今日、伊豆大島ジオパーク推進委員会の
「冬が来た☆伊豆大島ジオパークを楽しもう!」企画の一つ、生き物探し歩き「真冬にカタツムリはどこで眠る?」に参加してきました。
講師は、ジオパーク専門員の伊藤舜さん(カタツムリの専門家)。
伊藤さんは、始まってすぐに、枯れ草をかき分けながら、「あ〜!いたいた!」と、めちゃくちゃ小さい貝殻を見つけてくれました。
これは「トクサオカチョウジガイ」という名前の貝の殻らしいです。
「人工物の下に枯れ葉が積もっているような所に、見つかるんですよね」と、探すコツを伝授してくれたので
みんなで捜索しました。
参加していた男の子が、高い木の上の方にいるカタツムリを見つけたので、伊藤さんが木登りして取りに行き…
「シモダマイマイの生後1年半の子供です。 秋に生まれたチビもいました」と、並べて見せてくれました。
小さ!😅(この時期、越冬のため枯れ草の下にいるものが多く、木の上にいるのは珍しいそうです)
「これ、カタツムリ食のコウガイビルです」と言って、枯れ草の中のヌメヌメした生き物も、教えてくれました。
私が知っているコウガイビルは、紐のように細長いものだけだったので、初めて見る短くて太いヘンテコな形に驚きました。
写真はないのですが、冬眠中にネズミに食べられたと思われるシモダマイマイもいました。
アカネズミは、カタツムリを食べるんだそうです。
「カタツムリ(シモダマイマイのことだけだったかも?)の行動範囲は、20m以内のことが多いため、ガードレールに這った跡が見つかったら、近くを探すと見つかることが多い」と教えてくれました。
確かに、ナメクジやカタツムリの這った跡が、たくさんついていました。
椿のようなツルツルの樹皮の樹木も、這い跡を見つけやすいそうです。
あとは木の洞の中も、好きな場所とのこと。
あれこれ発見しながら、みんなで道脇の枯れ葉の中を大捜索!(私は何も見つけられませんでしたが😅)
男の子が、色の濃いハコネギセルを発見しました。
若くて綺麗なハコネギセルは、この色なのだそうで…
少し年取った(?)同個体(左)と並べてもらい、納得しました。
私は石の下から、見たことのない毛虫の集団を見つけて驚きました。
縞模様に、太くてまばらな毛が生えていました…いったい誰でしょ?
(後で伊藤さんが調べてくれ「ケバエの一種の幼虫でした!集団越冬しているところのようです。」と教えてくれました)
男の子はさらに熱心に探し、こんなものを発見。
「おおお! エンスイマイマイがこんなとこにいるとは!」と伊藤さん。
少し標高の高い所にいるものらしいです。
極小サイズは…
シタラガイの一種。
本当に小さくて「虫眼鏡が欲しい〜」と何度も思いました。
こちらも…。
左がオカチョウジガイ(ざらざらしていて口が細い)
右がトクサオカチョウジガイ(艶々していて口がやや大きい??)
う〜む…、見分けられる自信ないです💦
本日の成果。
上段左から ナメクジ トクサオカチョウジ オカチョウジ ハコネギセル ヒクギセル
下段左から シモダマイマイ ニッポンマイマイ ウラジロベッコウ エンスイマイマイ シタラガイ ヤマナメクジ
11種類、予想をはるかに上回り、大島にいるカタツムリの3分の1が見つかったとのこと。
あとは、畑や三原山周辺、海岸など、異なる環境ごとに違うものがいるとのこと。
観察後、同じ道を引き返しながら、生きている貝を元の場所に戻して行きました。
「カタツムリが温かい場所で越冬できるように、良い場所に返そうね」と声をかける伊藤さん。
親子参加したお母さんが、「予想以上に面白かった。何より伊藤さんのカタツムリ愛が感じられてそれが楽しかった」とおっしゃっていました。
私も同感で、とても楽しい2時間を過ごしました。
企画運営をしてくださった推進委員会の皆様、ありがとうございました!!
(かな)