グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

それぞれのツアー

2014年07月31日 | ツアー
昨日、今日のツアー報告です。

昨日は「夏休みの宿題に火山を!」という中学生とお父さんの2人旅。
青空のもと、まずは縄もようの溶岩地帯へ。

パカッと割れてドクドク流れ出た溶岩と、記念撮影。

火口からあふれ出た溶岩に乗ってやってきた、でっかい岩の周りを…


グルリと1周。

身軽な動きで、あっという間に回ってきました。

同じように火口から飛び出た石でも、でき方によって白いのや黒いのや赤いのがあって、重さも様々…

「黒い方が大きいけど軽い!」と体感中。

男の子らしくバッタをつかまえ…


溶岩が流れ去ったあとの穴をのぞいて、冷える前に天井部分から滴った様子を観察。

「こっちから撮れば?」とアドバイスするお父さんです。

幻の湖の近くでは、三原山を背景に咲き誇るユリの花を見つけました!

「すごいなぁ」と花に見とれ、香りを嗅ぐ中学生。
きっと優しい青年に成長するだろうなぁ…。

本当に,ホレボレするような咲きっぷりです。
2人で一緒に「スゴイよね!」と言いあいました。

ユリはすぐ枯れてしまうし、ここは霧が出ることも多いから、たぶん一期一会の風景だと思います。

ツアーの終わりごろ、先日のツアーの砂絵(?)の話しになり、カタツムリの殻を探して再度作ってみました。

今回の口は“生きているミミズ”です。
ミミズが動くと表情が変わって、スゴく面白いです!

「動画で撮ると良いですよね。」とお父さん。(そうかも!)
楽しかったです。


そして今日のツアーは…
夏休みに姉妹で遊びに来てくれた女性陣。

午前中は山が全く見えなかったので、北部方面を回り、島ものの昼食を早めにとって海へ!

黒い砂地に砕ける白い波、キラキラ光る海、青空、モクモクの白い雲…まさに「夏の海!」という感じで爽快です!

もう1カ所の海岸では、噴火と雨が作った特製の椅子に座って記念撮影。


ここで「モクモクの火山灰と水が“火山豆石”という丸~い石を作る」というお話をしたところ、お客様から「地球…」という言葉が!

この小さな石から「地球」を感じてくれるなんて、感激です。

確かに、噴火でこんな大豆のような石ができちゃうって、とっても不思議…地球は本当に不思議だらけです。

この後は裏砂漠に行きました。

午前中に山を隠していた雲がまだ残っていましたが、景色は全て見渡せました。

外輪山の斜面をおりてカルデラという大きな凹みの中へ。


スクッと立った一本のユリと一緒に、青空を見上げ…


大きな岩に登り…


休憩していたら、雲がモクモクやってきました。

まるで劇の終わりの合図のように…。

「雲が全部山を隠したら帰りましょうか?」
「そうですね。」

こうタイミング良く山が隠れてしまうと、やっぱり三原山がサービスして景色を見せてくれたように感じてしまいます。

もちろん今日は女性らしく…

顔サイズのユリと並んで写真を撮ったり…

顔より大きい葉っぱと写真を撮ったり…

楽しかったです。(2回目)

(カナ)




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早くも

2014年07月30日 | 
海岸にキアシシギが来ていました。
月曜日の朝、万立(まんたて)です。


ちょっと(かなり?)遠かったですが、


2羽いました。

無事に子育て終わったのかなー?

                             がんま
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濃霧NO1ツアー

2014年07月29日 | ツアー
7月27日(日)のツアー報告です。
題名通りの濃霧と、強い風の中のツアーでした。

白い霧の中で「縄模様の溶岩」に乗り…

(サーフィンしてます)

咲き誇るユリの花と記念撮影。


顔と同じサイズの花が豪華です。


ガクアジサイのツボミと花と実の3点セットを発見!

このまま植物図鑑に載せたい感じ…。

ツルを伸ばして様々なものに巻き付くサルトリイバラが、自分たちで巻き付きあっていました。


まるで「握手」をしているかのようです。

「可愛い~」by全員。

「すばらしい眺望をご覧ください」の看板の前も…

真っ白でした。

ゴジラも霞んで形がわかりませんでした。

ここまで濃い霧は珍しいです。

「今日は濃霧NO1です!」と伝えたところ、お客様からは「それは良かった。NO1と言うのが良いです」とポジティブな回答。

で…

濃霧の中で、嬉しそうにジャンプ!
なんだか盛り上がってきました。

「それにしても本当に見えないなぁ…」と思ったら…

実は眼鏡が曇ってました(ここでも笑)。

山頂展望台に着く頃には、かなり風も強くなってきました。

ゴ~っという音と、帽子が飛ばされそうな風と、流れる霧…なかなかの迫力です。

さてここで「帰りのコースをどうしよう?」と少し迷いました。

この日の風の強さは、未舗装の西側斜面を下りられる程度でしたが、おりきったところで小石(スコリア)が降ってきて体に当たる…ということが予想されました。でも強い風で流れる霧の、幻想的な風景が楽しめるはず…。

