グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

島に移住した女性たちと、楽しい時間を過ごしました。

2024年06月30日 | ツアー
ダイビングで通っているうちに大島へ移住し、島で働いて7年目と9年目の女性2名から、「幻の池が見たい」とリクエストを受けて、一緒に歩いてきました。

山は霧で真っ白だったけれど、近くは見えるので問題なし。

「緑色のサルトリイバラの丸い葉の縁が、赤くなっているのはなぜなのだろう?」という理由を推察しながら歩き

ハチジョウイボタの花の甘い蜜の香りを楽しみつつ、花に夢中のハナムグリを観察し

道の中央に向かって、ビヨ〜ンと伸びたサルトリイバラの茎に棘があるの見つけて

「棘があまり痛くない!」と確認。

「太い茎が棘を出すのでは?」という意見も出ていました☺️

今が旬の野生のガクアジサイを、幾つも鑑賞しながら歩きました。
私たちが見つけた中で素敵だったのは、飾り花が紫色でフリル風になっているこちらと…

ピンクの配置がカワイイこちら。

で、一緒に写真を撮ってみました。


野生化したキョンに食べられ、数が激減してしまったハチジョウショウマが一株だけ、見事に花を咲かせていました。

なぜ、これだけ食べられなかったのでしょうか?


ちょっと歩いた所には、キョンのご遺体がバラバラになって転がっていて…

足がそのまま残っていました💦

目的だった幻の池は、強風で波立っていて「裸足で入ろう!」という計画は断念😅

でも、なかなか幻想的な、打ち寄せる波の風景や

手で押すとブクブク出てくる泡は、楽しめました☺️


帰り道には、ヘクソカズラが、ほぼ等間隔にツルを巻いて仕上げた作品も!

「よく均等に、綺麗に巻いたね〜!」と皆で褒め称えました☺️

「木だと思って巻き付いたらススキで、『なんだススキだったのか〜』という感じかな?」と、ヘクソカズラの気持ちを代弁するような声も、聞かれました🤣

まるでネックレスチェーンのような、蜘蛛の糸についた水滴や

ツヤツヤのテンナンショウの仲間の実。

そして、なんだかドレスのような(?)サラグモの巣。

この巣は、正面から見た時の形が美しかっただけでなく、横から見た時の「なるほど! こうやって支えているのか!」という、構造の立派さにも感心しました。

生きもの好きの2人と、植物の気持ちになったり、綺麗なものを発見したりしながら、楽しい時間を過ごしました💕

(かな)
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ウチヤマセンニュウ

2024年06月29日 | 
三宅島の鳥シリーズ、今回は私が1番観たかったと言っても過言ではない鳥さんです。

三宅島に着いてすぐに繁殖地である伊豆岬へ行ってみました。
事前に予習しておいた通りの鳴き声が聴こえてきます。
でも確かにたくさんいるけど被写体としてはどうも・・・ってのが多いです。
全体的に遠いし。

すると翌朝、阿古地区の宿のすぐ近くにさえずっている個体がたくさんいました(嬉‼️)



目立つ所に出てさえずります。

別個体。





後ろ姿はこんな。


ウチヤマセンニュウ独特のとまりポーズで憧れのさえずりを間近で聴くことができました。

がんま
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「にっぽん百名山 東京の活火山に登る〜伊豆大島・三原山〜」が放送されます!

2024年06月28日 | その他
5月初旬のロケが行われたNHKの山番組「にっぽん百名山 東京の活火山に登る〜伊豆大島・三原山〜」が、ついに放送となります!(下記写真は番組HPより)



放送予定は以下の通り
【NHKBSP4K】 
・本放送:7月4日(木)19:30~ 
・再放送:7月8日(月)12:30~
・再放送:7月11日(木)8:00~
【NHKBS】
・放送:7月8日(月)17:30

ロケ隊は、日本や海外の3000m級の山で映像を撮り続けてきた屈強な男性陣。
風の向きや光の向きを考えながら、「少しでも好条件での撮影を!」と粘りに粘って、朝から夕方まで撮影が行われました。

森の中で、「火山島である証拠」を探し

森の向こうに広がる海と、伊豆諸島の島々に注目!


