グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

行ったことのないところツアー 第2弾

2020年06月30日 | ツアー
おとといのブログにあげたジオガイドAさんの2箇所目のリクエスト場所は「白石山」でした。

下見の時は霧でしたが、この日(6月27日)は風も弱いし、まずまずの天気!

山男・山女系(?)のジオガイドさんたちの参加もあって、頼もしいかぎりです😊

登っている途中でノギランのツヤツヤの葉に気づきました!

三原山登山道のある一角でしか見たことがなかったので、嬉しかったです😊

山の稜線は多くが木に囲まれているのですが、、所々に開けた景色を楽しめる場所が出てきます。

ここはこの日の最初の眺めポイント。
「いつも見ている山と角度が違う!」とそれだけで盛り上がるメンバーたち(笑)

森の中にはキョン駆除の業者の方たちがつけたと思われる踏み跡が道のようになっていて歩きやすいのですが、所々藪をかき分けて進みました。

山の達人に案内してもらった山頂は、完全に藪の中。

キョン柵の中の小さな杭が山頂のしるしなのだそうです。

オオバジャノヒゲの花たちは下見の時より、さらに華やかに咲き誇っていました。


お弁当を食べた場所からの眺め。

裏砂漠の展望台がある黒い山(櫛形山)が霧で見え隠れしていました。

さて私が下見をしたのはここまでだったのですが、この日はさらに足を伸ばし…

山の達人の案内で、さらに眺めの良い場所へ!

以前「姿を見なくなった」とブログに書いたハチジョウショウマが驚くほど小さな姿で地を這うようにあちらこちらで生きていて、驚きました!


サラグモの巣に水滴がついてキラキラしているのも数カ所で見かけました。

前日の雨の粒が残ったのでしょうか?

低い場所に移動して---


山の斜面を下りました。


斜面に鎮座する大きな岩を見て過去の出来事を想像するのが楽しいです😊


でも私が最も感動したのは、伊豆諸島の固有種、シマヤマブキショウマの群落でした!

「キョンに食べられない崖の高いところでしか見なくなった」と思っていたショウマたちが地面から元気にワサワサ生えていました!

食べ残しにしてはなかなかすごい数です。

キョン駆除の成果が上がってこの辺りのキョンの数が減ったのでしょうか?

そして今が盛りのガクアジサイが一輪^_^

凛としてカッコ良かったです😊

この後は二子山に冒険に行くチームと、赤ダレを見に行くチームに分かれました。

バイバイ〜!

私たちは、開けた場所をガンガン歩いて赤ダレに到着。


太陽が当たってなかなか美しい赤色を見ることができました!


「火口を見た時と同じぐらい感動した!」と言っていただけて嬉しかったです😊


歩けば歩くだけ色々な発見があるなぁと実感した1日でした。
「行ったことのないところ」のリクエスト、ありがとうございました😊❤️

(かな)
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しあわせ考

2020年06月29日 | 植物

この写真 さて朝でしょうか?夕方でしょうか?

大島に住んで居る人なら分かりますよね。え 分かりませんか?

向こうに山が見えるでしょ伊豆半島です。島の西側になるので夕日と言うことになります

先週の日曜日(21日)に夏至になったのでこれからは太陽が早く沈むようになるのですね

 今日は朝4時ごろ眼覚めましたが、もうすっかり明るくなっていました。昔の時間でしたら仕事に行かなくてはいけない時間ですが、私は又寝てしまいました。しかし、鳥たちがやって来ては『早く起きろ~ ねぼすけめ~』と言っているのを子守唄に聞いています

 毎年季節は巡ってくるのですが今年はコロナと言う特別な物が割り込んできた。みんなで講習会もダメ、みんなで集まって巡検のダメ、これから夏祭りや盆踊りも出来ないようです。早く元の通りになることを望みます。

 

コロナに関係なく海岸線に咲くハマカンゾウは同じ色味のスカシユリに似ています 

 

こちらはスカシユリです。似ているでしょ?このユリは上向きに咲きます(斜面などは斜めになってしまう事も有りますが)

ヒオウギズイセンも似たような色の花で今頃の虫たちには好評なのでしょうか?

