グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ようちゅうい

2016年03月31日 | ツアー
今日は、春休みの旅行で大島に来島されたご家族と、2時間ツアーに行って来ました。
このところ春がどんどん進んでいましたが…

今日ついに、オオシマザクラの花が最盛期を迎えました!
島のあちらこちらで、桜の白い花が咲き誇っています。

桜満開となればやはり…

ツアーのはじめは、ここへ!

樹齢800年といわれるオオシマザクラ(桜株)は…

見事な咲きっぷりでした!

ウラジロ(シダ)の新しい葉がクルクル巻きの状態から、羊の角みたいに2本ずつ伸びてくるのを皆で観察しました。


裏砂漠へ向かう道中では、あちらこちらでシチトウスミレが元気に咲いていました。


一見木の実に見える緑色の粒の中に「小さな蝿の幼虫が入っている」と説明した時には…

6歳の男の子が「要注意だね」とひと言!

おおお~、幼虫にようちゅうい!
6歳にしてこのようなギャグを!!
(その場にいた全員から「スゴイ!」の声があがっていました)

満開のハチジョウキブシの花を見た時には…

「雨みたいだね」と、お子供たち。

そう言われて、木の下から見上げてみたら…

確かに雨のようでした!

周囲には、まるで花のように鮮やかな、ハチジョウイタドリの葉が目立ちました。

明るい赤と緑が綺麗でした~。

ところで皆さん、午前中に「染め物体験」をされてきたとのことで…

地面に転がっていた染めの原料(オオバヤシャブシの実)に注目。

そして、オオバヤシャブシの花を揺すって花粉を飛ばし…


ルーペを使って観察していました。


裏砂漠の景色が目の前に広がったとたん「わ~!」と言って走り出す子供たち。


そして…
家族ジャンプ~!

素敵な写真が撮れました。

ジャンプの後は、風を避けてお茶タイム。


ゴロゴロ転がったり…

(約1名下敷きに…笑)

小石の5段積みを達成したり…


いっぱい遊んだ2時間ツアーでした。

明日も皆さんと一緒に歩く予定です。

子供たちの発見が楽しみです!

(カナ)


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やっと撮影に成功!!だが・・・

2016年03月30日 | 



なにかというとミサゴの水浴びです。
かなりの雨が降ると決まって大きな水溜りができる場所があります。
3年前にも同じ場所でミサゴが水溜りに降りているのを見つけたのですが、そのときは水浴びせずに飛んで行ってしまいました。
それから何度もミサゴが水浴びしている場面には遭遇しているのに車を停めるとすぐに飛び去ってしまい、撮影には至っていないのです。
昨日は車を停めても悠々と水浴びしていました。
なかなか度胸のある子なのでしょうか。


しかし、まぁ、御覧の通り、大気の揺らぎでモヤモヤ画像となっております(汗)









私が車から降りているのも見えているはずなのに、たっぷりと水浴びを楽しんでいました。


お、

飛ぶか。







カラスたちにも邪魔されずさっぱりしたことでしょう。



このあとはどこかにとまって入念に羽繕いしたと思います。
次はもっとシャッキリした画像が撮れるようにがんばります。

                                            がんま
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助産師さんと歩いてみれば…

2016年03月29日 | ツアー
今日は、奈良県からいらした一人旅の女性と、三原山のフルコースを歩いて来ました。

青空が広がる「爽やか~!」な天気でした。

お客様はとても目の良い方で、次々に細かいものを発見されていました。

溶岩の隙間を覗いて…


カップ型の、小さな地衣類の胞子を発見!


小さな赤い粒も見つけて教えてくれました。

何でしょうこれ?…現場では思いつきませんでしたが、もしかしたらツルマサキかマユミの種子が鳥に運ばれたのかも??

足元の小さな花を楽しんだり…


「こういう所にいると、カラスといえどもカッコいいよね」とカラスをたたえあったり…


でっかい火口に足を入れたり?


“空に向かう坂”の風景を、一緒に楽しみながら歩きました。


おお!