出演タレント、つるの剛士さんを、「ここに住みたい」と言わしめた青空や

心が開放されていく、広大な裏砂漠も素敵でした。

(背後に火事が写っていますが💦)

島らしい強風の中での撮影も、2日ほどありました。


光る海や…

淡いピンク〜紫色に染まる海や空にも、出会いました。

この夕景を私が撮影している頃、ロケ隊はまだ粘って、離れたところで撮影を続けていました。

雨で中断した日もありましたが、ほぼ6日かけて、伊豆大島の様々な風景を撮影してくれたロケ隊。

和気藹々とした雰囲気で、「山仲間〜」という感じの皆さんと、一緒に歩けて幸せでした。

ディレクター氏は「選りすぐりのシーンで繋いでいますので、30分間飽きない内容になっていると思います」とおっしゃっています!
そして「今回の番組放送が、伊豆大島の皆様の何かお役に立てたら嬉しいです」とも!

どんな映像が写っているのか、とても、とても楽しみです。
皆様ぜひ、ご覧ください〜!!

(ロケ当日のことは下記3回のブログで紹介していますので、興味のある方は、番組と合わせてご覧ください)
ロケ1日目ロケ2日目ロケ3日目と4日目

(かな)
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周防大島と伊豆大島

2024年06月27日 | ツアー
火曜日に山口県の大島、周防大島出身のお客様に東京の大島をご案内しました!

大島のいろいろなところを見たいということで、
島を一周ぐるりとするコースのご案内をさせていただきました。

岡田港から反時計回りで出発し、地層大切断面・砂の浜をまずは目指しました。


地層大切断面の海側に見える塩工場から、お塩の話にもなり、
お客様と共通認識があることが嬉しくなりました。

お客様は普段、アメリカのワシントンDCにお住まいで、
海のお塩をいただくことの大切さを意識しており、
地元・周防大島のお塩をアメリカでも使われているそうです!


続いて、波浮港見晴台では、
石碑で歌詞が刻まれている「あんこ椿は恋の花」を作詞した
星野哲郎氏は周防大島出身だということを教えていただきました。


大島つながりがあったなんて、作詞していても思入れがあったのでは、
と思いを馳せ、なんだか嬉しくなりました☺️

そして、お客様が周防大島で古民家の再生を計画していると聞き、
それはぜひ、Huv Cafeをご案内したいと思い、訪れると
またもや運命的な出会いが♡


Huv Cafeのオーナーの寺田さんは以前、
山口県の観光審議委員で周防大島にもよく行かれていたそうで、
お二人でローカルな話に盛り上がっていました❣️

すてきなご縁にわたしも嬉しくなりました😇


その後、幻想的な裏砂漠へ。


天然のミストが気持ちいい、黒と白の世界でした✨


神社がお好きということで泉津の波治加麻神社と


樹木のアートのような切り通しをご案内してから港へとお送りしました。


周防大島は明治以降ハワイへ多くの島民が移住したことからハワイのカウアイ島と姉妹島でもあり、
これもまた、伊豆大島と共通点が!
(伊豆大島は火山つながりでハワイ島と姉妹島です☺️)

周防大島と伊豆大島のつながりがたくさん発見できて
アメリカでの暮らしについてもお聞かせいただき、
多くの気づきをいただいたツアーとなりました。

ご参加いただいたお客様、どうもありがとうございました😌

(ユリカ)
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糸魚川ユネスコ世界ジオパークに行ってきました・その2(フォッサマグナミュージアム)

2024年06月26日 | 火山・ジオパーク
リニューアルされた糸魚川ユネスコ世界ジオパークのフォッサマグナミュージアム。
以前から「行ってみたい」と思っていましたが、今回行くことができました。

入ってすぐに書いてあったコンセプト。

「今、私たちには、地球のことを広く深く知ることが求められています。大地の物語を見て、読んで、触れて、考えるなどの体験を通して学ぶことができるように」リニューアルされたそうです。(なるほど!)

近くには、こんな大きなヒスイが展示されていました!

ヒスイは緑色が有名ですが、実は白が多いのだそうです。

まずは糸魚川を特徴づける石、ヒスイの紹介。

ヒスイって本当に様々な色があるのですね。

ここではヒスイの歴史や、様々な色ができる理由なども紹介されていました。

2番目は、糸魚川が大陸の一部だった時代の紹介。

石の誕生物語に始まり

石の重さ比べ。(重さ全然ちがいました!)

