グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジョビ太

2019年11月30日 | 
昨日の牧場で見つけました。

立派なジョウビタキ(オス)です。
この配色に冬を感じる~。

車の中から見ていたら近くのツルソバにやってきて実を食べ始めました。







ここで無事に一冬を過ごして欲しいです。

がんま
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ツバキフキキク

2019年11月29日 | 植物
しばしの散歩で目に入ってものは…

まず落ち椿!

ちょうど葉っぱがセットのようになってました。

紫っぽい個体も。

結構個体差があるのに最初の方驚いたことを思い出します。
大島には国際優秀ツバキ園に認定されているところが3か所ありますが、
そのうちの1つの大島高校には、大島の自然の中から品種として選抜されたものもいくつか見ることができます。オススメ!
とにかく椿の季節が始まったのが嬉しいです。

今あちこちで目を引くのはツワブキの花です。
この個体は特に大きくて堂々と咲いていました。


海岸にはイソギクの花!
ミモザのよう。かわいくて大好きです。


こんなに晴れているけれども背後には灰色の影が…

たった1時間ほどの晴れ間を楽しみました。(あい)

(ところで毎週金曜日担当させてもらっていますが、冬休みを頂くことになりました。
思えば自分が3年間続けられたことにびっくり、おつきあいいただき感謝です。
そしてもっと続けているスタッフに尊敬の眼差し!です。また会う日まで〜)
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食べられる植物

2019年11月28日 | ツアー
今日は、何度も陸ツアーに参加してくださっているお客様( Kさん)が日帰りで来島、一緒に歩いてきました。

まず最初にリクエストで、ある地味〜な植物に会いに行きました。


花を咲かせることもなく、森でヒッソリ生きている植物ですが、じっくり観察したら…

日当たりとか、周りの植物の生え方によって、数や元気さに違いがあることがわかって、面白かったです。

雨の中を歩き回る私たちに、森からこんなプレゼントもありました。

ツヤツヤでピカピカなクリスマスカラー💕でした〜😀

Kさんのリクエストは、この地味な植物に会いにいくことと「食べられる植物を観察したい」ということの2つ。

なので森を歩いた後、馬の放牧場の柵の下に(馬が食べ残した)センブリを見に行きました。

葉がとても苦くて、昔から胃や肝臓の薬として使われているセンブリ。

馬が首を伸ばして届く範囲は綺麗に草刈りされたみたいになっているのですが、センブリだけが点々と残っていました!

馬も苦いものは苦手なのですね〜(^◇^;)

続いて数年ぶりに、島の北部にある丘へ!

周辺で『食べられる植物』を観察しました。

ヤマラッキョウ(たぶん)

たった一輪だけ咲き残っていました。
球根は食べられるようです。

ツワブキ

今が花の最盛期かもしれません。
春先の柔らかい時期だけ、葉や茎を食用にします。

フウトウカズラ

胡椒と似た香りですが、辛さが足りないので代用にはならないようです。
葉や茎を服用することで関節炎などの症状を抑えることができる…と書いてあるHPも、複数見つかりました。

カジイチゴ

葉は食べませんが、5月には甘〜い実をつけます😀

スイカズラ

葉も花も食べられるし、茎や葉を乾かしたものは利尿・健胃・解熱薬に、花を乾かした物は吹き出物の洗浄用に使われるそうです。

クズ

根から葛粉が取れるし、乾燥させたものは発汗作用・鎮痛作用があって薬になり(葛根)、春の蔓先や花は食用で美味しいそうです!

サルトリイバラ

若い葉や、ツルの先端は食べられるそう。
伊豆大島ではサルトリバラの葉を使って草餅を包みます!

ヨモギ

ヨモギ餅、美味しいですよね😀

ヤマイモ

根もムカゴも、美味しいです!
この時期は、葉っぱが黄色く色づいて見つけやすいです。

ミノムシもヤマイモの葉が、お気に入り??

近くのヤマイモの葉の上に、もう1個体いました。

たまたまなのか?葉をかじっていたのか?

なんとなく葉を食べていたような気がします〜。

今日一番驚いたのは、若いセンニンソウの葉が、ほとんど食べられていたことでした。

キョンの仕業でしょうか?

センニンソウは毒があることで有名な植物ですが「インターネット上で「若葉のうちは毒成分が少ない」という記述も見つけました。(下の写真は食べられていたのと同じ株の根元に近い方)

動物たちはどうやって、食べられるものとそうではないものを見分けているのでしょう?