なんて素敵なアイデア!

ちなみにこれは、御嶽山の噴火後、町が無料で貸し出してくれているヘルメットです。

「火口に近づく方は、ヘルメットを携帯しましょう!」というポスターに使えそう(^_^)

ところでお客様は、助産師の仕事をされているそうで…

いつも休憩する“たった一滴のマグマのしぶき”を、まるで人間のお腹を診察するかのごとく叩き
「この辺り、音が違う」とおっしゃっていました。
(さすが助産師さんですね!)

三原山のフルコース上で、今年初めてカジイチゴの花を確認しました。


ちょっと情けない感じの咲き方でしたけれど、また一つ春を見つけたようで嬉しかったです。


青空が気持ちよくて、いつもよりゆっくり裏砂漠で寝転びました。


白い雲がどんどん形を変えていくのを、ボーっと見上げていると幸せな気分になります。


お客様は、ゴツゴツ溶岩地帯で溶岩の一部となってポーズを決めた後…


“葉っぱを運ぶ蟻”を発見してくれました!

蟻は自分の何倍も大きな葉っぱを、縦にしたり横にしたりしながら一生懸命運んでいました。
何のためにこんな行動をしているのでしょう?

有名な中南米のハキリアリみたいに、これを土台にキノコでも栽培するのでしょうか?
それとも巣に敷き詰めるとか??
イヤイヤもしかしたら、伊豆大島の蟻は葉っぱを食べるように進化したとか??

スゴ~く不思議で、2人でしばらく蟻の行動を観察しました。
…が時間切れで、最後までは見届けられませんでした~。

ところで実は、ある場所に、キョン(小型の鹿)の死骸があります。

発見から数ヶ月で骨と皮になりましたが、ここでお客様が「歯は何本だろう?」と…

2人で数えた結果、キョンには上下各6本の歯と、1対のキバがあることがわかりました!

今まで何度もこの場所を訪れていますが、歯の本数を数えた方は初めてです。
やっぱり日頃常に“観察眼”が要求される医療職の方ならではかも…

…ということで、新しい気づきがたくさんの楽しい1日でした。

ツアーご参加、ありがとうございました!

(カナ)





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アンコと折紙の椿

2016年03月28日 | その他
この日のお客様です



お鉢めぐりの最高峰で気象庁の観測員さんと出会いました

 
ミニ講習会が開催されました(わー凄い)


山の上にある洞穴は入ることが出来ないので『ミニ版をご用意しております』


この日はガイド途中1時間の休憩をお願いしてしまいました
1時間経過


お待たせしました。さあ続きはゆっくり椿を見に行きましょう!

               

大島ウルトラマラソンでは“桜株”のエード担当(毎年ここです)
今年は変身者狙いで絞って見ました

トウモロコシさん(この被り物売っているそうです)


タイガーマスク(豪華コスチューム)


アトム(写真の撮り方がいまいち)


セーラーガール


ピンクパンサー


マリオ


忍者


マイカップおじちゃん


毎度おなじみ“悪代官”


時代劇2名様 そろい踏み


骨髄バンク広報


「58キロ完走おめでとう!!」ちょっと前までのジオ仲間(元気していた?)


若いアンコ4人と私の年が同じぐらい?


ゴ~~ル!(永遠に来ないな)


本物のゴール(100キロも走ってこの余裕はすごい)


走り途中の方、私の折った椿と共に走ってゴールしてくださいね

今年の冬のアンコ姿はこれにて予定終了 でも、椿の折紙は暇なときに折っています
ガイドのお客様にはお渡ししたいと思っていますが、時々忘れてしまいます(しま)
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札幌から火山を見に!

2016年03月27日 | ツアー
今日は、一人旅の男性と、札幌から来島された息子さんとお母さん、計3人でフルコースツアーに行って来ました。

北海道から伊豆大島への旅の目的は、伊豆大島の火山なのだそうです!

シマシマの地層の前で、嬉しそうなおふたり。

溶岩になって地上に飛び出たり(?)


