グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

シノリガモ

2010年07月31日 | 
このブログに何回も登場しているシノリガモ君。
去年の9月8日の天野の記事にあるように、今年も見事なエクリプスになりました。

上の写真と下の写真は今月17日の撮影です。


このときはまだちゃんとした翼です。





それが、今日見に行ってみると・・・


なんか変・・・





伸びをしました。







そして・・・


ひゃあぁ~~~!!
なんちゅーアンバランスさ!!
それがまたカワイイったら!!





バタバタ~!!





先週24日は見つからなかったので画像はありません。
今よりももっと羽が伸びていなかったのかも。
きっと私に手羽先のような翼を写真に撮られるのがイヤだったのでしょう。
「またアイツが来やがった!」とボートの陰に隠れていたに違いありません(笑)

この2週間ですっかり風切羽(かざきりばね)が抜け落ち、新しく小さな羽が生えてきています。




しばらくすると海に入りました。


正面から見るとますますカワイイです。
モチみたい。





ブイやその下のロープに付いたナニカを食べていました。


ピョコンと出たこのお尻!!
いつもながら萌えますなぁ~。



ところでこのシノリガモ、ブログを読み返してみるとまさか2年連続の越夏個体か!?とも思ったりするのですが・・・さすがにそんなことはないでしょう?

どこかで去年の子と入れ代わっていると思います。

また美しく男前に変身したらご登場願いましょう。






今日出会った鳥たち(声のみを含む)
ウミウ、シノリガモ、オオミズナギドリ、ウミネコ、クロサギ、イソシギ、キアシシギ、トビ、アオバズク、コジュケイ、キジ、カラスバト、キジバト、ホトトギス、アマツバメ、ツバメ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、ウグイス、セッカ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス

      がんま
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シュロの葉かげ

2010年07月30日 | 植物
 きのう、今日と雨が降ってくれたので、暑さが一段落した感じです。

 今日の午後は、雨止みの時間も多くなって、またギラギラの真夏の太陽が顔を覗かせました。

 夏には、特に木陰がうれしくなりますね。木陰の中でも、なぜか、シュロやカラスザンショウの葉の影の形が気に入っています。窓辺のブラインドの影に似ているところが、涼しげに感じませんか?

 シュロ(棕櫚)は、ヤシ科で、本来は九州の南部が自生地であったそうです。
南国情緒を楽しむために早くから移入されたようです。ヤシの仲間だけあって、幹だけで枝がなく、幹の頂きから葉柄を伸ばし、その基部から・・・

 ゴールデンウイークの頃に、こんなタケノコのようなものが伸びてきます。


 するとすぐに、包んでいた皮を押し開いて集合花が伸びます。

 比較的に寒さに強いためか、林床などに実生のものを見かけます。都心の植物園などでも少しずつ増えているそうです。木としての成長が、遅く感じるのは寒い地域に連れてこられたせいでしょうか?
 
 人の背丈よりずっと樹高が高くならないと花は咲きませんね。



 なので、↑写真は脚立の上で撮りました(汗)5月上旬に開き始めます。

 それから、2ヶ月半ほど・・・



 これ↑は、この日曜日7月25日に、やはり脚立で撮った果実の画像です。

 秋、10月から11月に、この核果が藍黒色に熟すと鳥たちが食べにきます。



 こんな具合に葉柄が長く葉が大きいのがシュロの特徴。ごく近い仲間で、中国南部原産のトウシュロ(唐棕櫚)と分ける意味で、ワジュロ(和棕櫚)の別名も。

 大島では、都道の一部(北の山辺りとか)に街路樹として植えられているビロウも近い仲間で、姿かたちがよく似ています。こちらは、四国南部から九州・沖縄・台湾まで分布していて、その葉は与那国島名産の泡盛「どなん」のビンの包装に使われていたり、団扇(うちわ)や編み笠などの
細工物になっています。

 ビロウの画像を間違って消去してしまったらしく・・・見つからない(汗)

ので、↑春のシュロの写真だけで、すみません。


 それで、シュロの方は、どんな風に利用されているか?



 身近にあった市販品では、小さなハケ(ちり払い)と、土間ぼうき。普通の土間ぼうきは、赤シダなどのものが多いようですが。

 同じく、幹の表面の繊維でできた、シュロ縄(なわ)です。腐りにくく耐久性が高いので垣根の竹を結んだり、植木と支柱を縛ったり。よく使われます。これは、黒く着色したもの。


 それから、これも画像がありませんが、お寺などの梵鐘(ぼんしょう:つりがね)をつく「撞木(しゅもく)」は、このシュロの幹を使ったものが多いですね。

 以前、シュロの幹を切ったことがありますが、かたくて切りにくくて、おまけに重かったのを覚えています。繊維がしっかり詰まっているのが、梵鐘の音にプラス効果があるのでしょうか。

 シュロの幹の下から上まで繊維がビッチリ付いているものと、下から繊維を落としていくタイプとあるようなのですが、個体差でしょうか?
 トウシュロ(唐棕櫚)は、下から繊維を落とすようです。中間種があるとか?

 北方の種が繊維を着込んでいるということは、防寒の役目?


 お次は、自家製ハンドメイド品です(笑)



 シュロの葉で作った「ハエたたき」ですが、祖父や父は、もっと上手に作ってました(苦笑)
ウチで、たたかれるのは、ハエよりも、もっぱらゴキブリですね。

 繊維を小さく束ねてヒモを付けたものは、春先に使います。金魚に卵を産み付けさせるのに最適なグッズです(笑) 卵が付いていたら、親たちに食べられない内に、別の水槽にこのまま移して、孵化するまで、そのまま置きます。

 
 シュロの繊維の最も大切な使われ方は、こちらかも・・・


  



 取ってきたわけじゃありませんよー!

 制作途中で大風が吹いて、道に落ちてしまったメジロの巣です。シュロの繊維が内側の一番ソフトな部分に使用されています。


 もう、いいかげんにシュロ!って?


 (なるせ)

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夕方の散歩

2010年07月29日 | 今日の大島
昨日までの猛暑が夢のように感じられる、今日の天気でした。
昼の最高気温は25℃。そして熱帯のスコールのような激しい雨。
大島も温帯から熱帯に変化してきているのでしょうか?

さて、夕方やっと雨が小降りになったので、
犬を連れて海沿いに散歩に行ってきました。

しか~し!
濡れている地面が大嫌いな犬は、まったくヤル気がありませんでした。

いくら励ましても、車から降りる気ナシ。
仕方がないので、私だけ散歩して来ました。
(何しに行ったのでしょ~??)

今日の海岸沿いの景色です。

ドンヨリと垂れこめる灰色の雨雲。
砕けて飛沫を上げる波。
犬の気分がブルーになるのもわかるような気が…(笑)。

しかし、そんな天気の中で活発に動くものを見つけました。

ハマオモトヨトウの幼虫です。
1つのハマユウに20匹以上もついていました!

ハマユウの葉の上に残る水滴をものともせず、まるでカタツムリのように水をかき分け動きまわっています。
葉も蕾もムシャムシャ食べまくっていました。

雨の中こんなに必死になって食べて、一気に蛾になるつもりでしょうか?
異常気象で夏が終わってしまう~と思って焦っているとか??

海岸から少し山側に入ると、オニドコロの雄花が目立ちました。

小さな花が縦に連なり(これを花序と言います)沢山垂れ下がって風に揺れる様子は、
とても可愛いです。

花のアップ。

なんだか控え目で愛らしい花ですよね。

どうやら本土のオニドコロは雄花序が立ち上がるのが普通のようですが
大島で見る物はほとんどが垂れ下がっています。

大島には、近い仲間でイズドコロという植物が存在し、その雄花序は垂れ下がるようです。
ではこれはイズドコロ??
葉の形はオニドコロなのですが…???

色々調べているうちにヤマイモ科の検索表なるものを見つけたので、今度は種の時期に調べてみたいと思います。

さて、こちらは今日見つけたツリガネニンジンの花。
夏の後半の花というイメージですが、もう沢山咲いていました。
控え目なパープルの色が可愛くて、私の好きな花です。

しかし、これもどうやら本土のものとは少し違うようなのです。
本土のものは雌しべが花弁の外まで伸びているらしいのですが、大島では上の写真のように、
雌しべは花弁の中に収まっているタイプの方が断然多いような気がします。

あ、でも本土のタイプに近いツリガネニンジンの花も1株見つけました。
丸っこくて可愛かったです。

同じ種類でもずいぶん形が違いますね。
いったい大島で生きていく上では、どちらの方が有利なのでしょうか?
大島に住む虫達と、ツリガネニンジンの花のバリエーションには、何か関係があるのでしょうか?