手触りでヒスイを当てるコーナーなど。

これは人気で、何人もの人がチャレンジしていました。
隣の人との「全然わかりませんよね」なんていう会話も、楽しかったです(笑)

3番目は「誕生、日本列島」

大きなスクリーンには日本列島が、

そして糸魚川の大地ができるまでの動画が映し出され、大人も子どもも足を止めて見入っていました。

綺麗な映像は目をひきますね〜!

4番目の「今後も大地の姿は変化していくでしょう」というメッセージに共感。

変化に伴う恵みの展示もありました。


回転寿司のように問題が流れてくるミュージアム検定が、人気でした。

こんな感じで問題が流れてきます!

発想が面白いです!🤣

他には、世界の化石の展示や

世界の鉱物の展示もありました。

すごい量!

鉱物好きの人が来たら、1日中眺めているかもしれませんね☺️

平日でしたが来館者も多く、大人も子どもも楽しそうに展示を見たり、クイズに挑戦したりしているのが印象的でした。

体験型で、全体に「流れ」と「メッセージ」のある博物館、楽しかったです!
(前半は学芸員の郡山さんにご案内いただきました。ありがとうございました!)

(かな)
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糸魚川ユネスコ世界ジオパークに行ってきました。その1

2024年06月25日 | 火山・ジオパーク
6月24日 糸魚川ジオパーク主催の「プロ観光ガイド養成講座 基礎コース」の講師で呼んでいただき、糸魚川の皆さんにお話をしてきました。

全3回のうち、私の回は「伝える技術を磨くTORE理論」ということで、実習を交えて3時間の講習を行いました。


このブログにもたびたび登場しているTORE理論の紹介をしたあと、私から伊豆大島の「くさや」についてTOREを意識したプレゼンを5分間で行い、後半はグループに分かれて、参加者の皆さんが「自分の好きなもの、大切なもの」を、TOREに沿って他の人に話すという実習を行いました。

とても魅力的な伝え方をされる方もいて、終了後もいろいろと意見交換ができ、楽しい時を過ごしました。

ところで、実は糸魚川に行くのは13年ぶりなのです。

13年前と大きく変わったのは、糸魚川駅が新幹線が止まる駅になっていたことです。

13年前には小さな駅だったのに、広くて立派な気になっていて驚きました。

駅の中にはジオパルと言う施設があって、

入り口を入ると、子ども達が遊べる施設があり

大糸線の車両や

大きな鉄道模型が展示してあり、

その一角がジオパークの案内施設になっていました。

ジオパークの展示はとてもわかりやすく、

大地にも、海にも、ジオの恵みがあることを紹介していて、思わず「うまいもん」を食べに行きたくなります。

フォッサマグナと言う大きな大地の凹地のヘリにある糸魚川を挟んて、日本列島の東と西とで、いろいろな文化や風習などにも違いがあることを紹介していました。

「出会うまち」という書き方もいいですよね。

うらやましいと思ったのが、このポスター。

5名の学芸員が案内するスペシャルツアーのお知らせでした。
めちゃめちゃ面白そう!
もう一度ここに来て、参加したいと思ったぐらいでした(笑)

5人の学芸員の皆さんの職場である博物館「フォッサマグナミュージアム」も、13年前と大きく変わっていました!
これについてはまた明日のブログで報告します。

(かな)
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雨の日、晴れの日

2024年06月24日 | 植物

ゆっくり ゆっくりの梅雨入りでした。でも、晴れれば こんなにカラット!

  ここは南部にある 導流堤?あの山の上から見た所何かある?と思って行きたかった所。道のわきに有るのだけれどなかなか見る事が出来なかかった。

でも、雨が降るとシトシトと降るのではなく ドットと降るのでレインコートだけでは無く傘も居るけれど島は風が強いので傘が役に立つとは限らない。(本当は傘が有ってプラス レインコートなのです)

 ほらほらあんなところに!

               花粉にまみえて御昼寝しているのかしら

                               

 

      かと思えばこちらはカメラを向けると大急ぎで逃げて行ってしいました。5匹は狙ったのに逃げるの早い!写真撮るだけなのに‥ 

 明日は晴れかな?あ!晴れても山には行けない予定が有るから。予定が有る日はべツとして晴れたら山に雨なら本でも読もう。その為に明日は図書館で新しい本も借りに行けば雨の日にも退屈しないっと!(しま) 

 

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写真家のお客様と

2024年06月23日 | ツアー
昨日、伊豆大島の風景を撮影しに来島された写真家の方をご案内させていただきました。

まず、目指したのは裏砂漠!


この日、裏砂漠から富士山が見えて、三原山と富士山が一緒に撮影できました✨


風が強くて、雲がものすごいスピードで動いていたのですが、
これが味のある写真になるということで、早速わたしは動く雲とお客様の後ろ姿を📷


写真だとその一瞬の風景から見た人の想像力とともに味わいが深まるのだなぁと感じました。

しかし、年々緑が多くなっている気が...いつまで裏砂漠っぽい写真が撮れるのか...

続いて、筆島と波浮港に立ち寄ってから


砂の浜へ〜!


黒と青のコントラストが素敵


黒い砂浜だと空の青と雲の白が映えますね✨


続いて、地層大切断面へ〜!


やはり大きさのスケールが写真だと伝えづらいとおっしゃていました。


最後に赤禿へ〜!


遠くにうっすら富士山も


ご案内しながらあらためて、大島には写真映えする風景がたくさんあることを実感しました。

お客様のレンズにはどんな景色が写っているのでしょう。
たくさんの気づきをいただき、ありがとうございました✨

次回はぜひ、赤ダレへ!
またのご来島をお待ちしています😌

(ユリカ)
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オーストンヤマガラ

2024年06月22日 | 
三宅島の鳥シリーズが続きます。

ヤマガラの亜種、オーストンヤマガラ。
鳴き声はヤマガラとずいぶん違うという印象でした。
でも可愛らしい動作は一緒。



カメラを構える私に関心を持っているようでした。




片方の目づつで確認してるのかな?

3~4羽でいて、巣立ったばかりのヒナがいるかと期待しましたがいませんでした。




電線にも。



写真ではわかりませんがさえずっていました。
それにしてもこんなに色が違うなんて!
実際に自分の目で見ることができて大感激です。

がんま
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ナガコガネグモ観察記・その6

2024年06月21日 | 
一昨日のブログで報告した、ナガコガネグモ観察記の続き、第6弾です。

残った卵嚢のうちの1個を、こんな感じでツタの茎にぶら下げておきました。


5月12日9時すぎ、出かけようとして玄関を出た時、「あれ?」と思いました。

なんと、小さな子グモたちが、卵から孵っていたのです!

卵をよく観察すると、卵嚢の外側に小さな穴が2箇所空いていて、クモたちはそこから出てきていました。

私は、袋の上の開いたところから子グモが出てくると思っていたので、「自分たちで穴を開け、卵嚢から出てくるのか〜!!」と驚きました。

穴から出てきた子どもたちは、次々に、高いところを目指して登っていきます。

そして行ける範囲で、一番高い場所に集まって、そこから…

風に乗って、飛び立とうとしていました!

風に乗って離れては、また戻ってくることを繰り返す子グモもいれば、そのまま仲間と離れて飛んでいくのもいました!
小さなクモたちにも、慎重な子もいれば、冒険心あふれる子もいて、それぞれ性格(?)が違うみたいです(驚)

この日は時間切れで、観察はここまでで終了。
2日後に帰宅したら、小グモはいなくなっていました。

6月1日
子グモの姿は見えなくなっていたし、巣立ってから2週間以上経っていたので、「いくらなんでももう小グモは残っていないだろう」と思ったので、卵を割ってみました。

細かい糸が編み込まれて、そのしっかりした作りに驚きました。もっと驚いたのは、クモの子どもが数匹、残っていたことでした!

(たぶん5〜6匹いたと思います)

袋に入れて、ルーペで観察したら…

立派にクモの形をしていました!(あたりまえか…😅)

巣の中を観察してみると、たくさんの抜け殻??

「これを数えれば、卵の数がわかるのでは?」との説も(笑)

生きもの好きの知り合いに見せまくり、子グモの動きを観察。

なんと、喧嘩をしている子たちもいました。
すでに縄張り意識が、あるのでしょうか?

驚くことだらけの、小さなクモたちの世界。
興味はつきません。

続く。
(残りあと1個です☺️)

(かな)
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