 

コロナに翻弄されている人間ですがそれでも季節は巡り草花や鳥虫たちはこの季節を過ごしています。“何もないのが幸せ“この頃良く思います宝くじが当たらなくても台風が来ないのも、津波も自身も噴火も何もないのが幸せ 花を愛でて鳥たちの声を聴き季節の中に浸って今は幸せです。長く続きますように(しま)

 

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行ったことのないところツアー 第一弾!

2020年06月28日 | ツアー
昨日、以前伊豆大島在住だったジオガイドのAさんが、ツアーに参加してくれました。
リクエスト場所は…行ったことのないところ!😊

で、最初に行ったのが、先日下見をした『シイノキ群叢』です。


大きすぎて上まで写せなかったスダジイの木…

写っているのは高さの半分ぐらいです。

空を見上げた時の風景。

2〜3m高さの別種の木が増えて、ややゴチゴチャしてますが…

合間からはスダジイの森独特の、ジグゾーパズルのようなデザインを見ることができます。


お客様から「階段みたい」という感想が聞かれたウチワタケ(たぶん)。


暗い森ではこの茶色〜オレンジ色が、よく目立ちます。

木を分解して土に返すため、森のあちらこちらで働いていました!

そして「おお〜!」と思ったのが、途中で立ち止まった時。

突然、足元のランの存在に気がつきました。

よく見たら花も咲いてました。

コクラン!…だと思います😊

1cmぐらいの小さな花ですが、とてもカワイイです💓

下見も合わせて複数回、同じ場所を通っていたのに、全く気づきませんでした(^◇^;)
立ち止まってよく見るって大切ですね😊

ツヤツヤの緑の葉の上に落ちた、テイカカズラの花も趣がありました。

(お客様が見つけて写真に撮られていました)

地面にもいっぱい、小さな風車みたいな花が散っていて…


上を見上げたら…


頭上から花束が垂れ下がってました💕


小さな発見が嬉しかった『シイノキ群叢』ツアー…
この後『白石山縦走ツアー』に続きます😊

(かな)


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ヒラタグモ

2020年06月27日 | 
もうひと月ほど前ですが自宅でこんなクモを見つけました。

見たことない柄のクモだったので「珍しいクモかも!?」と思って写真に撮って調べみました。
すると『ヒラタグモ』と言い至って普通種とのこと。

・・・知らんかった・・・




巣から伸びた受信糸に触れたコメツキムシをグルグル巻にしています。
結構念入りにグルグルしていました。
いつまで経っても終わらないので一旦観察をやめてしばらくしてから見に行くといなくなっていました。
巣に運び込む姿を見たかったのに。
うーん・・・辛抱が足りなかった!

がんま
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ものすご〜く久しぶりの白石山!

2020年06月26日 | 火山・ジオパーク
先日、たぶん11年ぶりぐらいに、白石山に登って来ました。
なんだか昨日のブログと書き出しが同じですが…(笑)

下の地図で「ココ」と書いていある位置にある白石山。


昔の記憶を辿って斜面を登り…


振り向いたら左から右へ雲がやってくるのが見えました(^◇^;)

まあ霧に包まれてもシンプルな地形なので何とかなるだろう…ということで…

草をかき分け…


森へ!


時々、木が倒れていました。

昨年の台風で倒れたのでしょうか?
仲間たちに囲まれているのに、踏ん張れなかったのですね^^;

森の中は意外に歩きやすい小道ができているのですが…


光を好むニオイウツギやオオバヤシャブシなどが入り口を隠すように茂っていたし…


かつて岩だらけだった開けた場所は草地になっていました!


緑の崖が霧の向こうに見え隠れするのを楽しみながら、しばらくこの場所で過ごしました😊


森の中では極小サイズのカタツムリや…


ほぼ満開の(オオバ?)ジャノヒゲの花に出会いました💗


歩き始め地点の高いところにシマヤマブキショウマの元気な花が、咲いてたのも嬉しかったです😊

打ち上げ花火だ〜😊

明日ももう一度、白石山に登る予定です。
どうか晴れますように!!

(かな)


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久しぶりのシイノキ群叢!