で、お客様に状況を話して「どちらを選びたいか」聞いてみました。
元気なお2人は、もちろん「未舗装」のコースを選びました。

そして、そんなお2人に三原山が「良いところを見せよう」と思ったのか…

下山途中で何回か、我々の周辺だけワ~っと霧が晴れて広い景色が見えました。
「うわ~!」by全員。

その後はすぐに、濃霧が戻ってきました。

そしてお2人は霧の中で…

再びジャンプ~!

まるで宙をとんでいるかのようでした!

予想通り、風で小石が舞い上がりピシピシ体に当たるので、早めに森に逃げ込みました。

こちらはほぼ風なし。
霧も木々がブロックしてくれるので、平地よりずっと遠くまで見渡せます。

10個以上のツボミをつけているユリも見つけました。

ツボミが重いらしく、かなりうなだれていました。
咲いたら見事だろうなぁ…。

砂(火山灰)の上に落ちていたカタツムリの殻や木の実で「顔」を作ってみました。

では、ここで問題です。
「口」は何でできているでしょう?

回答は…
「ミミズ」です。
口が木じゃなくてミミズっていうところが、1ランク上な感じです。…(?)

最後に山頂ジオパーク展に立ち寄って、この日歩いたコースを説明。
壁に貼ってある大きな写真の前で…

(本物っぽい写真になるように、手で数字を隠しています。)

ポジティブなお客様に元気をもらえた「濃霧NO1」のツアーでした。
ありがとうございました!

(カナ)














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でんでん虫虫カタツムリ

2014年07月28日 | 
ある日の三原山

こんなに真っ白。それでもチラホラ山へ向かう人有り


足元に遊んでいるのはカタツムリ


何にもない様ですが、苔を食べていました



あー!なが~い首!


どんどん伸びる キリツムリ?


殻の重心が移動


えーこんなに伸びるの


完全に先の枝に移っていますね


移動完了 這って移動だけでなく枝から枝の空中移動もするのですね


次はどこへ行こうかな?


親子かな?それとも…


山へ行った人が帰ってきました
記念写真の中にカタツムリ2匹入れちゃいました
“ハイ カタツムリ”        (しま)

ここの周辺にはカタツムリが多く見られますがすべて右巻きヒダリマキマイマイは見た事が有りませんが外輪山を下った所に左巻きが居たとのこと。嫌いな人も多いカタツムリですが東京では今や見かけることも少ないとか。みなさんも捜してみてください

ある日とは昨日7月27日でした  夏は霧が多く出て視界があまり良く有りません(ガイド泣かせ?)
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めまぐるしく変わる

2014年07月27日 | ツアー
ここ数日、めまぐるしく変わる天気の中を歩いています。

昨日はお客様の希望で、最初に森から溶岩流に抜けるコースへ。

木漏れ日が美しい森を抜け…

青空の下を歩いて溶岩流へ。


空には煙のような不思議な雲が浮かんでいました。

「まるで龍みたい」とお客様。
本当に、何かが空に登っていくかのようでした。

お客様の「動物に見える!」という声を受けて…

「動物」の下で記念撮影。

溶岩の上では「尖っているねぇ~!」という感想が聞かれました。


帰りの樹海も、とても明るい森でした。

ちょうど太陽が真上から差し込む時間だったからかもしれません。
光がキラキラ、木々を照らしていました。

桜の木から生える白いキノコには…


まるで宝石のような、丸い粒がついていました。

黒、茶色、透明のキラキラ…いったい何でしょう??

さて、森でキラキラを楽しんだ後は、
裏砂漠に行きました。
そうしたら…

なんと、霧で真っ白でした!

しかも風が強く…あまりのメリハリにビックリしました。

でもこの景色の中にしばらく停まっていると…


時々霧が晴れて、青空が出て視界が開けます。

「地球~って感じ!」とお客様。

「わ~、V字の青空!」

このあと、Vサインをしながら青空と写真を撮りました。

夏の霧はまだまだ続きます。
しばらくは、霧の風景を楽しみたいと思います。

(カナ)
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カナブン天国

2014年07月26日 | 
ここ数日人間には暑すぎますけど虫たちは元気ですね。
待ちに待った躍動の季節到来!といった感じでしょう。

今朝はカナブンがたくさん集まっているところを見つけました。
本土ではこういうの珍しくないんでしょうが大島ではなかなかありません。
実際こんなにたくさんカナブンが集まっているのを初めて見たのでコーフンしました(笑)
メタリックな甲虫ダイスキなんです。






