グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

霧に包まれた後は夏!

2020年07月31日 | ツアー
今日は、伊豆大島を何度も取材してくださっているラジオ番組プロヂューサーの舞はるりさんのリクエストで「赤ダレ」を目指しました。

歩きはじめは三原山の上に雲がかかる程度でした。


三原山には登らず山の麓をのんびり歩きながら…


開花を始めたハチジョウイタドリの花の、初々しい色に足を止め…


虫をさそう役目を終え、うつむいてしまった飾り花と、まだがんばって上を向いている飾り花の取り合わせが面白くて、また足を止め…


サクユリと溶岩と霧が作る風景の中に「いい感じ!」と思いながら、しばし身を置き…


草のない砂地まできたら、あたりは一面霧に変わっていました!

これはこれで、とても素敵な風景ですが…問題は、目的の『赤ダレ』が見えるかということ😅

しばらくは、霧が薄れるのを期待して先に進みましたが…

う〜む・・・これって、進むべきか、進ざるべきか💦

散々悩んで私の『お気に入りの石』に挨拶だけして引き返しました。

霧の中の石は、渋くていっそうカッコ良かったです(笑)

そして、めいっぱい霧に包まれてのティータイム!

涼しいし、幻想的な雰囲気が最高〜でした😀

そして目的地を諦めて時間ができた分『夏ならではの生き物』をゆっくり観察しました。

一番時間をかけたのは、華やかに咲き誇るラセイタタマアジサイです❤️

丸い玉の状態から、鮮やかに変身していくラセイタタマアジサイたち。

まだツボミの状態のものから…


薄紫色の花が咲き始めたものまで…


ハナアブが何匹も飛び回り、夢中になって花粉を食べていました。

大ご馳走(たくさんの花)に、とりつく個体もいれば…

たった1個の花に寄っていくものもいます。

でも、もしかしたら背後の白い飾り花には、危険が潜んでいるかもしれません。

こんなふうに、花の影から出てきた白いクモに、食べられてしまうかもしれないのです!

クモの名は、たぶん「アズチグモ」

花の上や花影で、待ち伏せするタイプのクモです。

生きるための戦いは命ある限り続くのですよね💦

他にも、夏になって動きが活発になったオカダトカゲや…


ナナフシモドキの子どもに出会いました。

(ふつう夜行性なのに、昼に出てきて大丈夫?)

海岸のオレンジ色のユリとキラキラ光る海の風景も、夏ならではでした😀

いや〜、楽しかったです!

舞はるりさんは、今回赤ダレ(を目指す)ツアー以外に、2つの目的で来島されました。
近いうちに伊豆大島の素材がまたひとつ、放送されると思います。

詳細がわかりましたら、またお知らせします!

(かな)

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夏ならではの水滴

2020年07月30日 | ツアー
昨日は火口から裏砂漠を回る1日ツアーをリクエストされていましたが、山が濃霧だったので裏砂漠ツアーに変更。

歩きはじめは少量の霧雨も降っていましたが…

早々にお客様が、この時期ならではの景色を発見!

スマホで写真を撮られていました。

その被写体は…

セミの脱皮殻の水滴!
季節感ありますね〜😊

カタツムリがキノコを食べに来ていました。

キノコの縁のギザギザは、カタツムリの食べ痕かな?

お客様がゴマダラカミキリを発見しました!

「なに?」って顔で私たちを見たり、場所を変えようとして足を滑らせたり…笑えました!

サルトリイバラの丸い葉が、たくさんの水滴を乗せている様子も注目の的でした。


葉っぱをポンポン叩くと、まん丸の水滴がコロコロ転がるのが面白かったです😊


クモの巣がレース編みのようで美しく…


水滴を載せたシマヘクソカズラの花は、カキ氷のイチゴミルクみたいでした😀


裏砂漠も濃霧でしたが、これはこれで『非日常感』タップリ!

そして、ここには…

宝石のようなヒメコガネ!(水滴つき)

溶岩の小穴にピッタリハマっていました。

そして、お客様が「ダイアモンドだ!」と言って写真を撮られていたのが…


こちら!


『ダイアモンド』って、素敵な表現だなぁと思いました❣️

(ダイアモンドよりキレイな気も?)

