グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「地球、生きている…」

2022年07月31日 | ツアー
昨日はブラタモリを見て来島されたご夫婦と、三原山に登ってきました。

南西側(写真右)から雲がわき、東(写真左)にどんどん雲が流れる、典型的な「島曇り」

荒地に生きるたくましい木々の葉が、青空を背景に輝いていたかと思えば

頭上を覆うような雲が、猛スピードでやってきたりして

空に見惚れながら歩きました。

あ、もちろん上だけでなく、下も見ました(笑)

ブラタモリで登場した溶岩で、「溶岩が流れてきた向き」を確認中です☺️

山頂一周コースには、サクユリがまだきれいに咲いていました。

ゴジラ岩と雲と青空のコラボも、素敵でした〜☺️

お客様の希望は「霧で見えなくても火口一周」だったので、「コース上にある大島らしい風景」は全てゆっくり鑑賞しました。

溶岩トンネルのフォトフレーム(笑)

お客様が、小さなハートを見つけて教えてくれたので

手に乗せてもらいました!(浮いているけれど・汗)


火口に向かう坂は、霧で真っ白だったので心配していましたが

バッチリ見えました!(良かった〜💖)

動き回る雲が、火口のダイナミックさを、さらに際立たせていました❣️

火口を見た後は…

房総半島や海が、雲の隙間に見えるので、「見過ごさないよう、素早く見る」というアトラクション(?)を楽しみながら歩きました(笑)


お客様は、足元の小石の間から生えてきたカジイチゴや

アシタバの小さな葉っぱたちを見つけ、彼らのたくましさを褒めてくれました💕


霧の中に混ざって流れてくる噴気が「暖かい!」と、マグマの熱を感じたり、

火口から飛んできた「一滴の溶岩」で、冷たいアイスコーヒーと牛乳煎餅のティータイムをとったり、

溶岩の中に小さなクマを発見したり(お客様発見)、


と、楽しく歩いて、火口一周達成!!

以前、富士山にチャレンジしたときは天候が悪く、火口一周ができなかったそうなので、今回達成できて良かったです❣️

お客様は時々「地球、生きている…」という言葉を呟かれていました。
同じ思いで一緒に歩くことができて、とても幸せな時間でした。

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シマセンニュウなど

2022年07月30日 | 
先月訪れた釧路シリーズも最終回です。
だいぶ引っ張りました(笑)

まずは小雨降る小道で見つけたアオジのメス。

車の中から超至近距離で出会えました。
すぐ近くに巣立ったばかりと思われるヒナがいたのですが残念ながらカメラには収まりませんでした。

木製の電柱にいたのはアカゲラ。

オオアカゲラにはなかなか会えないなぁ。

子育て真っ最中のコムクドリ。

お父さん。


お母さん。
無事に巣立ちますように。

最後はシマセンニュウ。

私の鳥見人生初見の鳥です(嬉!)
元気にさえずっていました。


エゾニュウ(たぶん)に。
画になるなぁ。

あとエゾセンニュウもいたのですが目の前のすぐそこの藪でさえずっているのにまったく姿が見えない・・・という鳥見人あるあるを体験しました。
結構粘ったんだけど。
次回に持越しです!

がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムラサキオカヤドカリ

2022年07月29日 | 海の生物
7月20日、南紀熊野ジオパークのジオガイド福辻さんのご家族と、夕方の海岸を訪ねました。

伊豆大島の溶岩が波に削られて丸くなった、黒いスベスベの石を探しに行ったのですが…

子どもたちが見つけたのは、ムラサキオカヤドカリでした!

しかも3匹!!
数が少ないと思っていたオカヤドカリが、数分の間にこんなに見つかるとは! 驚きました。

白くて綺麗な貝殻を、背負っているものもいれば、

溶岩と同じような色の殻をかぶっているものも!

大きくなると紫色が濃くなってくるようです。

かわいいなぁ〜💖

いっぱい見つかって嬉しかったですが、ムラサキオカヤドカリは小笠原や鹿児島以南に分布しているようなので、やっぱりこれって温暖化(水温上昇)のせいかも?

