グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

モズ高鳴き

2016年08月31日 | 





今朝牧場で今季初です。
モズのこの鳴き声を聴くとどんなに暑くても秋を感じます。

その他にも秋を感じさせるものに出会いました。

ススキの穂。


クズの花。
季節はきっちり進んでいます。

                                           がんま
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白い山

2016年08月30日 | ツアー
異例なコースで通過中の台風10号。
東北、北海道での被害が最小限であることを祈っています。

さて…台風10号の接近で、朝8時の大型船以降船が止まった昨日の伊豆大島。
三原山山頂口は濃霧で、店は全て閉まっていたし、駐車場には1台の車もありませんでした。

濃霧や風雨が予想されましたが「やはり三原山に登りたい」というお客様の希望で、いざ出発!


小さな植物も、熱心に観察してくれるお客様だったので…


今が盛りのナンバンギセルの花や…


初咲きの明日葉の花…


いよいよ咲き始めたクサギの花などを見ながら…

濃霧の道を歩きました。

お客様が、ちょっとした崖に登って見に行った物は…


国土地理院の座標!

装備も整い、時々山に登っているというお客様…山に登る人にとって,国土地理院の座標は大切なもののようで「こんなところで出会えるとは」と嬉しそうでした(^_^)

火口一周コースに到着。

白い…(^_^;
霧の濃さとしては“最も濃い”状態かもしれません。

それでも皆さん、三原神社にお参りに行きました。

「なんか違う世界への入り口みたいだね」なんて言いながら(^_^;

さすがに火口一周は省略したものの、時々降り出す横殴りの雨に屈せず歩き、裏砂漠方面へ。

一瞬だけ霧が晴れ、見えた景色がこれです!

雨に負けずに歩いてくれた,お客様へのプレゼントかもしれません(^_^)

そして、裏砂漠は…「何もない」世界でした。

この、何とも不思議な雰囲気の中で…

ランチタイム!

ハチジョウイタドリの葉陰で、風を避けつつ食べる明日葉オニギリの美味しいこと!(^▽^)

夏の炎天下より、寝心地も良好でした。


霧ならではの景色の中で写真を撮ろうと、場所決め中(^▽^)


そして最後は森へ!


雨が大好きなキノコや、キノコが大好きなカタツムリが元気でした。


時々このブログにも登場する緑色のキノコが、い〜っぱいついている木もありました。

そして森を抜けた時…

センニンソウの白い花とキラキラの小さな水滴が、出迎えてくれました。


木に巻き付いて花を咲かせるセンニンソウが、見事な季節がやってきました。


雨でも霧でも風でも、とにかく確実に秋が近づいているのを感じました。

(カナ)

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しっかり観察できる子

2016年08月29日 | 



ドアに誰かいたずら書き?


いえいえお食事の跡


私です


2匹居ますよ


見返り美人


タイヤの近くにも2匹


ごめんね 引いたかも


上にもいっぱい


穴の中にも


出てきた子


何食べたのかな?殻に模様が


縞ありません


なんかいい感じ(どちらも大人です)


ドアを開けたら入ってきてしまいました(いつかここで尻尾が蜘蛛の糸に絡まって身動きできずにいたトカゲの事を思い出しました)


やっぱり外へ出たいよ!

前日、雨が降った為か沢山のカタツムリが現われました。車でぶつけてごめん、でも歩く時はしっかり気を付けましたよ。(しま)
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2016年・夏のナイトツアー

2016年08月28日 | ツアー
夏休み中、何組ものお客様からナイトツアーのリクエストを頂いて、懐中電灯片手に真っ暗な道や海岸を歩きました。

本当は今日もナイトツアーの予定でしたが、台風接近でキャンセルとなり、今年のナイトツアーは終了しました。(星空ツアーは通年行っています)

で、今日のブログは、ナイトツアーのダイジェスト版。
今まで報告しきれなかった、生き物との出会いや風景をまとめてみました。

私の1番のお気に入りは、ナナフシたちでした。
夜行性の彼らは、夜になると葉の表面に現れます。

枝そっくりの形も面白いけれど、足に触ると足を持ち上げたまま固まってしまうのも面白いです。😁 1本のアカメガシワに10匹近いナナフシがついていたりして、毎回盛り上がりました。

でも葉が風で揺れ動くような日は一匹も見つかりません。
やっぱりあの細い足で、揺れ動く葉に捕まるのは大変なのでしょう。
(台風がきたら、どうするのでしょうか?(^_^;)

夜はトンボや蝶など昼活動する生き物の寝姿を見られるのも楽しみの1つです。

大きなモンキアゲハが寝ていたこともありました!