サクユリの花も、水滴つきでした。

『夏ならではの水滴』を楽しんだ、裏砂漠ツアーでした❤️

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)





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オオゴミムシ

2020年07月29日 | 

黒くてツヤツヤでピカピカ!
オオゴミムシさん。
21日に初めての出会い(たぶん)でした。

ぜひこちらへ。

こんなにステキなのにゴミムシという名前は可愛そうすぎますよね。

地面に下ろすと急いで葉っぱの陰に隠れました。



元気で!

がんま
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海岸の夏

2020年07月28日 | 植物
久々に、海岸を中心に歩いてきました。

海岸へ行く途中の地層大切断面は、雨が多い最近の天気のせいで『茶色』でした。

「豚の角煮にしか見えない!」というお客様の意見に納得しつつ(笑)…

筆島海岸へ!

10数万年前の火山の残骸を久しぶりに手乗りにして…

アシタバオニギリでランチタイム!

吹き抜ける爽やかな風と火山が作った風景を見ながらのご飯は、とっても美味しかったです😊

そして食後の観察の始まりは、バッタの子どもから!

鮮やかな緑色の小さなバッタが、ピョンピョン飛んでいました!
どのぐらい小さいかと言うと…

このぐらいです!

まだ翅も生えていない子どもなのに、すごいジャンプ力だし…

一人前にガン見?(笑)


夏の海岸を華やかに飾るハマカンゾウが、素敵だったので激写!


筆島を背景に、いい感じの写真が撮れました😊


近くでは、ハマゴウも満開!


みんなで「最も美しい華やかな花」を探して、交代で撮影しました。


そして今日も、お客様が色々なものを発見してくれました。

たとえば、真っ赤なキノコ。

ベニセンコウタケ(線香って名前に納得!)

オブジェのような地面の模様。

じっくり探せば「ムンクの叫び」が見つかったかも?

みんなで「カワイイ!」と言い合った、ハマボッスの実。

白い花も綺麗ですが、実が赤く熟し、緑の葉が残っている時もカワイイのです。

左が完全に葉が枯れた株、右がまだ緑の葉が残っている株。

どちらも、その時期ならではの美しさがありますよね😊

『砂の浜』にも立ち寄りました。

残念ながら、ゴミがいっぱい打ちあがっていましたが、その中で…

とっても大きな軽石を発見!

こんな大きなものが浮いて流れてきたのでしょうか?
(海に投げ入れて浮くかどうか観察すれば良かった〜😅)

流木も、なんだか絵になっていました!


ここでもハマゴウが満開で、大きなキムネクマバチが何匹も、忙しそうに花から花へ飛び回っていました😊


標高300mあたりでは、ラセイタタマアジサイの開花が始まりました!


梅雨が長引いてすっきりしないお天気ですが、夏の盛りがやってきているのを感じました😊

とても楽しい1日でした!(感謝)

(かな)





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つばき

2020年07月27日 | 植物

公園で見つけた花 ナツツバキと聞いていましたが“ヒメシャラ”と言うのが本当らしいです(違っていたらごめんなさい)

<その後、Nさんより連絡があり違うよ!とのこと。大島公園に聞きに行きましたら『小笠原ナツツバキ』ではないかとの事でした>

甲虫もいますが、それを狙っているのか?カマキリが居るのを今日発見しました

 

白い椿を見ていると赤い椿を思います

 

赤い椿だ~

って 有るペンションの夕食のひとしな「椿の酢の物」 本物の椿の花びらです

 

椿の下から ハート発見しました

女の子には喜ばれま

すね(私も女の子  です  まだ)

 

椿のご馳走はまだ有ります

椿ジャムを乗せた氷菓  完食 う~ん 口福 幸福

 

真夏でも椿が楽しめました

 

最後のアイスクリームの椿ジャムがお土産で瓶詰めされていました

ここのペンションで作られています。今回袋もサービスで付いていました(誰が作ったのかな?)ママでしょうか?

沢山の種類が有りましたが私が選んだのは椿柄

 

でも、もう一つ別の瓶が有ります(非売品)

これは大島では売っていません。販売しているのは都内“椿山荘”です(椿繋がりなので)

あは?椿ジャムでは無くコンフィチュール フランス語になっています

椿山荘に行った節はお買い求めくださいね ってひたすら商品案内になってしまいました。

 大島で購入した椿ジャム・椿山荘で買ったコンフィチュールどちらも瓶の蓋を開け島の事を思い出しながら・思いながら食べてもらえるのでしょうか?