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石が大好き!

2022年07月28日 | ツアー
火曜日に石が大好きな小学5年生の男の子とお母さんと裏砂漠へ向かうルートを歩きました。


さすが、石好き!足元を注意深く観察している様子に感服です✨


なんでこの部分だけ、錆びて赤いのでしょう。
いろいろ考察している中にもたくさんの専門用語が!


「かわいいー!」と褒められたオレンジが混ざった石。
さぞ、石も喜んでいることでしょう。


目がいい!歩きながら、どんどん見つけてくれます。
白い部分を触ってみるとフワフワ♡


足元の石だけでなく、マグマのしぶきが降り積もってできた岩にも目を向け、
霞んだ向こうに見えるのは、「あごがしゃくれたモアイ」!


裏砂漠に近づくと風がだんだん強くなってきて、
「今、風速どのくらいなんだろう。」と言ってくれたので、
すかさず、こういう時のために用意していた風速計を使いました!


観察は続きます。


ピカイチに青く光ってみえる石✨


ふと帰り道に空を見上げると、青空が、雲の隙間から顔を出し、
霧が晴れ、ようやく、どういう場所を歩いているのか全体像を見てもらえました☺️


お母さまとはサクユリの花たちが緑と黒の世界に咲いている姿をみて
感動し合いました✨




お昼が近くなって、足が疲れたーと言っていたので、早く帰りたいかな?と思いながらも、念のため、「最後に樹海を歩きますか?」と尋ねると「行く!」と気持ちのよい返事!
疲れていたのに、さすがです✨

樹海でもたくましく育つ植物たちの中を、蜘蛛の巣を避けながら、散策しました。

かわいく並ぶカタツムリちゃん。殻だけしか見えないですが、中にちゃんといました。
(ひとつは光が反射していて渦がみえません💧)


このシマシマはなんでしょうー!
よーく観察するとわかるかもしれません😊


寄り添い合う木々たち。このクネクネしている姿、いつ見ても不思議です!


今回の伊豆大島の旅は火山の鉱物が見たいという
息子さんの興味のあるところをお母さまが尊重して、選んでくださったようで、
素敵な親子だなーとしみじみとなりました。


いっぱい鉱石のことなどを教えてもらい、自分も鉱物のことをもっと学んでアウトプットできるようになりたい!ときっかけをいただきました✨

足元に広がるストーリー。ステキですね。


(ユリカ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

だまされた!

2022年07月27日 | 
7月16日、雨の森で。

「あれ? ゴマダラカミキリ?? でも、体が太いような???」と思ったら…

水滴のついたノコギリカミキリでした。
水滴の一粒一粒が光を反射して、白点かと思った〜!

騙されました!!(笑)

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

噴火後35年、伊豆大島の7月らしいツアー

2022年07月26日 | ツアー
静岡県の中学校自然科学部の皆さんが、ガイドをリクエストしてくれました。
「火山と先駆植物を学びたい」とのことで、生徒さんは火山、植物、動物などのテーマ別に担当を決め、調べてまとめていました。

霧が立ちこめていたせいか、湿度が好きなカタツムリがあちらこちらで見られました。

生徒さんたちは、私の馴染みのオオシマザクラの木に、カタツムリが何匹もついているのを教えてくれました。


「巻き終わりに"縁"ができているから、大人のカタツムリだ!」とか

「さっき見たのと形が違う」とか

スルドイ観察眼に感心しました😊

植物担当の中学1年生は、足元の地面を見て「これ、イタドリですよね?」と、2cmぐらいの赤い若葉を発見していました。

「さすが自然科学部だなぁ〜」と思いました😊

とても涼しく快適に歩けたけれど、山を登っても霧は晴れず、火口も見えませんでした。

でもみんな、コイツと一緒に記念写真を撮って、楽しそうでした😊

どんな写真が撮れたのかな??😊

裏砂漠に向かう道では、まだサクユリの花が咲いていました!