2020年06月25日 | 植物
先日、ものすご〜く久しぶりに「シイノキ群叢」を歩いてきました。

10数本のスダジイの巨木が森を作る「シイノキ群叢」を最後に訪ねたのは、6年前の2014年5月。(当時ののブログはこちら

入り口がわかるかが心配でしたが、かろうじて看板が残っていました。

2回ほど小さな沢を越え、細い山道を歩くこと10分。

大きなスダジイの木が生えている場所に到着しました。


スダジイの枝が何本も地面に落ちていて、ちょっと驚きました。

6年前はもっと、スッキリしていたような…?

頭上を見上げると、途中で折れている枝が何本も!

昨年の台風の影響でしょうか?

驚いたことに6年前は、幹が見えないほどの「ひこばえ(樹木の切り株や根元から生えてくる若芽)」に取り巻かれていた木は…(写真は2014年5月撮影です)


めっきり「ひこばえ」の数が減り、幹が見えていました!


そして逆に、6年前は「ひこばえ」が少なかった隣の木に、たくさん生えていました!

「ひこばえ」は勢いの衰えた老木が、生き残りをかけて新しい枝を伸ばすものと思ってたのですが、こんなふうに数が増減するのですね!

空に向かって枝を伸ばす、大きなスダジイたち。


よく見比べたら、このデザインも微妙に変わっているのかもしれません。


森の溶岩にも、ちょっぴり苔が増えたかな?

裏砂漠や三原山の裸地からの再生と違い、パッと見ただけでは変化がわかりにくい巨木の森ですが、6年の歳月分だけ変化してることを肌で感じました。

(かな)
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キジバトが

2020年06月24日 | 

地面に降りていました。
よく見る光景です。
なにか食べ物を探しているのかと見ていると。




トコトコ歩いて・・・




小枝をくわえました。


このあとすぐ上の木に飛んで巣の材料にしていました。
昨日の撮影です。

がんま
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椿花ガーデンのアジサイたち💕

2020年06月23日 | 植物
先日、兵庫県からいらしたお客様と「椿花ガーデン」を、歩いてきました。

「溶岩と貝と花が好き」というお2人と、ツアー後「椿花ガーデン」の前を通ったら、超ラッキーなことに開園していたのです!(コロナで3 ヶ月近く休園されていました)

休園中も園長の山下さんが毎日、手入れをされてるのをFBで知っていたので、開園が楽しみでした。

園内は期待どうり、美しいアジサイの花々が咲き誇っていました!

今日はその、ごくごく一部を紹介します。

まず私たちが足を止めたのは、鮮やかなブルーの前!

キリギリスの仲間も可愛かったです(そこ?笑)

色が混ざっている花も、綺麗でした。


「くす玉みたい!」と思った花。

大きくて、子供の顔ぐらいのサイズだったと思います。

これは…ガクアジサイでしょうか??

中央の花が変わっていますよね?

これもガクアジサイ?

ここまで変わっていると「あなたは誰?」って言いたくなります😊

飾り花がカップ型しているものもあり…

雨水が残っていて、ビックリしました!

飾り花の縁が、ギザギザのものもあれば…


打ち上げ花火みたいな姿のものも、ありました。


やさしい色使いにホッコリし…


赤い斑の入った白花に見とれ…


あまりの可愛さに、ため息が出ました。


こちらの色使いも捨てがたい!!


白いアジサイ「アナベル」が一面に咲き誇る様子も、それはそれは見事でした!


個人的に興味深かったのは、伊豆諸島で見つかった変種たちが並んで植えられている一角です。


神津島や八丈島、大島の白花を始め…


式根島産。


八丈島産。


大島産などの花々が、並んでいました。


そしてなんと…大島産の緑色の花!(大島緑花)

アジサイには「花が葉に変化し緑化、周囲に感染し枯らしてしまう病気」があるそうですが、この「大島緑花」は、数10年の栽培の歴史の中でも枯れることなく美しく咲き続け、「大島で変化した貴重な緑のガクアジサイ」として注目されているのだそうです。