「アア溶岩」と呼ばれるゴツゴツ溶岩が、どのぐらい痛いかを体験したり…


火口から立ちのぼる噴気を、フーフー吹き飛ばそうとしたり…


石の中の白いツブツブに注目したり…


お弁当のゆで卵を「溶岩割り!」と言って割ったり…

火山好きが伝わって来ました。

足がめり込むザクザクの地面も「こんなところ歩いたことない。面白い!」と嬉しそうでした。

確かに、こんなに水はけが良い小石が積もった登山道はあまりないですよね(^_^)

小石と言えば、こんなものも発見!

地中から飛び出たガイコツ?笑

裏砂漠では「裏砂漠を堪能してくるね~」と走り出し…


飛んだり…


石と遊んだり…


下り斜面でゴロゴロしたり

思いっきり楽しんでいました。

お、石が鞄かけに!
一人旅の男性の、リュック&ヘルメットです。

こういう石の使い方もあるんですね~。←(感心)

いっぱい遊んで、裏砂漠を後にしたら…

春の兆しが、どんどん進んでいました。

ヒサカキはラーメンの匂いのする花を開き…


草地には道の両脇に、ニオイウツギの新しい葉がグングン伸びていました。

何年か前のススキ野原は、ニオイウツギの林に変わりつつあります。
あと2カ月後にこの場所は、たくさんの白い花で彩られることでしょう。

数日前までたくさんの実をつけていたハチジョウイヌツゲが、大量の実を落としていました。

花が咲き始める時期には、古い実を一斉に落とすのでしょうか?

そして樹海では…

今年初の蜘蛛の巣が、木漏れ日を浴びて輝いていました。

楽しい1日でした。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(カナ)




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ギンムクドリ

2016年03月26日 | 
2010年11月13日以来、5年振りの出会いでした。
昨日の朝、またしても牧場でです。

後はツグミです。
特に一緒に行動しているようではありませんでした。

久し振りの出会いと今回は初めての男子ということで大いに興奮しました。

メスもなかなかのオシャレさんですがオスはさらに綺麗です。


ムクドリお得意の採餌方法。



地面にクチバシを突っ込んで地中に潜んでいる虫などを探します。


これなんか特に。

見ているとなかなか面白く、ここには食べ物となるナニモノカがたくさんいるようでした。


最後はモグモグしているかわいい姿を。

何か食べています。

こうして本来の生息地から離れたところで出会う野鳥たちを見るたびに思います。
ちゃんと帰ることができるのだろうか・・・?と。
彼が無事に仲間と合流できることを願っています。

                                          がんま
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洞爺湖有珠山ジオパークガイドスキルアップ講習レポート

2016年03月25日 | 火山・ジオパーク
昨日、洞爺湖有珠山ジオパークで、3箇所のフィールドを歩くガイド実践講座(地元ガイドさんによる案内)、私の講演、夜の交流会の3部構成でガイドさんのスキルアップ講習が行われました。

最初のフィールド講習は金比羅火口災害遺構散策路へ。
ガイドは、日頃ガイドを養成する側の横山先生です。

「今日のテーマは『何か変!』です。見慣れると全ての景色が当たり前になりますが『何か変』なポイントをさがしたいと思います。」と参加者を惹きつける語りでツアーが始まりました。

あたりを見渡して、みんなで考えます。

「土手がある」と誰かが言いました。

この後「土手の向こうの景色を見てみよう→土手は泥流のための堰堤である→その中に家が建っている→人が住んでいない家である」という展開で話が進んでいきました。

「堤防の中にはかつて町があった。被災した建物を残すかどうかは議論があったが、有珠は繰り返し噴火する。災害を忘れないため、住民や研究者が行政に陳情し残すことになった。」とのこと。

他にも上流から流されてきた橋や…


泥流に埋もれた公営浴場を見学。

「砂防施設の中に建物があるのは、世界でもここだけ」と、三松さん(三松正夫記念館館長)が教えてくれました。

きっとたくさんの人の苦労があって「現物を残す」ことができたのだろうと、伊豆大島で土砂災害を経験したがゆえに実感します。

「火山と共に生きる」という地域全体の意志が感じられるような気がしました。

「ある角度から見るとスゴさがわかるんです。この角度から見てください。」と横山先生。

泥流に流された橋がぶつかって壊れた建物と、更に下流に流された橋が一直線に並んでいます。こういう物の見方を教えてもらえるのは、ガイドツアーならでは、だと思います。

5階の部屋の天井に、噴石でできた穴が開いているのも教えてもらいました。

噴石は100を超えたのだそうです!

講座には、このアパートの4階で暮らしていた女性も参加されていました。

現在火山マイスターとして、この地域を案内しているとのこと。
被災した人が自分の体験を通して語っている…このこともスゴいと思いました。

「有珠の特徴は、人工物が自然の仕組みを教えてくれるところです」と横山先生。
素敵な表現だなぁ~と思いました。

ところで、ここでの一番多い質問は「なんでこんなに火口に近い場所に住んでいるのか?」だそうです。たぶんこれ、ここを訪ねたほとんどの人の心にうかぶ疑問でしょう。

横山先生は「日頃は美味しい食べ物、温泉、美しい景色という恵みを受けている」と語られていました。

2箇所目は 昭和新山園地。
ガイドは有珠山ロープウェイのGさんでした。

Gさんもクイズを織り交ぜながら、地下のマグマが動いてきて昭和新山を作ったことなどを教えてくれました。

今のように火山観測が進んでいない時代に、台に顎を乗せ同じ位置から絵を描いて昭和新山の成長を記録し続けた三松正夫さんの像の前で…

その活動や人柄を紹介。

「これ一番好きな写真なんです」とご自身の気持ちも込めて、写真資料を見せてくれました。
こういうガイドさんの『思い』がわかるような解説って、親しみがわいていいなぁと思います。

その後、特別な許可をもらって昭和新山の中腹まで登りました。


現在噴気の匂いはなく、この日の地温は60度ぐらいでした。

2000年噴火で地域の人の命を救った火山学者の岡田先生も登場。
色々教えていただきました。

地層には、丸い石が積もっていました。

私は火砕流で流れて来たのかと思ったのですが、実はこれ、川原の石なのだそうです。

昭和新山が今より300m低い位置で畑だった頃の川原の石が残っているとのこと(ビックリ!)

モクモク白い煙を吐き出す赤い山は迫力満点ですが…

実は、だんだんくずれてきているとのこと。

足元に転がってきた石からも、ここが畑だった頃の証拠が見つかるようです。

左は溶岩で、右は畑の土(大元は火山灰)が焼かれて煉瓦になったものなのだそう。
「へ~!」がいっぱいで、あっという間に時間が経ちました。

お昼は有珠山ロープウェイの食堂、その名も「噴火亭」で、地元素材にこだわった特製ランチをいただきました。

(有珠山ロープウェイで働くジオガイドさん(火山マイスター)のIさんが、にこやかに迎えてくれました!)

3カ所目はロープウェイで火口原展望台へ。

平らだった畑の中にマグマが盛り上がってできた山や、過去の大きな噴火でできた湖を一望できます。人の暮らしと活発な火山が本当に身近なんだなぁと思いながら、風景に見とれていました。

ここでのガイドは登山家のIさん。


ゴツゴツした山の上に実際に登るとどうなっているかを写真で紹介してくれたり…


今は火山灰で覆われている銀沼火口の風景が…


噴火前はどうだったのかを、自作の絵で再現して見せてくれました。

この地域らしい動物も描かれていて楽しい絵でした!

時々アラレが降ったり青空が広がったりと、めまぐるしく変わる天気でしたが、それがまた面白かったです。

雲が切れたときに現れる絶景…惚れ惚れ~。

私の講演会会場の「道の駅そうべつ情報館」には私の来島に合わせて、岡田先生が作ってくれたというポスターが展示されていて、そのことも、とても嬉しかったです。

こうして皆さんの熱いもてなしを受け、洞爺湖有珠山ジオパークのジオと人の魅力に大充実の時間を過ごしました。

ところで…実は私、フィールド講習には「何か気づいたことをアドバイスをする」という役目で参加していました。

でもガイド役の皆さんはそれぞれ「見せ方」の工夫もされてたし、わからない難しい言葉も使われていなかったし、私自身が楽しかったので「ここをこうした方が良いのでは?」というアドバイスが、なかなか思いつきませんでした(^_^;

何か宿題を残してきたようで気になって、「私ならあの場所で、どうガイドをするかなぁ」とずっと考えていました。

…どうだろ?

自分で歩きこんで、その場所を学んで、感じるための知識を身につけないとガイドはできないので、本当のところはわかりません。

でも、もしかしたら…もっと「自分の気持ち」を表していたかもしれません。

きっと、ロープウェイから風景を見下ろすたびに、そして下から火山を見上げる度に「地球ってスゴいなぁ」と感動せずにはいられないので、それをつぶやいているような気がします。

噴火を体験した人の生の声をどこかで伝えているかもしれないし、お客様の感性に感心しつつ、小さな発見を一緒に楽しんでいるかもしれません。

ってことで、全然アドバイスになっていなくてスミマセン(^_^;

洞爺湖有珠山ジオパーク、人もジオも本当に魅力的でした。

皆様、ありがとうございました&これからもよろしくお願いいたします!

(カナ)



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洞爺湖有珠山ジオパーク&斜面崩壊模型実験等の報告会のお知らせ

2016年03月24日 | 火山・ジオパーク
洞爺湖有珠山ジオパークのガイドスキルアップ講習に参加するため、昨晩洞爺に入りました。

今日は朝からフィールドを歩いて、午後は伊豆大島ジオパークの紹介と全国大会で決まった「私たちの目指すガイド像」のお話をしてきました。

朝の洞爺湖の風景。

大島が少しはみ出るだけで、ほぼスッポリはいってしまうサイズです。
噴火でできた湖の風景に惚れ惚れしました。

モクモク噴気が立ちのぼる昭和新山の姿や…

ガイドの皆さんの、層の厚さにも感心しました。

午後は有珠山ロープウェイで山麓を登り、敬愛する三松さんと昭和新山を背景に記念撮影。

幸せなひとときでした。

今日はもう、頭が回らないので、詳細は明日以降に報告したいと思います。

ところで別件のお知らせですが…

(公社)日本地すべり学会が昨年12月11日に実施した「大型降雨実験施設を用いた斜面崩壊模型実験」を、実験ビデオを中心に説明してくださるそうです。

以下の日程、内容で開催されますので、お時間のある方はぜひご参加ください。

日時 : 3月26日(土)18時30分~19時30分
場所 : 開発総合センター 1階大会議室
内容(予定) :
○局地的大雨による大規模表層崩壊発生機構の解明と危険地抽出技術の開発について
○防災科学技術研究所における大型降雨実験施設を用いた斜面崩壊模型実験など
説明者 : 後藤  聡(山梨大学大学院総合研究部)
        落合 博貴(日本森林技術協会)
        酒井 直樹(防災科学技術研究所

(カナ)
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ウミネコ

2016年03月23日 | 

今朝のパトロールで見つけました。
ご覧の通り、右足がありません。

どういった経路で失ったかは想像するしかありませんが、完全な成鳥で羽毛の状態も良く元気そうでした。
見ている間はバランスを崩すこともなくしっかり立っていたのでかなり前に失くしたように思います。
近くにはもう1羽ウミネコがいてもしかするとペアなのかもしれません。

この冬はカモメ類があまり多くありませんでした(シロカモメにも会えなかった・・・)
多い時はよく片足を失った個体を見かけていました。
今回はもうそういった個体に出会うことはないと思っていたのですが。

これから北へ帰るのでしょうか。
無事でいて欲しいです。

                                          がんま
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ああ~食べられちゃう!、高校生ジャ~ンプ

2016年03月22日 | ツアー
昨日と今日の2日間、火口~裏砂漠~森へ抜けるフルコースツアーに行って来ました。

昨日は高校生とご両親の家族旅行で、大島来島2回目のお客様。
前回は曇っていて山が見えなかったそうで、三原山再チャレンジのガイドです。

雨雲がかかりそうな空模様だったのと寒いのとで、レィンウェアを着込んで出発!

時々、雨がぱらつきましたが、火口はしっかりその姿を見せてくれました。


夜中にしっかり雨が降り、大地にタップリ水がしみこんだためか、昨日の噴気はかなり大量でした。

火口一周コースも見えなくなるほどで、その迫力に見とれました。
(たぶん、いつも通り、私が一番大騒ぎしていたと思います・笑)

見渡す限り、なにもないのが裏砂漠。お父さんからの「こういう広いところだと、トリック写真が撮れるようですよ」の一言を聞いて、「やってみましょう!」と提案し…


「ああ~食べられちゃう!」の写真が撮れました。

(お父さんのカメラで、もっとそれらしい写真を見せてもらいました~)

ところでお父さんは、裏砂漠でビールを飲みたくて持って歩いていたそうなのですが、「寒くてとても飲む気分になれなかった」とのことで、持ち帰ってきました。

…で、せっかくなら海を見ながらビールを飲んでから、宿に戻りましょうということになり…
元町港近くの“海に突き出た溶岩”の上へ!


先端まで歩いていって、キラキラ輝く海を見ながらビールタイム。


目の前の桟橋には、3連休を島で過ごした人達の長い列ができていました。

船も、4隻勢揃い!
もう1泊する皆さんは、ボ~ッと海を見ながら、ゴツゴツ溶岩に腰を下ろし、火山島ならではのビールタイムを楽しみました~。
(あ、もちろん私はお茶です。笑)


そして今日のツアーは…

高校生たちの卒業旅行でした!

ヘルメットをかぶって、完全に「火山調査隊」の雰囲気です。

まず最初にヒキガエルの長~い卵と一緒に記念撮影。

こんな状態の卵を見るのは初めてとのことでした。

まだ来年受験をする人もいるので、三原神社にお参り。

学業成就の神様ではないけれど、きっとパワーを授けてくれるでしょう!…たぶん。

センター試験は、「地学」を選択したという高校生。「お!斜長石! やったやった!」等と言い合いながら、溶岩の中の結晶を観察中。

習ったことを現場で見られるのって、楽しいですよね!

登山途中に、東京農工大の石川芳治先生のチームに遭遇しました。
昨日、崩壊斜面のモニタリング調査のために来島し、今日、少し時間があるので歩きに来たとのこと。

浪人生は、「将来砂防をやろう!」、「農工大に入ろう!」と勧誘されていました(^_^)

「最近ツアーで、専門家の方たちとよく出会うなぁ」と不思議なタイミングに驚いていたら…

なんと今度は、火山観測に来ていた気象庁伊豆大島火山防災連絡事務所の方々に遭遇!


大島は、地下のマグマの影響で伸びたり縮んだりしながら全体的に大きくなっていることや、ものすご~い精度の観測機器で観測をおこなっていることを説明してもらいました。

みんな、真剣な表情で聞いていました。

その後…

火口に飛び込むパフォーマンス!(笑)

裏砂漠の風景を思い思いに撮影

なんとこの時、裏砂漠の側からは、昨日のお客様家族と柳場が、我々を双眼鏡で見ていたそうです!
私は皆に注目していたので、全然気づきませんでした。(手を振れなくて残念!)

目の前の視界を遮るほどだった昨日の噴気は、今日はかなり少なくなりました。

毎日歩くと、日々の変化が面白いです。

今日の裏砂漠。

黒い稜線の向こうの白いモクモクの雲が面白くて、皆で写真を撮りました。

そして皆の希望はやっぱりこれ。着くなり、全員、飛び始めました。

高校卒業記念ジャーンプ!
青空と雲が美しい爽やかな風景に、若くてエネルギーあふれるジャンプでした~。

(カナ)








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