良かった〜❣️

そして先生の声かけで…

ジャンプ‼️
サクユリの花畑でのジャンプは、初めてだと思います‼️
(なんでも、合宿のたびに必ずジャンプ写真を撮るのだそうです😊)

この後、濃霧の裏砂漠を進みました!

ひとり離れて、「霧を作っている男」のポーズをとる3年生(笑)

どこがどこだかわからない、非日常感がたまりません💖
(念のため、コンパスとGPSを使っています)

続いて、草の生えていない黒い世界(櫛形山の稜線)へ!
この場所で、先生の提案で始まったのが…

制限時間5分間の石積み競争でした!!

すごく頑張ったけれど、終了数秒前に崩れてしまったチームも(笑)

「終わったら現状復帰だぞ!」by先生…、ということで、使った石は元に戻しました〜。

そしてツアー最後の、森の写真がこれです。

セミ爆弾(ジージー鳴きながら飛び交うアブラゼミ)から、走って逃げる…の図😅
どうやら、みんなセミは苦手みたいでした。

ちなみにセアブラゼミが飛ぶのは8月の印象が強く、「今年は早い!」とお話ししたのですが、帰宅後ブログを調べたら7月後半には飛び始めていました。

カタツムリ、大輪のユリ、白い霧と黒い大地、セミ爆弾、噴火後35年たった伊豆大島の7月下旬ならではのツアーでした😊

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大空へ

2022年07月25日 | 

 

2週間前ぐらい前にお迎えしたキアゲハの幼虫は無事に羽化出来ました(めでたし めでたし)羽化して間もないので良く飛べないのです。この時だけ私の意のままなのです

 

うわ~ あ!飛んで行った 近くの木に止まっていた

 

またまた飛んだけれど‥ 上手く飛べないから土の上に落ちた?土の上をテケテケと歩いていた

 

逃げないで

 

つまんで花に これは花が小さいな

 

我が家で一番大きそうな花に居てもらおう

 

昨日行った裏砂漠に百合が沢山咲いていたので、あそこに放しに行こうかなとも思ったのですが 後はこの子に任せようと決めました。3時間の のち捜しに出て見ましたがもうどこにもいませんでした。のちに雨も降りましたが上手くやり過ごしたかな?ただただ頑張ってねと思うばかりです。家には卵から孵ったばかりの1ミリちゃんともう少し大きな5ミリちゃんがいます。大きい子はレモンの木にたかっていてここは接待に出てほしいので確黒いアゲハのママのお願い!レモンに木には卵を産まないでください。(しまからのお願い)

※明日葉が食草のアゲハちゃんは歓迎

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雲と風とユリ!

2022年07月24日 | ツアー
昨日は2組、6名のお客様と火口〜裏砂漠1日ツアーに行ってきました。

歩き始めの地点では、右から左へ流れる雲が、なんともダイナミックな風景を作っていました。

元気いっぱいの子どもたちと、まず盛り上がったのは、やっぱり!(笑)

ツヤツヤの綺麗なゴマダラカミキリをみんなで激写しました。

中学生のお兄ちゃんが「飛んでいくところを撮れた!」と言っていたので、私が羨ましそう〜にしていたら、その場で私に写真を送ってくれました。

ありがとう💖😊

山にかかっていた雲の位置は、だんだん高くなり始め、「雲に触りたい」と言っていた小学1年生の男の子の願いは叶えられなかったのですが、それでも頭上の低い位置を猛スピードで動き回る雲や、雲の影は大迫力でした!

「雲を家に連れて帰りたい!」と小学1年生。

カバンに入れて持ち帰って、友達に見せてあげたいのだそうです。
なんて素敵な感性でしょう〜💖
私も1年生の男の子と一緒に語り合いながら、「雲をカバンに入れる図」を想像して、しばし楽しみました😊

以前から「何かに見えるんだけどなんだっけ??」と思っていた石を皆さんに紹介したら…

「スターウォーズに出てくる白い悪役」だと教えてくれ…

中学生が、すぐにスマホで検索して見せてくれました(さすが〜😊)

この日は夏にしては結構強い風が吹いていたので、一番標高の高い剣ヶ峰では

三原山らしい風体験!(それでも冬より弱い)
女性陣は、座って安全に強風体験されていました。

賢い〜!!