昼より色が薄くなっているような気がしました。

そして、次の世代に命をつなごうとする生き物たちの姿を、見ることもありました。
翅を閉じると枯葉ソックリの、アケビコノハが交尾していたり…


ピカピカの甲虫(ヒメコガネ?)が交尾していたり…


毎年恒例の、ショウリョウバッタの産卵場は、今年も大盛況でした。

緑や…


茶色のショウリョウバッタが10匹以上、10cm〜1mぐらいの間隔で産卵し、注意して歩かないと踏みつぶしそうでした(^_^;


時には、生み終わった後にヨロヨロ歩いているバッタもいて「力を使い果たしたんだね」と話題になりました。


懐中電灯の光に照らされた水滴や、カタツムリの美しさにも見とれました。


またある場所では、数m毎にヒキガエルが道に出ていて、30分で10匹以上に出会いました。

離れた場所に1匹づつ、座って(?)いました。
縄張りがハッキリしているのでしょうか?

ツアー中、満天の星空を見上げて、お客様と流れ星発見の数を競った日もあれば、月を楽しんだ日もあります。

雲が月を隠す瞬間も幻想的でした。

そして、月が地平線に沈む前に、光の帯が水面に長く伸びて波間がキラキラ輝く様子に、みんなで見とれたことも…


空の様子も生き物との出会いも、毎日変化する夜の世界。
昼のツアーも同じですが1日として…と言うより、一瞬として同じ状況はありませんでした。

日中も歩いていたため、行く前はかなりヨロヨロだったのですが…(^_^;
結局のところ毎回楽しい時間となりました(^_^)

以前ナイトツアーに参加してくれて、今回が2回目となるご家族も2組いました。
再会が嬉しかったです(^_^)

今年のナイトツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました(^▽^)

(カナ)

追)
こんどの週末に噴火30周年記念イベントの1つとして、3年前の大雨で崩落した「御神火スカイライン」の開通前ウォークが行われます。

締め切りは明日ですが、まだ若干の空きがあるようです。
http://izuoshima-geopark.seesaa.net/article/441278768.html
貴重な機会ですので、お時間のある方は、ぜひご参加ください(^_^)








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クロアナバチ

2016年08月27日 | 

一昨日の朝、ノブドウの花に来ているのを見つけました。
地面に穴を掘ってキリギリス類を狩り幼虫の食べ物にするそうです。


大きくて目立つハチなので過去にキリギリスを運んでいる場面に出会っていてもいいのですが、まだそのような幸運に恵まれていません。
今年はどうでしょうか?
よく気をつけていたいです。

                                             がんま
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カミツキガメかジョーズか?

2016年08月26日 | 火山・ジオパーク
今日も1日、撮影隊に同行して山に行きました。
今日,目にした風景です。

三原山の山肌を流れた30年前の溶岩。

だんだん黒から緑に変わってきました。

溶岩の上に乗ってみると、まだ黒々としているのですが…


カジイチゴの葉が彩りを添える縄模様の溶岩。

いつ見ても芸術的!(^▽^)

午後の溶岩地帯。

逆光でより黒く見える溶岩と、輝く緑。
この時間のこの風景、大好きです(^▽^)

今日もドローンは空を飛び…


偶然通りかかったツアー参加のお客様達が,激写していました。


溶岩の合間から,青空を見上げる…の図。


今回お手伝いをお願いしたNさんが,見つけてくれた『カミツキガメ』

「ジョーズだ!」という意見もありました(^_^)

素敵な映像が撮れたようです。
放送が楽しみデス。

放送日が決定したらお知らせします。

(カナ)

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10時間近く!

2016年08月25日 | 火山・ジオパーク
今日はとある番組の撮影のため、10時間近くを火口周辺で過ごしました。
今までで最長の滞在時間です!