こんな夏の椿も良いものです

とは言え 私は1年中椿を作っていますが(しま)

※本物の椿は9月の20日頃 早咲きの椿花ガーデンでは園芸種ではそろそろ椿を見ることが出来そうです

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夏らしいツアー!

2020年07月26日 | ツアー
今日は、昨日から大島上陸中の女性陣と裏砂漠に行ってきました。

歩き始めてすぐに、オオモミジの葉が一枚だけ紅葉し、プロペラ型の種子と並んでいるのを見つけました。

「かわいい!」と、みんなで足を止めました。

森の木々が緑のトンネルを作る風景も、好評でした。


この後10匹以上のアブラゼミが、ジージー鳴きながら目の前を飛び交いました!
ついに、毎年恒例の『セミ爆弾』の季節の到来です!

しかし今日の女性陣は全くひるまず、「セミは平気です」と、さっそうと歩いて行きます。

素晴らしい〜!!

元気に葉を広げたコケも「かわいい!」と褒めてくれました。

こういう「かわいい!」と思うツボが私と同じなのは、女子旅ならでは…のような気がします😊

もう一つ可愛いもの。

お客様が、見つけてくれました。

『いつか森になる道』で、黒い大地に絶賛成長中の植物が「面白い!」と、飛び出すポーズ!


…などなど、あれこれ発見しながら楽しく歩いていたら、雨が降り出しました!

しかし、ここでもお客様は、全くひるまず…

旬のユリも、鑑賞しながら…


裏砂漠に到達しました!

ついた時は霧でしたが…

時々雲が途切れて、青空が見え隠れ。


目まぐるしく変わる景色の中で、霧に向かって歩いて行った皆さんは、この後…


おお〜!!

霧の裏砂漠でヨガ!?(と思ったら、お客様はヨガではなくバレエをされていたそうです😊)

なんだか

ものすごくカッコ良かったです😍❤️

そして裏砂漠を立ち去る前に…


久しぶりに、大地で昼寝!


私も一緒に寝転がって目を閉じたら、サワサワサワ〜という音だけが聞こえ…

すぐそばで、草が風に揺れていました。

雲が猛スピードで、頭上を流れて行きました。


もう最高〜😊

夏らしい裏砂漠を、めいっぱい楽しみました😊

お客様のおかげで、今日も素敵な時間を過ごすことができました。
皆様、ツアーご参加ありがとうございました!

(かな)

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これって

2020年07月25日 | 
一昨日の朝、自宅のデッキに出てみると網戸にナナフシモドキがいました。

うちで見るのはいつも茶色い個体ばかりなのでこれは緑がかっててちょっと珍しいなぁ~と思いました。
で、パチリ。

何気に上を見るともう1匹います。

アレマ!
なんかコッチはずいぶんほっそい子だなぁ~どうしちゃったんだろ?
なんか病気?

でもすぐに。

あ!

これってナナフシモドキのオスなんじゃね?
とヒラメキました。
ナナフシモドキのオスは滅多に見つかっていないということは知っていました。
この個体がオスならかなりのレア物です。

これがいつも見るナナフシモドキ(メス)の腹部先端。


こっちがオスではないかというほうの腹部先端。

全然違う!

交尾したら間違いない!と思い2匹を近付けてみました。

・・・お互い無視でした。
夜行性とのことなので明るいうちはちょっと・・・ということだったのかもしれません。

オスとメスの違いは触角の長さにアリ、というので比較してみます。



全然違う!
これはもうオス確定なんじゃないですか?
でも調べてみるとオスはメスよりも一回り小さい、とありました。
この子は大きなメスとほぼ同じ大きさです。
胸部横にあるという白っぽい線もありません。