山下園長の植物への愛情と情熱と探究心が作った『緑の花』

私にはこの花が、病気を逆に個性に変えて美しく輝いて生きる力を、実は全ての生き物が持っている可能性があると、教えてくれているような気がしました。

椿花ガーデンのアジサイは、山下さんが毎年せっせと挿し木をして増やしてきたものなのだそうです。

花が好きで「今までも何箇所かのアジサイ園を見に行ったことがある」というお客様も「こんなに色々なアジサイを見たのは初めて。たぶん日本一では?」とおっしゃっていました😊

「すごく綺麗に咲いてますから、ぜひ楽しんでいってください」と、まるで手塩にかけて育てた我が子を自慢するかのような山下さんの笑顔が迎えてくれる『椿花ガーデン』


大島にいらした際には、ぜひお訪ねください。
きっとパワーをもらえると思います😊

(かな)



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だ~れ

2020年06月22日 | 

だ だれ?大根かじったのは?

頂き物の大根あと1回何を作ろうかと置いておいたもの(冷蔵庫の中では無く台所のその辺に)

 

見つけた!

あなたが大根をかじっていたのね。でもよく考えていたら大根もアブラナ科なので食べることが出来るのですね。大根の葉付きを貰ったので葉の方についていたのかな?

 

明るくしたら透け感が有って綺麗(と思わない人も多いのでしょうが)下側のテンテン何かな?

 

家に有ったキャベツとお取替えをしてみました(大根は又使いますので返してもらいましょう)

23時間したら こんなにかじっていました

 

1日経ちました。キャベツはお気に入りらしい.食欲旺盛なのです(でも、大根の葉の方が葉緑素が有って栄養豊富なのかな・・・)

お掃除したら糸を少し出していましたので、蛹化するのも時間の問題でしょうか?

 

お部屋はこんなの どこにいるでしょうか?

 

後は蛹化するのを待つばかり (しま)

 

※今日はモンシロチョウの幼虫で「気持ち悪い!」と思った人もいたのではないでしょうか?

その方のためにお花を

スカシユリ 上から見ると中心が透けているからスカシ 何だそうです

 

前の写真の左側、雄しべが丸くなっているので昨日かそれ以前に咲いた物

 

雄しべが新しいので今日咲いた物

雄しべで花の開花の早遅の違いが分かります

 

ホタルブクロ

受粉する虫によって花の大きさが変わって来たと言われる花です(本土と島では大きさが違います)この花にとっては大は小を兼ねるとは言わないようです

 

このぶつぶつ模様に虫が引かれる様です

 

 

花の名前は分かりませんが、この花もこの模様で虫を集める様です

虫の目にはどの様に映っているのかな?

 

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野生のガクアジサイ、絶賛開花中!

2020年06月21日 | 植物
伊豆大島では、野生のガクアジサイたちが花の盛りを迎えています。

先日歩いた林道でも…


今日車で走った車道沿いでも…

実に個性豊かな花々を見ることができます。

ガクアジサイは多数の小さい花が真ん中に集まってつき、その周りをガク片が花弁状となった「飾り花」が囲んでいます。


飾り花を目立たせて、虫を呼び寄せる戦略らしいのですが…


飾り花だけが目立って、本物の花があまりにも控えめで「これで虫が呼べるのだろうか?」と心配になるものもあります。


逆に飾り花が、花の真ん中から自由奔放に伸びているものも!(笑)


下を向いていた、やさしいピンク色発見!

控えめな感じが、なんともカワイイかったです💘

飾り花が大きすぎて、本来の花が見えにくいものもありました。


大きい飾り花に負けないぐらい盛り上がっているものも!

(これ見て「溶岩ドームだ!」と思ってしまう私は病気?笑)

白花もあれば…


まだ咲き始めで、これからどんな花になるのか楽しみなものもたくさんあります!

そして私のオススメの、伊豆大島でのガクアジサイの楽しみ方は…

背の高いガクアジサイの花の下に入って、空を見上げること!

栄養分の少ない溶岩の上でも絶賛成長中のたくましいガクアジサイたちは、条件が良いと3mぐらいの大きさになります。

太陽の光に透けたガクアジサイの花は本当に美しいです!

今日は曇りだったので、空が白いですが…^^;

チャンスががあったらぜひ、野生のガクアジサイたちの「花の天井」をお楽しみください〜😊


(かな)



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