グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雪と風

2023年01月31日 | ツアー
ガイド養成講座の講師も務めるプロガイド、展示施設のアドバイザー、水族館や動物園の元館長、山登りや火山が大好きな健脚の女性、林業の専門家など強者(?)メンバーが伊豆大島に来島、ガイドをリクエストしてくれました。

特に林業の専門家のk氏が、知識と経験を元に、目の前の木に起こった出来事を筋道立てて解き明かしてくれるのがメチャ面白く、感動したのですが、そのことを書くと長くなりすぎるので、今日はまず、昨日のツアー風景をまとめてみます。

ツアー開始前に美しい富士山を見て、すでに楽しそうな面々。

この後、火口〜裏砂漠1日ツアーに出発しました。

オオバヤシャブシの種子を観察しながら、「なぜ本土のヤシャブシと、雄花と雌花のつく位置が違うのか?」について、林業の専門家K氏の考えを聞いています☺️

(内容は明日)

山には雪が残っていて、避難壕の前には雪だるまが作られていました。

“目”は取れていたけれど、ハチジョウイヌツゲの実が雪の上に転がっていたので、たぶん黒くてまん丸の目をしていたのでしょう。

舗装された道路は、ところどころが凍っていて、ツララも立派に成長していました!

滑らないように気をつけて山を登ったら、山の上には、かなりの強風が吹いていました。
で、安全な方の火口西展望所に行くことにしたのですが…

なんと、この道も凍っていました!
ツルツル滑る〜😅

でも、黒い溶岩と白い雪が織りなす景色は、お客様に「きれい〜」と喜ばれていました☺️

本当〜に綺麗でした〜☺️

三原山の斜面の下では、雪と強風が美しい模様を作っていました。

いや〜、お見事!

みんなで同じものを見て💖と思える瞬間、幸せですよね!


皆さん、楽しそうです。

(ポーズの理由は聞きませんでした・笑)

雪の三原山からは、強風で雪が舞い上がっていました。

その様子に見とれながら、裏砂漠を進んだら…

だんだん黒い地面が多くなり、ちょっとホッとしました。

寒い地方からいらしている方が多かったので「白い地面」ではなく「黒い地面」を見ていただきたかったので。

櫛形山の稜線は完全に雪が溶けていて、伊豆大島らしい風景でした。

そして、なんと言っても、この強風感!!(笑)

「風が好き」という方もいたので、体験していただけてよかったです(笑)

お客様が、溶岩の穴から三原山を撮影されていたので、真似してみました。

溶岩の額縁に白い三原山!
カッコ良かったです!!

風に吹かれ続けてすっかり体が冷えてしまったので、風のない森に入ったらほっとしました。

森の中でも面白い話を聞きましたが、そのことはまた、明日のブログにまとめようと思います。

(かな)
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雪国気分

2023年01月30日 | その他

香奈さんに誘われて山歩き
来たのはここ!

東側の山だから少し感じが違いますね

 

こんなのだったけ!   オオバヤシャブシ

蛇のうろこを纏っている様に見える 毎年見るけれど

 

オレンジ色のキノコ
  

水溜りに映った空と雲、少しの間彩雲が見えましたが、残念カメラでは捉えることが出来ませんでした

でも、写っているか分からなかったハギマシコに出会えて取れてました(よく見て)
   

鳥好きのガンポウさんならもっともっと良く撮れたのでしょうが

 

周りは雪国

 

  

 

 

途中見つけた溶岩ちょっとゴジラ似?と 思ったら『君、鼻水垂らしてる?』ツララが鼻水に見えてしまった
           

しゃがみ込む香奈さん    何処か分からない?捜して!
   
何を見つけたのかな…

ここまでくると雪も消えて

雪国脱出


本当の雪国の方には申し訳が無いですが、雪の無い島で暮らしている私達には楽しいひと時でした(ここに付く前の一騒動は書いていません)(しま)

 

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楽しい下見

2023年01月29日 | その他
3月のツアーの下見で、昨日、嶋田と三原山の裾野を歩いてきました。

途中の道路がカチンカチンに凍っていて、ジオガイドの会会長のT氏に救出してもらい(感謝😭)、予定より1時間遅れて11時過ぎに山頂口をスタート。


前日の雨で、水溜りができていて(ここは凍っていなかった!)、水鏡に白い三原山が映っていたので感動しました。

位置を変えると、青空と雲が映り

太陽の周りの虹色まで、映っていました。

これって、魔法の鏡かも?😁

山に登ると滑りそうだったので、裾野を歩き


表砂漠に出たら、なんとハギマシコが飛び回っていました!

