい!!」とおっしゃっていました。

私も、ふと足元を見たら、口を開けて私を見上げている石と目があったもので…

目玉を入れてあげました☺️

なかなか可愛いと思うんですが、いかがでしょう〜?


伊豆大島火山の様々な姿を、お客様と一緒に楽しんだ幸せな時間でした。

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)
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たくさんいました!

2017年12月23日 | 
16日に鹿児島に行ったときに人生初見となる鳥に出会いました(マナヅルもそうでした)
それがこの鳥。



ツルたちがいた農地の電線にたくさんとまっています。
真っ黒ですねぇ。
ちょっと鳥を知っている人なら黒い鳥・九州・冬・大群というキーワードでわかると思います。


そうです!

ミヤマガラスです。
ハシボソガラスよりもやや小さいということですが遠くから見た感じはまんまハシボソガラスでした。



鳴き声はあまり鳴いてくれませんでしたが確かにハシボソガラスとは違いました。
クチバシの付け根が白っぽく見えるのが一番見分けやすい特徴でしょうか(成鳥に限る)
人慣れしているのかカメラを向けても全く動じません。
写真にはそんなにたくさん写っていませんが農地には何百羽といました(たぶん)
「あの中にコクマルガラスがいるかも・・・」と探したかったのに雨が降ってきたのと時間がなかったのとで断念しました。
次回は、ぜひ!


車に戻ると1羽が地上に降りてきました。

地面が白いのは石灰です。

近年は関東にも大群で渡ってきているというミヤマガラス。
調べてみたら今年の11月に小笠原でも観察されていました。
そのうち大島にもふらりとやってくるかもしれません。

がんま
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今年最後のガイドの会は。

2017年12月22日 | 火山・ジオパーク
今週の火曜日は、伊豆大島ジオガイドの会の今年最後の定例会でした。
思いがけず、町長のお手紙を携えて教育長さんや観光協会会長さんがいらして、
ご挨拶とともに初めて最後まで参加されました。
ガイドの会への期待と役割の大きさを改めて知り、身が引き締まる思いでした。
が、それとともに、多くの人に支えられていることも実感できました。



他にも会員のアウトプットの機会を定期的に設けていますが、
今回はリクエストあり、年末にふさわしく豪華な
Uさんの「イタリアの火山とハワイ島の旅行記」。
ジオ研の人も何人か参加されて、参加者20名以上の賑わいでした。


タイトルは「他の火山の事も知って 伊豆大島火山をもっと楽しもう!」


前半の会議の中で「話をちゃんと聞く」ことの大事さが話題に上ったので
今回は「聞く」に集中してみよう!とした結果、写真をほとんど撮らなかったので、
すいません、パワポの写真はこれ一枚。


イタリアのエオリア諸島は伊豆諸島と同じく
黒い玄武岩を噴出する火山島と、白っぽい安山岩~流紋岩質マグマの火山島のある場所で、世界遺産に認定されているそうです。
その理由のプレートの動きはちゃんと聞いててもわからなくなってしまったのですが、、、(;´・ω・)
噴火のすぐ近くまで行って観察できるツアーの写真はとても迫力がありました。
日本だったら柵もなく、そんな近くまでいけるというのはあり得ないということで、
火山観光の在り方もお国柄が出るようです。

そのほかシチリア島にある、エトナ山の紹介も。
エトナ山がなぜそこで噴火するのか、まだ諸説あり、確定されていないそうです。
まだまだ火山の事はほんとにわかっていないことが多いのだなと思いました。

最期にハワイ島の紹介。
大島よりもさらに玄武岩そのもの、つまりマグマそのもののような溶岩がトロトロ流れているので、
丘のようななだらかさなのに4000M級というのが不思議な感じでした。

ハワイ島は日本のように針路を変えたりせず、
たとえ村に向かって流れてきても、ペレの意志に逆らわず、流れたいほうに流れてもらうそうです。
そしてその溶岩流の先端にはコインや装飾品などが供えられていたのこと。
人間の都合よりペレの意思を尊重する、その向き合い方に感銘を受けました。
溶岩流の進路を無理やり変えない代わりに、電柱の根元の周りをスコリア??で囲って、
溶岩流に巻き込まれても燃えたり倒れたりしないようにしている対処法が印象的でした。

ペレの毛は金髪でした!写真でわかるかな・・・


ペレの涙というのもありました。

艶々の、ほんとに涙型!
大島で見たことないですが、御神火様の涙、もできるのでしょうか?

最後、毎年火山学者のU先生といくハワイ島の旅が企画されているとのことで、
ぜひ参加して、リアルな噴火を実際に体験してほしいと案内くださいました。
行きたい!お金貯めるぞ!!


ちなみに来年1月には、
なんと大島の中央火孔からマグマが見えていた時代に、火口を探検した方たちの
『昭和40年代の早稲田大学探検部による三原山火孔探検』講演会 が行われます。

(写真提供:惠谷 治 氏)

かつて三原山上空が赤く光る「火映現象」がしばしば見られた頃、山頂火口は現在よりも深く、火口底には溶岩湖が存在しました。
1968~1972(昭和43~47)年に計4回、その火口を下って溶岩湖の様子を間近に体感された早稲田大学探検部OB会の方々をお招きし、
当時の貴重な体験談をお話しいただきます!

日 時 : 2018年1月26日(金) 18時30分~20時30分
会 場 : 開発総合センター1階 大会議室
講演者 :
 惠谷  治 氏 [第1次三原山火孔探査隊隊長、第1回、第2回探査]
 天野 猛仁 氏 [第2次三原山火孔探査隊隊長、第3回探査]
 伊藤 達生 氏 [第3次三原山火孔探査隊装備担当、第4回探査] 
https://www.facebook.com/izuoshimageopark/photos/a.961946173939158.1073741828.961910363942739/1132329703567470/?type=3&permPage=1

今から楽しみです。


おまけの子。

冬になってすっかり虫さんが少なくなって寂しく思っていたところ、
2日連続で夜の台所の窓に訪ねてきてくれたモフモフ&つぶらな瞳のかわいこちゃん!
詳しい方に確認して、「カバエダシャク」であってるとのこと\(^_^)/
両羽に一つついている銀丸マークもキュート。
冬の大島も色々味わい深いです(あい)
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