久しぶりに三原山や裏砂漠と違う環境の中を歩いて楽しかったです。

食べられるもの、薬になるものもたくさん見つかったし、どんな環境でも驚きがいっぱいですね!

Kさんの楽しいリクエストに感謝です!
ありがとうございました😀

(かな)
コメント (2)
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トビズムカデ

2019年11月27日 | 
昨日は前日の暖かさに比べてぐんと気温が下がりました。
そのため朝デッキに出てみると・・・

なかなかの大物がじっとしていました。




小さな目が可愛らしいですがすごい牙ですね。
いつ見ても惚れ惚れします。




大きさはこのくらい。
何度も言ってますが毒がなければ手乗りにしたいところです。
ネットで調べてみるとムカデの機嫌がよければ噛まれないそうで実際乗せている画像もあります。
しかしその人も何度も噛まれているとか。勇気あるなー。

そのうちノソノソと動き出して。



デッキのすき間に入っていきました。


これ、ムカデの妖しさが出てると思います。
今思えば寒さで動きが鈍くなっていたこの時こそ手乗りにできるチャンスだったのではないか?と自分の度胸のなさにちょっとがっかりしています(いやでもこの先もやらないと思いますけど。笑)

がんま
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JGN中部ブロック大会ガイド研修会

2019年11月26日 | 火山・ジオパーク
11月23日(土)JGN中部ブロック大会のガイド向け研修会で、TORE理論に基づくワークショップを行いました。

研修会では佐渡ジオパークのガイドさんをはじめ、恐竜渓谷ふくい勝山、南アルプス、苗場山麓、立山黒部、伊豆半島、飛騨山脈(構想)の各ジオパークから、ガイドさんや事務局の方が参加されていました。

関東ブロック大会同様、私からTOREの解説とフィードバックシートの使い方を説明。その後、グループ内で1分間自己紹介を行った後、事前に用意してきた地元ジオパークの特定の場所やモノ・コトなどを元にTOREを意識した5分間プレゼンを互いにやってもらい、フイードバックシートを記入してもらいました。

グループ内で行われていた相互プレゼンは、シンプルで分かりやすそうな絵を使って話している方や、コーラでの火山実験をされている方など様々でした😀


「これはおすすめ!」というプレゼンがあったら共有してください、とお願いしたところ、佐渡のできかたを分かりやすく説明した専門員の市橋さんの話はさすがでした。


タクシーの運転手さんが、車内から見える佐渡の景色を運転しながら案内するツアーを再現してくれたのも、とても興味深かったです。

他にも2つの発表が全体共有され、ガイド方法の幅広い可能性を感じた時間でもありました。

ただ、全体で2時間半という時間の中で、
T=テーマ(メッセージ)がある
O=構成されている(物語になっている)
R=お客様が自分と関連があると感じる
E=楽しい
という「4つの要素」が大切だとということを、うまく伝えられたかどうかは正直なところあまり自信がありませんでした。(参加された皆さんのガイド経験などを、把握しきれていなかったので…)

なので研修終了後、参加された方から「ガイドはまだ未経験だが、これからの自分の芯になるものができて良かった」と言っていただいたときは、とても嬉しかったです。

2日目のジオツアーでは、ガイドさんの話の中に「難しい専門用語」が全く聞かれませんでした。

きっと、とても努力されたのだろうと思います。

そして、ツアーに関わられたガイドの皆さんのお話の中に、佐渡の大地の中で暮らし続けてきた人たちへの敬意というか、共通するメッセージを感じ、佐渡が好きになりました。

やはり、単なる事実の『解説』ではなく『心を動かされるメッセージの存在』が大切なのだと思います。

その上で『わかりやすくて、身を入れて聞けて、楽しい』ガイドができれば、多くの人に、その地域やジオパークの本物のファンになってもらえるだろうと思います。(もちろん、正しい知識に裏打ちされた内容であることは大前提です😀)

私自身も自分のガイドやプレゼンを、TOREに当てはめて振り返りながら、考え続けていきたいです。

(かな)
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島流クッキング

2019年11月25日 | その他
水田の無かった島は主食がお米では無くて芋も多かったと聞いている。3食お米を食べることが出来る今でもサツマイモや里芋を家庭菜園で作っている割合が高いのではないかと私は思っている。
サツマイモは頂いた、自然薯はやって来た、今年はまだ里芋が来ていないな~ 
などと思っていると やって来ました