午前8時台の火口展望所。

カメラマン氏は、火口全体に光が当たる『良い条件』になるまでひたすら待ちます。

2班に分かれて行動したので、遠景には常に人の姿が見えていました。


火口の景色は様々に変化しました。


時には周囲に霧が押し寄せて来ましたが…


霧が晴れると、眩しい青空が広がり…


海に浮かぶ火山の島々や…


白い月や…


モクモク沸き上がる雲に見とれました。


撮影には伊豆大島から4名が、ガイドやポーター役として参加しました。

(写真は柳場)

そしてお昼近くは、雨になりました。

(傘さして、お弁当運搬中)

器材に雨対策をしてランチタイム。


お弁当を広げる頃には雨は止み、刻々と変化する火口の景色を楽しみました(^_^)


やがて少しずつ霧が晴れ、雲の向こうに青い海が見えてきました。


30年前の割れ目噴火で流れ出た溶岩が、光に照らされて輝いていました。

2時間以上、天候の回復を待ってついに撮影開始。

ドローンが空を飛びました!

ドローンは風速5mがギリギリで、人の上に飛ばしてはいけないそうです。
今日は観光の人が何組も歩いていたので、なかなかタイミングが難しそうでした。

「きっと風が出ないうちに、次の雲が来ないうちに飛ばしたいだろうなぁ」と思いましたが、皆さん根気よく待っていました。

そして…着地の台の小さいこと!
ドローン1台で、ギリギリの大きさです。


ピンポイントでこの台に下ろす技術、風を読む技術…スゴイです〜(^_^)

ここでの滞在時間は撮影も入れて3時間以上となりました。

続いて割れ目噴火口をジックリ撮影し、戻りはじめたら富士山が少しずつ見え始めました!

撮影隊が待ち望んだ富士山。
このあとまた雲に隠れてしまいましたが、少しでも姿を見せてくれて嬉しかったです(^▽^)

そして今日の全ての撮影が終わったあと…

光輝く海を、静かに見つめるゴジラ(溶岩です)の姿に出会いました!

朝から夕方まで火山の景色を楽しめた、シアワセな1日でした(^▽^)

(カナ)
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オオグンカンドリ

2016年08月24日 | 
台風9号の置き土産です。
昨日、滅多に見ることができない鳥を目撃&激写しました。





その斑紋と大きさ、画像を確認して頂いた天野氏の意見からグンカンドリの仲間のオオグンカンドリと判断しました。


これが唯一大きさ比較ができる画像で、トビ(上の1羽)と一緒に写っています。
トビは目一杯くらい翼を広げて150~160cm、オオグンカンドリはまだ余裕をもってトビと同じくらいに見えます。
オオグンカンドリの翼長開は230cmほどにもなるといいます。


これは↑の3羽のグンカンドリがだいたい同じくらいの高さを舞っていたときのものです。
と、ここまでが昨日の昼の画像です(撮影地:野田浜)
まさかグンカンドリが3羽も一緒に見られるなんて思ってもいなかったのでとっても嬉しかったです。


そして午後。
和泉浜(いづみはま)近くで再び目撃しました。





今度は昼よりも低いところを滑空しています。
喉の赤い部分がわかると思います。
これはオスがメスに求愛するときにふくらませる器官です。
ということはこの個体はオスです。
オス成鳥が国内で撮影されることはとても珍しいそうです(天野氏による)
このときも3羽でいてどんどん南下していくので車で追いかけました。

その途中で撮ったもの。





この後姿!
まるで鳥でないみたい、なんだか作り物みたいにカッコイイです。




3羽の画像。
ここではそれぞれの個体に差があるように見えますが実際大きさの違いは感じませんでした。

では、それぞれの顔をアップで。





白い子はメスでしょうか?
赤いアイリングが目立ちます。

それにしてもこの飛び姿!





鍛え上げられたアスリートのようです。
美しい・・・

弘法浜(こうぼうはま)のプールの前まで追いかけました。

東電の鉄塔と。




最後は三原山と。
昨日は朝にも1羽を見ているのでグンカンドリは最低でも5羽はいたと思います。
彼らの素晴らしい飛翔力を持ってすればもといた生息地に帰るのもなんてことないでしょう。

がんま
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台風一過とガイド養成講座「ガイドのための火山防災・大島町の防災対策」

2016年08月23日 | 火山・ジオパーク
台風9号は、各地に大雨をもたらして過ぎ去っていきました。

昨日は私も、自宅で「バケツをひっくりがえしたような雨」と「バケツに10cmの水がたまる雨漏り」を体験。(どんな家?(^_^;)

雨の様子を見ていたら、防災無線で「大島全域の土砂災害特別警戒区域154世帯に避難勧告を発表します。特別警戒区域にお住まいの方は直ちに避難行動をしてください」という放送が入りました。