…またまた、疑問が増えちゃいました。

自然からの宿題、だいぶ溜まりました。
いつかまとめて宿題に取り組みたいです。

しかし夏は台風の時ぐらいしか、時間を作れないのですよね~(悩)。

(カナ)

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最近、話題の?キセルガイ

2010年07月28日 | 哺乳類、爬虫類、他

 毎日、暑い日が続いています。それでも本土に比べ涼しい大島なのですが、暑いものは暑いです。

 しかし、未だに「ホ~ホケキョ」とウグイスの鳴き声が聞こえてきます。
春先には、実をつけていた木々も今はジッと暑さに耐えているようです。
春に実をつけるというと、人気なのはクワです。
甘味の強い、独特な味は正に春の味覚です。
そんな、クワの木が好きなのは、我々だけではありません。

それは、こいつです↓


と言ってもこいつが好きなのは、実じゃありません。
大島にはどこにでもクワが生えていますので、食べ物には困らないしょう。
名前は「ヒカリギセル」といいます。
先週、ご紹介した「ハコネギセル」に比べ、大きさが2~3cmと小さく
体色も淡い黄色味がかった茶色で、光沢があります。
東北から関東・中部地方まで広く分布している貝で、大島にも分布しています。

タイトルの「最近、話題?」とは何の事か?というと
この貝、実は肝臓病に効くとして、健康食品としての需要が増加しているそうなのです。
桑の木やその近くについている、小さなキセルガイにまさかそんな効果があるとは思いませんでした・・・

需要が増加と言っても、専門で採って商売にしている人も少ないのか
農林水産省で、養殖技術の確立を目指しているそうです。
しかし、生態が良く分かっていないのか、食性や繁殖等様々な実験が行われ
今現在では、ほぼ確立されているようです。

調べてみると、粉末にして販売されているらしいのですが
なんて商品名で、どこから販売されているのか?全く分りませんでした。
誰かご存知の方がいたら教えて下さい。

しかし、養殖技術が確立したというのは、非常に嬉しいことです。
こういう貝は、乱獲されるとすぐに絶滅の危機に瀕するでしょう。
実際、岩手県では準絶滅危惧種に指定されているそうです。

しかし、このヒカリギセルにも天敵がいます。
それは、大島にも生息するムネクリイロボタルの幼虫の餌になるそうです。
ホタルの仲間は、結構、陸性の貝を餌にする場合が多いのです。
ムネクリイロボタルは、大島にもそこそこ生息しているので、ヒカルギセル等の陸性貝も豊富なんでしょう。

いや~ ムネクリイロボタルは、よっぽど肝臓が丈夫なんでしょうね~
(そんな訳ないか・・)



 

 

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海辺の落し物

2010年07月27日 | 今日の大島
 今日は仕事の終わった後、海岸を歩いてみました。
帰路とは逆に車を走らせ、一路野田浜へ。
ついた時間はそろそろ夕日、というタイミングでした。
わ~、とても綺麗!

ただの石ジャリだけど、夕日のお陰でこんなにキラキラ輝いてる^^

先日のナイトのイカ収穫に「良いな!良いな!」という思いでいる私は
ぜひとも自分の手でも何か拾えないか??と探してみました。

あ、カニさん。

よく見ますね、こうしてくたばってしまっているカニさん。
近くには甲羅だけになったものも落ちていました。

あ、鳥の羽根。

きっと海鳥なんでしょうね。
今日は匂いを嗅いでみるのはしませんでしたっ。
(海鳥だと油っぽい匂いがする)

お、ぇ??
流木や枯れ木に混ざってセミさんがいました。
力尽きて、海辺まで飛ばされてしまったのでしょうかね。

他にも、色とりどりのかわいい貝殻がいっぱいありました。

こんなふうにして歩くこの野田浜という所、古い火山の一部なので、地盤も古いせいなのでしょうか、結構あちこちで崩落しています。

あれ?画面中央って人でしょうか???

拡大。

ほ。どうやら岩だったようですね。

そうこうしているうちに、夕日が沈む時間になっていました。
最後にパチリ。

この美しき大島の海をもっともっと自慢していこうと
改めて思いました^^♪

(友)
P.s. 監督助言がありました!
カニさんはくたばったものではなく、脱皮殻だそうです!!
失礼しました!!
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ヤマユリ・サクユリ

2010年07月26日 | 植物
内輪のユリの花が咲きだしました。




みんな大きくて立派な物です。香りもなかなか良いですし、ユリの根元には蜜も有るんですよ。(もちろん虫用ですが)

何輪咲いているか数えて歩きました。(一本にいくつついているか)

ユリの中にはハナムグリガ入っていたり、ユリのおしべが食べられていたり(犯人はだれ?)