早速洗ってそのまま水で茹で皮をつるんと剥いて


今日は豚肉と炒めて味噌絡めにしました


明日葉とシイタケはバター炒めにしてみました

明日葉は採って来たもの シイタケはまたまた頂き物で立派な肉厚

肉以外は地元の物です。幸せな夕ご飯でしょ!
頂き物ばかりね!って言われてしまいますが、主人が採って来た自然薯が魚になったり大根になったり餅にも変わるのを知りました。島暮らしン十年ですから! 皆様美味しくいただきました(しま)
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佐渡ジオパークでビックリ!💕

2019年11月24日 | 火山・ジオパーク
JGN中部ブロック大会のガイド分科会で、「ガイドにとって大切な4要素」についてのお話をするため佐渡に行ってきました。

伊豆大島の面積の10倍弱という大きさで、主に地震で島の面積を増やしてきた佐渡島。


同じ『島』でも、伊豆大島とは全然違う島でした。

「うらやまし〜」と思ったのは、田んぼがあって美味しいお米が取れること!
滞在中のご飯が、毎回とても美味しかったです。

大昔の火山活動が金鉱山を作り、そこで働く人たちの食生活を支えるために、田んぼが作られていったとのこと。

寒い地域の果実のリンゴも、温かい地域の果実のミカンも取れるということも驚きでした!

(わかりにくいですが、上の写真はリンゴの木です)

2つのカキ(おけさ柿と牡蠣)が名物というのも印象的でした。

加茂湖の周りには、中で手作業で殻を剥くという『牡蠣小屋』がいっぱい立ち並び…


小屋の横には牡蠣の殻が山積みになっていました!


米も果物も海の幸も(魚介類も海藻も)、全て揃っていて、1つの島だけで人間が生きていけるというのは驚きでした。

さらに絶滅が危惧されていたトキを保護するために、減農薬で作ったお米をブランド化して認証したり、

トキが暮らせる環境を取り戻す(餌になる生き物が暮らせる環境を作る)ために、田んぼの周りの環境を整えたり…

人の取り組みの物語に感激しました。

ツアー中、はるか遠くに見えたトキの姿に、車内は大盛り上がりだったし…

ポストにも…


牛乳にもトキがいました(笑)


溶岩が地下の熱と圧力で変身してできた、ものすご〜くきれいな緑色の石もありました。(「グリーンタフ」と呼ばれている石です)

表面が白くなっている“なんとなく緑色の石”は見たことがあるけれど、ここまできれいな緑色は初めてかもしれません(驚)

4つのプレートがぶつかり合い、地震や火山噴火や洪水や津波が多様な地面を作ってきた日本。

佐渡でも、ガイドをしていただいたことで「その土地の大地の個性と、人や生き物とのつながりが楽しめるジオパークは面白いなぁ」と、改めて思いました。

私に佐渡のジオ物語を楽しませてくれた、事務局のIさん、そしてガイドの会のみなさんに心から感謝します。

分科会のことなどは、次回報告します😀

(かな)
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ミサゴ

2019年11月23日 | 
今月15日の撮影です。

気付くのが遅れて後方からしかのショットしかありません。
掴んでいるのはメジナでしょうか?


この画像ではちょっとわかりにくいですが金色の瞳がカッコイイです。


自分のお気に入りの場所に持っていって食事を楽しむことでしょう。
カラスたちに邪魔されないといいです。

がんま
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カズラカズラノイモ

2019年11月22日 | 植物
ところで大島に移住した当初、とてもびっくりしたことの1つが、林の中のツルの多さ!です。
色んな種類のツルが絡まっていますが、
この季節はイイモノがぶら下がっていることがあります。

それは、ムカゴ!
ツルはネットが大好きなようで、キョン対策用のネットに絡まっていました。


ここにも


こんな大きいのも!