アカボシゴマダラがいますね。
大島で順調に増殖しているようです。


高い樹の上のほうなのでカナブンの美しさがよくわかりません・・・



上の個体はシラホシかシロテンハナムグリっぽいです。


ちょっと近くを探したら低いところにも樹液が出ている樹がありました。

ルリタテハと。


これはまた別の樹。





ヨツボシケシキスイがいます。


ショウジョウバエも。


憎めない顔。


うーん、これすっごい綺麗!
憧れの甲虫、プラチナコガネにも引けをとらない美しさ。
緑の個体はもしかしたらアオカナブンかもしれません(さっき違いを調べたので今度はちゃんと確認します)


さらに別の樹には。

ムカデさんが潜んでいました。
就寝中のようです。


他には、

シオヤアブや、


モンキアゲハ、


これは・・・コクワガタかな?
などがいてとっても楽しめました。

カナブンは色彩の変化があるのでそれを探してみたいです。

                          がんま
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どうする?東京

2014年07月25日 | ツアー
今日は、東京MXテレビ「どうする?東京」のロケにガイドとして参加してきました。
とっても暑い三原山でした。

青空と夏色の緑。

三原神社からの眺めもこんなでした。

遠方の伊豆半島や海が霞んでいるのは少し残念でしたが、火口もキレイに見えたし撮影日和!

神社では俳優さん(芸能界のクイズ王と呼ばれるT氏)に「これは女の神様ですね。」と教えてもらいました。

屋根の両端で交叉させた部材が、男の神様は垂直で、女の神様は水平なのだそうです。
(知らなかった~)

どこかからヒグラシが飛んで来て、体に止まりました。

このところ三原山周辺では、朝から夕方まで、ヒグラシが大合唱をしています。

T氏はゴジラ映画にも出演しているそうで…

ゴジラ溶岩の横で、新たな怪獣を発見してくれました。

そして溶岩の上に真っ黒いバッタも発見。
「指の先にいるよ」と言われ探したのですが、さっぱり目に入ってきません。

みなさんは、指の先のバッタ、見つけられますか?

ほら!ここ…

指は指でも、陰の方でした(笑)。
この方法なら虫も逃げないかも!(次から私も使わせてもらいます。)

T氏は、この他にも熱々の溶岩の上で寝転び、巨大溶岩の前で写真を撮り…と、火山を楽しまれていました、

残念ながら画像は載せられませんが、ぜひオンエアの時に、ご覧ください。

放送日は8月23日21時から、9チャンネルの「どうする東京」です。

(カナ)
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午前と午後

2014年07月24日 | ツアー
今日は午前と午後の2回、ツアーに行ってきました。
簡単に(本当か?)報告します。

午前の部。
ご両親と小学生の男の子2人のご家族と三原山へ。

まずは縄模様の溶岩に触れ、火山探険の旅へ。

「こんなのがあったよ。」

黒い溶岩の上で、お兄ちゃんが1つだけ白い石を発見しました。
噴火で飛んで来たのでしょうか?それとも人が持ってきたの??

「意外に重い~!」

「すごく軽い!」

…と、溶岩を体感。

“倒れそうな溶岩を支える”の図。


小石を拾って、火口に向かって投げてみたり…


「これ亀に見えるよ。ここが頭で、ここが前足。」ということで…

「亀」の上に乗ってみたりしました。

ユリの花には、花弁の中に赤い点の有るものと無いものがありますが、

2つが並んで咲いているのも、見つけてくれました。

こちらは今日あちこちで見かけたゴマダラカミキリ。

青空を背景に、なかなかカッコ良かったです。

今日もそれぞれのルートで下山して、

おりきったところで休憩しました。

休憩中に「穴が空いた溶岩があるよ」と、見つけてくれたのがこちら。

楽しい写真がとれました。
ありがとう~。

午後の部。
ご両親と小学生の男の子1人のご家族と裏砂漠へ。

ゴツゴツ溶岩地帯を抜け…

裏砂漠で寝転び…


穴だらけの溶岩に乗ってみました!


ここでもユリが誇らし気に咲いていました。

ああ、なんて素敵な風景…。

森では、キマワリ君(虫)がウロウロ…

何匹も見かけました。

セミの抜け殻も合計3つ見つけました。

「夏」ですねぇ。

ガクアジサイの花を森の中でもみかけました。

この暗い森で生きるための光を得るのは大変だと思いますが、ここは条件が良いのでしょう。

栄養の少ない溶岩の上で咲き誇るガクアジサイも素敵ですが、暗い森のわずかな光で生きるガクアジサイも、とても美しかったです。

さて、得意科目は体育という男の子。
崖崩れ現場でもアッという間に見やすい場所を見つけ、枝の上に登ってポーズをとっていました。

あまりにも素早い身のこなしにビックリしました!
男の子は、活発だなぁ…

今日もいっぱい元気をもらいました~。

(カナ)