地面に降りて餌を食べたり、大空を飛んだり

カッコ良かったです😁

視界が良くて、三宅島や御蔵島まではっきりと見えていました。

(嶋田の右後ろが三宅島)

久しぶりに、友達(岩です)に挨拶したら

ちょっとスリムになった様な気がしました😅

その後、いつもと違う場所を歩いたら、初対面の岩に遭遇!

カーリーヘアの丸顔の人にも見え、すごい存在感があったので、小石の目を入れて上のほうを向かせ、

一緒に写真を撮ってもらいました(おちょぼぐちの真似してます・笑)

裏砂漠側に回り込むと、黒い砂漠は雪原になっていました。

寒くて“鼻水”流している岩もありましたよ〜。

😅

2人で「イタドリの枝が、髪の毛みたいにあちこちで生えてるのが可愛い!」と、言い合いながら歩きました。

枝の影もゲージュツ的ですよね!

😁

少し進むと雪の量が減り、こんどは黒白のマダラに!

これまた、裏砂漠ならではの雪景色ですねぇ〜😁

溶けかかった雪が凍り始めていて、ガラス細工のような場所もありました。


なぜか溶岩地帯にはほとんど雪がなく、こんな感じ。

ここで先日お客様が見つけてくれた「イヌマキ」を確認に行ったところ、暗い森の中に生えているのしか見たことがなかったイヌマキが、葉は黄色いものの元気に生きていました!

さらに、今までは林のような場所でしか見たことがなかったツルウメモドキまで生えていました!!

こうやって少しずつ、溶岩は森に代わっていくのですね。

ということで、発見がいっぱいの、楽しい下見の1日でした😁

(かな)
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ハイタカ飛翔

2023年01月28日 | 
抜けるような青空にハイタカが悠々と旋回していました。





見つけたときは割りと低空でしたが撮っているうちにぐんぐん上昇していきました。
先月8日の撮影です。

がんま

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ナナフシ

2023年01月27日 | 
1月17日夜、店のログハウスに飾ってあるシクラメンに、ナナフシが乗っていました。

そのあと柳場が捕まえて、外に逃したはずなのですが…

2日後、また戻ってきました!!

窓や戸は閉まっているのに、一体どこから入ってきたのでしょう?(店が隙間だらけっていうこと??😅)

「伊豆大島の動物」で講師をしてくれた天野氏によると、この時期(真冬)にナナフシがいるのは、かなり珍しいのだそうです。
でも大島在住のスタッフからは、「冬でも見かける」との情報が続々😁
風は強いけれど、気温は若干東京よりも高い伊豆大島は、ナナフシも住みやすいのでしょうか?

シクラメンの葉は、あまり好みではなさそうでしたが、少しは食べていたようでした。


1月22日には、ひと周り小さい(全長2、5cmぐらい)個体まで現れました!

可愛い〜💖

しかし、一昨日からの大寒波はさすがにキビしかったようで…

小さい方は姿を消し、今日は大きい方(4cmぐらい)もヨレヨレに💦

すっかり情が移ってしまったスタッフは、今、全力で応援中です😅

(かな)
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2023 初雪

2023年01月26日 | 今日の大島
24日から25日にかけての全国的な大寒波で大島にも雪が降りました。
2023の初雪です❄️

24日の夜から子どもたちはワクワク。
外に水を入れた容器を設置して実験していました。
翌朝起きると、見事に氷のできあがり!


降った雪はあられのようで、まるで発泡スチロール。


山頂の様子を見に、25日の朝、時間を見つけて、山頂口の方まで行ってみました。


これ以上進むのはやめておこうと心の声が聞こえたので、
「1986年割れ目火口展望台」で車を停めました。


三原山は思ったより積もっていません。


外輪山の斜面の方が雪が目立ちます。


伊豆半島側はどんより低い雲が...


お馬さんたちは雪でも元気そうでした。




帰宅すると、島内放送で「大島温泉ホテル〜山頂まではすべり止め対策が必要です」
とのこと。やはり、あれ以上進まなくてよかった!
温泉ホテルまでは融雪剤を撒いている車にすれ違いました。
お仕事、ありがとうございます。

今回の雪はあまり積もってはいませんが、
めったに雪の降らない、島の子たちは大喜びでした。
まだまだ寒波はきそうですので、大人はしっかり寒さ&雪対策をしていきたいです!

(ユリカ)
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今季の冬のハギマシコ

2023年01月25日 | 
毎年冬になると数100羽の集団で渡ってきて、ツアーを盛り上げてくれるハギマシコの群れ。
シベリアなど北国で繁殖し、毎年冬になると越冬のため伊豆大島にやってくる鳥たちです。

いつも突然現れるし、近づけないので、スマホではまともな写真は撮れないため、絵を描いてみましたよ〜。こんな鳥です!

はは…😅

神出鬼没ですが、それでも「いつ、どこで見たか?」をまとめておけば、次が見つけやすくなるかもしれない!…と思ったので、昨年11月から今年1月までの出会いをまとめてみることにしました。

11月22日、13時16分。
取材メンバーとのリサーチ中に、東の海の方向から出現!

三原山に消えて行きました。

慌ててスマホを出したけれど、空しか撮れませんでした💦

12月22日、14時2分。
高校生のサイエンスキャンプ中に、同じく東の海の方向から出現!

富士山士を背景にさっそうと飛び

やはり三原山に消えて行きました。

12月30日 13時20分ごろ。
ジオロックガーデンのゴツゴツの溶岩の中を飛び回っていました。(写真は撮れませんでした)

長く空を飛ぶことはなく、少し飛んでは、すぐ溶岩の中へ。
溶岩の間にも種子はいっぱい落ちているから、食事中だったのでしょうか?

1月1日 13時40分ごろ
火口一周をしている時「今日は出ないですね〜」と言いながら火口を見ていたら、火口壁から立ち昇る噴気の中を飛ぶハギマシコの群れを発見!

地面すれすれを飛んでいたので、写真は撮れませんでした😅
それにしても熱くないのでしょうか?
北国の鳥だけどサウナ好きとか??

1月3日 16時12分
空がピンク色に染まり始めたころ、再生の一本道に団体で現れ、右に左に、ひたすら空を飛び回っていました。

(寝る前の運動??)

1月5日 14時35分 火口一周コースの西側
集団でしきりに餌(たぶんイタドリやススキの種子)を食べていました。

まるでスズメのように、チョコチョコチョコチョコ、歩きながら移動していました。
近づいたら飛びあがり、表砂漠方面へ去ったと思いきや

また戻ってきて、しばらく目の前を飛び回り

三原新山の前を旋回し

結局、表砂漠方面へ消えていきました。

ハギマシコにとって餌が豊富で、身を隠す岩場がある伊豆大島は、海を超えてやってくる価値がある場所なのですね、きっと。

伊豆大島に、まだしばらく滞在していて欲しいです😊

(かな)
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マツバラン

2023年01月24日 | 植物
先日のツアーでマツバランらしき植物を写真に撮りましたが、「本当にマツバランなのか?」「他にはいないのか?」が気になったので、1月19日に調べに行ってきました。

場所はジオロックガーデンに入ってすぐのあたり。

(写真の左下に写っているのですが、わかるでしょうか?)

まず「本当にマツバランなのか?」の疑問は、あっさり解決しました。

この形、どう見てもマツバランです!(笑)
ヒョロヒョロと伸びた小さな個体の隣には、何本かがまとまって生えていました。

タワシみたい🤣

マツバランは根も葉もなく、茎だけしかない最も原始的なシダなのだそうです。
地域によっては「絶滅寸前種」となっていて、私も伊豆大島で見たのは14年間の中でたった1回だけです。

そんな珍しい植物が、溶岩地帯に現れるとは!!(30分ぐらい歩いた範囲では、他のマツバランは見つかりませんでした)

近づいてよく見たら、葉先が何者かに食べられたのか、白くなっていました。

隣の大きい方を観察したら、葉の先は緑色。

「小さい方はキョンに食べられたのかも?」と思って周りを見たら

近くにある“ノキシノブ”というシダにも、キョン(たぶん)に食べられた跡が!

あ〜あ…

ベニシダや…

ベニシダとノキシノブのコラボも、あちらこちらで見かけました。

でも、これらのシダたちが見つかったのは溶岩の上だけでした。

ススキ野原に低木が点在する環境では、どのシダも見つからず


樹木のそばには、

森の中などの湿った環境を好む“トウゲシバ”が生えていました。

”トウゲシバ”も原始のシダです。

36年前、溶岩やマグマのしぶき(スコリア)で植物がなくなった場所に、シダたちが環境によって住み分けているのも面白いし、「原始のシダ」と呼ばれるシダたちが、火山地形の中に、現れるのも面白いです。

火山と生きものとの関わり、不思議がいっぱいで楽し〜💖

(かな)
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お餅つき

2023年01月23日 | 歴史・文化

南部の子供放課後教室の『てのひら』では毎年1月はお餅つきをしていますが、コロナ禍の中 中止や縮小でしたが今年は開催しました。スタッフで事前相談をして直前まで色々熟考した末の開催でした。

今年の上級生男の子3人が張り切ってお餅をついてくれました

ちゃかり米の時から味見も!こうゆう横道のそれた所が良いよね

 

最初より次の臼そして最後の臼と腕前は上達したようです

 

で! 出来たのがこれ

本当は(コロナ以前)みんなで1口大にちぎるのですが、スタッフがちぎって

きな粉・磯海苔・シーチキン・ごま・小豆 沢庵 麦茶

お代わりありでみんな沢山食べましたが、家に帰って夕食は食べられたのかな?

 

大島も年々餅つきをする処が少なく成っている様に思える。餅つきと言っても電器(我が家もですが、実は我が家はここ数年餅つきはしないで頂き物で済ましている)子供達に日本の季節行事を残してあげたいが、餅つきをするのには一人では出来ない。片や電器ではひとりでもお餅が完成する。それでもこれからはお餅は買って来るものになるのかも(しま)

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お知らせ諸々

2023年01月22日 | 火山・ジオパーク
昨日の新宿御苑でのギャラリートーク、無事終了しました。

展示写真はこんな感じ。

このブログを見て開催を知り、会いにきてくれた人もいて、懐かしくて嬉しいひと時を過ごしました。(来てくださった皆様、ありがとうございました!)

「もう少し写真を減らして、お客様とやり取りできる時間を増やしても良かったな」という悔いが残りましたが、「楽しかった!」とか「伊豆大島に行きたくなった!」という感想をいっぱい聞けたので、まあ良しとしたいと思います😊

さて、ここからは、溜まりに溜まった「お知らせ」をば。

(1) 1週間後の日曜日、第15回ジオオンラインツアー「マグマだまりは、おいしい水たまり? 桜島・錦江湾ジオパーク編」が開催されます。

「水」が「垂れる」という漢字が地名となった垂水(たるみず)市が舞台。
2018年からガイド活動を開始した桜島ジオサルクのメンバーが、楽しい語りで魅力を伝えてくれます😊
申込先&詳細はこちらです。

また2日後には、このツアーを元に、ガイド勉強会が開催されます!
ガイドの話を聞きながら、みんなで語りましょう〜。
申込先&詳細はこちら

(2)昨年9月のオンラインシンポジウムのまとめが、公開されました。
「テーマ(T)、構成(O)、関連(R)、楽しい(E)」の4項目を大切にしながら、ガイドメンバーが皆で作り上げた昨年のオンラインツアー全12回。それらはガイドにどのような変化をもたらしたのか?
研究者、ガイド、観光事業者、ジオパーク関係者など、様々な立場から振り返り、意見を共有したシンポジウムでした。2時間半のシンポジウム の様子が良くわかる力作です。ぜひこちらをご覧ください〜。

(3)前回の阿蘇・山崎さんのオンラインツアー動画が、有料で見られるようになりました。

まとめ記事はこちらで無料で読めます。
シリーズ始まって以来初の現地中継は、雪の黒川温泉でした。
ちょうど明後日から大寒波で、日本中が冷えそうなので、今見たら臨場感があるかも?😅

(4)以前、願法と私が、取材1日目に案内させていただいた皆さんの作品が公開されました。(その時のブログはこちら
「デジタルでみる 身近な生きものの世界 東京自然いきもの展」という題名で、2月5日まで、上野の国立科学博物館で展示されています。

「見たいけれど、期間内に行くことができない」という方は、アプリを入れると自宅で展示内容をみることができます。
自分で探す、見たいところを大きくして見る…という行為が、参加型で楽しいです😊
詳細は、こちらのページをご覧ください!

以上、本日のお知らせでした!

(かな)
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