茹でたり炊いたりもホクホクで美味しいですが、生もミニ自然薯って感じで美味しいです。
正式名称ヤマノイモ、通称自然薯の掘る時期はまだもうちょっと先ですが、
私は、何より掘るのが大変&掘りやすい斜面を掘るのは山の斜面崩壊につながる恐れがある、と聞いたのも相まってもっぱらムカゴ派です。
掘る方もできれば先っぽを残して埋めてくださいね!
そして穴を埋めてください…私は自然薯堀り跡の落とし穴にハマった事があります。トラウマ。


ま、とにかくムカゴムカゴと採っていると、金とほのかに緑のストライプの実を見つけました。

ヘクソカズラ。

大島のヘクソカズラは年々臭くなくなっている疑惑が出てから、
見つけたら必ず嗅ぐことにしてますが今回はどうでしょうか。

ブシュ……やっぱり臭くない!
完全に熟してカラカラになれば臭くないのは当たり前ですが、まだつぶしたら臭いはずなのに。
ここ数年臭いのに当たっていません。今回もハズレでした。

フウトウカズラの実も熟しかけていました。

コショウ科コショウ属ということで、コショウに見た目はよく似ているけどアジは全然違うそうです。
でも私は試してません。
薬湯に使えるそう!今度試してみたいと思います。

撮り忘れたけど赤い実をつけるヤブコウジもありました。

食べれる使えるものは嬉しいけど、あってもなくてもとにかく野山を歩くのは楽しい!です。(あい)
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JGN関東ブロック大会のジオツアー

2019年11月21日 | ツアー
3日前、JGN関東ブロック大会のジオツアー で裏砂漠を歩いてきました。

朝6時の天気予報は複数のサイトが「雨」、気象庁の監視カメラは山が見えず真っ白…雨対策に作成した伊豆大島GP紹介プレゼンの入ったパソコン、プロジェクターを車に積み込み、濃霧のコースをイメージトレーニングしながら山へ行ったら… なんと!雨が上がって山が見えていました! 三原山さん、ありがとう。

で、再び頭の中を晴れモードに変更し、いつもよりせっせと歩いてこの場所へ!

1986年噴火の溶岩流の中では、最も黒い状態で残っている溶岩です。
自由散策の時間を10分設けました。

みなさん、空から飛んできた溶岩がべちゃっと地面に落ちた跡(スパターとも言います)を観察したり…


遠くから溶岩流全体を眺めたりと楽しそうでした😀

荒地に生える逞しい植物『オオバヤシャブシ』についての質問があったので、止まって観察。


本土よりもゴージャスな実をつける『オオムラサキシキブ』が、鮮やな色に染まっていました!

(まだ若い木なので、ゴジャースさはそれほどでもないですが^^;)

少しでも小高い場所があると駆け上り、写真を撮る方が何人も!😀


台風でかなりダメージを受けた火山観測機器も注目の的でした。


普段は「椅子」にして遊んでいる石を見て、「ずいぶん中が発砲しているね」と観察されていて、”さすがジオな皆さんだな〜”と思いました😀


雨に削られた地面から姿を現したイタドリの根を観察し…


順番に噴気に触り…


黒い大地に転がる「白っぽい石」の謎を解き…


大雨が作った『うまく座らないと時々崩れる長椅子』でティータイム!


「映え〜」な写真を撮っていたら、しばらく隠れていた三原山が姿を現しました!

ただ…

浅間山北麓GPの方がジャンプした時に再び三原山が隠れてしまい、ちょっと残念でした^^;


その後も、今年の台風や大雨のダメージから3度も回復した明日葉の花を観賞したり…


筑波山地域GPの方が見つけてくれた「溶岩に包まれた噴石」を、みんなで愛でたり…💕


裏砂漠らしい黒い広がり感を見ていただくために、やや風の強い丘に登ったあと…


『ジオ・ロックガーデン』で、お弁当を食べて


溶岩の森で生きる植物たちの根の様子などを観察して、ツアーを終えました。

ついに最後まで雨に降られることもなく、無事に裏砂漠を歩けて本当に良かったです。

さてツアー終了後港に着いたら、別のツアーのガイドさんたちも、どんどん戻ってきました。
島の暮らしツアーチームのガイドは、あんこさんの観光用衣装と日常の作業着の両方で登場!

他にも3人のジオガイドが参加し、それぞれの個性を活かしてツアーを行ったようです。

海岸線ツアーのガイドは、ザブン(波)とドカン(火山)とヒラリ(森)の人形たちを手にスペシャルな笑顔!

なんだか楽しさが伝わってきます💕

今年の秋の台風被害で大変な中、時間をやりくりしてツアーを作り上げてきたジオガイドのメンバーたち。
参加されたお客様からは「面白かった!」という声が、各チームで聞かれたようです。良かった〜!😀

最後は大会に関わったスタッフで、港でお見送り。


大会にご参会いただいた皆様、ありがとうございました!

また是非、なんどでも、元気な火山の島に、お越しください〜😀

(かな)


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