これはサクユリ山百合の亜種大島ではタメトモユリと呼ばれている物です。

ヤマユリの中の点々が無い物、又は黄色い物 まあソバカスのない物です。ヤマユリより大きい物とかいう人もいますが小さい物も沢山ありました。
ユリの本当の花びらは3枚。外側3枚はがくですので。良~く見ると花弁は少し広く、がくの部分はスマートですね。
絵心があれば描きたいな~


歩いた昨日はあまり霧は無くて見晴らしがとてもよかったですが、今の時期霧が発生しやすいので帰り道には気をつけてください。(私的には濃い霧の中のユリが好き)
太陽は照っていたのですが汗もかかずにすごしやすかったですがやはり夏です。水分は補給しましようね。

今回のユリ一番花が付いていたのは15輪でした。しかし、もう1輪ついていたかもしれない痕がありました。       (しま)

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昼と夜のツアー

2010年07月25日 | ツアー
今日はツアーで三原山カルデラ内、元町林道、波治加麻神社、笠松、桜株と回りました。
連日の暑さで熱中症を心配していたのですが、山は霧で涼しく、快適に歩けました。

カルデラではヤマユリ、サクユリが見事な大輪の花を咲かせ、足元ではヒメヤブランが小さな花をつけていました。

今回も目の良いお客様に色々な物を見つけていただきました。

翅が短くて飛べないというフキバッタの仲間。

かなり枝そっくりに化けていました。

完品に近いヘビの抜け殻。

どうやら木の根の隙間に体を入れ込み、上手に脱皮したみたいでした。

土から出てきて、間もないと思われるセミの幼虫。

今夜あたり羽化しそうです。

波治加麻神社の杉並木を前に、集合写真を撮ってみました。

皆さん良い笑顔ですね!

そして夜は鴻池のナイトツアーに合流して来ました。

月明かりの素敵な夜でした。
林道に霧がかかって、ちょっと肝試し風でしたけど(笑)

海のそばではまたまたアカテガニ(たぶん)が横断中でした。


その後夜光虫を見ようと浜に降りた時の事。

月明かりに照らされた水面に小さな魚がたくさん跳ねてキラキラしていました。
しばらく見ているとお客様の「上がった~!」という声が…。

何かと思って皆で駆け寄ったら、上がっていたのはこれでした。

赤イカです。
小魚たちを追っていたのはイカだったのでしょうか?

予想外の出来事に参加者全員が大盛り上がりでした。

イカは宴会用のお土産となりました。
そして、もうひとつ、オリジナルイカスミTシャツもお持ち帰りとなりました~。(笑)


とても楽しい1日でした。
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(カナ)





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親の顔が見てみたい

2010年07月24日 | 
今日も日中の気温が30℃を超えた伊豆大島です。
最高気温は32.1℃でした。
これで16日から9日連続の30℃超えです。

大島で夏の最高気温が30℃を超えることは滅多にないことです。
去年の7月は30℃超えの日は2日しかありませんでした。
これからもまだまだ暑い日が続くようです。
気をつけましょう。


さて、今日の発見です。
とある場所で見つけました。



鳥の卵であることは間違いないです。
捨てられてから数日経っているようで、殻の内側にはゴミが付いています。





粘着テープで修復を試みました(笑)



むむむ・・・このカタチ!!
先があまり尖っていません。
ニワトリの卵とは明らかに形も大きさも違います。

これって・・・フクロウ類の卵の特徴じゃなかった!?

ネットでさんざん調べたけど、「これだ!」ってのは見つかりませんでした。




ノギスで測ると長いほうが3.72cm、短いほう(って言うの?)が3.14cmでした。



ぐるりと綺麗に割れているのでヒナが自分で殻を壊して出てきたに違いないのです。

もしかしたら6月12日にご紹介した鳥さんではないかと秘かに期待しているのですが・・・



あぁー、親の顔が見てみたい!!



続報を待て!







今日出会った鳥たち(声のみを含む)
ウミウ、オオミズナギドリ、ウミネコ、イソシギ、キアシシギ、トビ、コジュケイ、カラスバト、キジバト、アマツバメ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、イイジマムシクイ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト


          がんま
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クワガタムシ

2010年07月23日 | 
 暑中お見舞い申し上げます

 今日は、二十四節気の「大暑」とのこと。

関東各地でも35℃以上の「猛暑日」となったようですね。

まさに、夏真っ盛り。38℃以上のところも!?

 どうもすみません! 