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フタトガリコヤガ

2014年07月23日 | 

どうです?
ステキなモフモフでしょう。
もっといろんな角度から撮りたかったんですが高くて遠いところにいたので。
21日の撮影です。

その場では名前がわからずとりあえず写真に収めました。
ガは種類がとっても多くて名前を調べるのに一苦労です。
家に帰ってまぁこれならヤガの仲間だろうとヤガ科の画像を1枚1枚チェックしていきます。
しかしヤガ科は一番数が多く、わかっているだけでも1200種以上がいます。
画像は1種類につき数枚あるので調べる枚数はその数倍になります。
今回は運よくすぐに見つけることができました。

↑の成虫はクズの葉にとまっていますが幼虫はアオイ科の植物を食べるとありました。
あー、ナルホド。
近くにフヨウがたくさんあったなー、と翌日同じ場所に行ってみると。

いました。



結構派手ですね。

これが終齢のよう。


顔なんだけど・・・

目は写らなかったみたい。


知らない名前の生き物や植物を調べるとき。
いつも思います。
私は死ぬまでにあといくつの名前を知ることができるんだろう・・・って。
あはは。

                             がんま
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地球はスゴイなぁ。

2014年07月22日 | ツアー
今日の朝9時過ぎに、ガイド依頼の電話が入りました。
山頂口駐車場の看板を見ての申し込みとのこと。

山頂口駐車場には、今年に入ってから新しい看板が立っています。

今までの看板よりもずっとシンプルになり、「楽々コース」「山頂コース」「探険コース」に分けて紹介されています。

そして探険コースの説明にはこんな言葉が…。

これを読んで、観光協会に問い合わせてくれたようです。

「説明付きで歩きたい。待っていますから。」とお客様。
こういうリクエスト、うれしいですね~。

で、海に行く予定を変更し、バタバタと慌ただしく支度をして10時には山頂口駐車場へ。
自宅周りは青空だし天気予報も晴れマークだったので、炎天下を歩くつもりだったのですが…

三原山の周りだけでした(笑)。
(写真の白い部分に、三原山があります。)

いつものように、近くのものを観察しながら歩き始めました。
溶岩がドクドク流れ出した様子がわかる景色の前でのお客様の会話は…

「赤い時に触ってみたい!」by男性。(その気持ち、わかります。絶対やけどしますけど。)
「これが島になったんだよね。」by女性。(そうなんです。噴火が島を作ってきたんです~。)

男性はインド出身で、26年前に日本に来たとのこと。

遊歩道に落ちていた馬糞を見て「インドには馬を南向きに置いておくと金運が良くなるという言い伝えがある。馬糞や牛糞は役に立つ。燃料になる他,家の材料にもなる。竹板を重ね隙間に牛糞、馬糞を塗ると、乾いて固まり、涼しいし虫除けにもなる。」と教えてくれました。

なんて素敵なリサイクル!

1986年の溶岩流の上では、ユリの花が一輪、咲いているのを見つけました。

昨年までは、ユリは咲いていなかったような気がします。
噴火後27年の歳月が、ユリが花を咲かせるための土を作ったのでしょうね。

ゴマダラカミキリは子孫を残すために懸命だし…


黒っぽい色のトノサマバッタ(たぶん)も発見。

以前見た黒いバッタが成長したのでしょうか?

27年前に火口から溢れた溶岩が、冷え固まってできた平原も霧で幻想的な雰囲気でした。

「これは神様にしか作れない風景だ。人間にできることじゃない。」by男性。

神様が作った風景…

本当にそうだなぁと思いました。

さて火口展望所も真っ白でしたが、ここでお客様は腰から下げていた「ティンシャ(チベットの密教法具)」を取り出し、火口の方向に向かって打ち鳴らしました。

ティンシャは人を癒し、場を浄化する効果があるそうです。

高温の澄んだ音色が鳴り響き…そして一瞬、火口の縁が見えました!

今日は本当に霧が濃かったので、火口の縁が見えたのは、この時だけでした。
もしかしたらティンシャの美しい音色が、三原山に聞こえたのかもしれません。

一昨日命名した「癒しの岩」

この位置から左手の外輪山も見えないほどの濃い霧に包まれるのは久しぶりです。

霧と大地だけの世界。

まるでクーラーをかけているかのような涼しさでした。

ところで、ツアー中の会話で「なるほど」と思ったお客様の言葉がいくつかありましたが、そのうちの1つがこれでした。

「地球はスゴイなぁ。自分を冷やすことも燃やすこともできるんだから。」

確かに地球は、マグマの熱で地上のものを焼き払ったり、雨や霧や風で冷やしたりしながら、生きていると言えるかも…。こんなふうに感じられるお客様の感性を、「素敵だなぁ」と思いました。

(カナ)
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