私の家は,3年前の土砂災害後の調査などにより「特別警戒区域」に指定されました。

地図でオレンジ色に塗られている部分が「レッドゾーン」とも呼ばれる特別警戒区域です。

雨は2時間ぐらいで小雨になる予報だったので「2階に移動するだけにしようかな?」とも思ったのですが、山側のヤブが土砂と一緒に崩れてくる光景が思い浮かび(心配症)、土砂災害に関しては比較的安全な(しかし津波や割れ目噴火の火口ができる可能性はある)職場に移動したのですが…

いや〜もう、道路は一部プールみたいになっているし、本当にスゴい雨でした。
「避難する方が怖いなぁ」というのが正直な感想でした。

で、なぜか3月に行われたガイド講習の防災に関することをまとめていないのを思い出し、記憶をたどってみました。

ガイド養成講座の中では、いくつか防災に関する講座が行われました。
(まだこのブログで報告できていない分の講座です)

そのうちの1つが、3月29日に行われた「第16回ガイド養成講座・ガイドのための火山防災・大島町の防災対策」

参加者は確か、38名だったと思います。

講師の1人、防災対策室長の高橋氏のまとめによると、大島町に過去に起こった災害は…


噴火、津波、土砂災害,島独特の強い海風による火災の延焼…

こうしてまとまったものを見ると、あらためて“活火山の島の暮らし”は、多様な自然が身近にあるのと同時に、災害もまた身近にあることを実感します。

そして、もう1人の講師である、前・火山防災連絡事務所長の加治屋氏の話を聞いて、いつも思うことがあります。(加治屋氏は様々な機会に講演を引き受けてくれているので、話を聞く機会が多い)

台風は、地球が赤道と極の間で熱交換をして温度差を安定的に解消するために起こる、地球が存在するために必要な現象であること。

そして火山噴火や地震もまた、突き詰めれば、地中深くの熱いマントルと冷たい地表との熱交換のための対流が、プレートを動かした結果起こることで、地球にとって無くてはならない現象であること。

話を聞く度に「時々、こういう視点に立ち戻れることは、とても大切なこと」だと感じます。

大雨も噴火も地震も津波も本当に恐ろしいけれど、できる限り“生きのびるための努力”をして、あとは諦める…というか、受け入れる気持ちになれます。

どこかで「地球も生きているのだから、しかたがないな」という気持ちを持つことができます。

まるで生きもののように、伸びたり縮んだりを繰り返しながら、少しずつ地下にマグマを溜めている伊豆大島の火山。

伊豆大島では、食料の備蓄や砂防、火山観測など様々な対策をとって、人の命や暮らしを守ろうとしていますが、残念ながら人間のできることには限界があります。

「その限界を学びながら、できる限り良い時間を生きたいなぁ…」そんなことを考えながら、台風一過の海岸を車で走ったら、目の前に、こんな風景が広がっていました。


…地球の活動がつくり出した、美しい景色に見とれました。

(カナ)
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台風9号での我が家

2016年08月22日 | 今日の大島
先日発生した台風3兄弟の内一つが大島付近を通過?
未明より暴風雨で5時ごろより目を覚ました私ですが7時近くになると電気が切れてしまいました。『あ~台風だものね よくあること。どこの電線が切れたのだろうか?』
『こんな荒れている天気では工事も出来ないよね』

10時近くになると雨も小止みになり台風も去ったのだろうかと思われた。電気はいつ付くの?工事頑張ってくださいね と思っていました

ところが12時近くになって分かった事!ここの周辺では停電が発生してはいないこと!
あら、我家だけが停電と言うことらしい・・・

東京電力に連絡を取ってみたが島内のどこかで大規模停電が起きていてうちに来るのは時間がかかるとのこと

このような時のお約束。連絡するべき携帯電話の電池少な~い。追い打ちに色々な電話が入る(ピーンチ)
12時過ぎてからまた風雨が激しくなってきた。朝とは反対の面のガラスに雨が打ち付けている(ガラス掃除完了か!)先ほど小止みになった時に ザーと拭きました


午前中はこんなかな?(鉛筆ではありませんよ。一応家のつもりです)


お昼少し前からは こんなかな?

とは言え 2時頃に工事作業者が来て30分ぐらい係って電気が開通しました(その間も雨風が吹いていました 本当にご苦労様でした ありがとうございました)

ライフラインの水も大切ですが、電気もとても必要なものです(あの防風)
早速、テレビで台風情報を見て、携帯は充電して、メール3件して、ネットであれとあれを調べなくては!(しま)
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