大島測候所の今日の最高気温は33.3℃。

周りを海に囲まれ、緑も多い大島は、かなり涼しいと言えますね。

都心からすると南の島の大島ですが、避暑地です。

涼しくてすみません。夏は、余程のことがなければ島を離れられません。

とは言っても、5℃くらいの差。少し動けば暑い暑い真夏日です。



 上の写真は、6月下旬に撮りました。
クワガタムシが食べているのは、うらなりで取り残されたビワの実です。
正式和名はコクワガタですが、これをクワガタムシと称することもあるそうです。

 トップ画像の作業手袋の上もコクワガタです。先週出会いました。



 次↑はノコギリクワガタ。

この立派なクワガタに出会えたのは今週火曜日20日のことです。

「大あご」を除いた体長は45ミリ程の大物でした。



 本州では、コクワガタ同様クヌギの樹液がお好みのようですが、

元々、大島にはクヌギが自生していなかったので、

オオバヤシャブシの樹液や他の樹木の実などをよく食べているようです。

体色の違いが分かります。コクワガタは黒色、

ノコギリクワガタは暗い赤褐色ですね。


 
 大島には、このノコギリとコクワガタの他に、ミヤマクワガタ、

ヒメオオクワガタ、ヒラタクワガタ、スジクワガタが分布しています。



 伊豆諸島には、10種4亜種のクワガタムシの仲間が生息しています。

神津島と御蔵島にすむミクラミヤマクワガタと、

八丈島にすむハチジョウノコギリクワガタは固有種です。

 ミクラミヤマクワガタは、近縁種が中国福建省や四川省の山に

分布しているという興味深い話もあります。



【今日のおまけ写真】

 台所の生ゴミを裏庭の堆肥置き場に捨てに行った時に、土の中から出てきたようでした。

これも結構、逃げ足が速い・・・こんな写真しか撮れませんでした(汗)

 コカブトムシ、オス。体長約25ミリ。

 7月21日、この種はこの夏3回目の遭遇です。



 今週は、南半球の方々に、記録的な大寒波・大雪での被害が甚大ですね。

地球温暖化は、気候を極端に激しく変えてしまうようです。お見舞い申し上げます。

(なるせ)

 
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猛暑の1日

2010年07月22日 | 植物
今日も最高気温30度以上!
本当に暑い1日でしたね。

肌がジリジリ焼けるような暑さの中、海沿いの道を歩いてみました。
海岸近くで見られる植物達の様子を観察しに行ったのです。

海岸という厳しい環境に適応してから歴史の長い植物達は、
猛暑をモノともせずとても元気でした。

ツヤツヤした肉厚の葉に、水分を一杯貯めておけるソナレムグラ。

元気いっぱいに花を拡げ、照りつける太陽の光が嬉しそうでした。

ちょっとゴワゴワした毛の生えた葉を持つハマゴウも、夏の太陽が好きみたいです。

満開の花をあちらこちらで咲かせていました。

しかし、新天地を求めて海岸に進出してから、あまり時の経っていない植物達は、
どうやら暑いのは苦手なようでした。

藪からツルを伸ばしたクズ。

3枚の葉を綺麗に畳み、縦になって強すぎる太陽の光から葉を守っています。

皆、真ん中の葉を中に入れて両側の葉で包むようにしていました。
どの葉も、きちんと同じ方法で畳んでいるので、ちょっと驚きました。
“規則を守る優等生”って感じでした。

元の居場所である道端や林縁に住む仲間より、ずいぶん葉を厚く変化させたスイカズラ。

やはりまだ、堂々と葉を広げるには厚さが足りないようです。
1枚ずつの葉を半分に折って、守りに入っています。

私もこんな日には木陰で休みたくなるから、クズやスイカズラの気持ちが良くわかります~。
元々の海岸の生き物ではないもので(笑)。

夕方6時過ぎ。

やっと太陽のパワーも弱まり、過ごしやすくなったので、再び同じ場所へ行ってみました。

クズは、残り少なくなった太陽の光を効率良く受け止めようと、
今度は目いっぱい葉を広げていました。

賢いというか逞しいというか…(感心)。

スイカズラはどうでしょう?

あれれ?
まだ、葉を閉じたままでした。

もうすぐ太陽は沈んでしまいますけど…?
もしかしたら夏の間はずっと、このままの姿でいるつもりなのでしょうか??
これは、今度早朝に観察に来なければ。

夕方の植物達の観察を楽しみつつ海を見たら、思わずカメラを向けたくなるような景色が
広がっていました。

まるで伊豆半島から現れた怪物に、光が当たっているかのような空です。
迫力満点!
とっても格好良かったです!!

忙しい夏でも、ほんの少しの時間を作って外に出れば、
感動できる自然が身近にあるって嬉しいですよね。

島暮らしの魅力の一つは、まさにこの“身近な自然”だよな~と思います。

(カナ)

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