しかしながら手乗りにして写真を撮ろうとすると動く動く。







なかなかじっとしていないのです。
よく動く、というのがオスの特徴のひとつという解説もありました。

せっかくなのでメスも手乗りに。

じっとしてほとんど動きませんでした。

過去のブログでナナフシモドキを探していたらこれもオスなんじゃない?
という画像があったのでリンクしておきます。

がんま
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約4ヶ月ぶりの1日ツアー

2020年07月24日 | ツアー
今日は約4ヶ月ぶりに「火口〜裏砂漠1日ツアー」に行ってきました。

ツアーに参加してくださったのは、高校時代のお友達の男性陣。

皆さんとても仲良しで、楽しそうでした。

ゴマダラカミキリを腕に乗せて観察したり…


地面に落ちていたヒグラシを救出し、ペンダントのように体につけて歩いたり…

最近虫が苦手な男性が多い中で、全員で虫を愛でる姿が素敵でした❣️

溶岩に挟まれた道に、素早く近寄って観察し…


高いところに駆け上がって眼下を見下ろしては「おお〜!」と嬉しい反応😊


眺めの良いところでは、誰かがポーズを決めて…

互いに写真を撮り合っていました。

火口の手前で霧に包まれましたが…

火口は姿を見せてくれました!(嬉)

その後も行き来する霧(雲?)が、何とも素敵な景色を楽しませてくれました。


噴気と霧が合わさって目の前を横切り…


その向こうに伊豆半島と、雲に包まれた富士山が浮かんでいました!

カッコ良かったです❤️

1500mも吹き上がった溶岩噴泉が作った岩に近寄って、ゴツゴツ・ガラガラ感を体感。


雲のおかげで涼しいのに、遠くまで見えるという素晴らしいコンディション!


今が旬のユリの花も、熱心に撮影されていました。


この時も互いをモデルに撮影されていたので、私も同じような位置から撮らせてもらいました。

人がいた方が、ゴージャスさが増す気がします😊

この後久しぶりに、見事なジャンプも見せてもらいました😊


皆さんが「すごい!」と褒められていた地層の前で写真を撮り…


裏砂漠で、しばしノンビリ時を過ごしました!


ツアー中、お客様から「地球生きているなぁ」「なま地球だ!」という、嬉しい感想もいただきました😊

皆様、一期一会の楽しい時間をありがとうございました!

(かな)
コメント (2)
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はやく…

2020年07月23日 | ツアー
今日は、中学時代の同級生旅行の男性陣と裏砂漠を歩いてきました。

以前私たちの1日ツアーに参加された方が、お友達を連れてツアーに参加してくれました😊

この景色の中に身を置いていると、ヒグラシの「カナカナカナカナ…」という高音の美しい鳴き声が聞こえてきます。

(三原山周辺では、毎年夏の始まりに一番乗りでヒグラシが鳴きます)

シマヘクソカズラの開花が始まり…


サクユリ(ヤマユリ?)も最盛期!

予想どうりに美しい花を楽しませてくれました!!

全員男性ですが、見事なユリと記念写真!

全員マスクで「Withコロナの伊豆大島の夏」という思い出になるのではないでしょうか?😊

みなさん健脚そうだったので、普段行かない所まで足を伸ばし…


再び白いユリが点在する、広大な景色の中を歩いて…


ならんでコーヒータイム❤️


ちょっと高いところで、風を楽しんで…


元気な人は、森を歩いて帰りました。(疲れた人は早帰り)


森の中ではキョンに食べられて激減したはずの「カゴメラン」の網目模様の葉っぱが、たくさん見つかって嬉しかったです😊


歩き終わった後で「東京の感染者300人超え」のニュースが入りました。
すると、お客様から「来てしまってすみません」という言葉が…💦

「島にウィルスを持ち込んだら申し訳ない」というお客様の気持ちが感じられて、なんだか心にしみました😢

はやくお客様に伊豆大島の自然を気兼ねなく楽しんでいただける日が来ますように!(切望)

皆様、ツアーご参加ありがとうございました!!

(かな)
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ハイイロゲンゴロウみっけ!

2020年07月22日 | 
昨日、5年振りの出会いでした。


捕まえてビニール袋の中にいるところ。



大きさがわかるように手に乗せているところ。



泳いでいるところが見たくて水を張った洗面器に入れたところ。
元気に泳いでうれしかったです。

やっぱりこういう水生昆虫はテンション上がりますね!
滅多に見られないですから。

ハイイロゲンゴロウについては過去のブログで詳しい説明があります。

がんま
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