そしてこの日は、サクユリが最盛期を迎えていました!

白くて大きな美しい花と、甘い香りに包まれてティータイム💖

至福のひとときでした〜💕

休憩後、再び風と、黒い世界を体験しに裏砂漠へ!
小学1年生は道中、草を飛び越えながら走っていました‼️(かっこよかった〜)

裏砂漠でも、一人向きが違うのは、走り回っているからです❗️(笑)

お母さんが体力を心配していた小学1年生が、一番元気でした😊

裏砂漠では、髪が靡くほどの程よい風(?)を体に受け

「涼しくてありがたかった」と言いあいながら、帰路につきました。


ジオロックガーデンでも、

大輪のユリと青空とシュッと伸びた雲が、素敵でした😊

そして帰りは17時近いのに、まだたっぷり木漏れ日を楽しめました。

まさに夏〜!!な1日ツアーでした。

ツアーにご参加いただいた皆様、楽しい時間の共有を、ありがとうございました!!

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノビタキ

2022年07月23日 | 
先月訪れた釧路の鳥シリーズ、まだ続きます。
今回はノビタキ。

おや?

ケンカでしょうか?


ペアでないメスが縄張りに侵入してきたようです。

近くに巣立ったばかりのヒナがいました。


クチを開けて~

上にいるお父さんに食べ物をねだっていました。


ツーショット撮れなかった・・・
ヒナは3羽くらいいました。

大島では見ることができないノビタキ親子を見ることができて嬉しかったです。
釧路シリーズ、あと1回かな。

がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南紀熊野ジオパーク&東京からのお客様(その2)

2022年07月22日 | ツアー
南紀熊野ジオパークのジオガイド福辻さんのご家族との2日目は、三原山に登りました。

ギラギラ照りつける太陽が痛いぐらいの三原山。(なぜか3本指の私も写っています・笑)


溶岩が流れる際の音を、再現したり


溶岩流に乗って流れてきた大きな岩の前では、みんなで「流れるポーズ」をしたり

ゴジラに指を噛ませたり(?)

ハートの中にゴジラを入れたり


あれこれ遊びながら火口に到達!

ここでも、皆さん「丸い火口」を表現してくれました😊

本当に爽やかな、「まさに夏!」な天気でした😊


帰りは、「幻の池」を求めて表砂漠に下りました。

ハマナデシコの花が、まだきれいに咲いていたので、みんなで鑑賞😊


子どもたちが、長旅をすることで有名な「アサギマダラ」が地面の上で動かなくなっているのを、見つけて教えてくれました。

出現時期も早すぎる気がするし、この状態で見るのは初めてだったので驚きました。
いったい何があったのでしょう?
暑すぎたのかな??

「幻の池」では、全員靴を脱いでジャブジャブ!

水は太陽熱で温められ、さながら、ぬるい温泉のようでした。

そして、子どもたちは何と、ここで…
またまた、空手の型!

腕立て伏せ!(お姉ちゃんもやっていたのですが、スマホの撮影準備をする頃には終わっていて残念)

「ここでトレーニングしたら筋肉つくね」などと、スゴイ会話をする皆さんでした(笑)

元気いっぱいの小学1年生は、この後も空手のトレーニングを繰り返し…

カッコよく決めていました❣️😀

めいっぱい遊んで帰路に着き、森の中に入ったら、こんどは生きているアサギマダラが飛んできて、私の黄色い手拭いに止まりました!

黄色い菊の花と感ちがいしたのでしょうか??

アサギマダラはしばらく手拭でゆっくりした後、子どもたちの指に移りました!

初めての出来事に、大コーフンでした❤️
…が「もしや、早く来すぎて餌になる花の蜜が少ないのでは?」と、いつもと違うアサギマダラの行動が、やや気にもなりました💦

この後、海岸でも、子どもたちが素敵な発見をしてくれたのですが、それはまた後日。
2022年の夏を、皆さんと思い切り遊べて嬉しかったです😊

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする